著者
佐々木 圭太 坪田 有史 時庭 由美子 野本 理恵 平野 進 福島 俊士
出版者
日本歯科理工学会
雑誌
日本歯科理工学会学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.127, 2006

当講座では,支台築造用コンポジットレジンについて様々な角度から検討を重ねてきた.今回,オートミックスタイプデュアルキュア型支台築造用コンポジットレジン(開発コード:ESC-3,トクヤマデンタル)が開発された.そこで,新規支台築造用コンポジットレジンと従来の支台築造用コンポジットレジンについて灰化法により無機質フィラー量を測定し,三点曲げ試験を行い最大曲げ強さ,弾性率,比例限曲げ応力について比較検討した.
著者
小林 達明 山本 理恵
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 = Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.265-273, 2012-11-30
参考文献数
13
被引用文献数
1

3 月11 日の地震と津波は,福島第一原子力発電所の全電源消失という事態を招き,引き続いた一連の事故は,大量の放射性物質を大気中に放出させ,その降下域は深刻な汚染に悩まされることになった。このような事態についての危惧は,原子力委員会においても,またそのような公式の会議の外でも,これまで何度か指摘されており,決して科学的に想定外だったわけではないが,国も電力会社もまじめに現実的な対策をとった形跡はない。放射線生物学の研究は,厳重管理され閉じた「管理区域」における研究にほぼ限られてきた。自然環境下における放射性物質の動きについては,1950 年代から60 年代に行われた核実験による放出放射性物質のグローバルフォールアウトを利用した土壌浸食研究や同位体比を用いた生態系循環の研究が一部の研究者によって行われてきただけである。ましてや自然環境に広く拡散された高濃度放射性物質とそれに起因する放射線の対策に関する研究は,米ロの核実験場周辺の研究かチェルノブイリ原子力発電所事故に関わる研究にほぼ限られる。したがって,環境中に広く放出された放射性物質を適切処理して, 健全な自然環境を再生する専門家は,2011 年3 月時点わが国にはいなかった。この原稿をまとめている2012 年秋の時点では,住宅や道路等都市的な環境の除染,農地の除染については一定の知見が集積しつつあるが,森林・緑地の取り扱い方,それが人や農作物,さらには野生生物へ与える影響について取り組んでいるグループはまだ一部に限られる。このような研究には,放射性物質・放射線に関する知識は不可欠だが,それだけで十分とは言えない。例えば,放射線防護の三原則は,Contain: 放射線・放射性物質を限られた空間に閉じ込める,Confine: 放射線・放射性物質を効果的に利用し, 使用量は最小限にする,Control :放射線・放射性物質は制御できる状況で使用する,とされているが,自然環境下でこれらの原則は,すべて予め崩れている。体外放射線に対する防護の3 原則とされる時間・距離・遮蔽と, 体内放射線に対する防護の5 原則とされる希釈・分散・除去・閉じ込め・集中を,自然環境中でどのように選択し,組み合わせて,矛盾少なくいかに適切にリスク低減のプロセスを進めていくかが課題となる。これらの措置は自然環境そのものにも影響を及ぼす。たとえば,森林の落葉落枝層の除去は放射性物質の除去には有効だが,土壌浸食の増加を促すので,その対処が必要である。そのようなことが,居住,飲食,教育などの生活面,農林業などの産業面で,様々に影響しあう。放射性物質管理は,社会に対して大きな影響を及ぼすので, リスクコミュニケーションは特に重要となる。私たち緑化研究者・技術者は,環境の問題を把握し,それに対処して健全な自然環境を再生すべく,これまで研究を重ね,技術を積み上げてきた。その中で放射線・放射性物質に関する問題はほとんど扱われてこなかったが,自然環境の取扱いについてはプロであり,この問題についても果たすべきことは多々あると思われる。また,自然環境の再生を訴えてきた専門家集団の倫理としても,その汚染を黙って見過ごすことはできない。そのような問題意識から,2012 年大会にて, 有志とはかって「原子力災害被災地の生態再生(I) 里山ランドスケープの放射能と除染」を企画した。本特集は,その際の発表をもとに,学会誌向けにとりまとめたものである。本稿では,緑化と関連する放射線・放射性物質の問題の所在と研究の現状を見渡し,今後の展望について整理したい。
著者
江本 理恵
出版者
教育システム情報学会
雑誌
教育システム情報学会誌 (ISSN:13414135)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.111-122, 2015-01-01 (Released:2015-01-21)
参考文献数
13

We have been running a learning management system called “In Assistant” at Iwate University since 2007 and users have been steadily increasing. This paper examines requirements for large-scale and sustainable operation of such learning management systems. In addition to developing systems in response to some observations made from preceding cases, the committee in charge of faculty development have engaged in development and management of this “In Assistant” system. Thus, we set the aim of this system to be for faculty development and dedicated to providing trainings for users to promote their understanding. As a result, we identified that the sustainable management of this system requires not only the functions given to the system but also building user support mechanisms including continuous trainings for users, especially targeting new users.
著者
山本 理恵 森川 クラウジオ健治 三枝 正彦
出版者
東北大学
雑誌
複合生態フィールド教育研究センター報告
巻号頁・発行日
vol.22, pp.1-4, 2006-12

