著者
岡田 明帆 菅谷 みどり
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:21888760)
巻号頁・発行日
vol.2016-HCI-167, no.6, pp.1-6, 2016-03-01

人とロボットのインタラクション研究では,人の接触等の動作へのロボットの反応動作の印象を評価する研究は様々提案されているが,ロボットから人に働きかけた場合の印象評価についての研究は少ない.本研究では,後者の動作を能動的なロボット動作とし,挨拶を例に印象を調査した.結果,能動行動の有無により印象評価が異なる結果となった.さらに,個人が持つ興味関心などの属性をもとに複数の行動パターンの印象評価との関係をさらに分析した結果,ロボットへの興味や期待,SF 好きといった人の嗜好により,ロボットへの印象が異なることが分かった.
著者
上西園 武良 薬袋 賢一 岡田 明
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.83-88, 2008-07-31

温水洗浄便座の洗浄強さ感に関して,目標とすべき範囲をいかに設計値へ変換するかについて検討した。変換に当っては,従来よりも汎用性のある手法となることを目指し,感覚強度を生じさせる物理量を仲介する方法を採用した。具体的には以下のようにして官能値(洗浄強さ感)を設計値に変換した。まず,官能値の定量化のため8名の被験者にて洗浄強さ感の比例尺度を構成した。次に,噴流の衝突力を測定し,洗浄強さ感との間に高い相関を見出し,官能値と物理量を相関付けた。さらに,61名の被験者による強さ感の使用範囲調査により大多数のヒトに適合できる範囲を推定し,物理量の範囲に変換した。最後に衝突力に関する物理モデルによって,物理量を設計値に変換した。
著者
稲垣 道夫 岡田 明 小林 志希男 木村 勝美 福原 煕明 松本 庄次郎 青木 孝夫 中野 恵司 兼古 光行
出版者
社団法人溶接学会
雑誌
溶接学会誌 (ISSN:00214787)
巻号頁・発行日
vol.51, no.9, pp.775-783, 1982-09-05
被引用文献数
1

For purpose to obtain the fundamental data of securing the reliability of welded joints, the establishment of welding control technique to make weld defects of arc welded joints in the natural condition, the design and trial making of ultrasonic point focussed probe in order to detect quantitatively planar defects and their application were carried out. And also, effects of the lack of penetration with one side welding of SM50B steels on the fatigue test results of welded joints were investigated. The main results are as follows; (1) Relation between the lack of penetration and welding condition in gas metal arc (GMA) welding were made clear. (2) The point focusing angle probe using spherical tansduser in ultrasonic detecting method was applied to the measurement of the size of lack of penetration. In case that the root face of butt welded joint was gas cut, the detecting accuracy was about±0.5mm. However, in case that there were blow-holes or some weld defects on the way of passing of ultrasonic beam or near the root, the size of planar defect was often mistaken. And also, in case that the root face was closely attached by welding, the detection of lack of penetration was often difficult. (3) The uniaxial stress fatigue strength of arc welded joints for SM50B steels which have the lack of penetration of about 2∿4mm in depth, without reinforcement and finished surface, was extremely lower than that of base metal and welded joints which have full penetration, without reinforcement and finished surface And the fatigue strength of arc welded joints with reinforcement showed the intermediate values between that of base metal or welded joints which have without reinforcement and finished surface and that of welded joint which have the lack of penetration of about 2∿4mm in depth, lowered fairly in comparison with that of base metal. These test results were discussed with non-linear fracture mechanics, consequently, the fatigue limits of welded joints are evaluated with effective notch depth as a whole.
著者
岡田 明憲
出版者
学術雑誌目次速報データベース由来
雑誌
オリエント (ISSN:00305219)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.85-99, 1996

