著者
柿原 利政 溝口 敦士 櫻井 快勢 瀬井 大志 谷本 隼飛 宮田 一乘
出版者
The Society for Art and Science
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.34-42, 2008 (Released:2008-07-30)
参考文献数
10
被引用文献数
3 1

本論文では,7基の噴水を団扇型のコントローラで操るインタラクティブな噴水システムを提案する.1基の噴水は1つのポンプと,9個のフルカラーLEDで構成され,室内で使用するためにアクリルパイプで覆う.PCは噴水のポンプとLEDをコントロールし,団扇型コントローラの動きにともない水の噴射量と光の色を変化させる.団扇の形状が持つアフォーダンスを活用した,インタラクティブな噴水システムを実現した.
著者
高橋 誠史 河原塚 有希彦 桑村 宏幸 宮田 一乘
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.200-204, 2004 (Released:2008-07-30)
参考文献数
8
被引用文献数
1

本論文では,ジェスチャ認識と映像提示および,簡易なモーションベースの組み合わせによるVRアプリケーションを提案する.我々は,映像の中を泳ぐ感覚を視覚的に提供するアプリケーション⌈UoQ⌋を既に開発したが,泳ぐ腕の動作に伴う身体の姿勢制御を行うことで,さらなる没入感の追及を試みた.提案するVRアプリケーションでは,腕の動きを画像解析し,解析された動きにあわせて,表示される映像コンテンツを演出すると同時に,モーションベースの姿勢制御を行うことで映像の中を泳ぐような感覚を提供する.モーションベースの姿勢制御には,エアブロワによる空気吐出を応用している.実験の結果,腕の動きに合わせて映像の速度や身体の揺れを演出したことに対して,没入感と浮遊感が得られるとの評価を受けた.
著者
何 毅 謝 浩然 宮田 一乗
雑誌
研究報告コンピュータグラフィックスとビジュアル情報学(CG) (ISSN:21888949)
巻号頁・発行日
vol.2022-CG-187, no.1, pp.1-9, 2022-09-07

単視点画像からの 3D モデル再構成はディープラーニングの発展により大きな進歩を遂げたが,主流のテンプレートメッシュの変形による再構成手法は衣服などの非水密 3D モデルの再構成には不向きとされている.また,手書きスケッチは手軽にデザイン案を出せるため、画像入力による手法より使いやすい.本研究では,手描きスケッチ入力から 3D 衣服モデルを生成できる衣服デザイン支援システムを提案する.既存研究と異なり,提案手法は入力スケッチ画像から目標となる 3D モデルの符号なし距離関数 (UDF) を推測し,算出した UDF からメッシュの抽出を行う.さらに,Marching Cubes により生成されたメッシュの編集も可能となった.提案システムで生成した衣服モデルに対し,定量評価と主観評価両方で本研究の有効性を確認した.
著者
五十嵐 達也 宮田 一弘
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.35, no.6, pp.923-930, 2020 (Released:2020-12-19)
参考文献数
36

〔目的〕進行性核上性麻痺に対し,バランス制御システムを特異的に評価するBalance Evaluation Systems Test(BESTest)を用いて目標設定と介入を実施した.バランス介入の臨床意思決定における示唆を得ることを目的とした.〔対象と方法〕進行性核上性麻痺により易転倒性を認めていた78歳,女性を対象とした.下肢筋力の低下,予測的姿勢制御と反応的姿勢制御というバランス制御システムの低下が活動量と歩行能力低下の原因と考えられ,動作の自立度に応じて課題難易度を調節した介入を実施した.〔結果〕約3週間の介入後,歩行能力の向上を認め自宅復帰に至った.フォローアップでは転倒回数の減少を認めた.〔結語〕臨床意思決定にBESTestを用いることはバランス障害に対する介入を効果的にする可能性が示唆された.
著者
武田 廉 五十嵐 達也 大熊 彩 小山 智寛 星野 雄哉 宮田 一弘
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
pp.11785, (Released:2020-08-11)
参考文献数
32

【目的】急性期脳卒中患者におけるMini-Balance Evaluation Systems Test(以下,Mini-BESTest)の妥当性,信頼性,反応性,解釈可能性を検討した。【方法】対象は脳卒中患者 42 名とした。Mini-BESTest と他の評価尺度の相関関係,内的一貫性,既存のバランス評価尺度との変化量の相関関係,および歩行自立度の判別精度を検討した。【結果】バランスおよび他の類似概念の評価尺度と有意な相関(r=0.36 ~0.83)を示し,内的一貫性も良好(α=0.88)であった。Mini-BESTest と既存のバランス評価尺度の変化量は有意な相関(r=0.84)を認めたが,歩行自立の判別精度は低かった。【結論】Mini-BESTest は妥当性,信頼性,反応性,解釈反応性を示し,急性期脳卒中患者に対するバランス評価尺度として妥当な尺度であることが示唆された。
著者
山田 大誠 高 有為 宮田 一乘
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2020論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.1-7, 2020-08-22

