著者
西村 貴直
出版者
長崎国際大学
雑誌
長崎国際大学論叢 (ISSN:13464094)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.185-194, 2005-01-31

1980年代以降、様々なかたちの社会変動プロセスが同時的に進行していくなかで、多くの社会的葛藤が生じてきている。なかでも、富める者と貧しい者との二極分化が「豊かな」先進諸国の内部でも深刻化しており、「新しい」貧困問題を形成しつつある。本稿では、わが国における「新しい」貧困問題の一端を構成する「フリーター」問題に関し、英米における「新しい」貧困問題に言及する"アンダークラス"の概念と対比させながら、特にその言説にともなういくつかの問題を浮き彫りにすることを目的としている。
著者
中郡 昭人 打出 毅 天間 恭介 KENNEDY Richard H. KLIMBERG Suzanne V. 原 幸男 佐々木 卓士 明樂 泰
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.63, no.12, pp.1315-1322, 2001-12-25
被引用文献数
2 9

ラット心房筋標本において, カルバコールは濃度依存的な陰性変力作用を発現した.ドキソルビシン1時間のインキュベーションは, このカルバコールによる濃度反応曲線を右方移動させた.しかし, ドキソルビシン4時間のインキュベーションは, 右方移動とともに最大効果も有意に減少させた.また, ドキソルビシン4時間のインキュベーションは, アデノシンA_1受容体作動薬であるR-phenylisopropyl adenosine(R-PIA)の陰性変力作用の最大効果も有意に減少させた.しかし, R-PIAの濃度反応曲線の右方移動は観察されなかった.ホモジネートまたは一部精製膜標本を用いた薬物-受容体結合実験で, ドキソルビシンは[^3H]quinuclidinyl benzilateの結合量を減少させたが, [^3H]R-PIAの結合には影響を与えなかった.カルバコールの陰性変力作用のドキソルビシンによる最大効果の減少は, ムスカリン受容体とアデノシンA_1受容体機構に共通した情報伝達系に関係して起こっているものと思われた.
著者
大西 淳
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.35, pp.65-72, 2002-05-10

1998年10月にソフトウェア工学研究会に要求工学ワーキンググループを立ちあげ,グループの各メンバが共通問題「国際会議のプログラム委員長業務」要求に対する研究を進めた結果をワークショップで議論する形態で活動を行なっている.ウィンターワークショップ・イン・伊豆での参加者の発表と継続して進めている要求の数量化に関する研究内容について紹介する.Requirements Engineering Working Group (RE WG) was established as an internal working group of SIG on software engineering, IPS Japan in Oct. 1998. First we made a common problem ``Jobs of a program chairman of an international conference.'' Each member of the RE WG individually researches RE with this common problem and reports and discusses his/her own research results at the workshops. Research activities of the RE WG at the winter workshop in Izu will be illustrated.