著者
田畑 洋 浅野 真理 清水 進
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.47, no.10, pp.738-741, 1998-10-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
10
被引用文献数
1 2

新しい質感素材および繊維業界においても待望視されている高澄性スーパーカラーの創出に際して生物に学ぶという観点から,生物の構造性発色を概観し,蝶の光学特性の事例とそれを種とした光干渉現象に基づく非染色の構造発色繊維の現状に触れ,新技術の流れについて述べた.
著者
清水 真弓 岡村 和俊 吉浦 一紀 神田 重信
出版者
特定非営利活動法人 日本歯科放射線学会
雑誌
歯科放射線 (ISSN:03899705)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.49-52, 2004-03-30 (Released:2011-09-05)
参考文献数
19

シェーグレン症候群の超音波像では「内部エコーの不均一化」が重要である。そのうち, 「multiple hypoechoic areas」ならびに「hyperechoic lines or spots」を診断基準に採用すると高い正診率が得られ, さらに, 耳下腺に顎下腺の所見を加えると感度ならびに正診率の向上が認められた。これらの結果をふまえ, より広く受け入れられる診断基準の確立がのぞまれる。
著者
下嶋 浩平 小川 諭志 内藤 裕貴 Milton Orlando Valencia 清水 庸 細井、 文樹 宇賀 優作 石谷 学 Michael Gomez Selvaraj 大政 謙次
出版者
生態工学会
雑誌
Eco-Engineering (ISSN:13470485)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.11-16, 2017-01-31 (Released:2017-02-01)
参考文献数
15

Remote sensing technology for monitoring plant trains has a huge potential to accelerate breeding process. In this paper, we have studied on remote sensing of using an unmanned aerial vehicle (UAV) system for plant traits phenotyping in rice. The images of rice canopy were taken by a RGB camera from the UAV at three growing stages; Vegetative (VG), Flowering (FW) and Grain filling (GF). Typical color indices (r, g, b, INT, VIG, L*, a*, b*, H) were calculated by image processing. Single regression analysis was conducted between rice plant traits (leaf area index (LAI), grain yield, above ground biomass, plant height, panicle length, grain filling rate, tiller number) and color indices. The index a* at FW and GF had close liner relationships with LAI (the coefficient of determination R2 > 0.70) and grain yield (R2 > 0.50). Moreover, a* and g at FW and GF showed high R2 with plant height and grain filling rate (R2 > 0.50). The R2 between grain yield and color indices increased above 0.5 for about 40% of models at three growing stages by multiple regression analysis. In particular, the models of H and INT and of H and L* at VG were closely related (R2 > 0.70). Our findings show the analysis of color images taken by UAV remote sensing is useful to assessing four rice traits; LAI, grain yield, plant height and grain filling rate at early stage, and especially more available for grain yield estimation.
著者
清水 準一 長内 さゆり
出版者
日本保健科学学会
雑誌
日本保健科学学会誌 = The Journal of Japan Academy of Health Sciences (ISSN:18800211)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.177-183, 2014