モバイル音楽プレーヤーやスマートフォンの普及によって,歩きながら音楽を聴くという鑑賞スタイルは当たり前のものとなっているが,歩いて音楽を聴くのと同時に歌詞を楽しむための方法はこれまで提案されてこなかった.本研究ではそのための方法として,Microsoft HoloLensの空間認識技術を用いて文字を壁や床など周囲の環境に張り付けることにより,歌詞を音楽鑑賞者の見ている景色に融け込ませる複合現実システム,”Words Street”を提案する.
著者
石橋 賢 宮田 一乘
出版者
Japan Society of Kansei Engineering
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18840833)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.77-85, 2013 (Released:2013-02-15)
参考文献数
16
被引用文献数
1

This paper presents a simple font search method using an interactive genetic algorithm and similarity search. We see various types of fonts are used in many graphic designs. Various choices are available when selecting suitable fonts for presentation slides or website designs. However, the existing methods used for selecting fonts become tedious as the number of fonts increases. Our method provides an effective font search process based on visual similarity. In two experiments, we affirm that our method is effective in searching for a desired font, helping users to obtain a font suitable for an alphabetic (or non-alphabetic) character. In particular, our method allows users to search a font suitable for some words in less than half or one-third time that the user selects a font from a font list.
著者
黒瀬 築 柳原 俊太郎 宮田 一司 濱本 芳徳 森 英夫
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.84, no.862, pp.17-00593, 2018 (Released:2018-06-25)
参考文献数
13
被引用文献数
1

For the development of industrial heat pump system supplying a high-temperature heat source, the application of chevron type plate heat exchanger is being considered. In the present study, experiments and numerical simulation on flow characteristics in single chevron channel with chevron angle 30°, 45° and 65° were respectively performed. In the experiment, the pressure drop of the whole chevron channel and local pressure drops in each chevron channel were measured and path lines were also observed. Besides, numerical simulation reproduced the experimental results well. From both of the experimental and simulation results, it was confirmed that the pressure drop of the chevron channel became larger with increasing the chevron angle due to the strong mixing of fluids in the respective furrows of adjacent chevron plates especially in the high chevron angle channel. In such the high chevron angle channel, velocity and pressure drop gradient distributions were almost uniform in the channel width direction normal to main flow. While, in the small chevron angle channel, the fluids mixing between furrows of adjacent plates was weak and the velocity and pressure drop gradient distributions were markedly large in the width direction. Furthermore, it was found that large pressure drops occurred in the inlet and outlet regions where the channel had flow width expansion and contraction, respectively. The large pressure drops in the inlet and outlet regions affected the overall pressure drop in the chevron channel, especially in the low chevron angle channel. For each chevron angle channel, the local friction factor was obtained and the loss coefficient for the flow expansion and contraction at inlet and outlet regions was determined. Based on these results, the prediction method of overall pressure drop in the chevron channel was proposed.
著者
石橋 賢 Luz Toni Da Eynard Remy 北 直樹 姜 南 瀬木 宏 寺田 圭介 藤田 恭平 宮田 一乘
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.J11-J16, 2012-01-01
被引用文献数
1

In our entertainment VR application, the user can move freely through a virtual city by using a web like SpidermanTM. In this application, the user wears a web shooter, which is a device to shoot webs, and takes aim at a target building. Then, when the user swings his/her arm ahead, a web is launched and it sticks to the target building on the screen. After the web sticks to the building, the user's arm is pulled in the direction of the target building by a pulling force feedback system, which gives the feeling of pulling to the user directly and smoothly, as if he/she were attached to an elastic string. Finally, the user moves to the target building. In three exhibitions, we surveyed the effectiveness of the application by questionnaire. We were able to confirm that a lot of users had enjoyed and were satisfied with our VR application.
著者
吉田 匠吾 謝 浩然 宮田 一乘
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:21888760)
巻号頁・発行日
vol.2020-HCI-186, no.13, pp.1-6, 2020-01-08

