著者
後藤 晃
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.359-362, 1985-11-28 (Released:2010-06-28)
参考文献数
7

淡水カジカ類の一種カンキョウカジカの第1背鰭棘と第2背鰭軟条にそれぞれコード番号を符した後, それらを組み合わせて除去することによって個体識別する方法を考案し, またそれを自然河川個体群に適用することによって有効性を検討した.その結果, 本マーキング法は体長50mm以上の個体に容易に用いることが出来, 魚の運動能力にほとんど影響を与えることがなく, 組み合わせによっては数千個体の識別が可能であり, かつ, 永久マークとなるので極めて有効なマーキングの方法であると判断された.
著者
山崎 裕治 後藤 晃
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.1-28, 2000-05-25 (Released:2010-06-28)
参考文献数
181

Because lampreys have been considered to be representative of primitive vertebrates, frequent taxonomic, phylogenetic and speciation studies have been made, both before and since the landmark publication, “The Biology of Lampreys” (-1971-81). Primarily because of their low diversity of morphological features (treated as valid taxonomic characteristics), lampreys have been subject to much taxonomic uncertainty. Nevertheless, current phylogenetic hypotheses, based pri-marily on dentition, have been accepted by many researchers, with only slight modifications, over the last 2-3 decades. However, recent molecular studies of some lamprey groups have demonstrated the potential for a molecular approach to phylogenetic systematics of lampreys and a new basis for evaluation of previously-held hypotheses.Many lamprey genera are composed of several species characterized by different life-styles, such as parasitic, anadromous and nonparasitic, fluvial. The speciation process proposed in previous studies has been broadly divided into the following patterns: nonparasitic, fluvial species have evolved directly from a parasitic, anadromous species; and some nonparasitic, fluvial species have evolved from an intermediate at the parasitic, fluvial stage, rather than directly from a parasitic, anadromous form. In this review, these two processes and the mechanisms by which nonparasitic forms may have evolved, are discussed.As a case study, phylogeny and speciation within the Far East monophyletic genus Lethenteron is considered. Four Lethenteron taxa, L. japonicum, L. kessleri and the northern and southern forms of L. reissneri, should be regarded as discrete species because of the existence of reproductive isolation between all possible pairs of taxa in region of sympatry. In the monophyletic group, comprising the former three species, the nonparasitic fluvial L. kessleri and the northern form of L. reissneri are both thought to have evolved from ancestral stocks of parasitic, anadromous L. japonicum, following the occurrence of precocious dwarf individuals in each an-cestral line.
著者
福井 章 韓 啓司 長嶺 安哉 狩野 充二 羽山 忠良 風間 和男 後藤 晃
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.31, no.9, pp.495-499, 1971-09-28 (Released:2010-09-09)
参考文献数
14

A 50 year-old man was admitted to our clinic because of abrupt severe headache and vomitting.The diagnosis of subdural hemorrhage was made.Results of examination on admission, : hemoglobin concentration 14.5gr per 100 ml, red blood count (RBC) 5, 410, 000, white blood count (WBC) 5, 100, platelet count 194, 790.Another laboratory studies were not remarkable except that occult blood test was positive in feces. He had past history of hemorrhoid.Hemorrhages in the skin and mucous menbranes were absent.From the second days after admission, the patient was treated with chloramphenicol (CP) Igr daily for nineteen days because of fever.The patient improved gradually and could walk alone.Twenty-six days after admission, he had fever again, and then RBC (3, 010, 000) and WBC (1, 900) showed the striking decrement comparing with these on admission.At that time, the myelogram demostrated that myeloblasts were 21.8% and lymphocytes were 62%.The nucleated cells was 19, 000.In spite of being treated with adreno-corticosteroid hormones and blood tranf usions, platelet (5, 500) and WBC (1, 300) decreased markedly.Explosively, hemorrhagic manifestations were aggravated and the patient died.The autopay performed. Aleukemic-leukemia was made in view of the pathologic findings of widespread necrosis of bone marrow and immature leukocytes in the various organs. But, there were no immature leukocytes in the organs of hemorrhages.In the present case, we suggest that the onset of leukemia might be caused by CP.
著者
後藤 晃
出版者
研究・イノベーション学会
雑誌
研究技術計画 (ISSN:09147020)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.10-16, 1991-02-25

In recent years, cooperative research programs have become popular in Western Countries.These programs help participating firms to increase the efficacy of their research activities and use of funds, and reduce the hesitation to support basic research stemming from fear of the inevitable spillover of research results.On the other hand, cooperative research programs have draw backs such as the cost of organizing and operating research institutions, and disturbing free competition in the market place. Therefore, pre- and post-evaluations for programs are indispensable.Finally, we have to pay attention to the danger that this tide of cooperative research may lead to an undesirable increase in "Techno-nationalism".
著者
後藤 晃
出版者
東洋史研究會
雑誌
東洋史研究 (ISSN:03869059)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.183-207, 1977-09-30
著者
杉本 博之 首藤 諭 後藤 晃 渡辺 忠朋 田村 亨
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.682, pp.347-357, 2001-07-21 (Released:2010-08-24)
参考文献数
16
被引用文献数
4 3