目的:2012年に診療報酬上評価された緩和ケアについて専門性の高い看護師(NHPCS)が行う訪問看護師との療養者宅への同行訪問の実施可能性を地理情報システム(GIS)により検討した。方法:都道府県別にNHPCSの分布や養成機関の位置との関連を検討し,NHPCSが少ない都道府県について,所属医療機関と訪問看護ステーションの位置等の関連をMANDARAにより分析した。結果:老年人口あたりのNHPCSの分布は都道府県間で2.6倍の差があり,近隣にがん関連認定看護師養成課程の定員が多い県で多くなっていた。NHPCSが少ない県では,訪問看護ステーションの半径10km圏内にNHPCSが所属する医療機関がない割合が高かった。考察:GISの利用によりNHPCSと養成機関の偏在や実施困難な地域の存在が明らかになり,国内及び都道府県内の人的資源の均てん化のため同行訪問の取り組みの必要性が示唆された。Background : The purpose of this study was to examine the feasibility of home visit by nurses with higher palliative care specialty (NHPCS) with visiting nurses, which became covered by Japanese national medical insurance system in 2012, using a geographical information system (GIS). Methods : We examined the distribution of NHPCS among prefectures and the association between the number of NHPCS and the location of the training institutions. Furthermore, in the prefectures with a small number of NHPCS, the geographical associations between the hospitals to which the NHPCS belonged and the home visiting nursing centers are analyzed by MANDARA Results : The distribution of NHPCS per aging population differed by 2.6-fold among the prefectures, and the number of NHPCS was higher in prefectures with a high admission capacity into certified nurse training courses relevant to cancer. In the prefectures with a small number of NHPCS, the percentage of cases in which the hospital to which the NHPCS belonged was not within a 10 km radius of the home visit nursing center was high. Discussion : From this analysis performed using the GIS, the uneven distribution of NHPCS and home visit nursing stations, and their geographical association became clear. Elimination of disparities in both human resources and training institutions among and also within prefectures is recommended.
著者
清水 二郎 中村 正二郎
出版者
JAPAN SOCIETY OF NUTRITION AND FOOD SCIENCE
雑誌
栄養と食糧 (ISSN:18838863)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.127-130, 1976

精白米, 押麦, 小麦粉の第1次, 第2次抽出液および煮熟抽出液を調製し, 可溶性たん白質をディスク電気泳動法によって比較検討した。抽出溶媒は, 蒸留水および50mMトリス塩酸緩衝液 (pH 8.0) を用いた。<BR>各食品とも抽出されるたん白質画分は抽出溶媒によりかなりの相違が認められ, きわめて多くのたん白質が含まれている。同一溶媒を使用しても, 第1次抽出液と第2次抽出液では多少の差異が認められた。精白米飯のたん白質画分は不鮮明であったが, 押麦と小麦粉の煮熟品では鮮明であった。また, 抽出溶媒による差も明らかであった。
著者
徳田 裕季 勝間 大輔 清水 大輔 渡邊 睦
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.42(2007-CVIM-159), pp.43-50, 2007-05-15

脳における視覚認識の研究を行う上で、重要な問題の1つは、物体像の変化に対して物体を識別するメカニズムの解明である。我々は、視覚認識における特徴の解明、認識メカニズムの解明の2段階に分けることによって研究を進めている。視覚特徴は、明度情報と形状情報に分類されると考えられる。たとえば、明度ヒストグラムでの局所的な違いや、局所的な形状の大きさ、ウェーヴレット変換係数に関係する特徴の変化は、物体像の変化の間でのサルの認識成功率によって判明し、有意のある特徴は馴染みの薄い物体の画像によって、選定される。本論文では、サルの視覚認識に用いた有意のある特徴の選定するために、第1段階であるサルの視覚認識に関する解析結果について報告する。
著者
清水 龍瑩
出版者
慶應義塾大学
雑誌
三田商学研究 (ISSN:0544571X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.117-160, 1995-12-25