近年,拡張現実や複合現実などの技術が発達しているものの,仮想モデルと現実世界の自然な合成は依然として挑戦的な課題である.この課題に対し,本研究ではプロジェクタによる歪像画のリアルタイム投影技術を提案する.提案技術により,AR システムで多用されるディスプレイを介することなく,リアルタイムに立体感を知覚させる映像を表示することができる.提案手法は,VR システムを用いたルームスケーリング,投影映像のブレ補正によるスムーズな映像の提示,トラッカーによるメッシュ生成を用いた仮想空間と実空間のオブジェクトの位置合わせの 3 段階の処理で構成する.また,プロジェクタやトラッカーをウェアラブルデバイス化することで,様々な方向や角度からの投影や移動が可能である.提案システムにより,スマートフォンや AR グラスのようなディスプレイを介さず,仮想オブジェクトの実在感をユーザに与えることを可能にする.仮想オブジェクトの実在感が向上することにより,癒しや介護の分野に活用することや,新しいエンターテインメントの提供などが期待できる.
著者
草野 凌 吉川 憲一 宮田 一弘 Neil David Parry 石本 立 古関 一則 冨田 洋介 佐野 歩 矢吹 惇 水上 昌文
出版者
一般社団法人日本理学療法学会連合
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.49, no.6, pp.399-407, 2022-12-20 (Released:2022-12-20)
参考文献数
23

【目的】Spinal Cord Injury Functional Ambulation Inventory(以下,SCI-FAI)を翻訳し,信頼性を検討した。【方法】国際基準に準じてSCI-FAIを日本語へ翻訳した。不全脊髄損傷者34名を対象とした。評価者2名が動画上でSCI-FAI評価を2回実施した。級内相関係数,Cronbachのα係数,Weighted K係数,Bland-Altman分析を用いて信頼性を確認した。【結果】検者内信頼性Intraclass Correlation Coefficients(以下,ICC)(1, 1)は0.928~0.973,α係数0.967~0.986,K係数は0.713~1.00,1名の評価者に固定誤差・比例誤差が確認された。検者間信頼性ICC(2, 1)は0848,α係数は0.916,K係数は0.349~0.899,固定誤差,比例誤差は確認されなかった。【結論】日本語版SCI-FAIは本邦の臨床設定において信頼性を有する評価であることが確認された。
著者
佐藤 弘樹 吉川 憲一 宮田 一弘 佐野 歩 水上 昌文
出版者
一般社団法人日本理学療法学会連合
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.321-329, 2021 (Released:2021-06-18)
参考文献数
33

【目的】脊髄損傷者の体幹機能評価尺度(以下,TASS)を開発し,信頼性を検証すること。【方法】脊髄障害認定理学療法士9 名によって開発したTASS を用いて,理学療法士2 名が脊髄障害を有する10 例の評価を実施した。級内相関係数ICC(2,1),Cohen のκ 係数,Cronbach のα 係数を用いて,検者間信頼性,項目一致度,内的整合性を確認した。Bland-Altman 分析を用いて,系統誤差の有無を確認した。【結果】TASS は端座位課題7 項目で構成される尺度となった。ICC(2,1)は0.98,κ 係数は0.57 ~1.00,α 係数は0.94 であった。評価者2 名の差の平均値は95% 信頼区間が–2.58 ~1.18,散布図の回帰直線の傾きは0.19(p=0.61)であった。【結論】端座位課題7 項目で構成される体幹機能評価尺度が完成し,高い検者間信頼性,内的整合性を示し,系統誤差のない尺度であることが確認された。
著者
松本 遥子 堤 孝広 寺澤 玲緒 宮田 直貴 藪 慎一郎 宮田 一乘
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.66-73, 2009 (Released:2009-08-12)
参考文献数
13

本稿では,ウェアラブル楽器の一環として,あるいはウェアラブルコンピューティング技術のファッション応用に対する具体的実現としての「着るピアノ」について,導電性布素材を用いた新しいアーキテクチャを提案する.提案するアーキテクチャでは「服としての一体感を演出するために,なるべく布素材を用いる」「機能分化により軽量化を図る」「意図しないシーンで音が出ることを防ぐ」「鍵盤レイアウトの自由度を向上させる」の特徴を有し,衣服としての着心地,着るピアノとしての操作性,デザインの自由度などについて大幅な改善を実現したものである.本提案は,「着るピアノ」の改良,ということのみならず,ウェアラブル基盤としての導電性布素材の新しい利用方法を模索するものとの位置づけも可能である.
著者
野田 貴彦 野村 健太郎 小室 直之 鄭 韜 楊 深 宮田 一乘
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.81-89, 2009 (Released:2009-08-12)
参考文献数
13

本論文では,カクテルのアナロジを用いることにより風景画像を作成するシステムを提案する.このシステムではカクテルの材料を風景の要素とし,それらをシェーカで混ぜる事で風景を作成する事が出来る.作成される風景画像はシェーカを振ることでリアルタイムに変化し,体験者は風景画像を作成している感覚を持つことが出来る.また,風景の要素の組み合わせで,出来上がる風景画像は異なってくる.これにより,体験者はオリジナルの風景画像を作成する事ができる.
著者
新庄 貞昭 高橋 誠史 木村 秀敬 白井 暁彦 宮田 一乗
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.167-178, 2007 (Released:2008-05-27)
参考文献数
42

