著者
益田 勝実
出版者
法政大学国文学会
雑誌
日本文學誌要 (ISSN:02877872)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.2-12, 1987-07-01
著者
佐藤 茂行
出版者
北海道大学經濟學部
雑誌
經濟學研究 (ISSN:04516265)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.26-38, 1991-03
著者
塚本 泰造
出版者
熊本大学文学部国語国文学会
雑誌
国語国文学研究 (ISSN:03898601)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.409-419, 2002-02-23

本稿では、本居宣長の著述に見られる「から」の考察(塚本(二〇〇一)に引き続き、賀茂真淵の著述に見られる「からに」「からは」(以下これを「から」系とする)を取り上げ、擬古文という表現の背後に、日本語の、論理的性格への変貌がどのようにうかがわれるかを考察する。
著者
桂川 光正
出版者
史学研究会 (京都大学大学院文学研究科内)
雑誌
史林 (ISSN:03869369)
巻号頁・発行日
vol.91, no.2, pp.355-380, 2008-03-31

発足当初の関東州の阿片制度には、容易には理解し難い奇妙な事柄が三点見られる。これを一つ一つ、現地中国人阿片商の動向との関わりに留意しながら考察すると、関東州を台湾産煙膏の独占市場に仕立て上げるのが、この時の特許専売制導入の目的だったこと、しかしその企てが成功しなかった事実が明らかになった。更に、関東州に張り巡らされていた在来の経済的・人的・社会的ネットワークから関東州を切り離し、台湾と繋げることで、日本を頂点としたネットワークを新たに作り上げようとするのが、日本のこの時期の関東州統治の基本方策、ないしはこの時点での日本の帝国形成の基本戦略であったことも明らかとなった。関東都督府はその後、阿片制度の手直しを行なうのだが、それは、日本による関東州統治の進捗ないし安定化のために重要な柱を構築する意味があった。阿片・麻薬問題の歴史的研究は、このように、帝国史研究の一環として大きな意味を持っている。