著者
日野 篤 森永 康則 吉水 卓見 井上 友一
出版者
医療法人茜会 昭和病院
雑誌
昭和病院雑誌 (ISSN:18801528)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.141-147, 2007-03-01 (Released:2008-02-19)
参考文献数
5

医療法人茜会昭和病院は、介護療養型病棟240床、一般病棟68床、特殊疾患療養病棟38床、回復期リハビリテーション病棟56床の402床からなり、病床構成では全体の80%近くが療養型である。診療報酬体系の見直しにより、包括性への移行が推進されたことで、いくら経費を使おうと収入は決められていることから経費の把握と管理の必要性がでてきたため、当院では原価計算を用いて各病棟の損益を把握することとした。病院の各部署(病棟単位に部門を設定)を主部門、補助部門、費用部門の3種類の部門に分類し、主部門以外の収益・経費は、配賦基準値を算出し、その基準値に基づいて配賦を行うこととした。病棟以外の収益・経費を主部門に配賦することで、各病棟の採算性が把握できるようになった。また、原価計算を行うことで病院内での経費が細部まで把握できるようになったため、病院内の種々の不要経費を明らかにすることが可能となった。
著者
吉水
出版者
佐伯史談会
雑誌
佐伯史談
巻号頁・発行日
no.200, pp.32-36, 2005-10

著者名"吉"原文は上の部分が"土"
著者
西澤 豊彦 吉水 守
出版者
日本魚病学会
雑誌
魚病研究 (ISSN:0388788X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.1-5, 2016 (Released:2017-04-04)
参考文献数
16
被引用文献数
1

Infectious hematopoietic necrosis (IHN) is a disease of salmonid fishes, mainly Oncorhynchus spp., including rainbow trout O. mykiss and Atrantic salmon Salmo salar. IHN causes serious economic losses. It was initially known as endemic in sockeye salmon fry O. nerka and chinook salmon fry O. tschawytscha in West Coast of North America since the 1950s. However, it was spread to Japan, Korea and Taiwan in the 1970s. It was spread to Italy and France in the 1990s. Currently, IHN can be found in many parts of the world, including Russia and South America. Mortality due to IHN in fish with ≤ 0.5 g of body weight can reach 60% to 100%. Mortality caused by IHN will reduces when fish grow bigger. However, the onset of IHN has also increased recently in fish with larger. Here, we describe the molecular epidemiology and virulence changes of IHN virus (IHNV) in Japan, and the detection and identification methods for IHNV. Furthermore, we will discuss the future prospects of IHNV researches.
著者
児玉 豊彦 新地 浩一 前川 昭子 小栗 清佳 神崎 匠世 吉水 清
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.49, no.7, pp.827-837, 2009
参考文献数
21

目的:佐賀県における看護師の自殺の実態を調査し,自殺のリスク要因を明らかにし,予防対策に取り組むことを目的として,今回の研究を実施した.対象者および方法:佐賀県看護協会主催のストレスマネージメント研修会に参加した看護師83名,およびA大学医学部医学系研究科看護学修士課程に在籍している大学院生の看護師10名の計93名.方法:対象者に自記式質問紙調査票による調査を実施した.また,同僚の自殺または自殺未遂を経験した対象者のうち,同意が得られた2名に面接による調査を実施した.結果:回収率は91.4%で85名(男性8名,女性75名,性別不明2名)から回答を得た.有効回答率は100%,同僚の自殺もしくは自殺未遂を経験したものは8名であった.自殺者または自殺未遂者11名のうち,20歳代が9名(81.8%)で最も多く,7名(63.6%)が通算勤務年数が5年以下であった.婚姻状況は10名(90.9%)が独身者であり,8名(72.7%)が交替制勤務に従事していた.自殺の推測される動機は,職場の人間関係や恋愛関係など対人関係に関するものが7名(63.6%)と最も多かった.結語:看護師の自殺予防のために,就職後の早い時期からメンタルヘルス対策に取り組む必要性があると思われた.
著者
笠井 久会 吉水 守
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.69, no.6, pp.955-959, 2003-11-15 (Released:2008-02-01)
参考文献数
10
被引用文献数
11 11