本解説では,グラフィックプロセッサ(GPU)を取り巻く環境やその利用法,開発環境の現状,およびGPUのコンピュータビジョンへの適用事例を紹介し,GPUコンピューティングの可能性を探る.GPUはプログラマブルシェーダの導入後,シェーダのバージョンアップにあわせてスペックの向上が行われてきた.またCPUと比較して制約は多いが,プログラミングを工夫することにより速度向上が可能である.GPUは幅広く利用されているが,特筆すべき適用事例としてコンピュータビジョン,物理シミュレーションがあり,汎用計算においては分散コンピューティングによるナノテクへの応用も報告されている.本解説では,GPUに加えて最近のCPUアーキテクチャの革新であるマルチコアプロセッサCPUについても触れるとともに,最新OSのひとつであるWindows Vistaでのグラフィックユーザインタフェースへの利用にも触れ,今後の応用の可能性を探る.
著者
薮 博史 鎌田 洋輔 高橋 誠史 河原塚 有希彦 宮田 一乘
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.36-46, 2005 (Released:2008-07-30)
参考文献数
10
被引用文献数
1

本論文では,変位情報を用いて制作したVRアプリケーションとして,紙相撲をテーマとした対戦型の実装例を2件提案する.はじめに,プレイヤの跳ぶ行為を入力データとし,ディスプレイ上に表示される紙力士の動きに影響を及ぼすシステムを提案する.つづいて,このシステムに対する評価実験の結果を反映させ,プレイヤが水を揺らす行為を入力データとし,水に浮かぶスクリーンに表示される紙力士の動きに影響を及ぼすシステムを提案する.両システムとも,距離を測るセンサを用いて,プレイヤが入力装置に与える動作を変位情報として取得し,システム内のインタラクション処理に利用している. この直感的かつ堅牢なインタラクションモデルを用いることで,新たな体感型VRアプリケーションを実現することができた.
著者
河原塚 有希彦 高橋 誠史 宮田 一乘
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.189-192, 2004 (Released:2008-07-30)
参考文献数
11
被引用文献数
3 2

本作品“ViewFrame2”(以下VF2)では,画像処理による位置検出技術を用いた新たなコンテンツ鑑賞スタイルを提案する.VF2は,「窓越し現実感」というコンセプトに基づき,窓の代わりに設置したディスプレイ上に,ユーザの視点移動に伴い変化する景色をシミュレーションして提示するものである.VF2の実装システムではリアルタイム性が強く求められるために,グラフィックボードのピクセルシェーダ機能を用いて,ハードウェアによる画像処理の高速化を試みた.実装の結果,身体移動に伴う自然なインタラクションで,景観の奥行き知覚や3次元物体の形状認識が容易になることが体感できた.
著者
高橋 誠史 河原塚 有希彦 桑村 宏幸 宮田 一乘
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.123-127, 2003 (Released:2008-07-30)
参考文献数
5
被引用文献数
1 1

ただ歩きながら目にする風景の移り変わりを, 泳ぐという行為で置き換えてみたらどうなるのだろうか.本論文では, そのような身体運動に伴うさまざまな視覚体験を, コンピュータを用いて置換する試みを提案する.両腕に装着された反射板で参照光を反射し,その反射光を天井から吊るされたCCD カメラで観測する.次に, 観測された反射光を画像処理して腕の動きを計算し, その動きの変化にあわせて, 投影されるビデオの再生速度を制御し, 動画の中を泳いでいるような感覚を体験させる.日常的な光景を撮影した映像を泳ぎという動作を通して体験することにより, 無意識のうちに我々の行動に影響を与えている重力や, 身体そのものについて考えるきっかけを与える場を, この作品は提供する.
著者
宮田 一乘 伊藤 貴之
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.74-82, 2003 (Released:2008-07-30)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

CG技術の進歩とネットワーク速度の高速化にともない、地理的に離れた空間をコンピュータとネットワークで構成される仮想空間内で統合する、テレイマージョン(Tele-Immersion)の研究が現実味を帯びてきた。一方で、大量の画像データの中から意味のあるデータを発掘するビジュアルデータマイニングの研究は、バイオサイエンスや気象学などにおける多元解析のツールとして、今後重要度が増すと考えられる。本論文では、これらの技術動向に加えて、テレイマージョンの環境下で、協調しながらビジュアルデータマイニングする手法なども紹介し、コミュニケーションツールとしてのCGのあり方を探る。