著者
沼 晃介 堀 浩一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

地域内でのコミュニケーションやメディアとの関わりなどの社会的課題に対し,一般の人々が自ら表現することを通して克服することを狙い,社会実践やワークショップを行っている.このような実践的な取り組みを効果的に設計するには,活動や場と,情報システム含む道具を有機的に連携させ総合的にデザインしていく必要がある.本発表では,これまで行ってきたいくつかの事例の紹介を通して,我々のアプローチを概観する.
著者
丹 英之 大向 一輝 武田 英明
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

ウェブに散在する辞書・百科事典サービスの統合を企図し,日本語リポジトリ「ことはぶ」を構築した.日本語WordNet,国立国会図書館件名標目表による概念ネットワーク,IPA辞書による読みネットワークの各ノードである見出し語を字面繋がりで重ね合わせ,見出し語の文字列を含むURLにて参照可能な,言葉の定義が記載されているリソースへのリンクを提供する.本稿では,このリポジトリについて詳説する.
著者
岡本 洋 坪下 幸寛 園田 隆志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

文書の重要度とは、それが参照されるトピック・文脈に応じて変化するものととらえられるべきであろう。引用関係に基づき、個々の文書の重要度をトピック依存的に定める方法を提案する。この方法は、脳が長期記憶から短期記憶を状況依存的に読み出す仕組みを模したアルゴリズムに立脚する。状況への依存度を表すパラメータをゼロと置くと、このアルゴリズムはPageRankアルゴリズムに一致する。
著者
伊藤 雅弘 中山 浩太郎 原 隆浩 西尾 章治郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

近年,Wikipediaが知識抽出のためのコーパスとして注目を集めている.一方で,記事によっては誤った記述や虚偽の記述がなされており,記事の信頼性が問題となっている.そこでWikipediaのコンテンツの信頼性向上が必要とされている.本研究では,Wikipediaの記述の言語解析とWeb検索エンジンによってWeb上の情報を用いることで,Wikipediaの記述の信頼性を評価する手法を検討する.
著者
酒巻 智宏 大向 一輝 丹 英之 武田 英明
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

本研究では、検索エンジンを用いて、漢字人名から読み仮名を獲得する手法の提案を行う。本手法では、与えられた漢字人名をクエリとして検索を行い、検索結果のスニペットに対してパターンマッチングならびに辞書との照合を行い、読み仮名の候補を生成する。また、各候補と漢字人名との共起関係を求めることで、確度の高い候補の抽出を行う。
著者
鶴田 雅信 増山 繁
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

企業の公式 Web サイトには、投資家などにとって有用な情報である、企業の基本情報が記述されているページが存在する。本研究では、基本情報が含まれるページへのリンクに含まれやすいと考えられる語(手がかり語)、および、企業の公式 Web サイトのトップページリストのみを用いて、クローリングと同時に企業の基本情報の属性、および、属性値を自動的に抽出するシステムを提案する。
著者
佐藤 絵里 間瀬 健二 平野 靖 梶田 将司
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

システム相手の会話では、人間味を感じさせることが課題となっている。そこで我々は比喩表現に着目した。比喩は読み手に、例えられる物事を生き生きと実感させる効果を持つ。また比喩のような高度な修辞をシステムが使用することで、人間らしい印象を与えると期待できる。 本研究では、簡単な対話システムに比喩表現を組み込み、人に与える印象の変化をアンケートにより調べた。比喩生成には寺井・中川の比喩モデルを利用した。
著者
永田 勝也 塚本 鋭 白山 晋
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

クチコミなどによる,ネットワーク上のマーケティング戦略の研究が盛んになされている.本研究では,潜在リンクを保持するネットワークモデルを用いてネットワークを生成し,そのネットワーク上での情報伝播の特性を調べることで,潜在リンクが情報伝播に与える影響を探る.
著者
山下 泰央 高橋 大志 寺野 隆雄
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

近年,ファイナンス理論の理解を深めるための手法が必要とされている.本研究では,ビジネスゲーム手法を利用した投資選択と資本構成決定に関するファイナンス理論の学習を目的とした分析を実施した.分析の結果,投資プロジェクト選択法を理解し株主資本価値を高める資本構成の決定法について理解が進むなど,興味深い現象がみられた.これらの結果はファイナンス理論の学習へのビジネスゲーム手法の有効性を示すものである.
著者
柴田 博仁 大村 賢悟
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

コンピュータ上では、複数のドキュメントを参照したり、複数のアプリケーションを切り替えながらタスクを遂行するのが一般的である。本稿では、タスク間あるいはタスク内でのウィンドウ操作を容易にすることを狙いとして構築したウィンドウ環境 Docking Window Framework を紹介する。提案するシステムは、ウィンドウのドッキングと離脱を可能とし、複数ウィンドウに対する一括操作を可能とする。
著者
鈴木 聡
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

