著者
杉本 淳子 内田 洋子
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.22-35, 2020-04-30 (Released:2020-04-30)
参考文献数
49

本稿は英語教員を志望する大学生に必要とされる音声学授業(教職音声学)の試案を示すことを目的としている。発音モデルには一般米語を用い,聞き取りモデルとして多様なアクセントに触れる機会を設けることとする。授業には,「宣言的知識(音声学的知識)」「手続き的知識(音声指導に関する知識)」「発音および聞き取り力の訓練」の三つの要素を含める。また,英語発音のすべての項目を網羅的に扱うのではなく,明瞭度の高い発音につながる音声項目を選定し,優先的に指導すべきである。この授業を通じて,教員志望者は音声指導に必要な知識や手法と,生徒の手本となる明瞭度の高い発音を身につけることを目標とする。
著者
内田 洋
出版者
金沢大学
雑誌
金沢大学文学部論集. 文学科篇 (ISSN:02856530)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.91-115, 1992-03-19
著者
下元 幸夫 山路 昭彦 内田 洋平 大西 健二 上原 謙太郎
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
海岸工学論文集 (ISSN:09167897)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.211-215, 2006-10-10 (Released:2010-06-04)
参考文献数
4
被引用文献数
2 2

2004年に西日本に相次いで来襲した台風は, 瀬戸内海沿岸各地において広範囲にわたる高潮災害をもたらした. これらの台風のうち, 台風0416号では, 潮位偏差のピーク値が台風の最接近時刻から遅れて出現するケースがみられた. 台風の最接近時刻と潮位偏差のピーク時刻に差がみられる現象は, 波浪と高潮の出現時刻においても同様に時間差が生じる可能性を示唆していると考えられる. 一方, 瀬戸内海において波浪と高潮の同時生起特性について研究された例は少ない. 本研究は, あらゆるコースを想定したモデル台風の数値シミュレーションにより, 瀬戸内海沿岸における高潮・波浪の出現特性および同時生起特性について検討を行った.
著者
内田 洋子 高木 直之
出版者
公益社団法人 日本航海学会
雑誌
日本航海学会論文集 (ISSN:03887405)
巻号頁・発行日
vol.126, pp.55-64, 2012
参考文献数
7

The present study investigated patterns of foreign accent conspicuous in English produced by native speakers of Chinese. Native speakers of English and Japanese listened to English speech data collected from Chinese-speaking cadets, and reported Chinese accents they heard. Based on their reports, the authors pointed out typical Chinese accents which Japanese speakers are likely to find confusing, with a support of Pinyin transcription and contrastive analyses of Chinese, English, and Japanese. They included realization of English /v/ as [w], peculiar quality of/l/ and /r/ when following a vowel, and insertion of an extra vowel and/or omission of a consonant in a sequence of two or three consonants. China being one of the most important trading partners, we strongly believe that knowledge on characteristics of Chinese accented English described here will help Japanese people in the maritime sector with easier communication with Chinese seafarers, which will contribute to safer navigation of ocean-going vessels.
著者
野本 卓也 藤井 光 内田 洋平 利部 慎 嶋田 純
出版者
THE GEOTHERMAL RESEARCH SOCIETY OF JAPAN
雑誌
日本地熱学会誌 (ISSN:03886735)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.185-197, 2012-10-25 (Released:2013-05-10)
参考文献数
25
被引用文献数
1

Today, it is important to expand the use of untapped energies for tackling the climate change issues. The energy in the shallow ground is one of the most promising untapped energy sources. However, a geothermal heat pump (GHP) system is not well utilized in Japan, especially in the warm areas. In order to investigate the possibility to introduce the GHP systems in the warm areas of Japan, a comprehensive research was carried out choosing the Kumamoto Area, Kyushu, Japan, as the target area. In this study, a suitability map of GHP systems was developed applying a single ground heat exchanger model at several locations of the plain. The suitability map showed that the center of Kumamoto City, Suizenji, and Kikuyo Town were the good candidates of high performance of GHP systems. Moreover, the amount of CO2 reduction with the application of GHP systems was evaluated on the basis of the performance of the system predicted by the numerical model. From this result, the effect of about 80,000-ton CO2 reduction in a year was shown by introduction of GHP systems in Kumamoto area.
著者
内田 洋子
出版者
一般社団法人日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.2-10, 2002-03-01

