著者
小林右京 伊藤淳子 宗森純
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.763-765, 2015-03-17

現在,個人やグループにおいて数多くのRPGが制作されている.個人やグループといった少人数でのRPG制作におけるシナリオライターの役割とは,シナリオを制作するだけにとどまらず,それ以外にもシステムの制作など数多くの作業にたずさわらなければならない場合がある.その中で,シナリオの制作は非常に負担となる作業である.そこで,本研究ではシナリオ作成者の負担を軽減するため,ストーリーの印象を入力することで,その印象に沿ったRPGのプロットを自動生成し,また,シナリオ作成の支援を行うシステム「RPGプロットメイカー」の開発を行う.
著者
伊藤 淳史
出版者
日本農業史学会
雑誌
農業史研究 (ISSN:13475614)
巻号頁・発行日
no.35, pp.67-79, 2001-03
被引用文献数
2

This study examines people's consciousness and behavior in japanese rural areas in the wartime regime, especially their reaction to nationalistic activities. It focuses first on the situation concerning cooperation. Although attempts to cooperate in agricultural labor did have motives arising from nationalistic education, rural people did not understand this value, but accept volunteers only as their new workforce. Furthermore they had no interest in attempting to cooperate in daily life,especially in day-care centers and the common kitchen, because they didn't like to be interfered with in their private life. Secondly it discusses the situation in "DOJO" education, that is a camp for nationalistic education. According to their age and social career we can divided trainees into two different groups. On the one hand we find some trainees who saw it positively as a channel of self-realization, on the other some who expressed a sense of incongruity. Considering these points, we need to extend the discussion of rural people in war-time from the simply economic standpoint.
著者
宗森 純 原田 利宣 吉野 孝 伊藤 淳子
出版者
和歌山大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

絵文字のみで外国人とコミュニケーションをとることを目標とし,日本人と外国人との絵文字アイコンおよびその文章に関する差違を明らかにする研究を行った.その結果,日本人は正解の場合は丸(○)を使うが,外国人はチェックマーク(.)を使うなど,スラングなどを含め,各言語の特徴をそのまま絵文字に引き継いでいることが示唆された.また,日本人は基本的に絵文字でもSOVの文法で記述し,外国人は基本的にSVOの文法で記述するが,日本人でもSVOで記述することがあることが明らかとなった.
著者
野田 公夫 足立 泰紀 足立 芳宏 伊藤 淳史 大田 伊久雄 岡田 知弘 坂根 嘉弘 白木沢 旭児
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

1930 年代の日本では「資源」という言葉が急浮上した。そして「あるもの」ではなく「作ることができるもの」という側面が過剰に強調されただけでなく、人すらその対象に加わえられた(人的資源)。これは、ドイツにもアメリカにもない特異な現象であり、物質的豊かさに恵まれない日本が総力戦体制に立ち向かうための重要なレトリックであった。本研究では、総力戦体制期の農林資源開発に関する、日・独・米三国の比較史的研究をおこなった。
著者
伊藤 淳子 宗森 純
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.31, pp.127-132, 2008-03-21

本稿では,テキストコミュニケーションにおいて心情を伝えるために一般的に用いられる顔文字に注目し,ユーザが表現しようとしている非言語情報を推定する.そして,感情を反映すると言われる表情や視線の動きといった非言語情報を視覚的に表現することのできる擬人化エージェントを使ったチャットシステム上でも,対面対話において現われる対話の雰囲気を再現できるよう,雰囲気と顔文字,非言語情報との関連性について分析する.In this research, we analyze the relationships among smiley, nonverbal expressions, and atmospheres during chat with emotional characters. People use smiley to convey the user's emotions. We focus on the smiley to deduce the user's mental state aiming to apply to chat system.
著者
伊藤 淳史
出版者
京都大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2004

戦時の植民地開拓と戦後の国内開拓の「断絶」面・「連続」面に関して福島県西郷村の白河報徳開拓農業協同組合を事例とした考察を行い、その成果は下記の論文に掲載された。伊藤淳史「加藤完治の戦後開拓-福島県白河開拓における共同経営理念をめぐって-」『農林業問題研究』第154号、2004年6月、76-80頁(地域農林経済学会大会個別報告論文)本論文では、開拓指導者加藤完治の指導理念における戦時と戦後の「連続」、一方でその理念を形骸化させる形での農業経営の安定化(=「断絶」)という、戦後状況における理念と現実との乖離を指摘した。また、植民地と農業教育の接点たる高等農業学校留学生について論じた著書に関して下記のブックガイドが掲載された。伊藤淳史「ブックガイド 河路由佳・淵野雄二郎・野本京子著『戦時体制下の農業教育と中国人留学生』」『農業と経済』第70巻第9号、2004年7月、111頁なお、8月には茨城県内原町・福島県西郷村において現地調査を行い、内原では戦時期より現在に至るまでの現存する機関紙誌の収集および関係者からの聞き取り、西郷では開拓第一世代および第二世代からの聞き取り調査を行った。
著者
森下 久 林田 章吾 伊藤 淳 藤本 京平
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.85, no.5, pp.687-697, 2002-05-01
被引用文献数
15

