著者
畠山 信夫 清水 賀之 益山 忠
出版者
一般社団法人 資源・素材学会
雑誌
Journal of MMIJ (ISSN:18816118)
巻号頁・発行日
vol.134, no.2, pp.31-40, 2018-02-01 (Released:2018-02-27)
参考文献数
33
被引用文献数
1

One of the authors has developed a numerical simulator of airlift pump to solve governing equations represented by the drift flux model. The solver is based on the finite volume method which is known as SIMPLER algorithm for numerical scheme. The calculated results using the simulator were comparatively in good agreement with experimental ones by Weber et al. and Saito et al., despite lack of appropriate correlations used in the constitutive equations. In this study, the simulator is improved by a recent study (Ishii and Hibiki, 2011) on the constitutive equations of the drift flux model in the gas-liquid two-phase flow. The effect of newly incorporated correlations versus original ones in the constitutive equations is studied on the lifting characteristics such as relation between inputting air and lifted water. Also, flow characteristics along axial direction of pipes are examined to compare numerical results with experimental ones over wide range of pipe diameter and pipe length. Furthermore, pressure losses are grasped from the standpoint of the pump head, the relation between various pressure losses and lifting characteristics is discussed.
著者
岡野 孝雄 大和田 進 清水 公裕 須納田 豊 川手 進 浜田 邦弘 岩波 弘太郎 菅野 雅之 佐藤 啓宏 高木 均 小山 佳成 青木 純 森下 靖雄
出版者
北関東医学会
雑誌
The KITAKANTO medical journal (ISSN:13432826)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.113-118, 2004-05-01

【背景と目的】肝細胞癌に対する経皮的なラジオ波焼灼術(以下RFA)は,局所療法として有効な治療法の一つである.しかし,横隔膜直下の肝細胞癌は,経皮的に超音波での描出や経皮的な穿刺が困難な場合がある.そこで我々は,胸腔鏡下に超音波プローブを用いてRFAを行い,その有効院と安全性を検討した.【対象と方法】2001年3月から2003年12月までに5症例,7回の胸腔鏡下ラジオ波焼灼術(以下TRFA)を行った.方法として,分離肺換気下に,胸壁の2ヵ所にトロカールを挿入し,それぞれ胸腔鏡と超音波プローブを挿入し,経横隔膜的に腫瘍を描出する.超音波プローブにほぼ垂直になるようにPTCD外套針を経皮的に挿入し,これをガイドとして,RF針を経横隔膜的に腫瘍内に穿刺し焼灼する.【結果】全例がHCV(+)の肝硬変であった.Child-Pughスコアは5〜7点であった.平均腫瘍径は2.4(2.0〜3.0)cm,セッション数は症例1の初回TRFA時に6回施行した他は,各3回であった.平均手術時間は180(90〜280)分,出血量は18(0〜50)mlで,平均術後在院日数は10.4(4〜22)日であった.合併症として,ポート部の熱傷を1例に認めた. RFA術後のダイナミックCTでは,全例で低吸収域となり,治療は有効であると判定した.5症例の平均観察期間は21(7〜33)ケ月であった.1例で術後の局所再発が疑われ,同部に2回同様の手技で治療した.1例に,異所性の再発を認め,動脈塞栓療法(以下TAE)を行った.脳梗塞で24ヶ月目に死亡した1例の他は,全例が無病生存中である.【結語】TRFAは,2つのportで行うことが出来,低侵襲で,繰り返し安全に施行可能であった.経皮的なRFAが困難な症例に対して,新しい治療法になりえる.
著者
関 洋介 笠間 和典 中神 朋子 岩本 安彦 清水 英治 吉川 絵梨 中里 哲也 園田 和子 根岸 由香 梅澤 昭子 黒川 良望
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.282-287, 2011 (Released:2011-05-11)
参考文献数
18

症例は41歳,男性.体重132 kg, BMI 52.2 kg/m2. 2型糖尿病,脂質異常症,高血圧,高尿酸血症,睡眠時無呼吸症候群を有し,肥満に対し数回の入院を含め18年にわたる内科的治療を行うも奏効しなかった.糖尿病細小血管症の進行,肥満随伴疾患の増悪を認めたため外科的治療目的で当院初診し,腹腔鏡下スリーブバイパス術を施行された.術後より経口血糖降下剤を中止したが,HbA1cは低下,5%台(以下HbA1cはJDS値で表記(糖尿病53: 450, 2010))で経過.術後6ヶ月目に施行した75 g経口ブドウ糖負荷試験では正常型を示した.術前認められた尿蛋白は術後6ヶ月目以降陰性化し,術後1年目には単純網膜症のグレードが低下,肥満随伴疾患も改善,術後14ヶ月目の体重は63.5 kg, BMI 25.8 kg/m2である.内科治療抵抗性高度肥満2型糖尿病において外科治療による減量や代謝異常改善の短期的効果は極めて良好であった.今後,外科治療の長期的効果や安全性を注意深く観察する予定である.
著者
清水 康次
出版者
京都光華女子大学
雑誌
光華女子大学研究紀要 (ISSN:0286178X)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.89-155, 1996-12
著者
近江 三喜男 澤村 佳宏 清水 雅行 中目 貴彦 高橋 通規
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.107-111, 2004

