著者

田中 秀典 小竹 成人 山本 鉱 三宅 智実

出版者

大学評価コンソーシアム

雑誌

大学評価とIR (ISSN:24358959)

巻号頁・発行日

vol.11, pp.25-35, 2020-11-06

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国立大学は法人化やグローバリゼーションの流れにより、その使命が大きく変化し、業務はより高度化・複雑化した。それを担う事務職員には、専門分野に精通した者から、多用な専門性を基に総合的に活動できる者まで、幅広い人材が求められている。そこで、大学の管理運営機能の強化に繋がる職場環境を構築することを目的に、現在の職場環境に対する事務職員の満足度調査を複数大学で実施した。事務職員の意識や、職場環境の違いについて大学毎の特性を評価した結果、複数大学で実施することで各大学の人事制度等における問題点を相対的に把握することができた。これにより、その解決に向けた課題を設定し易くなるという効果が得られた。しかし、大学の規模や目的の違い、標本数の不足などにより、各大学の特性を考慮した詳細な分析は行うことができなかった。今後、より多くの大学と共同で実施することで、具体的な業務改善に資する分析が可能になると考えられた。

著者

岡 英里奈 Oka Erina

出版者

名古屋大学大学院文学研究科附属「アジアの中の日本文化」研究センター

雑誌

JunCture : 超域的日本文化研究 (ISSN:18844766)

巻号頁・発行日

vol.6, pp.118-129, 2015-03-27

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Shimazaki Toson’s novel Yoakemae tells the story of the Meiji Restoration in Magomejuku – a post station of the Nakasen-do Road in the Edo Period. Toson wrote the novel by referring to many historical records, and Shimazaki Masaki’s Arinomama is one of those records. Arinomama is the autobiography of Shimazaki Masaki, who is Toson’s father and the model for Aoyama Hanzo, Yoakemae’s hero. Toson made Hanzo’s history based on Arinomama, but he often interweaved truth and fiction, especially the scene of Hanzo’s Otaki-Sanrou (praying to Gogoku-Jinja in Otaki, Ontakesan). This article makes a comparison between Yoakemae and Arinomama and examines how Yoakemae narrates the history of Hanzo/Masaki. While Masaki’s Otaki-Sanrou in Arinomama is for the healing of Masaki’s father, Hanzo’s Otaki-Sanrou in Yoakemae tells another meaning, that of finding his way as “Hirata-Monjin” (a disciple of Hirata Atsutane’ Koku-gaku). In this paper, I view this difference as the problem of modernization in Yoakemae’s narrative history and argue that the problem is in the representation of modern novels. Yoakemae describes Hanzo as a modern individual by changing the meaning of Otaki-Sanrou and drawing Otaki as another potos. In the point of representation, Modernism of Yoakemae’s narrative clearly exists.

著者

村田 麻里子

出版者

関西大学社会学部

雑誌

関西大学社会学部紀要 (ISSN:02876817)

巻号頁・発行日

vol.52, no.1, pp.93-117, 2020-10-31

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本稿では、オークランド戦争記念博物館の取り組みを通して、ニュージーランドのミュージアムにおける多文化主義の実現について考察する。具体的には、2日間に亘る視察と20人の館スタッフとのインタビューの様子を詳細に報告することで、館がいかにして先住民族マオリの文化を軸に、太平洋の多文化を扱っているのか、またそれによっていかにミュージアムを開こうとしているのかを分析する。

著者

阿部 生雄 Abe Ikuo

巻号頁・発行日

2001

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筑波大学博士 (教育学) 学位論文・平成13年6月30日授与 (乙第1748号)

著者

児玉 陽子

巻号頁・発行日

2020-11-06

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おもな評価指標の特徴とその算出方法,海外大学での用いられ方の例,業績分析ツール・InCites(インサイツ)に基づいたTop10%論文や国際共著論文などの調べ方, h-index, Category-Normalized Citation Impact (CNCI), FWCI,SJR, SNIP,アイゲンファクター,ORCID,オルトメトリックドーナツ,Plum X など