今回のサーベイは,次のような環境の下で行われた。1〜4月頃までは景気は回復基調にあると,政府,ジャーナリストに言われていたが,実態はそれ程回復せず,6月になったら足踏状態と言わざるをえなくなり,各企業の経営者は一般論的なリストラ,リエンジニアリングでは対応できなくなった。各企業経営者の対応は各企業ごとの強みを強化し,弱みから思い切って撤退すること,すなわち個性化の一層の深化に力を入れていることである。その個性化の方向を的確にとらえるために,一歩踏み出して情報を収集し,迅速な対処行動をとる。この個性化,積極的情報収集・迅速な行動がこの期の特色である。金融機関のように独自の個性化を出し難いところは,以前よりましてきめ細かな資金管理に力を入れている。また今回の調査には,積極的な経営を行っている,一般企業とは異なった農協についても調査した。農協と一般企業の経営の仕方の最も異なるところは,前者の経営の目的が赤字にならないという制約条件の下で社会的貢献を最大にするのに対し,後者は一定の社会貢献,企業倫理の制約の下で利益・成長を最大にすることであった。<大学>早大総長は,大学の変革は非常に難しいという。民主的手続き・根本的・百年の計という口実で改革に反対する。これに対して従来の延長ではなく,大学の理想をかかげて予算の傾斜配分を行い,突出部分を育てていく。人事で中途採用は易しいが中途追放は難しい。<製造業関係>[大日本印刷];海外進出の必要はない。自社の強みは,顧客の近くに立地していること,シャドウマスクの製造などは装置産業であって人件費に関係ないからである。[宇部興産];従来から事業部ナショナリズムが強かった。個性化をすすめるために,強い事業部はさらに強く,弱い事業部からは撤退する。人事は公平に,財務はアンバランスに,をモットーにする。[東京製鐵]:高炉メーカーとの競争激化。高炉メーカーが価格維持をはかっている分野に進出して,逆に高価格品を売る。当社の1人当りの生産性は5,000トン,高炉メーカーは700トン。十分に競争できる。[日製産業];技術水準が高く海外で生産できない製品は値上げする。日本以外でできるものは生産中止。異能の個性的な人間は1人で仕事をさせる。それをトップが長期的に支援する。[大正製薬]:リポビタンDを中心に大衆薬の販売促進や,新しい効果をもった大衆薬の開発に力を入れる。この大衆薬の研究開発,販売促進にはつねに社長が直接指揮をとる。社長のチェックポイントはあくまで生活者の立場からであり,その薬の将来の発展性がその立場からチェックされる。[大塚製薬];研究所が独創的,革新的な製品を開発できないのは,研究組織中央の大きなミッションに力があるすぎること,および,専門研究者がその専門にこだわりすぎること,とによる。これからは遺伝子研究所に注力する。遺伝子によって発ガン性物質をコントロールする酵素の発生が異なるから,個体の病気予防に役立つ。<流通業関係>[丸広百貨店];カジュアル百貨店という個性を明確にし,都心百貨店と,地域DSとの中間をねらう。価格は中間でも感性,品質は高いものを開発する。この戦略を実行しながら情報を収集し,つねに新しい方向を探していく。[名鉄丸越百貨店];百貨店晩めし論強調。スーパーは昼めし。予め価格をきめておいてその範囲内でおいしいものを探す。晩めしは,おいしくて,雰囲気がよく,楽しいことが第1条件。その条件のもとで安いものを探す。またスーパーは不特定多数の客を取扱うが,百貨店は特定多数の客。[花正];まず一歩を踏み出す。そして新しい視点にたち情報をとり,最適な方向をつかむ。最初に成功した着眼点は業務用食材スーパーの展開であり,次に成功した着眼点は中国進出であり,それを足掛りにして世界展開を考えている。<金融・保険関係>[名古屋銀行];土地問題に抜本的なメスを入れなければ,不良債権問題は解決しない。金融自由化の本格化で,金融機関同士の競争は弱肉強食になってきた。対処策は,金を集めるときは運用までも予め考えるALM管理などのきめこまかい金融業務。[明治生命];逆ザヤ現象と金融の自由化というマクロ問題に直撃され,日本の金融は世界単一市場化の方向に自然に流れていく。株式,不動産の含み益がなくなった現在,個性的な戦略はたて難い。長期的な自由化に対処するために,損保,証券スキルの教育に力を入れている。<農協関係>[東伯農協];農協の目的は赤字にならない範囲内で社会的貢献を最大にすることである。社会的貢献,企業倫理を制約条件として利益,成長の最大化を目ざす一般企業とは異なる。そのためには,集約農業,遺伝子融合などの新技術情報・新市場情報を積極的に収集し,迅速に実行する。[大野市農協];制約条件として最低配当率をきめ,そこから逆算して事業計画をたてる。一般企業の経営とは逆である。一農場方式を標榜し農業をやらない農家から農地を借り,農業専門家を雇い,高品質米を生産する。組合長はつねに地域集会に出席し,組合員に接触しこの一農場方式についての理解を求める。
著者
百目木 希実 門傳 剛 松村 美穂子 清水 裕晶 池田 志織 助川 敦子 柳 一徳 青木 千枝 川越 宣明 加瀬 浩之 笠井 貴久男 Nozomi Domeki Tsuyoshi Monden Mihoko Matsumura Hiroaki Shimizu Shiori Ikeda Atsuko Sukegawa Kazunori Yanagi Chie Aoki Yoshiaki Kawahoe Hiroyuki Kase Kikuo Kasai 獨協医科大学内科学(内分泌代謝) 獨協医科大学内科学(内分泌代謝) 獨協医科大学内科学(内分泌代謝) 獨協医科大学内科学(内分泌代謝) 獨協医科大学内科学(内分泌代謝) 獨協医科大学内科学(内分泌代謝) 獨協医科大学内科学(内分泌代謝) 獨協医科大学内科学(内分泌代謝) 獨協医科大学内科学(内分泌代謝) 獨協医科大学内科学(内分泌代謝) 獨協医科大学内科学(内分泌代謝) Department of Endocrinology and Metabolism Dokkyo Medical University School of Medicine Department of Endocrinology and Metabolism Dokkyo Medical University School of Medicine Department of Endocrinology and Metabolism Dokkyo Medical University School of Medicine Department of Endocrinology and Metabolism Dokkyo Medical University School of Medicine Department of Endocrinology and Metabolism Dokkyo Medical University School of Medicine Department of Endocrinology and Metabolism Dokkyo Medical University School of Medicine Department of Endocrinology and Metabolism Dokkyo Medical University School of Medicine Department of Endocrinology and Metabolism Dokkyo Medical University School of Medicine Department of Endocrinology and Metabolism Dokkyo Medical University School of Medicine Department of Endocrinology and Metabolism Dokkyo Medical University School of Medicine Department of Endocrinology and Metabolism Dokkyo Medical University School of Medicine
雑誌
Dokkyo journal of medical sciences (ISSN:03855023)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.181-186, 2010-10-25

