著者
加藤 正樹
出版者
東京海洋大学
巻号頁・発行日
2013

東京海洋大学修士学位論文 平成25年度(2013) 食機能保全科学 第1825号
著者
五十川 伸矢
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.1-79, 1992-12-25

鋳鉄鋳物は,こわれると地金として再利用されるため,資料数は少ないが,古代・中世の鍋釜について消費遺跡出土品・生産遺跡出土鋳型・社寺所蔵伝世品の資料を集成した。これらは,羽釜・鍋A・鍋B・鍋C・鍋I・鉄鉢などに大別でき,9世紀~16世紀の間の各器種の形態変化を検討した。また,古代には羽釜と鍋Iが存在し,中世を通じて羽釜・鍋A・鍋Cが生産・消費されたが,鍋Bは14世紀に出現し,次第に鍋の主体を占めるにいたるという,器種構成上の変化がある。また,地域によって異なった器種が用いられた。まず,畿内を中心とする地方では,羽釜・鍋A・鍋Bが併用されたが,その他の西日本の各地では,鍋A・鍋Bが主要な器種であった。一方,東日本では中世を通じて鍋Cが主要な煮沸形態であり,西日本では青銅で作る仏具も,ここでは鉄仏や鉄鉢のように鋳鉄で製作されることもあった。また,近畿地方の湯立て神事に使われた伝世品の湯釜を,装飾・形態・銘文などによって型式分類すると,河内・大和・山城などの各国の鋳造工人の製品として峻別できた。その流通圏は中世の後半では,一国単位程度の範囲である。こうした鋳鉄鋳物を生産したのは,中世には「鋳物師」と呼ばれる工人であった。鋳造遺跡の調査成果から,銅鉄兼業の生産形態をとるものが多かったことが想定できる。また,生産工房は,古代には製鉄工房に寄生する形態をとるが,中世には鋳物砂の産地周辺に立地する場合が多い。中世後半には都市の周縁に立地するものも現われた。生産に必要な固定資本の大きさから考えて,商業的遍歴はありえても,移動的操業は少なかったものと推定できる。
著者
北出 紘章 塩川 浩昭 北川 博之
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.43-44, 2019-02-28

クラウド コンピューティングや分散データ処理において,コンテナ オーケストレーション ツールはスケーラブル・高可用・高リソース利用効率を実現するソフトウェア プラットフォームである.これにより,クラスタ化されたインフラストラクチャに対するタスクの分散やリソースの管理を自動化することができる.コンテナは VM に比べて軽量な仮想化であり,その運用性を向上させるための技術の一つにライブ マイグレーションがある.本稿では,分散データ処理のためのコンテナ オーケストレーション システムである Hadoop YARN において,まだサポートされていないコンテナのライブ マイグレーションの実装について検討する.
著者
宮代 隆平 矢野 洋平 村松 正和
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.11, pp.3463-3469, 2007-11-15

囲碁の盤上において,縦または横に連結している同じ色の石の極大集合を連と呼ぶ.連数最大化問題とは,「囲碁のルールの下でn 路盤上に最大でいくつの連が存在できるか」という問題である.この問題はごく最近に提起され,これまでは16 路盤までの連数の最大値しか求められていなかった.本論文では,連数最大化問題を整数計画問題として定式化し,問題の特徴を利用した制約条件を追加することにより,19 路盤における連数の最大値とその盤面を求めた結果を報告する.
著者
三枝 まり
出版者
国際基督教大学キリスト教と文化研究所
雑誌
人文科学研究 (キリスト教と文化) = Humanities: Christianity and Culture (ISSN:00733938)
巻号頁・発行日
no.44, pp.57-84, 2013-03-31