携帯端末がますます小形・機能化が行われているなか,それに使用されるアンテナは携帯端末機外側には現れない,アンテナの内蔵化の要求がますます高まってきている.また,小形になった携帯端末を実際に使用する際,使用者の多くは人差し指を立てた状態で携帯端末を保持するようである.ここでは,人体(頭,手及び指)を考慮した携帯端末用内蔵アンテナの特性について電磁界シミュレータを用いて解析し,アンテナが人体から受ける影響を明らかにする.解析モデルは,人体頭部と携帯端末機を持つ手及び指からなる人体モデル,及び金属筐(きょう)体に取り付けられたアンテナから構成される.内蔵アンテナには,既に実用されている平板逆Fアンテナと平衡給電型アンテナとして提案されている折返しループアンテナの2種類を用いている.本解析モデルを用いて計算した結果は実験値とおおむね一致し,人体モデルの影響を含めて携帯端末用アンテナの特性を比較的精度良く解析できることを示した.この解析モデルを用いて,W-CDMAの周波数帯において携帯端末に取り付けられた平板逆Fアンテナの特性を実用の携帯端末機に多く用いられている5/8波長モノポールアンテナの特性と比較して計算した.その結果,平板逆Fアンテナの放射効率は,人体モデルの影響を受け,指まで含めると約20%近くまで劣化することがわかった.折返しループアンテナにおいては,平板逆Fアンテナに比べ,金属筐体に電流が流れていないため,放射効率が約10%程度良くなっていることがわかった.
著者
岩崎 正弥 三原 容子 伊藤 淳史 舩戸 修一
出版者
愛知大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

農本思想とは、農に特別の価値を認め、その価値を社会の中で追求・実現しようとする思想である。本研究を通して以下のことを明らかにした。1)農本思想は1945年で終息したのではなく、戦後の農村教育や農政にその一部が継承され、帰農や地域づくりにおいて現代にもその影響がみられる。2)日本固有の思考様式だったのではなく、中国の村治運動やアメリカのアグラリアニズムにも認められるように、一種の普遍性をもつ哲学であった。また「社稷」概念は現代においてこそ再評価されるべきである。
著者
沖 潤一 大見 広規 伊藤 淳一 宮本 晶恵 丸山 静男 奥野 晃正 鹿野 誠一
出版者
旭川医科大学
雑誌
旭川医科大学研究フォーラム (ISSN:13460102)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.43-45, 2001

出版社版5歳6ヵ月女児.全身が冷たく意識障害があるとして母親に連れられて受診し,入院となった.入院時には全身的に新旧入り混じった多数の外傷を認めた.低体温の他,血管内凝固症候群を呈していることが検査にて明らかとなった.体温は直腸温で31.7℃と異常な低体温を示した.母親の言動,父親の態度及び不潔な皮膚や爪,低身長,低栄養状態などからネグレクト及び被虐待児症候群と診断した.知的発達の遅延,両親の生い立ち,夫婦関係に問題がることが判明した.児童相談所,保健所に連絡をとり,患児を保護しようと試みたが両親は虐待の事実を認めず住居を変更したため強制的な保護には至らなかった.保育所,小学校,警察防犯課,家庭裁判所,地方法務局とも相談を行った.情緒不安定を理由に児童相談所に収容し,患児が帰宅したくない意思を明らかにし,虚弱児施設に入所し10年以上が経過した
著者
大橋 誠 伊藤 淳子 宗森 純
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.7, pp.71-76, 2008-01-25

計算機を用いて行うKJ法(計算機型KJ法)には様々な種類の支援システムが存在する.Lumisight-Tableを使用して計算機型KJ法(Lumisight KJ法)を行うシステムの開発・適用を行ったが,作業時間の削減やコミュニケーションの増加は見られたものの,作業領域が狭く,また長時間の作業には不向きであることや,操作性に関する課題が浮上した.これらの課題を解決するため,本研究ではLumisight-Tableよりも作業領域が広く,指で直接操作可能なマルチユーザタッチスクリーンシステム"DiamondTouch-Table"を用いて計算機型KJ法支援システムを構築した.さらに,提案手法を実装したシステムを用いて実験し比較・評価を行った.There have been many computerized KJ method support system, which support KJ method on computers. We had developed and applied a computerized KJ method support system, which used the Lumisight-Table. The results of the experiment indicated that the system reduced the working time and increased the numbers of remarks. But the size of working area of the system is somewhat narrow. The system seemed to be inefficient for the working of the long time and seemed to have some problem about operability. Therefore, we have developed an idea generation support system, which used direct manipulation on a tabletop interface (DiamondTouch-Table). We applied the system for experiments and evaluated it.
著者
木村 友紀 伊藤 淳子 宗森 純
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.32, pp.115-120, 2007-03-22
被引用文献数
2

本研究では、位置情報を用いた推薦曲提示サービスを提案する。ユーザは情報端末に付属した GPS により位置情報と音楽データを関連付けることが可能となり、ある位置から見える風景と音楽との一致がもたらす感動をユーザ間で共有することができる。このようにして、外出先での音楽ダウンロードの必然性を生み出すことによって、更なるダウンロードの促進を図る。We propose a recommendation service of music based on a user's actual location. The user can relate music to the location information from a GPS. So, users can share the impact depending on the consistency between the scenery and the music. This system will promote the download of music in outdoors inevitably.