これまでHAI研究は,身体化エージェント,ロボットといった身体の実装を含むソーシャルアクタ(SA)の機構をもとに概観されてきた.しかし人間中心視点でSAをみると,SAの機構は中心的な課題といえない.本発表では人間中心視点の背景を説明した上で,約20のHAI研究を人間による自身の身体・SAの身体・タスクの場の定位という視点で概観し,HAIの設計・評価に関する今後の研究方針を提案する.
著者
村田 真樹 De Saeger Stijn 橋本 力 風間 淳一 山田 一郎 黒田 航 馬 青 相澤 彰子 鳥澤 健太郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

自然言語処理などの分野の論文アブストラクトから論文の分野、手法、精度、応用先など当該分野で重要となる表現を自動で取り出し、取り出した結果を表などで提示することで、当該分野の動向をより詳細にわかりやすく示すシステムを構築している。論文の分野、手法、精度、応用先などを自動抽出する技術を構築し、この技術により取り出したデータを表やグラフで整理し、当該分野の動向や問題点の分析も行う。
著者
谷川 紗恵子 野田 徹 金田 重郎 芳賀 博英
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

本論文では,人間が規則正しく食事をしているかを検出する手法を提案する. 顎の上下運動をドップラーセンサで検出し, Wavelet変換と自己相関関数を用いて咀嚼を検出する.具体的には,Wavelet変換により,身体や箸の動きなど,顎の上下運動以外から生じる信号を除去した後,センサから出る二波の出力の位相のずれによって,顎のセンサへの接近,離反の判別を行い,自己相関関数を用いて周期性を検出する.
著者
吉田 稔 中川 裕志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

Suffix Array索引付けによるWikipedia検索支援システムを提案する。提案システムでは、クエリの連接語や同義語等を動的に抽出し、クエリの入力と同時にインタラクティブに提示する。
著者
亀田 尭宙 大向 一輝 武田 英明
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

あるリソースにアクセスした際に,ハッシュ関数を用いたコンテンツの同定とOpenIDによるユーザの同定を日時やURLと共に記録することで,情報の提供者および取得者が内容についての証明を得られるようなメタデータベースを構築した.また,このメタデータ同士の関連を記述することでコンテンツの流通をネットワークとして把握し,それを分析することで,コンテンツの信頼性評価に用いることを提言する.
著者
森田 悠基 松井 藤五郎 大和田 勇人
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

本論文では構築したWeb上のブログ空間から、評判ブログを抽出し、検索できるようにするためのシステムに対し、適切な分類アルゴリズムを比較検討する。ブログを個人ブログと非個人ブログに分けるという観点に基づいた分類に対し、Naive Bayes, Support Vector Machineといった教師あり学習とEMといった半教師学習を組み合わせた手法について比較実験を行う。
著者
村川 賀彦
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

商業施設でのサービスをロボットを介して行う実証実験を行ってきた.ロボットが行うサービスとして何が効果があり,モビリティとアクチュエータを持つことを活かすことができるかを探った.その結果を分析して,人と共存する環境でのエージェントが身体を持つ意味について考察する.
著者
土橋 賢 小方 孝
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

本研究では,間テクスト性(引用による物語生成)と各文の冒頭の文字で言葉を構成するアクロスティックを用い,さまざまな小説から文を引用・加工することで,異なる表現が埋め込まれている物語文章を生成する試作システムを提示する.その結果システムの仕組みを,物語生成システムの部分機能として利用することや,文学生成における支援的な方向で利用できる可能性が見出された.
著者
吉田 稔 杉浦 隆博 山田 剛一 増田 英孝 中川 裕志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

本発表では、テキストに記述された数値情報を、その属性名とともに抽出し、複数記事間の数値情報を関連付けることにより、自動的にグラフを作成するシステムを紹介する。数値情報どうしの関連付けのさい、(属性、数値)のペアについてクラスタリングを行う。また、入力された属性名に対して、生成されたグラフから自動的に適切なグラフを選択し提示する手法についても述べる。
著者
柴山 直樹 古田 一雄
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

確率的潜在意味解析(pLSI)のトピック分布に相関を考慮した拡張型pLSIの提案を行う。pLSIは単純な行列計算で実装できるスケールしやすいアルゴリズムである。だが、理論の単純さから、検索に有効なディレクトリ型表現やネットワーク型表現に対応しない。そこで、トピックに相関を考慮した生成モデルに拡張することで、この問題に対応できるアルゴリズムを提案する。また、提案アルゴリズムと従来手法との比較を行う。