水を電気分解し有効塩素濃度を約1mg/Lに調整した際の生菌数の消長について検討した。港内海水中の生菌数は104-105CFU/mLであったが,処理後は10-101CFU/mLまで低下し,漁獲物保管用1tタンクではそのレベルが3時間持続した。電解海水に水を投入し断熱シートで覆った場合,タンク中の塩素は長く残留し,魚を投入すると有効塩素濃度は0.12mg/Lまで低下した。船倉の場合も水の存在下で上記レベルの生菌数が60分間以上持続した。また電解海水で用具の洗浄を行った場合,99.9%以上の消毒効果が得られた。
著者
由雄 敏之 堀江 義政 青山 和玄 吉水 祥一 堀内 裕介 石山 晃世志 平澤 俊明 土田 知宏 藤崎 順子 多田 智裕
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.385-391, 2019-03-25

要旨●食道癌は進行癌として診断されると予後が悪く,早期診断が重要である.近年,人工知能(AI)はディープラーニングを用いることにより医療の分野で非常に進歩した.筆者らは食道癌拾い上げ診断におけるAIの診断能を検証した.8,428枚の食道癌の内視鏡画像を用いてAIを教育し,別に準備した1,118枚の画像で検証した.AIは食道癌症例の98%を驚くほどの速さで検出することができ,10mm未満の7病変もすべて検出した.また98%の画像で表在癌と進行癌を判断することができた.偽陽性が多い,拡大観察については十分に検討されていないなどまだ課題はあるが,AI画像診断支援システムの臨床応用の可能性が示唆された.
著者
吉水 清孝
出版者
Japanese Association of Indian and Buddhist Studies
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.1085-1092, 2013-03-25 (Released:2017-09-01)

知行併合(jnanakarmasamuccaya)論とは,輪廻を脱して解脱するためには,梵我一如の知のみならず,ヴェーダが定める祭式をはじめとする行が必要であるとするヴェーダーンタの立場であるが,『マヌ法典』の註釈家のうち,8世紀頃のBharuciと,9世紀のMedhatithiも,林住期と遊行期の生活規範を定めた第6章の註釈の中で,知行併合を唱えている.Medhatithiは,祭式が特定の果報をもたらすのとは別に,解脱の達成にも資することを立証しようとして,Satapathabrahmana 10.2.6.13を引用し,また「結合の別異性」(samyogaprthaktva)という解釈定理がこれには適用可能であり,祭主が自他の区別にこだわっているか自他を平等に見ることができるかに応じて,同じ祭式が有限な果報をもたらしもするし,ブラフマンとの合一に導くとも言えるとした.しかしMedhatithiによれば,祭式が解脱の達成に資する真の理由は,それがヴェーダ学習と子供の養育とともに,Taittiriyasamhita 6.3.10.5に説かれた「生得的負債」(rna)の返済手段となるからである.ヴェーダ学習により共同体の過去を継承し,祭式により共同体の現在の絆を強め,子供の養育により共同体の未来を確保することが人の果たすべき義務である.Medhatithiは,主人の横暴さに嫌気がさして奉公を辞めたがっている召使の姿を思い描いて人生を瞑想するよう勧める.ただし召使はけなげにも先に主人から得ていた幾ばくかのお金の分を働いて返そうと決意すると言い,家長としての義務遂行の必要性を強調している.さらにMedhatithiは,「瞑想に熟達した遊行者は,自分の善業を好ましい者たちに,悪業を好ましくない者たちに転移する」と述べる第79詩節を,「好ましい経験を得たことを自分の善業のせいに,好ましからざる経験を被ったことを自分の悪業のせいに帰すべきこと」を述べると読み替えて,修行の一環としての忍耐の重要さを説くものとした.しかしこのような解釈は,A. Wezlerが論じているように,後代の『マヌ法典』註釈家Kullukaによって,規範を恣意的に解釈していると批判された.Medhatithiによるこの解釈は彼の独創ではなく,Bharuciを継承している.また知行併合論者を自任するヴェーダーンタ学派のBhaskaraは第79詩節本来の趣旨を擁護して,RgvedaとMahabharataから,行為の結果を他人が被ることを認める詩節を引用する.知行併合論は世俗社会での義務を重視する思想家に広く受け入れられていたが,因果応報を厳密に自業自得で捉えるかどうかは見解が分かれていた.
著者
吉水 千鶴子
出版者
Japanese Association of Indian and Buddhist Studies
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.64, no.3, pp.1246-1254, 2016-03-25 (Released:2017-09-01)
被引用文献数
1