蛍光増白物質に対して観測条件を変化させ、白さの見えがどのように変わるかについて、実験調査を行った。(1)白色基準を次のように変化させた。a.全試料の中で各被験者が最も白いと感じた試料を基準白色試料とする。b.試料中、非蛍光試料を基準白色試料とする。c.試料中、最も蛍光性の高い試料を基準白色試料とする。(2)背景色を白、グレー、黒に変化させた。(3)以下に示す5種のフィルタを用いて、キセノン白色光源から放射する光の波長範囲を変化させた。a.フィルタ1と2は約300nm以上の光を透過する。b.フィルタ3は約320〜720nmの光を透過する。c.フィルタ4は約375nm以下の光を吸収する。d.フィルタ5は約390nm以下の光を吸収する。この結果、プラスチック製蛍光増白試料の評価において、蛍光増白物質の代わりに非蛍光増白物質を白色基準に用いても、問題はないことが判った。また、背景色についてはグレーマスクが最も適していることが判明した。黒マスク上の試料は白マスク上の試料より、より白く被験者に観察された。両マスク間の白色度の相違は、CIE白色度指数で平均約20くらいの差となって被験者に知覚された。さらに光源の分光組成を変える実験において、紫外放射を含む光源とそうでない光源では蛍光白色試料の見えが大きく変化し、特に試料の色相が違って見えることが明らかとなった。従って、蛍光物質は白熱電球のような紫外放射の少ない光源の下では、本当の色を知覚することができないといえる。
著者
内田 洋子
出版者
日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.2-10, 2002-03-01
参考文献数
4

蛍光増白物質に対して観測条件を変化させ、白さの見えがどのように変わるかについて、実験調査を行った。(1)白色基準を次のように変化させた。a.全試料の中で各被験者が最も白いと感じた試料を基準白色試料とする。b.試料中、非蛍光試料を基準白色試料とする。c.試料中、最も蛍光性の高い試料を基準白色試料とする。(2)背景色を白、グレー、黒に変化させた。(3)以下に示す5種のフィルタを用いて、キセノン白色光源から放射する光の波長範囲を変化させた。a.フィルタ1と2は約300nm以上の光を透過する。b.フィルタ3は約320~720nmの光を透過する。c.フィルタ4は約375nm以下の光を吸収する。d.フィルタ5は約390nm以下の光を吸収する。この結果、プラスチック製蛍光増白試料の評価において、蛍光増白物質の代わりに非蛍光増白物質を白色基準に用いても、問題はないことが判った。また、背景色についてはグレーマスクが最も適していることが判明した。黒マスク上の試料は白マスク上の試料より、より白く被験者に観察された。両マスク間の白色度の相違は、CIE白色度指数で平均約20くらいの差となって被験者に知覚された。さらに光源の分光組成を変える実験において、紫外放射を含む光源とそうでない光源では蛍光白色試料の見えが大きく変化し、特に試料の色相が違って見えることが明らかとなった。従って、蛍光物質は白熱電球のような紫外放射の少ない光源の下では、本当の色を知覚することができないといえる。
著者
内田 洋子
出版者
一般社団法人日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.106-113, 1990-09-21
被引用文献数
8

1986年にCIEが正式に白色度式を推奨した。日本色彩学会では白色度表示方法研究委員会(以下, 委員会)を設置し, CIE白色度式がJISとして採用できるものであるがどうかを検討した。本稿では委員会の実験データを用いて, 主成分分析・因子分析をし, 試料及び被験者の関係を分析した。また前報のデータも同様に分析し, 比較検討した。次にCIE白色度式の800と1700という2つの係数を変化させ被験者毎の最適係数を捜し, 各被験者が何色好みであるかを分類した。さらに被験者の職種と視感評価の関係について調査した。主成分分析の結果, 白布試料では(1)視感反射率(2)色み量(3)純度, 白紙試料では(1)視感反射率(2)蛍光性(3)色み量, 前報の実験では(1)色み(2)純度(3)色み量(4)視感反射率の各因子が白さを評価する主要因であることが判った。次に委員会のデータでは各被験者の多くが緑み好みであったが, 青み好みについて調べてみると白紙試料の方が白布試料に比べて3倍も増加していた。また専門家と一般に多少相違がみられ, 一般は一人一人が種々の基準で白さを評価しているようであった。
著者
勢田 二郎 角田 有紀 内田 洋子
出版者
山梨大学
雑誌
山梨大学総合情報処理センター研究報告 (ISSN:13439588)
巻号頁・発行日
vol.2, 1998

浴衣の製作方法の詳細を画像と文字により構成し、HTML言語で作成した。このホ-ムペ-ジを用いて、学生に実習させ、教育方法の効果をSD法で評価した。結果は、従来の授業方法よりやや良いというイメ-ジが得られた。このような学習形態は、実技教育に有効と考えた。
著者
石川 幸雄 宿谷 昌則 田澤 真人 垣内田 洋 宮田 弘樹 北野 博亮 安藤 邦明 菊池 卓郎
出版者
三重大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

人体・生物が持つ環境生理機能を建築に模擬応用する「バイオミメティック(生物模擬)建築」を実現するために必要となる要素技術、複合技術、評価法を構築し、その環境・エネルギー性能を評価した。ここでは、有望機能である「発汗機能」、「植物導管揚水機能」、「衣替え機能」の他、「自律調光窓」、「日射制御外壁」を建築要素技術として構築し、実験と解析に基づき性能を確認評価するとともに、人体エクセルギー消費の考え方に基づく室内環境評価結果を示した。