著者
小山 清男
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.39-44, 2000 (Released:2010-08-25)
参考文献数
8
著者
小山清著
出版者
小山清
巻号頁・発行日
2010
著者
小山 清男
出版者
JAPAN SOCIETY FOR GRAPHIC SCIENCE
雑誌
図学研究
巻号頁・発行日
vol.32, pp.73-78, 1998

われわれが日常的に眼にし、また用いる漢字には、長い歴史があり、形の上で多様に変化して現在に至っている。漢字は本来象形文字であって、対象となる具象的なものの形を、線によって単的にあらわし、それが文字としての意味を担うようになった。形としてみれば、それらはすべて線の構成によって成り立っている。したがってこれを図学的にみることも、必らずしも不当なことではないと思われる。主として甲骨文では、写実的であったものが、しだいに形を変えて、金文、篆文となり、それが整理されて現在の明朝体の活字となった。その変遷の過程に、図形としての興味深いものがいろいろみられる。本研究では、まず平面図形としての漢字の特質を瞥見し、さらに図学的な視点から、漢字の原初的な形が、正投象における平面図、立面図、断面図、また透視投象的なものから、どのように現在の漢字が形成されてきたかをみるとともに、それらに関連する絵画作品と対置してみていこうとする試論である。なお、図学の分野を広げるとともに、それをいくらかでも親しみやすいものにしようとする、図学教育への想いも、ひそかに含まれているといえるかもしれない。
著者
西岡 昭博 池田 進 小山 清人 高橋 辰宏 藤井 恵子
出版者
山形大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

(1)米粉の品種や粉砕時の熱履歴の違う米粉のレオロジー特性アミロース含量の異なる品種が異なる米粉を用意し、糊化特性の違いやパン生地にした際のレオロジー特性の違いを明らかにした。これにより品種間の違いとパン生地のレオロジー特性との相関を系統的に明らかに出来た。次に、米粉の粉砕時に熱履歴が澱粉結晶やレオロジー特性に与える影響を明らかに出来た。この米粉は常温でも糊化することで知られるアルファ粉にはない特徴もあることを明らかにした。これを米生地にブレンドすることで、生地粘度をコントロールすることで、製パンに最適な粘度を探ることが可能であることを突き止めた。(2)種々の米粉のレオロジー特性と製パン性(1)で得られた種々の米粉のレオロジー特性の実験結果を受け、これから得られる米粉生地の製パン性を検討した。一般の米粉に12%のα化米粉をブレンドすることで、パン生地のレオロジー特性をコントロールした。これにより均一な発泡セルを有する米粉100%による製パンに成功した。(3)米粉100%による製パンメカニズムの一般化グルテン成分を含有しない米粉などで製パンを行うには、発酵時と焼成時の粘度をそれぞれ制御する必要がある。具体的には、発酵時の生地粘度はイーストによる一次発酵時のセルの均一性に大きく影響する。さらに、オーブン中で一次発酵後のパン生地を焼成する際は、糊化に伴う生地全体の粘度上昇が重要になる。生地の粘度上昇が鈍い場合、二次発酵によりセルが破泡してしまう。一方、オーブン中で加熱されたパン生地が糊化により急激に粘度上昇することで、一次発酵時の形成された均一な気泡が保持され良質な製パンが可能となる。これを一般化し、図示し、まとめとした。

2 0 0 0 OA 直弧文考

著者
小山 清男
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.39, no.Supplement1, pp.151-156, 2005 (Released:2010-08-25)
参考文献数
4

わが国古墳時代に, 「直弧文」という独特な文様がある。なぜか他国にその類例がなく, また6世紀後半以後, 国内にもそれを伝承するものはみられない。その定形は装飾古墳の石障, 石棺などに施されたもので, 正方形に近い方形を枠として, その2本の対角線と, 帯状のテープがからみ合った図柄である。また貝輪などの装飾に施されたものは, 方形の枠はなく, 不整形な文様となっている。その構成はひじょうに複雑であり, しかも動きの表現, とくにほとんどが回転運動をあらわしている。ここではそれらの代表的な作例3点について, できるだけ具体的に, 分析, 考察して, その特質を明らかにしようとする試みを述べる。
著者
小山 清男
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.21-27, 1994 (Released:2010-08-25)