本稿は、今年(2013 年)、生誕110 年を迎える諸井三郎の作曲活動の土台となったスルヤの時代に光を当て、初期創作の課題と、創作思想を取り上げて、ヨーロッパの古典的な形式受容を第一の課題としたとされる諸井の創作の根源を明らかにするものである。 諸井は戦前から創作を手掛け、当時から脚光を浴びていたものの、戦前の日本の作曲家の中で彼がどのような存在であったのかは十分に考察されていない。しかし、諸井の門下からは、尾崎宗吉、戸田邦雄、入野義郎、柴田南雄、団伊玖麿、神良聰夫ら日本に12 音技法を導入した作曲家たちが輩出され、今日の音楽文化の背景には、諸井の創作活動・教育活動に連なる系譜が続いている。諸井は近代日本音楽史を考える上で欠かすことのできない存在であると言える。そこで、本稿では、比較的作品の所在が数多く確認できるとくに歌曲に焦点を絞り、彼がこの時期に試みた作曲様式について考察し、彼の創作の原点を探った。 諸井三郎は、日本におけるドイツ音楽の領袖として知られるが、スルヤ時代は彼にとって試行錯誤の時代であり、近代フランス音楽やグリーグ、スクリャービンらの音楽も受容している。彼はスルヤ時代に頌歌「クリシュナムルティ」(1928)など宗教的な題材による作品を含めて、17 曲もの声楽曲を残している。これらの作品において諸井は、日本語の詩の音の数にあわせたリズムを導入したほか、形式に捉われない象徴主義的な作品や、半音階的書法や朗誦風のレチタティーヴォ、機能性を曖昧にした和音使用した作品などを残し、渡独前のスルヤ時代に様々な実験的な試みを行ったことが明らかになった。
著者
角丸 貴洋 島 成佳 吉岡 克成
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2014論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.2, pp.735-742, 2014-10-15

近年,サイバー攻撃は巧妙化,多様化しており,組織内ネットワークへの侵入を完全に防ぐことが困難な状況となっている.筆者らは,このような標的型攻撃に対する防御手法として縦深防御を提案している.縦深防御は,サイバーキルチェーンの各攻撃ステップで,様々な欺瞞を仕掛け攻撃目標達成までの攻撃コストを上げる戦略である.標的型攻撃では,感染により標的組織内部のネットワークにいったん侵入すると,内部の他の標的ホストに対して感染の拡大を試みる.本論文では,管理共有を悪用した内部攻撃に対して,標的ホストの特定を困難にさせる欺瞞方式を提案し,提案方式について考察する.
著者
田中 美和子 タナカ ミワコ Miwako Tanaka
雑誌
国際研究論叢 : 大阪国際大学紀要 = OIU journal of international studies
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.39-53, 2005-10-31

‘Cockney’, one of the least-valued accents in Britain, is well-illustrated in My Fair Lady(1964), which is based on the drama Pygmalion written by Bernard Shaw. In this paper we will focus on what features cockney has, examining the lines by a flower girl, Eliza Doolittle and her father. Accent was one of the factorsthat sustained ‘class barriers’ especially in those days as Professor Higgins says “‘Aoow’ and ‘Garn’ that keep her in her place”. We will also consider the role of cockney in the history of English.
著者
丸山 鋼二
出版者
文教大学
雑誌
文教大学国際学部紀要 = Journal of the Faculty of International Studies (ISSN:09173072)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.47-64, 2014-01-01

The Khnate of Mogulistan lost its territoy and completely drew back into the Tarim Basin south of the Tianshan Mountains under the pression of Uzbek and Kazakh.Sultan Saiid Khan, son of Ahmad Khan, defeated Aber Beg of the Doglat powerful clan ruling the Tarim Basin and built the Khnate of Yarkand in 1514. In the early times of the Khnate, Saiid Khan subdued Sali-Uighur living in the south wild land of Lob Nor in the name of “Jihad”. Thereafter he subdued the Bolor mountainous lands of Hindu Kush Mountains and the Realms of Ladakh and Kashmir. His general, Mirza Haidar advanced the troops further into Tibet. The “jihad” finally had not succeeded, and didn't change their local religions. Haidar Mirza, who was condemned to exile from the Khnate and served Humayun of the Mughal Empire, wrote the historical book “The History of Rashid” for the Khnate.