遺伝子組み換え植物である,グリホサート耐性遺伝子組換えダイズ(Glicine max)(モンサント社のT. MON2)を用いて遺伝子拡散と土壌微生物相への影響について検討した。2004年の圃場試験では非組換えダイズとしてタンレイを用いて距離80cmまで0.115%の確率で,2005年の圃場試験では非組換えダイズとしてタンレイ,スズユタカを用いてタンレイでのみ距離140cmまで0.018%の確率で花粉の飛散による遺伝子拡散が認められた。遺伝子組換えダイズの土壌微生物相への影響は希釈培養法で検討した。細菌一般,糸状菌,放線菌数において非遺伝子組換えダイズと組換えダイズの間で有意な差は認められなかった。
著者
長田 年弘 木村 浩 篠塚 千恵子 田中 咲子 水田 徹 金子 亨 櫻井 万里子 中村 るい 布施 英利 師尾 晶子 渡辺 千香子 大原 央聡 中村 義孝 仏山 輝美 加藤 公太 加藤 佑一 河瀬 侑 木本 諒 小石 絵美 坂田 道生 下野 雅史 高橋 翔 塚本 理恵子 佐藤 みちる 中村 友代 福本 薫 森園 敦 山本 悠貴
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本研究課題は、研究代表による平成19-21年度基盤研究(A)「パルテノン神殿の造営目的に関する美術史的研究―アジアの視座から見たギリシア美術」の目的を継承しつつ再構築し、東方美術がパルテノン彫刻に与えた影響について再検証した。古代東方とギリシアの、民族戦争に関する美術について合同のセミナーを英国において開催し、パルテノン彫刻をめぐる閉塞的な研究状況に対して、新しい問題提起を行った。平成21年開館の、新アクロポリス美術館の彫刻群を重点的な対象とし撮影と調査を行ったほか、イランおよびフランス、ギリシャにおいて調査を実施した。研究成果を、ロンドンの大英博物館等、国内外において陳列発表した。
著者
水柿 雄三 早津 良和 石丸 孝則 楠本 理恵 伊田 正道 篠崎 文彦
出版者
Japanese Society of Oral and Maxillofacial Surgeons
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.48, no.8, pp.394-397, 2002-08-20 (Released:2011-04-22)
参考文献数
16
被引用文献数
3

Lethal midline granuloma is a T/natural killer cell lymphoma characterized by progressive ulcerationand necrosis of the nasal cavity or pharynx along the midline facial tissues. A case of lethalmidline granuloma in the palate of a 63-year-old woman is reported. The patient had a low-grade fever anda large ulcer with hemorrhage in the palate. Clinically, a malignant tumor was initially suspected becauseof rapid progressive ulceration, but inflammatory disease was pathologically diagnosed on examination ofa tissue specimen stained with hematoxylin and eosin. The definite diagnosis was made by in situ hybridizationwith Epstein-Barr virus RNA (EBV encoded small RNA- 1: EBER 1)-specific oligonucleotideprobes, which showed positive signals in small lymphocytes. The patient's condition became critical becauseof frequent hemorrhage, and she soon died.
著者
坪田 有史 西村 康 大祢 貴俊 深川 菜穂 橋本 興 小林 和弘 野本 理恵 平野 進 福島 俊士
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.225-235, 2004-07-25
被引用文献数
4

レジン支台築造において,間接法を採用することによりレジン築造体を装着前に加熱処理を行うことが可能となる.そこでクリアフィルDCコア(DC)およびクリアフィルフォトコア(PC)の支台築造用コンポジットレジンに対して,各種加熱処理による物性の影響を検討した結果,以下の結論を得た.1.DCにおいて,100℃30分の加熱処理により圧縮強さ,圧縮比例限,ダイアメトラル引張強さ,3点曲げ強さ,曲げ弾性係数が有意に向上した.2.DCにおいて,加熱処理によりヌープ硬さは増加しなかった.3.DCにおいて,化学重合のみと化学重合と光重合で硬化させた試料間では吸水量以外の物性に有意な差は認められなかった.4.PCは,DCと比較すると加熱処理による影響が少ないことが示唆された.したがって,DCで製作したレジン築造体を加熱処理することによって,いくつかの物性が向上し,臨床的意義があることが分かった.
著者
松本 理恵 今井 茂郎 佐々木 なおみ
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.72, no.8, pp.1969-1973, 2011 (Released:2012-02-25)
参考文献数
11

症例は68歳,男性.1993年3月浸潤型胸腺腫を伴った重症筋無力症に対し拡大胸腺摘出術,心膜・右肺・左腕頭静脈合併切除を施行した.術後縦隔に放射線照射施行し,外来で定期的経過観察を行っていた.2010年5月近医で胸部X線上異常影を指摘され,当院を紹介受診した.画像検査および生検にて胸腺腫の全身転移(右胸壁転移,多発骨転移,縦隔リンパ節転移,副腎転移,臀筋転移)と診断した.まず仙骨骨転移に対し,放射線照射を行い,続けて全身化学療法を行った.胸壁転移巣のみ縮小したが,他の転移巣は治療に抵抗性であった.胸腺腫の再発は局所進展が主体で,遠隔転移は稀である.また本症例の転移巣はthymoma(TypeB2,B3),thymic carcinomaが混在して存在し,化学療法への反応性も異なっていた.文献的考察を加え報告する.
著者
有本 理恵子
出版者
一般社団法人日本生物物理学会
雑誌
生物物理 (ISSN:05824052)
巻号頁・発行日
vol.38, no.6, pp.264-266, 1998-11-01
参考文献数
8