19 0 0 0 OA 論語の論理構造

著者
安冨 歩
出版者
東京大学東洋文化研究所
雑誌
東洋文化研究所紀要 (ISSN:05638089)
巻号頁・発行日
vol.152, pp.59-118, 2007-12-19

In this paper I read the text of Confucian Analects from the viewpoint of “learning”. Here, “learning” means the process of understanding something which causes the transformation of the self who understands something. If the process of logical calculation proceeds with the transformation of the self who performs this logical calculation, it is learning. This self-referential dynamical process is the core of the theoretical structure of Confucian Analects.This paper is organized as follows; at first I discuss the concept of knowing (知) and describe the structure of learning in detail. I show that the famous Menoʼs paradox in Platoʼs Meno was solved by Confucius before the birth of Plato.From this perspective, I redefine the major concepts of this text such as 忠(zhong), 信(xin), 恕(shu), 禮(li), 和(he), 同(tong), 君子(junzi), 小人(xiaoren), 仁(ren), etc. Knowing oneʼs own true feeling is the most important thing for a man of virtue. I also discuss a book by Herbert Fingarette on Confucius. In the final section I indicate the similarity between the thoughts of Confucius and M.K. Gandhi.

16 0 0 0 IR 論語の論理構造

著者
安冨 歩
出版者
東京大学東洋文化研究所
雑誌
東洋文化研究所紀要 (ISSN:05638089)
巻号頁・発行日
vol.152, pp.59-117, 2007-12

In this paper I read the text of Confucian Analects from the viewpoint of "learning". Here, "learning" means the process of understanding something which causes the transformation of the self who understands something. If the process of logical calculation proceeds with the transformation of the self who performs this logical calculation, it is learning. This self-referential dynamical process is the core of the theoretical structure of Confucian Analects.This paper is organized as follows; at first I discuss the concept of knowing (知) and describe the structure of learning in detail. I show that the famous Menoʼs paradox in Platoʼs Meno was solved by Confucius before the birth of Plato.From this perspective, I redefine the major concepts of this text such as 忠(zhong), 信(xin), 恕(shu), 禮(li), 和(he), 同(tong), 君子(junzi), 小人(xiaoren), 仁(ren), etc. Knowing oneʼs own true feeling is the most important thing for a man of virtue. I also discuss a book by Herbert Fingarette on Confucius. In the final section I indicate the similarity between the thoughts of Confucius and M.K. Gandhi.
著者
安冨 歩 深尾 葉子 脇田 晴子 長崎 暢子 中村 尚司 生田 美智子 千葉 泉 西川 英彦 中山 俊秀 葛城 政明 苅部 直 渡辺 己 星 泉 小寺 敦 上田 貴子 椎野 若菜 與那覇 潤 黒田 明伸
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009

人間を含む生命の生きる力を「神秘」として捉え、その発揮を阻害する要因たる「暴力」を合理的に解明する研究戦略を「合理的な神秘主義」として見出した。こうして発揮される神秘的な力こそが秩序形成の原動力であり、それは個々人の魂の脱植民地化を通じて実現される。この側面を無視した秩序論は必然的に暴力を正当化することになる。
著者
安冨 歩
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
1997

論経博第198号
著者
安冨 歩
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.84, no.4, pp.625-632, 2005-07-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
安冨 歩 若林 正丈 金 早雪 松重 充浩 深尾 葉子 長崎 暢子 長崎 暢子 福井 康太 若林 正丈 金 早雪 鄭 雅英 三谷 博 北田 暁大 深尾 葉子 久末 亮一 本條 晴一郎 與那覇 潤 千葉 泉
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