著者

金子 龍司

出版者

学習院大学大学院

巻号頁・発行日

2019-03-01

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本稿は、レコード、映画、舞台興行、ラジオなど、1920年代以降の都市化とともに勃興・発達した大衆娯楽に対する統制を考察する。時期は日中戦争開戦前後から日本政府による統制が廃止される1945年10月前後までとする。方法としては、政府機関による娯楽統制や個々の措置が立案され講じられるまでの力学をたどり、その効果や影響を検証する。これにより、日本政府による娯楽統制のあり方に一定の見通しを与えることを目的とする。本稿が特に注目するのが、流行歌をはじめとした音楽を対象とした統制である。理由は、音楽は映画や舞台興行など他の視聴覚メディアと比較して再生が容易なため(ラジオ、レコード、実演に加え、子供から大人までの消費者による歌唱など)、人々への浸透性が高かったと評価できるからである。研究史を踏まえたうえでの本稿の課題は、以下の4点である。1.娯楽統制に関わる主体相互の力学の解明:90年代以降の先行研究において、戦時下の娯楽には、官僚、業者、製作者、観客、教育者など様々な主体が関与したことが明らかになっている。しかし、各主体間の力学に対しては関心や分析が十分及んでいないため、統制については2010年代に至っても政府対業界という固定的で二項対立的な図式で解釈がされることがある。そのため、各主体がどのように統制に関わっていたか力学的に考察し、二項対立的な図式の有効性を検証する必要がある。2.統制に対する娯楽の受け手の動向の解明:統制に関与した主体のうち、聴取者・観客など娯楽の受け手は、現在までほとんど分析が及んでこなかった。しかし、彼ら受け手は新聞雑誌や当局に対して投書を通じた意見表明を行い、統制に少なからぬ影響を及ぼしていた。このため、彼ら受け手の動向を注視して考察を進める必要がある。 3.当局の受動的な態度の解明:本稿が注目する戦時下の娯楽は、1920年代に勃興した新興メディアであり、当局の関心もさほど高くなかった。それゆえにこそ、上記2.で述べたように受け手の動向が統制に影響を及ぼす余地も生じていた。言い方を変えれば、娯楽統制は、受け手によって問題視され社会問題化した事象に対して当局が事後的に火消しをする程度で当局内でも社会的にも許容されていたことに大きな特徴があった。しかし、この点は先行研究で十分に検討されているとはいえない。 4.敗戦直後の日本政府による娯楽統制の動向の解明:日本政府による娯楽統制は、敗戦後45年10月まで存続していたが、先行研究において8月以降の動向はほとんど明かにされていない。しかし、該時期は戦争末期以来の国家存続の危機が続いていたことから、この極端な状況で娯楽に期待された役割を確かめることにより、日本政府による娯楽統制の特徴を考えるうえで多くの示唆が得られるはずである。 以上の課題を念頭に、本稿は以下の章立てで構成する。「第一章 検閲官の思想と行動‐警視庁保安部保安課興行係の場合‐」:警視庁の興行統制に注目し、総論的に検閲官とはどのような人たちであり、娯楽に対する検閲や取締りがどのように行われていたか論じる。検閲官たちの発想は「芸術至上主義」と教養主義を柱としており、大衆娯楽を弾圧しつつも、軍部に対して演劇を「保護」する役割をも果していた。 「第二章 「民意」による検閲‐『あゝそれなのに』から見る流行歌統制の実態‐」:1936年発売の大ヒット流行歌『あゝそれなのに』の取締り過程に注目し、流行歌の取締りが受け手―具体的には「投書階級」と呼ばれた中間層の意向に規定されていたことを明らかにする。 