著者
蛭薙 智紀 村尾 厚徳 後藤 洋二 真野 和夫
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.190-194, 2017 (Released:2017-05-25)
参考文献数
17

症例は44 歳の女性.片頭痛の既往あり.2012 年8 月上旬下腹部痛を主訴に受診した.Hb 4.7 g/dl と重度の貧血を認め,精査により子宮体癌と診断した.輸血,鉄剤投与により貧血は改善し,9 月下旬に準広汎子宮全摘・両側附属器切除術を施行した.10 月下旬激しい頭痛のため搬送され,MRI で可逆性後頭葉白質脳症の所見を認め入院した.入院後,後頭部から前頭部へ広がる頭痛発作を繰り返した.第6 病日シャワーの湯を頭にかけた瞬間に雷鳴様頭痛が生じ,痙攣後不穏状態となったため鎮静を要した.頭部CT で左側頭葉に出血を認め,可逆性脳血管攣縮症候群(reversible cerebral vasoconstriction syndrome: RCVS)の疑いでベラパミル240 mg/日の投与を開始し,頭痛は軽快した.第12 病日頭部3DCTA で広範な脳血管攣縮を認め,第69 病日改善を確認しRCVS と診断した.貧血の補正に加え,子宮体癌の手術に伴うエストロゲン欠乏状態がRCVS の誘因となった可能性がある.
著者
佐子田 嘉明 後藤 尚也 石橋 晃
出版者
養賢堂
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.369-375, 2011 (Released:2012-12-03)
著者
阪本(後藤) 純子
出版者
Japanese Association of Indian and Buddhist Studies
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.1075-1083, 2011-03-25 (Released:2017-09-01)

ヴェーダ文献(紀元前1200-500年頃)に残る太陰太陽暦では,月の形態および月と白道近辺の恒星の位置関係により月日が決定される.祭式の日時を決定するために月の朔望と運動が注意深く観察され,naksatra-「月宿」の概念が成立する.月は朔から朔の間(1朔望月:約29.53日),白道近辺にほぼ等間隔に位置する恒星(群)に順次近づき,朔の夜(amavasya-)には太陽と合一して姿を消す.これらの恒星(群)(RVでは太陽を含む)はnaksatra-「(月が)到達する所」「月宿」と呼ばれ,月と恒星との位置関係を示す指標となる.krttikas(Pleiades昴)を起点とするこれらの恒星(群)は,ヨーロッパ青銅器時代の考古学遺品(Nebra Sky Disk)が示唆するように,ヴェーダ期を遙かに遡る古代に起源を持つ可能性がある.Naksatra崇拝や婚姻・戦闘等のために吉祥なNaksatraを選ぶ風習は,光(太陽・火)を崇め闇・夜を避ける傾向の強いヴェーダ祭式よりも,むしろ民間儀礼において発達し,部分的にシュラウタ祭式に取り入れられた形跡が伺える.Naksatraの列挙はAtharvaveda XIX 7,Yajurveda-Samhitaマントラ(Agnicayana火壇第五層のNaksatra煉瓦:Maitrayani Samhita II 13,20,Kathaka-Samhita XXXIX 13,Taittiriya-Samhita IV 4,10),Taittiriya-Brahmanaマントラ(15,1:Naksatra祭?),マントラと散文(III 1:Naksatra献供)に見られ,さらに部分的にTB散文(I 5,2-3:Naksatra解説)にも残るが,いずれも後代の補遺部分とみなされる.これらのNaksatraの列挙は,朔望月に基づく28 Naksatra方式と恒星月に基づく27 Naksatra方式に分類されるが,前者は月と恒星の位置を正確に反映せず,後者は朔望月の日付と対応しない.この矛盾を解決するために,上記Agnicayanaのマントラおよびシュラウタ・スートラでは,本来は次元の異なる概念である満月・朔の夜を27 Naksatraに付け加えるなどの工夫が試みられる.より平易な28方式は一般大衆の民間儀礼に好まれ,より正確な27方式は祭官学者間に普及したことが上記文献から推測される.(後者はJyotisa以降の天文学において黄道の均等な27区分に変質する.)
著者
後藤 友明 仲谷 一宏 尼岡 邦夫
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.167-172, 1994-08-20 (Released:2010-06-28)
参考文献数
18

クラカケザメの喉部のひげを詳細に記載した.その結果, このひげが基底軟骨および軟骨性の中軸により支持されること, 顔面神経の舌顎枝の1分枝であるramus mandibularis externusが分布すること, 筋肉がないこと, そして味蕾や他の感覚受容体を持たないことが明らかになった.これらは, このひげが物理的刺激に対する感覚器官の一種であることを示唆している.また, このひげの相同性を推定するため, 他の板鰓類にみられるいくつかの類似した器官と比較したところ, クラカケザメの喉部のひげはこれらのいずれとも相同ではない固有なものであることが明らかになった.
著者
山本 勲 大谷 広伸 後藤 晋太朗 齊藤 啓太 都築 健太郎
出版者
特定非営利活動法人 日本禁煙学会
雑誌
日本禁煙学会雑誌 (ISSN:18826806)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.44-50, 2019-07-10 (Released:2019-10-25)
参考文献数
12

【目 的】 経済学のアプローチから、居酒屋で禁煙を実施した際に、口コミサイトの評価が悪化するかどうかを定量的に明らかにする。【方 法】 飲食店のレビューサイトの口コミ評価や店舗の特性に関する2012年から2016年までのパネルデータ(追跡データ)を構築し、計量経済学の分析手法を用いて、禁煙の実施が居酒屋の人気度に与える影響を統計的に推定した。【結 果】 禁煙や分煙の実施は口コミ評価の得点でみた居酒屋の人気度に対して、統計的に有意な影響を与えていなかった。【考 察】 居酒屋の禁煙実施が顧客からの口コミ評価に影響を与えないという推定結果からは、喫煙環境が顧客の店舗選択の要因になっていない可能性や、たとえ喫煙者の需要が減少したとしても非喫煙者の需要が増加するためにネットでみた需要の変化は生じない可能性が示唆される。【結 論】 居酒屋で禁煙を実施したとしても、顧客からの評価が下がり、喫煙可能な競合店に顧客がシフトし、売上高が減少するとは考えにくい。よって、健康被害を防止することを目的に、政府や自治体、顧客が居酒屋に禁煙や分煙の実施を要請することは、経済学的な観点からみても正当化することができる。

1 0 0 0 OA 政治の倫理化

著者
後藤新平 著
出版者
大日本雄弁会
巻号頁・発行日
1926

1 0 0 0 OA 大国民之歌

著者
後藤新平 作歌
出版者
如山堂
巻号頁・発行日
1909

1 0 0 0 OA 後藤男修養

著者
後藤新平 著
出版者
日本書院
巻号頁・発行日
1919