著者
浜岡 剛
出版者
京都大学
雑誌
古代哲学研究室紀要 : hypothesis : the proceedings of the Department of Ancient Philosophy at Kyoto University (ISSN:0918161X)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.55-69, 1999-12-20

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。
著者
坂下 浩司
出版者
京都大学
雑誌
古代哲学研究室紀要 : hypothesis : the proceedings of the Department of Ancient Philosophy at Kyoto University (ISSN:0918161X)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.48-56, 1998-12-06

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。
著者
濱岡 剛
出版者
京都大学
雑誌
古代哲学研究室紀要 : hypothesis : the proceedings of the Department of Ancient Philosophy at Kyoto University (ISSN:0918161X)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.2-13, 1992-02-18

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。
著者
中村 隆文 ナカムラ タカフミ NAKAMURA Takafumi
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究 (ISSN:13428403)
巻号頁・発行日
no.17, pp.1-17, 2008-09-24

現代哲学思想において「ヒューム主義(Humeanism)」というものは、反実在論(anti-realism)、あるいはそれに准ずるような、性質に関する「非.認知主義(non-cognitivism) 」として、一般的には主観主義に近い形で理解される傾向にある1。そのような傾向のもと、或る種の反実在主義者(そして、そのほとんどが非-認知主義者であり、たとえば、A.J. エアーのような表出論者やS. ブラックバーンのような投影論者たち)はヒュームの主張を好意的に取り上げる一方、或る種の実在論者たち(たとえば、J. マクダウェルのような認知主義者)はヒュームの主張それ自体を批判しながら反ヒューム主義を提唱するという対立の図式が出来上がっている。しかし、そもそもそうした反実在論vs. 実在論の対立が、あたかもヒューム思想を認めるかどうかであるように図式化されていることについて、私はそこに違和感を感じる。もちろん、その対立図式のもとで生み出された各種議論はそれぞれ重要な意味をもっているのであるが、そもそもヒューム思想がそのような二分法によって理解されるべきものであるかどうかについて、本論考全体を通じて考えてゆきたい。 本論考で紹介するヒューム主義的思考法とは、簡単にいってしまえば、通常は当たり前とされるような関係(いわゆる「分かっている」)を分析し、それが必然的なものではないこと(しかし、同時にそれが不可欠な形で採用されてしまっていること)を論じる手法である。そうした手法を通じて、我々が通常当たり前のように用いている「私」「われわれ」の概念を分析しながら、ヒューム主義というものが奥深く、かつ非常に哲学的な態度であることを論
著者
田中 敏彦
出版者
神戸市外国語大学
雑誌
神戸外大論叢 (ISSN:02897954)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.A25-A39, 2001-11-30
著者
熊田 一雄
出版者
愛知学院大学
雑誌
愛知学院大学文学部紀要 (ISSN:02858940)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.1-12, 1997

この論文の目的は,哲学者のベイトソンや社会学者のギデンズが,先進資本主義社会全域で目立たない形で拡がる共依存概念に関して提起した理論的問題に対して,日本の斬新宗教であるGLA系論教団がいかなる日本的で現実的な解決策を提示しているかを分析することにある。1970年代以降の日本社会における宗教変動には,「新宗教からセルフヘルプヘ」という流れが存在するが,心理療法関係者の運営するセルフヘルプと異なり,GLA系諸教団の内観サークルは,明確な回復の形を提示している。第1章では,共依存概念について簡単に説明する。第2章では,現代日本の内観サークル運動の全体像とその一種ともみなしうる斬新宗教のGLA系諸教団について概観し,筆者の調査対象である「エルランティの光」について説明する。第3章では,ベイトソンが示唆した「近代社会そのものの共依存性」に対するこのグループの解決策を見る。第4章では,ギデンズが指摘した「後期近代社会における再帰的自己形成とそのジレンマ」に対するこのグループの解決策を見る。最後に弟5章では,このグループの提示する共依存からの回復の形における「反近代と近代の強化の併存」を分析する。 GLA系諸教団は,反近代的要素と近代を強化した要素を巧妙に組み合わせて共依存者に対して現代の日本社会における明確な回復の形を提示している。現世解説的宗軟性と組み合わされた「神と自分の間に他人は入れない」というスタイルは,反近代的な要素である。内向的宗軟性と組み合わされた「心の明るさ」を基準として日々「心を見る」仕事を怠らず「心を管理する」という発想は,近代を強化した要素である。
著者
藤本 隆志
出版者
理想社
雑誌
理想 (ISSN:03873250)
巻号頁・発行日
no.534, pp.p34-48, 1977-11
著者
菅野 正彦
出版者
愛知学泉大学
雑誌
愛知学泉大学コミュニティ政策学部紀要 (ISSN:13447939)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.83-97, 2003-12

ボエティウスはローマの貴族の家庭に生まれたが,陰謀を働いた廉でパヴィアの牢獄に幽閉された。処刑されるまでの間に牢獄の中で書いたのが,この有名な『哲学の慰め』である。「思いを深く真理探究に致す者は/また岐路に迷うことを欲しない者は/心眼の光りを自己自らの中に向けよ」(III. m. 11. 1-3)と述べているように,獄中で筆を進める彼の精神力と記憶力の強靱さに今更ながら驚かされる。学問を中途で放棄するな,真摯な情熱を抱けと後世の人々を励まし,知の追求と神の愛こそ人間の真の幸福の源泉と明言する。神の叡知,即ち神の摂理(Providence)を解するために,可能な限り頂上に登らなければならない。行動を引き起こすのは,意思と力である。