著者
小林 由佳 井上 彰臣 津野 香奈美 櫻谷 あすか 大塚 泰正 江口 尚 渡辺 和広
出版者
公益財団法人 産業医学振興財団
雑誌
産業医学レビュー (ISSN:13436805)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.225-250, 2021 (Released:2021-01-01)
被引用文献数
1

多様化する産業保健上のニーズに応える能力として、産業保健専門職のリーダーシップが注目されている。本稿では産業保健専門職がリーダーシップをさらに向上させ、活動を展開していくための指針となる考え方を提案することを目的とし、リーダーシップ研究の文献レビューから産業保健専門職のリーダーシップにふさわしい概念を検討し、活動事例による例示を行なった。文献レビューでは、これまでの変遷から、近年提唱された「権限によらないリーダーシップ」に着目し、適応型および共有型リーダーシップの産業保健専門職への適用の有用性を掘り下げた。さらに事例検討から、両リーダーシップは産業保健専門職が日常的に発揮できるものであり、課題解決に有効となり得ることが示された。
著者
Takahiro OTA Shogo DOFUKU Masayuki SATO
出版者
The Japan Neurosurgical Society
雑誌
NMC Case Report Journal (ISSN:21884226)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.69-72, 2022-12-31 (Released:2022-04-01)
参考文献数
11
被引用文献数
2

Posterior inferior cerebellar artery (PICA) variations are well recognized; however, their mechanisms have not been well understood. Primitive lateral basilovertebral anastomosis (PLBA) was described in 1948 by Padget and is one of the embryological transient longitudinal channels in the hindbrain. This study reports a PICA aneurysm associated with PLBA. A 48-year-old man presented with subarachnoid hemorrhage. Cerebral angiography showed a 3.6-mm fusiform aneurysm with a bleb of the left PICA just at the origin of the PICA from the vertebral artery. Furthermore, a direct anterior inferior cerebellar artery (AICA) -PICA anastomosis parallel to the basilar artery was revealed. This direct anastomosis between the AICA and PICA is explained by the partial persistence of PLBA. Variations in the three cerebellar arteries and vertebrobasilar junction can be caused by persistence of PLBA.
著者
八木 拓磨 井上 達朗 小川 真人 岡村 正嗣 島田 雄輔 平郡 康則 岡田 梨沙 岩田 脩聡
出版者
一般社団法人日本理学療法学会連合
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
pp.12148, (Released:2022-05-20)
参考文献数
29

【目的】回復期リハビリテーション(以下,回リハ)病棟に入棟した患者のサルコペニアが実績指数に与える影響を明らかにすること。【方法】2019年5月~2020年6月に単一の回リハ病棟に入棟した65歳以上の連続症例128例。主要アウトカムは日常生活動作能力の改善度を示す実績指数とした。サルコペニアと実績指数の関連について重回帰分析を実施した。【結果】対象者(平均年齢81.5歳)のうちサルコペニアの有病率は76.6%であり,サルコペニア群の実績指数は非サルコペニア群と比較して有意に低値を示した(サルコペニア群:42.2 vs.非サルコペニア群:52.2, p=0.039)。重回帰分析の結果,サルコペニアは独立して実績指数と関連していた(β=−20.91, p=0.003)。また,Skeletal Muscle Mass Index(β=−18.82, p=0.008)が独立して実績指数と関連していた。【結論】回リハ病棟入棟患者のサルコペニアは実績指数の独立した予測因子であった。

16 0 0 0 OA 失敗学のすすめ

著者
畑村 洋太郎
出版者
The Japan Society of Logopedics and Phoniatrics
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.182-188, 2002-04-20 (Released:2010-06-22)
参考文献数
2

人はだれでも新しいことに挑戦すれば必ず失敗する.そこで知識や経験の必要性を体感・実感し, それを基にして進歩する.技術の世界にもこのことはあてはまり, 失敗を分析し, 新しい知識を樹立することによって新しい技術が生れ, 社会を豊かにしてきた.このように失敗のマイナス面だけに目を向けるのではなく, 失敗をプラスに転化するための考え方と方法を取り扱うのが「失敗学」であり, そこでは, 失敗の必要性・失敗の原因と結果の関係・失敗を生かす工夫などについて具体的な例を取り上げながら学んでゆく.
著者
吉田 佳絵 高野 研一
出版者
公益社団法人 日本経営工学会
雑誌
日本経営工学会論文誌 (ISSN:13422618)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.1-20, 2018-04-15 (Released:2018-05-15)
参考文献数
27
被引用文献数
4

現代企業は,不確実性が高まる経営環境の中で業績の向上を図るため,様々な施策を進めている.本稿では,こうした企業の試みを効果に結びつける手段の一つとして組織風土に着目した.組織風土に関する質問紙を設計し,組織風土の尺度が4つの因子「会社方針の明示」「職場の良好な雰囲気」「個人の主体的な態度」「職場の無秩序さ」から構成されることを確認した.共分散構造分析において,「会社方針の明示」からパフォーマンス(回答者による自己評価)に有意な正のパスが認められ,「会社方針の明示」はパフォーマンス向上に寄与する重要な要素となることが示された.ただし,パフォーマンスに対する他の因子からの影響については,調査対象によって異なることが示唆され,今後さらなる検討が必要であることが指摘された.
著者
三枝 有
出版者
信州大学大学院法曹法務研究科
雑誌
信州大学法学論集
巻号頁・発行日
vol.20, pp.1-19, 2012-07-12
著者
戸丸 信弘
出版者
森林遺伝育種学会
雑誌
森林遺伝育種 (ISSN:21873453)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.56-61, 2013-04-25 (Released:2020-07-13)
参考文献数
37
被引用文献数
2

16 0 0 0 OA 電気事業要覧

著者
逓信省電気局 編
出版者
電気協会
巻号頁・発行日
vol.第21回 昭和5年3月, 1930