「第三章 日中戦争期の「洋楽の大衆化」と「洋楽排撃論」に対する日本放送協会、内務省の動向」:日中戦争期に人気を博して「大衆化」した「洋楽」に対する排撃論と、これへの当局の対応に注目する。内務省と日本放送協会は、日本主義と結びついて影響力を増した「洋楽排撃論」に対応せざるを得なかったが、決して「洋楽」排撃論者の言いなりになるのではなく、むしろそれぞれの方法によって「洋楽」を排撃論者たちから保護しようとしていた。 「第四章 太平洋戦争期の流行歌・「ジャズ」の取締り―音楽統制の限界―」:1941年の太平洋戦争勃発以後の流行歌や「ジャズ」を始めとした音楽の取締方針の厳格化とその実態を明らかにする。当局はたしかに取締りを強化したが、実態としては音楽の取締りは技術的に困難であり、最も取締りが強化されていた1944年頃でさえ、これを貫徹させることはできなかった。 「第五章 太平洋戦争末期の娯楽政策‐興行取締りの緩和を中心に」:サイパン陥落後に成立した小磯国昭内閣の娯楽政策に注目する。戦局が絶望するなか、小磯内閣は戦争を支える下層階級の戦意高揚のため、従来、中間層の意向を踏まえて強化してきた大衆娯楽の取締りを一転して緩和し、さらに奨励した。しかし、娯楽の享受の前提となる国民の生活基盤は、多くが空襲の激化とともに徹底的に破壊されたため、政策の所期の目的の達成は困難だった。 「第六章 敗戦直後の娯楽政策―東久邇宮内閣期を中心に」:敗戦直後の日本政府による娯楽政策に注目する。8月15日に天皇から国民に対して敗戦が告げられても、大日本帝国の国家存亡の危機は依然として続いていた。このとき、天皇および宮中グループは、国民の批判の矛先が天皇に向かないようにするため、「仁慈」として灯火管制の解除・私信の検閲の停止とともに娯楽の復活を講ずることを東久邇宮首相に指示した。本章は、これを受けた東久邇宮内閣の娯楽政策とその効用を、GHQによる娯楽政策とも対比させつつ論じる。 終章では、本稿の結論として、先にあげた本稿の4つの課題を念頭に、議論を整理して日本政府による娯楽統制の特徴と問題点を指摘する。娯楽統制の特徴としては、①統制の対象となった映画、ラジオ、レコード、娯楽興行は当時としては新興のメディアであったため、取締官庁であっても管理職クラス以上の役人の関心が薄かったこと、②各官庁は、それゆえに実務には専門職的な検閲官を配置して大きな裁量を与え、世上問題化した事案を場当たり的に取り締まるだけで良しとする受動的で「緩い」運用へと傾いていたこと、③したがって中間層が統制に容喙し、当局をして取締りを強化させる余地が存在していたこと、④ただし、戦争末期以降は統制方針が一変し、戦争遂行や秩序維持の観点から下層階級に受け入れられる大衆娯楽が奨励されたことなどを指摘する。また、上記の特徴を有する体制から生じた問題としては、統制の不公平さ―たとえば、世上問題となった有名人だけ取り締まられるなど―をあげる。こうした不公平さは、検閲官に大きな裁量が与えられた反面、再審制の導入などのチェック機構の整備が必ずしも充分でなかったことや、検閲官に場当たり的な対応が許容されていたことから生じていた。検閲を受ける側にとっては、こうした不公平感が検閲に対する怨恨へとつながった。従来の研究の多くは、彼ら被害者の証言を引用することで、検閲当局と被害者との二項対立の図式を再生産してきた。本稿が指摘したのは、こうした検閲官たちの不公平な取締りを可能にし、それを支えた構造であった。