絵巻は日本美術独自の形式である。絵巻に描かれた場景には, しばしば建物の外形, 内部があらわされており, 図学の用語でいえばそれらはすべて, 斜投象的図法で描かれているようにみえる。この図法にはいくつかの種類がある。絵巻の画面にはそれらを適切に用いて描かれた, すぐれた作例が多くみられる。ここではこれらの斜投象的図法から, 二つの著名な絵巻, 源氏物語絵巻と当麻曼茶羅縁起絵巻とを考察してその絵画空間を明らかにしたい。
著者
小山 清男
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.37-42, 2000 (Released:2010-08-25)
参考文献数
6
著者
小山 清男
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.51-54, 1999-03-01
参考文献数
6
著者
坂口 雄介 村山 敏夫 小山 清夏 YELITU HEQI 尾山 裕介
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.69, pp.190_1, 2018

<p> 平成29年度における交通死亡事故の特徴として、高齢者の占める割合は過去2番目の高さであること、さらに歩行中の死者数は高齢者の占める割合が72.2%であるという警察庁の報告から、高齢者の歩行中における交通事故抑止は喫緊の課題といえる。高齢者の交通事故抑止に向けた研究として、事故状況をまとめて高齢者の事故局面における特徴を把握したものが多く報告されている。しかし高齢者の交通死亡事故に歯止めがかかっていないという現状より、新たな視点からの研究が必要であると考える。</p><p> そこで本研究では、高齢者を対象に判断パターンの分類を目的としたテストを実施する。ここでいう判断パターンとは、様々な状況下における個人の判断特徴を定量的に示すことを目的とし、定型化することである。さらに感覚刺激認知に着目した運動機能測定、及び歩行環境シミュレータとアンケート調査を実施し、これらの結果の比較、検討を行った。これにより高齢者の交通事故局面における注意喚起システムの開発と提案を行うことで、今後の新たな交通事故抑止に向けた取り組みの一助になることが期待される。</p>
著者
小山 清男
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.33-38, 2001 (Released:2010-08-25)
参考文献数
5
著者
追沼 龍三 成沢 郁夫 小山 清人
出版者
一般社団法人 日本繊維機械学会
雑誌
繊維機械学会誌 (ISSN:03710580)
巻号頁・発行日
vol.49, no.12, pp.T313-T323, 1996

1×1ゴム編編成域での結び目 (コーマ綿糸c30s/1を用いたウィバースノットおよびフィシャマンズノット) による糸切れ発生機構について, 高速ビデオカメラを用いて詳細に研究した.得られた結果は次の通りである.<BR>(1) 1x1ゴム編編成域での結び目による糸切れが次の3段階を経て発生することを明らかにした.1) シリンダ針の針頭のフック部への結び目の引っ掛かり, 2) 糸張力の増大, 3) 糸切れ.<BR>(2) 1×1ゴム編編成域でのエアースプライスによる糸切れはいずれの編成条件でも全く発生しない.<BR>(3) いずれの結び目でも, 結び目の引っ掛かる率, 引っ掛かった結び目による糸切れ率および結び目による糸切れ率はカム引込量, 給糸張力および巻取荷重の増加とともに増加する.<BR>(4) いずれの編成条件でも, 結び目の引っ掛かる率, 引っ掛かった結び目による糸切れ率および結び目による糸切率はウィバースノットよりフィッシャマンズノットの方が大きい.
著者
福地 信義 小山 清文 篠田 岳思
出版者
The Japan Society of Naval Architects and Ocean Engineers
雑誌
日本造船学会論文集 (ISSN:05148499)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.186, pp.545-558, 1999 (Released:2009-09-04)
参考文献数
13
被引用文献数
4 3