北海道の橋梁のユーザーコストを数値化することにより, ライフサイクルコストにおけるユーザーコストの影響について調べるものである. ライフサイクルコスト低減の考え方は, 効率的な維待管理システムを作るために, 橋梁維持管理システム (BMS) に取り入れられて来るであろう. しかし, ライフサイクルコストを考える上でのユーザーコストは, 項目としてのみ挙げられ, 実際にどの程度の影響があるかについての研究は少ない. ユーザーコストはライフサイクルコストの大きな割合を占めると予測される. また, ユーザーコストは, 対象橋梁周辺の迂回路ネットワークの評価を示す一つの指標であると考えられる. ユーザーコストの定量化を試み, それを取り入れたBMS戦略の一例, および中規模のRC橋梁の耐震設計に関わるライフサイクルコストの計算例によりユーザーコストの影響の程度を検討した.
著者
後藤 晃 WOOLGAE LeeRichard WOOLGAE Lee Richard
出版者
東京大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2004

この研究テーマは、日本の国立大学は法人化後、どのような方針や組織改革を導入しているかという研究である。大学の研究結果が社会と民間企業に貢献することが期待されている。このことに基づいて、大学の産学連携組織と産学連携戦略的な方針が重要になった。研究は21の国立大学産学連携担当副学長、産学連携組織の長、産学連携コーディネーターへのインタービューと、国立大学、私立大学へのアンケート、さらに公開された資料とビブリオメトリクスにもとづいておこなった。これにより、国立大学における産学連携戦略目標(研究機会の増進)、重要な産学連携の相手となるセクター(医薬、農業・食品)があきらかになった。また、個々の大学による多様な大学改革の取り組みがわかった。この改革は政策的なものと組織的なものとがあり、組織的な改革としては「知的財産戦略本部」、「産学連携委員会」や「産学窓口一体化」、政策的な改革は「知的財産政策」、「産学連携方針」、「利益相反ガイダンス」の導入などがある。そのほか、大学の産学連携に関しての報奨、スタッフの採用と評価などについても調査した。産学連携の促進のためには、「産学連携に関する業務の職員のスキル」が重要な問題である。2003から2005年までの間に、国立大学が多様な改革を導入しているが、政府からの助成は依然として財政的には圧倒的に重要である。しかし、2005年から2010年までの期間においては、共同研究が重要となってきているという変化も見られる。
著者
後藤 晃 下田 隆二
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2000

1.本研究は、我が国の公的研究機関のうち、特に国立の研究機関に焦点を絞り、そのイノベーション・システムにおける役割について、具体的な事例分析および論文、特許などの客観的なデータの計量的分析を通じ、実証的な分析を試みるものである。2.13年度においては、(1)12年度の研究調査研究、すなわち;(1)国立試験研究機関(国研)に研究費、研究者の推移、我が国の研究開発活動全般の中での位置付け、国研に関する各省庁の施策、関連の予算の推移を調査するための基礎資料の収集、(2)国研が保有する特許の現状、その実施許諾状況及び企業との共同保有の状況等の調査・分析、(3)工業技術院の筑波研究所学園都市所在の研究所の研究活動等、特に産業界への技術の移転状況、産業界との交流、協力関係などの調査、(4)国研に関する行政部局や政府関係機関への国研と産業界との関係等についての訪問調査、を踏まえ、調査・収集した資料・データに基づき、国研の研究活動とその産業界との関係について調査分析を進めた。(2)この結果;(1)国研の予算、人員については、過去20年間に亘って比較的安定的に推移し大きな変化がみられないこと、(2)新しい状況への対応のため研究機関の名称変更、統廃合等が若干みられるものの、平成13年度の独立行政法人化まで、組織的には大きな変化には乏しかったこと(3)基礎的な研究を行う大学、研究所を持つ大企業や先端技術開発を行うベンチャー企業等の民間との狭間で、これらとは異なる国研独自の役割が不明確となりつつあること、(4)国研保有特許のうちでは、国研と企業等とが共有している特許が実施に結びつき易い傾向がみられること、などが明らかになった。
著者
宗原 弘幸 古屋 康則 早川 洋一 後藤 晃 後藤 晃
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

交尾は、肺呼吸、四足歩行と並んで、ヒトを含む脊椎動物が陸圏に進出する際の前適応である。交尾の進化過程を再現するため、近縁種に交尾種と非交尾種を含んだカジカ上科魚類をモデルとして、雄間の競争、特に精子競争の影響に焦点を当てて、実験的に調査した。行動形質の評価指標として繁殖成功度に注目した。その結果、射出精子量、交尾の順番が、繁殖成功度に影響し、先にたくさんの精子を雌に渡すという行為が交尾の進化動因であることが示唆された
著者
後藤 晃
出版者
東京大学海洋研究所大槌臨海研究センター
雑誌
Otsuchi marine science (ISSN:13448420)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.54-55, 1999-03-25

平成10年度共同利用研究集会「水生生物の異時性の関する研究の現状」(1998年10月15日~16日)での講演要旨
著者
後藤 晃範 大島 光子 高柳 俊夫 本水 昌二
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.919-923, 2004 (Released:2004-12-24)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

水溶液一相系でイオン会合反応を利用する陰イオン界面活性剤直接定量のための陽イオン性染料を新規に合成した.基本骨格はシアニンとし,二つのNに炭素数の異なるn -アルキル鎖を導入した四級塩染料を合成した.アルキル鎖の炭素数4と6のものは新規合成化合物であり,pKaを求めた.炭素数2と3の市販品と合成した陽イオン試薬を用い,吸光光度法により陰イオン界面活性剤(DBS)との最適反応条件を検討した.3,3'-ジヘキシル-2,2'-チアシアニン(DHT,C6の試薬)を用いて,10-6 MオーダーのDBSを定量することができ,検出下限は4×10-7 Mであった.また,疎水性相互作用により,非イオン性界面活性剤,陽イオン界面活性剤とも反応することが分かり,DHTとのイオン会合定数を求めた.