著者
岡﨑 拓
出版者
羽衣国際大学現代社会学会
雑誌
羽衣国際大学現代社会学部研究紀要 = Research bulletin of Faculty of Social Sciences, Hagoromo University of International Studies (ISSN:21865493)
巻号頁・発行日
no.10, pp.55-66, 2021-03

ポーランドは1990年代以降、順調な経済成長を遂げてきた。一方で、西欧諸国との経済水準の差はいまだ大きく、これまでの成長を支えた外資流入と低賃金は、今後の継続性が不透明である。その中で、ポーランド政府は「知識経済」への移行を標榜し、イノベーションの振興を図っている。ただし、現時点でのポーランド経済におけるR&D部門は加盟国内においても低位の水準であり、EU内、中東欧域内両面での「二重の遅れ」の状況にある。この状況に対し、ポーランド政府は知識経済への移行を掲げ、EUレベルのイノベーション政策とリンクする形の国家戦略を策定・実施してきている。現状ではポーランドR&D部門の課題である中小企業やスタートアップ支援の具体策整備が不十分であるなど、実体と政策対応のギャップが存在すると言える。
著者
小林 修
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.34, no.6, 1993-06-15
著者
本間 崇教 山本 悦史
出版者
学校法人松商学園松本大学
雑誌
松本大学研究紀要 = The Journal of Matsumoto University (ISSN:13480618)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.107-113, 2023-03-10

本研究は、学術的な観察対象にされることの少ない野球独立リーグ観戦者を対象とした基礎資料の作成を目的とする。調査対象として、BCリーグに所属する新潟アルビレックスBCを取り上げ、観戦者及び球団のマーケティング施策に関する定量データを収集した。データ収集は新潟アルビレックスBCのホームゲームにて実施し、マーケティング施策の参考となるデータ収集のために、調査前に球団職員へヒアリングを行いながら調査票を作成した。得られたデータを用いて、一部Jリーグ観戦者調査のデータと比較しながら、独立リーグ観戦者調査の特性について明らかにした。その結果、基本属性や行動特性においてJリーグ観戦者とは異なる性質が確認された。
著者
宇宙航空研究開発機構 Japan Aerospace Exploration Agency
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙航空研究開発機構特別資料 = JAXA Special Publication (ISSN:1349113X)
巻号頁・発行日
vol.JAXA-SP-05-004, 2006-03-01

宇宙開発でこれまでに開発された技術は、単に宇宙開発だけで終わらずに、私たちの生活の、さまざまな場面で役立てられています。これがスピンオフ(SPIN OFF=技術移転)とよばれるものです。たとえば医療機器や照明装置などで使われるレーザー技術は、アポロ計画のとき、地球と月の距離を正確に測定するために生まれた技術でした。スペースシャトルの宇宙服の技術の応用からは、足への衝撃が少なく、ジャンプ力の高いバスケットボール・シューズが開発されています。さらに、コンピュータの高性能化、小型化は宇宙開発で生まれたIC(集積回路)のおかげです。このように、宇宙開発の過程で生みだされた新技術は、私たちの日常に数多く見ることができます。我が国においても、宇宙航空研究開発機構(JAXA)における研究開発の成果が、人々の暮らしや安全の確保、環境問題や医療・福祉、産業などに貢献している事例を見ることが出来ます。宇宙開発が今後、情報社会の進展などと共に一層高度化し、様々な分野に裾野が拡大していくことが考えられますが、それに伴って宇宙開発の成果も様々な形で人々のくらしや社会にますます貢献していくことが期待されます。この資料は、JAXAの宇宙航空に関する研究開発成果のスピンオフ事例だけでなく、国内の宇宙関連企業などによるスピンオフの代表的な事例や今後貢献が期待される研究開発の事例などを紹介するものです。
著者
谷口 雄太
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.6, pp.296-297, 2023-05-15

学習への自動的な介入を実現するためには,まず学習者の状態を機械的に,かつできるだけ正確に把握することが重要である.Knowledge Tracingは学習者の解答の履歴を分析することで,問題が問うているさまざまな概念に対する学習者の理解を定量的に推定することを目的とした技術である.本稿ではこの問題に初めて深層学習の技術を取り入れたDeep Knowledge Tracingについて紹介する.
著者
瀬口 翔太 松谷 実璃 澤畠 拓夫 SEGUCHIShota MATSUYAMinori SAWAHATATakuo
出版者
近畿大学農学部
雑誌
近畿大学農学部紀要 = MEMOIRS OF THE FACULTY OF AGRICULTURE OF KINDAI UNIVERSITY (ISSN:21896267)
巻号頁・発行日
no.52, pp.53-57, 2019-03-31

[Synopsis] The distribution of Opisthoplatia orientalis had been restricted naturally in the southern part of Kyushu, Ashizuri-misaki Cape in Shikoku, and the Nansei Islands in Japan. However, the cockroach has expanded its distribution area to various parts of Japan in recent years with transplantation of plants such as cycads. We found large numbers of the cockroach individuals comprised the both larvae and adults at two places in the Nanko area of the Port of Osaka in Japan in 2017 through the field surveys based of the eyewitness information of the remains of the cockroach in there in 2015. This is the first report to suggest the cockroach has established in Osaka prefecture.