著者

藤元 由記子

出版者

早稲田大学大学院 社会科学研究科

雑誌

社学研論集 (ISSN:13480790)

巻号頁・発行日

vol.11, pp.175-185, 2008-03-25

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論文

著者

石田 健蔵

出版者

[出版者不明]

巻号頁・発行日

2006-10

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制度:新 ; 文部省報告番号:乙2045号 ; 学位の種類:博士(工学) ; 授与年月日:2006/10/19 ; 早大学位記番号:新4332

著者

鳥澤 孝之 トリサワ タカユキ

出版者

日本知的財産協会

雑誌

知財管理 (ISSN:1340847X)

巻号頁・発行日

vol.59, no.7, pp.793-805, 2009-07

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わが国では官公庁が作成した法令、通達等の著作物については、著作権法で権利の目的とならないものと規定されている。しかし政府が制定する国家規格のうち日本工業規格については、原案を作成する民間団体等の創作のインセンティブを高めることや、翻訳利用しているISO(国際標準化機構)等が作成した国際規格の著作権保護などを目的として、国家規格自体が著作権により保護されるとの見解がある。本稿では、わが国の官公庁著作物に係る著作権制度を検討するとともに、工業標準化制度や国家規格の制定過程、及び諸外国における国家標準化機関や国家規格の著作権保護をめぐる制度や判例を検討した上で、日本工業規格の原案作成に関与した民間団体の利益保護の施策の方向性について考察するものである。

著者

熊本 一規

出版者

明治学院大学国際学部付属研究所

雑誌

明治学院大学国際学部付属研究所研究所年報 = Annual report of the Institute for International Studies (ISSN:13443976)

巻号頁・発行日

no.7, pp.95-100, 2004-12

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フォーラム

著者

小名木 明宏

出版者

北海道大学大学院法学研究科

雑誌

北大法学論集 (ISSN:03855953)

巻号頁・発行日

vol.71, no.2, pp.1-19, 2020-07-31

著者

小山田 和仁

出版者

北海道大学 高等教育推進機構 オープンエデュケーションセンター 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)

雑誌

科学技術コミュニケーション (ISSN:18818390)

巻号頁・発行日

vol.19, pp.87-103, 2016-07

出版者

大阪府立大学学術情報センター

雑誌

Αυριον = アウリオン (ISSN:13404539)

巻号頁・発行日

vol.36, pp.1-10, 2013-11-01

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巻頭特集 : ラーニングコモンズ ぷちリニューアル

著者

山本 純一

出版者

立命館大学経済学会

雑誌

立命館経済学

巻号頁・発行日

vol.62, no.5-6, pp.385-398, 2014-03

著者

Suwa Masaaki

出版者

FACULTY OF AGRICULTURE, HOKKAIDO UNIVERSITY

雑誌

Insecta matsumurana. New series : journal of the Faculty of Agriculture Hokkaido University, series entomology. (ISSN:00201804)

巻号頁・発行日

vol.4, pp.1-247, 1974-11

著者

山内 志保 Yamauchi Shiho

出版者

心理相談センター

雑誌

心理相談研究 : 神奈川大学心理相談センター紀要 (ISSN:21855536)

巻号頁・発行日

vol.7, pp.39-47, 2015-03-31

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感情調整を適切に行なう能力は,対人関係やメンタルヘルス,ひいてはウェルビーイングにまで良好な影響を及ぼす。脳神経科学においても,扁桃体の反応として生じる情動の統制にイメージや言葉を司る前頭前野の機能が関連することが知られている。つまり,クライエントが自身の感情をイメージや言葉で扱うことは感情調整に役立つと考えられる。本研究では,Emotion-focused therapy の理論と介入を通して,クライエントが自身の感情体験を“子ども”として象徴化し,感情調整力を育んだ2つの事例を報告した。考察では,感情に注目した介入とクライエントの変化について検討した。さらに,感情体験の象徴化が,クライエントの感情調整力のどのような側面を反映しているのかを検討した。本研究より,感情の質感を適切に捉えた象徴化と,その感情に対してクライエント自身が抱く感情,そして感情に対するクライエントの態度が,感情調整力と関連することが示唆された。

著者

吉岡 郁夫 Yoshioka Ikuo

出版者

筑波大学比較民俗研究会

雑誌

比較民俗研究 : for Asian folklore studies (ISSN:09157468)

巻号頁・発行日

no.21, pp.35-50, 2007-03-30

著者

小原 文衛 Kohara Bunei

出版者

名古屋大学英文学会

雑誌

IVY (ISSN:09142266)