「魂」という学問で取り扱うことを忌避されてきた概念に、正当な地位を与えることができた。それは人間の創発を支える暗黙の次元に属する身体の作動であり、本来的に解明しえぬ(する必要のない) ものである。学問はそれを喜びをもって受け入れ、尊重し、その作動を抑圧するものを解明し、除去する役割を果たせばよい。そのような学問は、抽象的空間で展開する論理や実証ではなく、「私」自身を含む具体的な歴史的時空のなかで展開される合理的思考である。このような生きるための思考を通じた「私」の成長のみが、学問的客観性を保証する。この観点に立つことで我々は、日本とその周辺諸国におけるポスト・コロニアル状況の打破のためには、人々の魂の叫び声に耳を傾け、それを苦しませている「悪魔」を如何に打破するか、という方向で考えるべきであることを理解した。謝罪も反論も、魂に響くものでなければ、意味がなく、逆に魂に響くものであれば、戦争と直接の関係がなくても構わない。たとえば四川大地震において日本の救助隊が「老百姓」の母子の遺体に捧げた黙祷や、「なでしこジャパン」がブーイングを繰り返す観衆に対して掲げた「ARIGATO 謝謝 CHINA」という横断幕などが、その例である。我々の協力者の大野のり子氏は、山西省の三光作戦の村に三年にわたって住み込み、老人のお葬式用の写真を撮ってあげる代わりに、当時の話の聞き取りをさせてもらうという活動を行い、それをまとめて『記憶にであう--中国黄土高原 紅棗(なつめ) がみのる村から』(未来社) という書物を出版したが、このような研究こそが、真に意味のある歴史学であるということになる。
著者
安冨 歩
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:07272997)
巻号頁・発行日
vol.84, no.4, pp.625-632, 2005-07-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
安冨 歩
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
1997-01-23

本文データは平成22年度国立国会図書館の学位論文(博士)のデジタル化実施により作成された画像ファイルを基にpdf変換したものである
著者
安冨 歩 深尾 葉子 高見澤 磨 大木 康 川瀬 由高
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

いわゆる「共通の」何かによって社会秩序を担保する、という発想の限界を離脱するために、中国社会の紛争の場面における解決の作動原理を探求した。その結果、周囲にいる人々の好奇心に基づいているように見える、いわゆる「野次馬」的な行動が、重要な役割を果たしていることが明らかとなった。かつて路上で頻繁に展開されていたその現象は、現在ではインターネット上で観察される。この原理は、人類社会、一般に見られるものと予想している。
著者
安冨 歩
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.404-405, 1992-12-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
安冨 歩
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集. 秋の分科会
巻号頁・発行日
vol.1995, no.3, pp.653-654, 1995-09-12
被引用文献数
3

生と死が不可分なものであるように、生成と崩壊もまた不可分である。両者を貫く論理を探るためには、emergenceと共にcollapseを論じる必要がある。本講演ではこの問題を貨幣のモデルを通じて論じる。このモデルにおいて、制約された合理性を持つ主体が利己的に行動することで、交換のただなかに貨幣が自成する。しかしその貨幣は、それを産み出したのと同じ主体の利己的行動によって自壊する。すなわち、経済空間に形成される構造たる貨幣が、同じ一つの論理によって発生し、消滅することが示される。
著者
深尾 葉子 安冨 歩 安冨 歩
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究により、現地における通年の農作業調査を行い、また社会的コンテキストに働きかける緑化実験として、「黄土高原国際民間緑色ネットワーク」の活動を支援、参画し、観察を行った。同活動は、陝西北部楡林市一帯で、着実に活動を定着させ、広がりを見せており、地域の文化的社会的コンテキストに依拠した自律的自発的緑化モデルとして、貴重な事例となっている。現在一連の活動の成果を、『黄土高原生態文化回復活動資料集』としてまとめており平成21年度中に東京大学東洋文化研究所および風響社より出版予定である。
著者
安冨 歩
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集. 秋の分科会 1995.3 (ISSN:24331171)
巻号頁・発行日
pp.653-654, 1995-09-12 (Released:2018-03-23)

生と死が不可分なものであるように、生成と崩壊もまた不可分である。両者を貫く論理を探るためには、emergenceと共にcollapseを論じる必要がある。本講演ではこの問題を貨幣のモデルを通じて論じる。このモデルにおいて、制約された合理性を持つ主体が利己的に行動することで、交換のただなかに貨幣が自成する。しかしその貨幣は、それを産み出したのと同じ主体の利己的行動によって自壊する。すなわち、経済空間に形成される構造たる貨幣が、同じ一つの論理によって発生し、消滅することが示される。
著者
安冨歩著
出版者
創文社
巻号頁・発行日
2000
著者
安冨 歩
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.77, no.3, pp.581-590, 2001-12-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
安冨 歩
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.77, no.3, pp.581-590, 2001-12

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。