日本甲状腺学会から甲状腺クリーゼの診断基準が2008 年に発表された.2004 年4 月から2009 年3月に当院で臨床的に甲状腺クリーゼと診断,治療した20 症例を,その診断基準にあてはめ,治療と予後等について解析した.基礎疾患は全例バセドウ病だった.誘因として服用不規則や中断が9 例,感染症6 例,糖尿病性ケトアシドーシス3 例,情動ストレス2 例,脳血管障害1 例,外傷1 例だった.診断基準で確定診断例が15例,疑い例が1 例,除外症例が4 例だった.症状では中枢神経症状が疑い・確定診断例では11 例,脈拍130/分以上は12 例認められたが,除外例では認められなかった.治療としてはチアマゾールが全症例に使用されていた.ヨードは13 例,b ブロッカーは17 例,ステロイドは12 例の症例で使用されており全例救命できた.服用不規則や中断,感染症が誘引となりやすく,症状では中枢神経症状・脈拍が特にクリーゼの診断には重要と考えられた.後遺症を残す重症例は6 例で全て新診断基準によって確定診断された症例であり,新診断基準は予後への有用性も期待できると考えられた.
著者
塩崎 洋 青木 太郎 清水 悦郎 伊藤 雅則
出版者
公益社団法人 日本マリンエンジニアリング学会
雑誌
マリンエンジニアリング (ISSN:13461427)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.105-110, 2012-01-01 (Released:2013-10-26)
参考文献数
6

A snake is an amazing animal considering that it can make various motions using only its slender body. Many researches on snake-like robots have focused on ground movement. However, aquatic animals such as sea snakes and eels also move in a meandering motion. Considering these facts, the authors decided to develop an autonomous underwater snake-like robot. As an approach to this goal, a sea snake robot was made to examine the basic characteristics of propulsion. In the experiments, three axial force gauges and two cameras at different angles were set on the robot’s head. The frequency, amplitude, and phase difference which constitute the elements of meandering motion were varied, and the movement and forces acting on the robot were measured for both in-water and in-air operation. From the results of experiments, the characteristics of the propulsion force of snake motion water were discussed.