巻号頁・発行日

vol.49, pp.67-88, 2016-11-30

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The present paper aims to reexamine the meaning of what Kyle Bishop calls "Zombie Renaissance": the global pandemic or spread of zombie narratives that is supposed to have happened around 2002, namely just after 9/11. This phenomenon has various aspects, and this paper's argument mainly focused on the question what makes possible the global pandemic of the zombie narratives. Section II examines the meaning of the zombie as a representational apparatus by means of the basically categorical and substantial analysis (before embarking on the relational and narratological analysis in section IV). Zombies are classified into the three categories: (1) Voodoo Zombies, (2) Modern Zombies, and (3) Hyper Zombies. Though these three categories of zombies appeared in the film history in chronological order, they do not constitute a linear order (1→2→3), as this paper explains with reference to some examples (section III). In fact, as these examples suggest persuasively, these three categories of zombies coexist in one age: the age of "Zombie Renaissance," which necessarily means that these three types of zombies are representative of different modes of signification. The zombie as representational apparatus implies no integrity, identity, or consistency in it. ln other words, "the zombie means anything." This accordingly leads to another formula: "the zombie can be anywhere" (in the global dimension). From section IV, this paper undertakes the relational or narratological analysis of zombie narratives' structures focusing on the two motifs that frequently and repeatedly appear in the films of this subgenre: "pursuit" and "siege." Section IV examines the meanings of these two motifs examining their places in the history of American films and confirmed that each of them constitutes the archetypal narrative pattern that are essential for gaining deep insight into American cultures. Section V examines how these archetypal motifs play crucial roles in several of Edgar Allan Poe's narratives. "The Black Cat" and "William Wilson" are two of the paradigmatic narratives that have in them the motif of "pursuit." What should be noticed here is that these two tales about "the pursuer" share the metaphoric expression of "the pestilence," which is also identified in the typical zombie narratives (zombies are similar in function to an "epidemic") and that these "pursuers" are absolutely inescapable and accordingly represent the inner space of the pursued (the narrators). As for "siege", "Shadow- a Parable" and "Masque of Red Death" are exemplary. These two tales are also narratives on "the pestilence," where people are besieged by the plague. In each of these tales, exactly like in Romero's narratives about the living dead, what was supposed to be a shelter is finally violated by the plague and becomes a claustrophobic space of death. The two motifs secure the interface between zombie narratives on film and classical narratives composed by Poe. The analysis of this interface between the zombie and Poe paves the way for a further argument and leads to psychoanalysis. Sigmund Freud, though implicitly, also refers to the two motifs. In Freud's theoretical framework, the drive is "inescapable" precisely because it comes from the "inside." Freud's drive is placed in the same position as the pursuer in American films, or the living dead, to be more specific (this allegorical trait is also shared by Poe). And again, Freud's theoretical allegory of the "protective shield" is also constructed around the topic of the pressures of the internal drives and marked by the same narrative pattern of the claustrophobic storytelling in Romero and Poe. The motifs of "pursuit" and "siege" are also vital to the narrative called "psychoanalysis," which consequently confirms the link between the two motifs and the universal dimension ("universal" implies "global.") From the substantial perspective, the zombie means anything and they can be anywhere, while the relational analysis shows that zombie narratives are constituted by American and psychologically universal motifs at the same time. Here the key word is the non-identity of the zombie (and supposedly that of America, historically and genetically marked by the lack of the integrated myth of its own) that paradoxically forms a basis for the global adaptability or flexiblity of this subgenre. This very adaptability partly accounts for the global pandemic of the zombie narratives (and this also implies that the zombie pandemic is an indication of Americanization as a crucial constituent of globalization).

著者

舘 亜里沙 Grover-Friedlander Michal 荻野 静男

出版者

早稲田大学オペラ/音楽劇研究所

雑誌

早稲田オペラ/音楽劇研究 = Waseda Opera and Music Theatre Studies (ISSN:24342963)

巻号頁・発行日

vol.2, pp.39-54, 2020-03-31

著者

高松 征賢

巻号頁・発行日

2012-03

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Supervisor:東条敏