著者
矢野 秀武
出版者
東京大学文学部宗教学研究室
雑誌
東京大学宗教学年報.別冊
巻号頁・発行日
vol.15, pp.5-9, 1998-03-31
著者
白岩 広行 シライワ ヒロユキ
出版者
大阪大学大学院文学研究科社会言語学研究室
雑誌
阪大社会言語学研究ノート
巻号頁・発行日
vol.8, pp.14-29, 2008-03

福島方言の文末詞ケは「思い出し」の意味しか持たない(§2. )。しかし、ノダにケが接続したノダッケという表現のなかに、ケの「思い出し」の意味にはそぐわないものが見られる( §3. )本稿では、このノダッケを、ひとまとまりの文末表現として分析した。その特徴は以下の通り。形態統語論的特徴 : 必ず平叙文の文末に生起する。また、いずれの文末詞とも共起しない(§4.)基本的意味 : 先行文脈に対する説明づけ、あるいは後の文脈の前置きとして、聞き手にとって未知と話し手が考えている情報を提示する(§5. 1.)。ノダッケは、ノダと同じく説明づけに関わる表現だが、ノダよりも使われる用法は限られている。つまり、ノダの様々な用法のうち、次の3つの条件を満たす場合にしか使えない(§5. 2.) 。①対人的な用法②前か後いずれかの文脈との関係づけが見られる③当該の情報が聞き手にとって未知である(と話し手が考えている)談話的な面では、話し手のターンを維持するために使われることがある(§5. 3. 1.)。また、聞き手に反発をするような場合、特殊な現れ方をする(§(5. 3.2)
著者
杉山 有紀子
出版者
東京大学大学院ドイツ語ドイツ文学研究会
雑誌
詩・言語 (ISSN:09120041)
巻号頁・発行日
vol.76, pp.13-30, 2012-03

シュテファン・ツヴァイクの遺作となった回想録『昨日の世界』は1942年に出版された。ハンナ・アーレントは1943年に英語版に対する書評を発表し、後に『昨日の世界のユダヤ人』と題してエッセイ集『隠された伝統』(1976)に収録した。アーレントはユダヤ人としての「恥辱」の運命から個人的に逃れようとしたツヴァイクの生き方を強く批判しているが、本論では彼女の批判を通して『昨日の世界』に新たな光を当てることを試みる。「ユダヤ人」Judenの複数的運命を強調し、そこからの離脱を試みたツヴァイクを非難するアーレントに対し、ツヴァイクは「ヨーロッパ人」ein Europäerとしての単数性と、その政治的敗北の状態に彼の信念である「自由」の可能性を見出そうとしていたことが示される。
著者
竹内 明彦
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:06272997)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.684-696, 1994-08-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
松村 勝弘
出版者
立命館大学経営学会
雑誌
立命館経営学
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.29-54, 2002-03
著者
谷本 奈穂
出版者
関西大学総合情報学部
雑誌
情報研究 : 関西大学総合情報学部紀要 (ISSN:1341156X)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.47-55, 2015-02-28

本論の目的は,美魔女を批判する言説を分析し,外見に関わる「常識」や「規範」を明らかにすることである.結果,女性には「若く美しくあれ」と「若作りの禁忌」という相反する二重の規範が課されていることが分かった.そこに,性差別とエイジズムの結託が見られる.The purpose of this study is to determine ‘the premise’ or ‘the norm’ that is related to appearance, analyzing the critical discourse about ‘bimajo’(middle‒aged women who look young). The results of the study state that there are double standards that operate in the critical discourse, ‘women should be beautiful and young’ and ‘women must not wear make up to look younger’; furthermore, the concepts of sexism and ageism seem to collide with each other.