著者
赤松 明 渡辺 薫恵
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.60, 2013

2010年ものつくり大学学長プロジェクト「世界を変えたモノに学ぶ・原寸プロジェクト」により、ル・コルビジェの建築に対する考え方を学ぶことを目的に、「カップ・マルタンの休暇小屋」を実測し復元するプロジェクトが実施され,レプリカを学内に制作した。これらの実測結果と制作を通して休暇小屋内の「洗面棚」を取り上げ、ル・コルビュジエのモデュロールと日本人の人体比例との関係を検討し、モデュロールが日本人の体格を考慮した家具設計に活用できる可能性について考察した。<br>その結果<br>1.休暇小屋の家具はモデュロールに準じて設計されている。<br>2.モデュロールは人体寸法に基づいた尺度である。<br>3.モデュロールを用いて設計された洗面棚は183㎝の人に使いやすいもので、日本人女性のような小さい人には使いづらい。<br>が明らかになり、使いやすい家具を設計するためにモデュロールの基本身長を自分の身長に合わせてことで利用できると考えられる。
著者
安東 一真
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.701, pp.62-69, 2008-04-01

この4月、新人がやってくる部門は多いことだろう。その新人に「書籍を読む"癖"を付けるべき」と薦める識者は多い。本誌コラムでもおなじみの有賀貞一CSKホールディングス代表取締役は新人に対して、「重ねて自分の身長に並ぶくらい、1年間で本を読め」と指導している。IT分野だけではない。社会人として読むべき本もある。では、どの本を選べばいいのか。IT業界の先達に聞いた。
著者
江尻 有郷
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
大学の物理教育
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.111-114, 2017

<p>1.はじめに</p><p>我が国の物理オリンピック活動は10年以上となった.そもそもの始まりを思い起こしてみたい.2004年,日本学術会議物理学研究連絡会議 (物研連) 開催中のある日,当時,物研連議員で</p>
著者
堀田 良之
出版者
日本評論社
雑誌
数学セミナ- (ISSN:03864960)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.p18-28, 1983-01
著者
早野 明 板倉 賢一
出版者
一般社団法人 資源・素材学会
雑誌
Journal of MMIJ
巻号頁・発行日
vol.133, no.4, pp.76-86, 2017

<p>Fracture mapping conducted during gallery excavation on construction projects of a large-scale underground facility is based on traditional geological techniques such as visible observations and simple measurements of fracture orientation using a clinometer. Therefore, some difficulties persist, such as securing data quality and worker safety. Three-dimensional (3D) laser scanning, which can instantly acquire point clouds representing the 3D shape of an object surface, is can be effective for resolving these difficulties. In order to confirm the applicability of the three-dimensional laser scanning to the fracture mapping on a gallery wall, this study proposes the method for obtaining attribute information from a point cloud, such as trace length and orientation, associated with the spatial distribution of fractures. In the proposed method, the two-dimensional image is generated from the point cloud to obtain the trace map. After the proposed method was applied to an approximately 50-m-long horizontal gallery excavated into the granitic rock, the reproducibility of the attribute information of fractures obtained solely from the point cloud was examined. Results show that the number of fractures extracted from the point cloud is approximately 80% of those extracted by traditional geological techniques. Although the trace length reproducibility ratio of fractures is approximately 70%, fracture orientations calculated from the point cloud compare favorably with those measured by an on-site researcher. Most fractures that were not extracted from the point cloud do not act as water-conducting fractures because they had short lengths and because they were bonded tightly. Even if the fracture data obtained from the point cloud were applied to modelling for hydrogeological analysis, the results would probably not be influenced strongly. Results of this study indicate the possibility of applying 3D laser scanning to fracture mapping.</p>
出版者
日経BP社
雑誌
日経ヘルスケア21 (ISSN:13463799)
巻号頁・発行日
no.171, pp.82-85, 2004-01

●看護・介護体制群入院基本料5、療養病棟入院基本料2、療養型介護療養施設サービス費(1) 大分県国東町にあるあおぞら病院は、大分空港から車で10分ほどの距離にある40床の小規模病院だ。2003年9月にオープンした同病院の外観は黄色を基調にした南欧風のデザインで、病院とは思えない佇まいとなっている。
著者
柏木 寧子
出版者
山口大学哲学研究会
雑誌
山口大学哲学研究 (ISSN:0919357X)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.31-51, 2006