動脈管動脈瘤はまれな疾患であるが,近年の大動脈外科の発展に伴い報告が増加している.しかし,一般的には本疾患は十分には理解されていない.<BR>症例は70歳の男性で,高血圧と狭心症の既往がある.平成14年7月29日,胃癌に対し胃切除術を受けた.術後,嘔気,嘔吐が持続し,8月20日以降は絶食のもとに高カロリー輸液を受けていた.9月26日,精査目的で当院に転院となった.10月2日,持続する胸痛を訴え,胸部X線像で心縦隔陰影の拡大と左胸水を認め当科紹介となった.胸部CT像で"triplestarsign"を認め,最大瘤径は60mmであった.DSA所見ではaortic windowに突出する嚢状瘤を認めた.以上の所見より,成人型動脈管動脈瘤の切迫破裂の診断のもとに緊急手術を行った.手術は胸骨正中切開で行い,選択的脳灌流を用いた脳分離体外循環下に,完全弓部大動脈置換および弓部分枝再建術を行った.術後は呼吸不全が遷延し,出血性残胃潰瘍などで長期間の入院を要したが,12月26日に元気に退院した.<BR>本症の症状は嗄声,呼吸困難,咳嗽,胸痛,嚥下障害など,瘤の拡大による圧迫症状が主である.破裂などの重篤な合併症も高率に発生することから,瘤径3cm以上が手術適応とされる.今回は胃切除術後の通過障害で発症したが,上部消化管症状の鑑別診断上重要な疾患の一つであることを認識すべきである.
著者
清水 伸泰 野下 浩二 森 直樹 西田 律夫 桑原 保正
出版者
日本ダニ学会
雑誌
日本ダニ学会誌 (ISSN:09181067)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.57-64, 2004 (Released:2005-06-15)
参考文献数
27
被引用文献数
5 8

未同定種Oulenzia sp. のヘキサン抽出物に警報フェロモン活性を認めた.ヘキサン抽出物は,2 種の未知化合物を含め,トリデカン,ネラール,ペンタデカン,ドデカン,3-ヒドロキシベンゼン-1,2-ジカルバルデヒド,ゲラニアール,(Z)-7-ペンタデセン,7-ヒドロキシフタライドの10 化合物で構成されていた.抽出物をシリカゲルカラムで精製したところ,活性フラクションにはネラールとゲラニアールが含まれていた.ネラール(1–1000 ng で活性)はゲラニアール(1000 ng でのみ活性) よりも強い活性を示すことから, ネラールを本種ダニの警報フェロモンと同定した.

1 0 0 0 OA 工事年鑑

著者
清水組 編
出版者
清水組
巻号頁・発行日
vol.昭和12年版, 1940
著者
清水 愛友実 氏家 清和
出版者
日本農業経済学会
雑誌
農業経済研究 (ISSN:03873234)
巻号頁・発行日
vol.87, no.3, pp.291-296, 2015

<p>This study analyzed market positioning of craft beer in the alcohol beverage market in Japan and characteristics of consumer preference for craft beer. The main outcomes of this study are as follows. First, the study made it clear quantitatively that craft beer was independent as a differentiated category in the alcohol market and did not compete very much with regular beer or premium beer produced by large producers. Second, the study proved that craft beer purchasers care about the producer's information, food safety and eco-friendliness.</p>
著者
三浦 恭子 坊農 秀雅 清水 厚志 大岩 祐基
出版者
北海道大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

ハダカデバネズミ(Naked mole rat, NMR)は、マウスと同等の大きさ(平均体重35 g)ながら異例の長寿動物(平均寿命28年)であり、これまで自発的な腫瘍形成が一切認められていないというがん化耐性の特徴をもつ。本研究では、NMR個体のがん化耐性を制御すると考えられる、「NMR特異的がん化抑制バリア ASIS(ARF抑制時細胞老化)」の形成機構・役割を詳細に明らかにすることを目的とした。mRNA-seqによる解析の結果、発現変動する遺伝子群、また、ASISにおけるNMR種特異的なシグナル伝達制御が明らかになった。
著者
田中 正美 清水 優子
出版者
医学書院
雑誌
Brain and nerve (ISSN:18816096)
巻号頁・発行日
vol.69, no.9, pp.1041-1046, 2017-09