In the safety design of marine systems, it has to justly give a matter over human life in the case of outbreak of a marine accident such as fires and collisions. It may be difficult to establish a safe evacuation system by the cause of uncertain behavioral patterns based on human factors with ambiguity. Besides, the psychological effect on behavior of evacuee that is terrified under the stimulus by accident, should be considered in the redundancy system for safe evacuation. Accordingly, the safe evacuation system with the intention of securing evacuation routes and reducing escape time, is desirably designed by grasping the personnel behavior with psychological intelligence process in an emergency of marine accident.In this paper, the evacuation behaviors can be predicted by using the proposed walking model with individual capacity of visible length and avoidance process for obstacles. Further, the mathematical model of psychological intelligence process in an emergency is contrived herein, in which the evacuation movement is simulated in the consideration of the decrease of walking speed and the occurrence of self-isolation in psychological action according to the magnitudes of accident stimulus. By applying these models to common spaces in a dinning cruise ship, taking account of the human factors with psychological action is rather valued in the safe evacuation system and the validity of the proposed models can be confirmed.
著者
追沼 龍三 成沢 郁夫 小山 清人
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
繊維機械学会誌 (ISSN:03710580)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.T173-T182, 1995-07-25 (Released:2010-02-12)
参考文献数
7

結び目 (コーマ綿糸c30s/1を用いたウイバースノットおよびフィッシャーマンズノット) に起因する平編編成域での糸切れ発生機構について, 高速ビデオカメラを用いて詳細に研究した.得られた結果は次のとおりである. (1) 結び目に起因する平編編成域での糸切れが次の3段階を経て発生することを明らかにした.1) 針のフックおよびべらとオールドループとで形成する隙間あるいは針頭と溝壁との隙間での結び目の引掛かり, 2) 糸張力の増大, 3) 糸切れ. (2) エアスプライスによる平編編成域での糸切れはいずれの編成条件でもほとんど発生しない. (3) いずれの結び目でも, 結び目の引掛かる率, 引掛かった結び目の糸切れ率および結び目の糸切れ率はカム引込量, 給糸張力および巻取荷重の増加とともに増加する. (4) いずれの編成条件でも, 結び目の引掛かる率, 引掛かった結び目の糸切れ率および結び目の糸切れ率はウイバースノットよりフィッシャーマンズノットの方が大きい.
著者
追沼 龍三 成沢 郁夫 小山 清人
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
繊維機械学会誌 (ISSN:03710580)
巻号頁・発行日
vol.49, no.12, pp.T313-T323, 1996-12-25 (Released:2010-02-12)
参考文献数
11

1×1ゴム編編成域での結び目 (コーマ綿糸c30s/1を用いたウィバースノットおよびフィシャマンズノット) による糸切れ発生機構について, 高速ビデオカメラを用いて詳細に研究した.得られた結果は次の通りである.(1) 1x1ゴム編編成域での結び目による糸切れが次の3段階を経て発生することを明らかにした.1) シリンダ針の針頭のフック部への結び目の引っ掛かり, 2) 糸張力の増大, 3) 糸切れ.(2) 1×1ゴム編編成域でのエアースプライスによる糸切れはいずれの編成条件でも全く発生しない.(3) いずれの結び目でも, 結び目の引っ掛かる率, 引っ掛かった結び目による糸切れ率および結び目による糸切れ率はカム引込量, 給糸張力および巻取荷重の増加とともに増加する.(4) いずれの編成条件でも, 結び目の引っ掛かる率, 引っ掛かった結び目による糸切れ率および結び目による糸切率はウィバースノットよりフィッシャマンズノットの方が大きい.
著者
樋口 才二 小山 清人
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.298-306, 2011-03-30 (Released:2011-04-27)
参考文献数
15
被引用文献数
4 2

For the rice powder breads added to pectin or guargum were made, the particulate distributions of rice powders, composition of rice powder breads, sensory evaluation and textures of the rice powder breads were examined. (1)The particulate distribution of rice powders was 10-200 μm. (2)The productive methods of rice powder breads were put 300 g at water and 300 g at rice powders in a pan cakes. The methods were put 4 g at salt, 9 g at guargum, 18 g at sucrose, 30 g at trehalose, 9 g at skin milk, 30 g at margarine and 3 g at dry yeast in pan case. (3)The rice powder bread at this productive method was good optimum ratio of material composition. (4)The hardness stress of texture of rice powder breads decreased that the ratios of material composition of sugar and trehalose increased. (5)The cohesiveness stress almost did not change that the ratio powder compositions of sugar and trehalose increased.