- 著者
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多田 好克
寺田 実
- 雑誌
- 情報処理学会研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS)
- 巻号頁・発行日
- vol.1986, no.84(1986-OS-033), pp.1-7, 1986-12-12
本稿では,Unixの一ユーザプロセス上で動く「小さなプロセス」実現法を説明する.この方法を使えば,Unixのプログラミング環境下でスケジューリングやプロセス間通信等の実験を行うことができる.本実現法では,言語Cの一部の関数がプロセスのように振舞う.また,それらはCPU横取りによって継続的な実行を制限される.これらの仕組みは言語Cのみで記述されており,Unixのカーネルを変更する必要はない.なお,現実,この仕組みは,VAX-11 (4.2BSD) VAX-11(Ultrix) Sunワークステーション(4.2BSD) ME THEUS Lambda-710 (4.1BSD) SHARP IX-5 (System V) NEC PC-UX (System III)等,様々のUnixシステム上で稼働している.