ダルマキールティはその著書『プラマーナヴィニシュチャヤ』第3章「他者のための推論」の中で,帰謬論証の例をあげる.帰謬(プラサンガ)論証は対論者の主張を論駁するためのものであり,相手の主張から主題とその属性を借用し,それを前提条件として,そこから相手にとって不合理な結論を導き,相手の主張の矛盾を指摘することにより論駁する仮言論証である.ダルマキールティも帰謬論証が対論者によって構想された属性にもとづくことは認めているが,彼が提示する論証式は以下の点で,それまでの帰謬論証とは大きく性格を異にする.(1)論証因を用いること,(2)仮言的表現を用いないこと,(3)遍充関係に相当する論証因と帰結の二つの属性の必然的関係が肯定的否定的遍充の両方で示されること,(4)その必然的関係は実在にもとづくこと.さらに,ダルマキールティが考える「論証因」は,借り物の主題の属性にはなり得ないが,そのような主題を離れれば,正しい認識(プラマーナ)によって成立し,対論者立論者両方によって認められるものである.その「論証因」から必然的に導き出される帰結は論理的帰結であり,誰もが認めざるを得ないものである.このような論証因の導入は革新的なことであったが,これなくして説得力をもった対論者の論駁はなしえないとダルマキールティは考えたのであろう.本論文は,このような彼の意図を明らかにすると同時に,彼が用いる「本性」(svabhava)という語は自らの存在そのものを指すのではないか,また「本来的論証因」(maulahetu)は「自らの理解,認識に根ざした論証因」すなわち他者のための推論にいうところの「自ら認めたもの」(svadrstartha)を指すのではないか,という解釈を提示した.
著者
吉水玄信 著
出版者
明教社
巻号頁・発行日
vol.巻3−6, 1885
著者
吉水玄信 著
出版者
明教社
巻号頁・発行日
vol.巻1,2, 1885
著者
吉水 千鶴子
出版者
京都大学ヒマラヤ研究会; 京都大学ブータン友好プログラム; 京都大学霊長類学・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院
雑誌
ヒマラヤ学誌 : Himalayan Study Monographs (ISSN:09148620)
巻号頁・発行日
no.17, pp.146-153, 2016-03-28

