- 著者
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鍋島 公章
- 雑誌
- 情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT)
- 巻号頁・発行日
- vol.1997, no.111(1997-DSM-008), pp.49-54, 1997-11-21
爆発的なWWW (orld Wide We)人気の高まりとともに,回線容量やサーバの処理能力不足が深刻になっている.これを解消するために,WWWにおけるキャッシュサーバが広く使われはじめている.報告者は,キャッシュサーバの効果的な運用方法を確立することを目的に実験運用を行っている.本稿では,その実験の中間報告として,キャッシュサーバの処理能力と,チューニング方法についての報告を行う.報告者の実験環境では,サーバの処理能力は毎秒9リクエスト程度(約720Kbp)であることが観測された.また,この実験に使われたサーバはSun Sparc Station 20?71という,現状では,旧機種に入るものであったが,システムの最大のボトルネックはDisk I/O性能であった.そして,この部分のチューニングが有効であり,2割程度の性能向上を達成した.