『神道集』物語的縁起の一つ「諏方縁起」が語るのは、主人公甲賀三郎諏方が人としての生を経て、諏方大明神として顕れるまでの過程である。この過程は、妻と生別した諏方が妻を恋慕し、夫婦再会を求めて遥かな時空間を渡る流離として具体化される。諏方が神として顕れ得るのは、諏方が仏への途上の存在であることによる。諏方が仏への途上の存在である得るのは、諏方が恋慕する存在であることによる。諏方において、恋慕は仏道修行である。仏道修行としての恋慕を示唆する観点として、第一に、恋慕の苦が仏道修行に入り進むための機縁になる、とする観方がある。第二に、夫婦の関係性を全うすることが自己の宿業の知をもたらす、という観方がある。第三に、これは本文に明示的に言及されているわけではないが、遥かな時空間を渡り恋慕の一念を貫く諏方の在りようと、久劫に及ぶ六道輪廻を経て成仏の初志を遂げる菩薩の在りようとの相似性を挙げることができる。遥かな時空間を渡る流離はまた、諏方の一身上、一回的なる経験としての限定性を超え、人々の共有し得る意味を帯びるようになる。諏方は、恋慕する存在の典型と見做されるに至る。「諏方縁起」はその終極において、一方で仏への途上の存在としての諏方像を、他方で恋慕する存在の典型としての諏方像を完成する。諏方はこの時、人々に対し超越的でもあり、内在的・再来的でもある場処を獲得する。即ち、一方で諏方は仏を志して人々に優る歩みを重ね、人々にとって避け難い夫婦の関係性の危機を既に超え得たと解される。他方でまた諏方は、人々の存在の現実相と、その現実相の延長上に到達し得るものとしての真実相をともに身を以て具現し、今に至るまで人々に開示し続けていると解される。ここに諏方が神として顕れる可能性ならびに必然性が成立する。
著者
吉岡 秀佳 中村 孝道 東 陽介 丸山 明彦 坂田 将
出版者
日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.56, pp.13-13, 2009

IODPによる研究掘削航海311「カスカディアマージンハイドレート」では、カスカディア縁辺域において掘削調査が行われた。本研究では、ガスハイドレートの分布するサイトとガスハイドレートのなかったサイトにおいて、メタン生成菌によるメタン生成活性と嫌気的メタン酸化菌によるメタン酸化活性を調べた。その結果、ガスハイトレートの分布する深度においてメタン活性が高く、メタン酸化活性は、表層のみならず100mbsf以深でも活性があることが分かった。これらの結果は、遺伝子解析の結果とも調和的であった。また、ガスハイドレートのないサイトにおいてもメタン生成活性が同じように検出されたことから、ガスハイドレートの形成には、微生物によるメタン生成活性より、岩相の違いが関係していると考えられる。
著者
Nishiwaki Hiroshi
出版者
島根大学法文学部
雑誌
Memoirs of the Faculty of Law and Literature (ISSN:03886859)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.(139)-(178), 1992-12-25

本稿は、「北尾次郎 『森の妖精』−翻刻(2の1)−」(『島根大学法文学部紀要 文学科編 第17号−II,1992,7)の続編をなすものである。 翻刻に際しては、前稿の基本原則を踏襲したが、「表記が統一されていないため、読みずらい」との指摘を考慮し、今後は現代ドイツ語の標準的表記に統一することにした。したがって,前稿「凡例」の3.で挙げられているような表記にも変更を加えたが、註により原文の表記がわかるよう配慮した。(ただし、ss → Bの変更は、あまりに数が多いため、註を省略した。) 註には通し番号をつけず、本文には * をつけ、註ではぺ一ジ数を明示することで、その箇所が特定できるようにした。
著者
許 鳳浩 阿部 哲朗 鈴木 信孝 太田 富久 川端 克司
出版者
日本補完代替医療学会
雑誌
日本補完代替医療学会誌 (ISSN:13487922)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.1-8, 2017

シイタケ菌糸体抽出物は癌化学療法との併用時に,患者のQOLを維持・改善することが報告されている.本研究では,様々な治療背景および様々なステージのがん患者のQOLに及ぼすシイタケ菌糸体抽出物の影響を検討した.16施設で73症例を対象にシイタケ菌糸体抽出物を4週間(1,200 mg/day)連日経口摂取させ,摂取前後のQOLをEORTC-QLQ-C30調査票でスコア化した.シイタケ菌糸体抽出物摂取後のQOLスコアは被験者全体では,摂取前スコアに比べ,心理的,疲労スコアで有意に改善した.特にステージ3,4の被験者では,総体的,身体的スコアの改善も観察された.シイタケ菌糸体抽出物の経口摂取の併用は,進行性がん患者のQOLを改善することが示唆された.