A variety of goddesses appear in the Zoroastrian pantheon. Among them, three goddesses are especially significant -Armaiti, Aši, and Anahita.<br>Armaiti is a member of the Ameša Spentas and is ranked among the highest order of goddesses. Aši is closely connected with the concept of Aša, the core of the thought of Zoroaster himself. In Yašt it is recorded that Aši was the love of Zoroaster. Anahita, apparently influenced by the cult of Mesopotamian Mother Goddess, became the most popular object of Iranian faith.<br>The three goddesses have separate origins and are theologicaly distinct. Nonetheless, under the influence of Indo-Iranian folk beliefs, all these goddesses have been viewed as the Earth Mother and as the complements to deities of the sky. Ahura Mazda and Armaiti were regarded as the parents of Gaya Maretan, or the primeval man. Mi∂ra and Anahita formed a pair. Aši was closely associated with Sraoša. These models parallel the dual divinities-Dyavaprthivi-of Rg Veda.
著者
大塚 志穂 矢郷 香 大塚 友乃 岡田 明子 岡田 豊 中川 種昭 朝波 惣一郎
出版者
日本口腔内科学会
雑誌
日本口腔粘膜学会雑誌 (ISSN:13417983)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.30-35, 2004-12-30 (Released:2010-02-25)
参考文献数
24
被引用文献数
1 1

アンギオテンシン変換酵素 (以下ACE) 阻害剤は, まれに副作用として顔面, 口腔粘膜などの血管神経性浮腫を惹起する。呼吸困難を生じることもあり, 浮腫が咽頭部に及ぶと生命の危険性もある。今回われわれは, ACE阻害剤が原因として疑われた舌・口底部の血管神経性浮腫を経験したので報告する。患者は88歳, 女性で, 主訴は呼吸苦をともなう舌の腫脹であった。ACE阻害剤中止後, 1年4か月現在, 舌・口底部の浮腫の再発は認めていない。
著者
阪本 清美 青山 昇一 浅原 重夫 山下 久仁子 岡田 明
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, no.8, pp.25-27, 2009-02-12

本研究では家庭内視聴環境における視距離の違いが視覚疲労に及ぼす影響についての評価実験を2種類のコンテンツを使用して42インチで行った(実験1、実験2)。さらに、ディスプレイサイズの影響を探るため65インチの大型ディスプレイを用いて行った(実験3).これらの結果は、視覚疲労の観点から、適正視距離が165cmから220cmの中間距離に存在し、ディスプレイサイズに依存せず絶対視距離に関係する可能性があることを示唆していた.
著者
佐藤 昌子 濱 裕光 和知 孝雄 土井 正 岡田 明
出版者
大阪市立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1997

本研究課題は高齢化社会において高齢者自身が自活して生活するため,画像による情報伝達の効果を明らかにし,有効な利用方法を探索することを目的としている。薄暮時や夜間では,特に視覚や運動能力の機能低下している高齢者にとって危険度が増すことから交通安全施策が早急に必要とされる課題である。道路交通標識や高齢者衣服の設計に資するため,高輝度反射材料の構造特性と反射特性の関係を明らかにした。また,視覚刺激として伝えられる情報を記憶する場合,色と形がどのように影響するかを検討した(佐籐)。多機能化かつタッチパネル化した駅の切符券売機を例にとりあげ,その操作画面をシミュレートする装置を開発し,高齢者を含むユーザによる操作性評価の可能性について検討した(岡田)。大規模災害時の避難経路における照明の確保について、神戸、静岡、大阪を対象に広域避難所周辺の住宅地域において、街路照明の設置状況や路面照度の実態調査と非常時の街路照明の確保についての住民の意識調査を行った。その結果、街路照明について日常の防犯照明としての機能は最低限確保されているものの、広域停電を伴うな非常時には、照明の確保は困難で、避難経路を指示できる自照式案内表示も未整備であることが明らかになった(土井)。高齢者に多く見られる関節部位の疾患は、直ちに高齢者の歩行、寝起き、衣服の脱着、食事、排便、入浴など日常生活に必要な動作に障害を与える。そこで,股関節の障害で同病院に通院、入院する患者の歩行動作を3次元コンピュータ・モデル・シミュレーションで画像表示する方法を開発し,これらの画像情報から患者の個人差を配慮した生活補助システム,住宅や生活用具の開発などに有効利用しうることを示唆した(和知)。ヒトの3次元知覚原理を明らかにするため,あるシーンを撮影して3次元画像処理を行うことによりカメラ位置(ヒトの目の受光に対応)を理論的に検出する方法を検討した。その結果、基準となる三角形を導入し、その三角形からの相対位置を計算することによって世界座標を求め,カメラの動き検出が可能となることを明らかにした(濱)。