特集4: 雲南懇話会からの寄稿 = Special Issue 4: Contribution from the Yunnan Forumチベット民族には政治から人々の日常生活にいたるまで, すみずみまで仏教が浸透している。その歴史的背景を探ると7世紀の仏教伝来に遡るが, 国家仏教として取り入れられた事情は日本と相通じるものがある。その後も仏教は国の政治と密接に関わり, チベット民族の重要な外交手段となっていった。元朝, 明朝, 清朝という強力な中華王朝に対し, 彼らは仏教を広めることによって内陸アジア一帯にチベット仏教文化圏を形成し, 自らの生き残りを図った。その過程で生まれたのが転生活仏ダライ・ラマを頂点とする政教一致の政治体制である。一方, 仏教はチベット文化の核であり, チベット民族ばかりなくモンゴル, ネパール, ブータンの多くの人びとの精神的支えである。僧院ではさまざまな学問が行われ, インドから伝えられた仏教の教義が研究され, チベット独自の発展をとげた。現在も続くチベット仏教の主要な宗派は12世紀から15世紀の間に誕生している。 今のチベット系民族は, 中華人民共和国内の西蔵自治区, 四川省, 青海省, 雲南省, 甘粛省などの地域と, ネパール, ブータン, インドのラダック地方に居住するほか (地図1), チベットから亡命した人々とその子孫が世界各地に分散している。ダライ・ラマの亡命政府はインドのダラムサラにある。ばらばらになった彼らを繋いでいるのも仏教である。チベット民族のアイデンティティとも言える彼らの仏教の世界を, その始まりから17世紀のダライ・ラマ政権成立に至る礎の時代を通して紹介する。
著者
吉水 千鶴子
出版者
日本印度学仏教学会
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.64, no.3, pp.1246-1254, 2016
被引用文献数
1

ダルマキールティはその著書『プラマーナヴィニシュチャヤ』第3章「他者のための推論」の中で,帰謬論証の例をあげる.帰謬(プラサンガ)論証は対論者の主張を論駁するためのものであり,相手の主張から主題とその属性を借用し,それを前提条件として,そこから相手にとって不合理な結論を導き,相手の主張の矛盾を指摘することにより論駁する仮言論証である.ダルマキールティも帰謬論証が対論者によって構想された属性にもとづくことは認めているが,彼が提示する論証式は以下の点で,それまでの帰謬論証とは大きく性格を異にする.(1)論証因を用いること,(2)仮言的表現を用いないこと,(3)遍充関係に相当する論証因と帰結の二つの属性の必然的関係が肯定的否定的遍充の両方で示されること,(4)その必然的関係は実在にもとづくこと.さらに,ダルマキールティが考える「論証因」は,借り物の主題の属性にはなり得ないが,そのような主題を離れれば,正しい認識(プラマーナ)によって成立し,対論者立論者両方によって認められるものである.その「論証因」から必然的に導き出される帰結は論理的帰結であり,誰もが認めざるを得ないものである.このような論証因の導入は革新的なことであったが,これなくして説得力をもった対論者の論駁はなしえないとダルマキールティは考えたのであろう.本論文は,このような彼の意図を明らかにすると同時に,彼が用いる「本性」(svabhava)という語は自らの存在そのものを指すのではないか,また「本来的論証因」(maulahetu)は「自らの理解,認識に根ざした論証因」すなわち他者のための推論にいうところの「自ら認めたもの」(svadrstartha)を指すのではないか,という解釈を提示した.
著者
前田 夏子 吉水 卓見
出版者
医療法人茜会 昭和病院
雑誌
昭和病院雑誌 (ISSN:18801528)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.45-47, 2004 (Released:2005-05-20)
参考文献数
3

高齢者医療の現場では、患者さんで物忘れや、反応の鈍化、論理的理解の困難状況、新しい知識の理解と適応等において痴呆や知能の低下が来ていることをうかがわせる症例が多い。しかしながらこれ等が年齢相応の変化なのか、脳の障害が進んできたための症状なのかを、経験によって感覚的に理解するのは本人の意思や人権をも考えた場合、あまりよい診断方法ではないと考えられる。そこで登場してきたのが長谷川式知能テストであり、MMSEでもあった。これらも大変優れた方法であるが、本人が知能低下症との診断に拒否的になることもあり、真実を見出せないこともしばしば臨床で起こっていた。そこで我々は、知能検査と抑うつや心の変化に基づく異常等との関係を時計描画検査と、GDSを用いて比較評価を行った。結果: CDの導入は協力的で、実施は簡単、判定は早いが、投薬を受けている場合知能検査と抑うつ度については関連性を見出せないことが判った。