著者
田中 治彦
出版者
一般社団法人 日本教育学会
雑誌
教育学研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.84, no.2, pp.168-179, 2017-06-30 (Released:2018-04-27)
参考文献数
21

2020年代には日本は「18歳成人」社会を迎える。本稿では、これまで「成人」および成人年齢がどのように捉えられてきたかを、民俗学、教育学、心理学、法学の観点から歴史的に明らかにする。次に、選挙権年齢・成人年齢引き下げの動向とその理由を日本と英国の事例をもとに考察する。さらに、成人年齢引き下げに伴い必要な市民教育について、実践やカリキュラムをもとに検討する。最後に18歳成人が教育現場に与える影響について議論する。
著者
鈴木 創三 田中 治夫 浮田 美央 斉藤 政一 杉田 亮平 高橋 直史 古川 信雄 矢野 直樹 双胡爾 竹迫 紘 岡崎 正規 豊田 剛己 隅田 裕明 犬伏 和之
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.59, pp.9-16, 2005-03-31
被引用文献数
1

千葉大学森林環境園芸(利根高冷地)農場内の森林土壌および果樹園土壌(地点名は各TNF-3およびTNO-5)の無機成分および粘土鉱物組成を分析した結果,以下のことが明らかとなった.1.両土壌ともに,現在の表層と下層の土壌の下に過去の表層と下層の土壌が埋没し,それぞれA/Bw/2A/2Bw層およびAp/2BC/3BC/4Bw/5AB/6A層の配列であった.2.両土壌ともに可給態リン酸含量は表層(A, Ap層)が下層よりも高く,とくにTNO-5のAp層はTNF-3のA層より8倍程度も高かった.逆にリン酸吸収係数はA, Ap層が下層より低く,リン酸吸収係数とアロフェン推定含量とは高い正の相関関係が認められた.3.陽イオン交換容量はTNF-3ではA層のほうがBw, 2A, 2Bw層より高かったが,TNO-5ではAp層より5AB, 6A層のほうが高かった.交換性のカルシウム,マグネシウム,カリウム含量および塩基飽和度はTNF-3よりTNO-5が大きかった.4.両土壌ともに,A, Ap層は下層よりも粗砂の割合が大きく,粘土,シルトおよび細砂の割合が小さかった.5.両土壌ともに,A, Ap層の酸化物(OX),非晶質粘土鉱物(AC)および結晶性粘土鉱物(CC)の割合は概ね30, 40および30%であった.しかし,TNF-3の2A層,TNO-5の4Bw, 5ABおよび6A層ではOX, AC, CCの割合は約10, 30および60%で,A, Ap層よりOX, ACの割合が小さく,CCの割合が大きかった.6.両土壌ともに,結晶性粘土鉱物組成はいずれの層もアルミニウム-バーミキュライト(Al-Vt)およびクロライト(Ch)を主体とし,これにアルミニウム-スメクタイト(Al-Sm),スメクタイト(Sm)およびバーミキュライト(Vt)が含まれる組成であった.
著者
守内 匡 高田 加寿代 浅野 聡美 田中 治 金本 郁男
出版者
日本臨床薬理学会
雑誌
臨床薬理 (ISSN:03881601)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.43-47, 2003-03-31 (Released:2010-06-28)
参考文献数
26
被引用文献数
1

A family history of diabetes and genetic predisposition are established as risk factors for diabetes mellitus, lifestyle factors also play an important role in the etiology of diabetes. Alcohol consumption may be related to risk for type 2 diabetes mellitus (type 2 DM) through effects on insulin secretion and sensitivity. Several large-scale epidemiological studies have suggested an inverse association between moderate alcohol consumption and reduced risk for type 2 DM. We assessed whether or not moderate alcohol consumption is associated with DM.Among 2, 338 men, 150 cases of incident DM were newly identified by means of an oral 75 g glucose tolerance test. The newly diagnosed DM percentages of drinking 0 g/day, 1-9.9 g/day, 10-29.9 g/day, 30-49.9 g/day and ≥50 g/day were 8 .3, 6.3, 5 .1, 5.2, 7.2, respectively. The newly diagnosed DM percentage of drinking 1-9.9 g/day had a significantly lower risk than 0 g/day. The frequency of alcohol consumption was significantly inversely associated with diabetes ; a frequency of greater than 6 times per week showed a significantly lower risk than 0 times per week. HbA1c of drinking 10-29.9 g/day, 30-49.9 g/day, and 5≥0g/day were significantly lower than that of 0 g/day.These data suggest that light moderate and frequent alcohol consumption have a decreased subsequent risk of diabetes mellitus.
著者
田中 治和
出版者
東北福祉大学
雑誌
東北福祉大学研究紀要 (ISSN:13405012)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.1-21, 2010
著者
佐治 悦郎 佐田 務 田中 治邦 福田 龍 堀内 知英 澤田 哲生
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.141-151, 2021

<p> 核燃料サイクルの基幹施設となる日本原燃の再処理工場とMOX燃料工場が昨年,相次いで操業に必要な安全審査に合格した。政府は長期的なエネルギー確保をめざす戦略の中で,当面はプルサーマルを推進していくとしている。とはいえ高速増殖炉の開発の見通しが不透明な中で,いわゆるプルトニウムバランスや安全性への懸念の声も聞かれる。専門家にこの問題をめぐる現況と,今後の課題や展望について論じてもらった。</p>
著者
田中 治 Osamu Tanaka
出版者
同志社法學會
雑誌
同志社法學 = The Doshisha Hogaku (The Doshisha law review) (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.69, no.7, pp.2091-2124, 2018-02-28

消費税法上、事業者の消費税の転嫁の権利または義務は定められていない。他方、消費税転嫁対策法は、一定の要件の下で、消費税の転嫁を拒む行為が違法として規制され、転嫁を阻害する表示等が規制される。転嫁を予定するにすぎない消費税法と、転嫁を強制する消費税転嫁対策法とは整合的に理解できるのか、また消費税転嫁対策法が価格形成の自由や自由競争を損なうことはないのか、などを検討するものである。
著者
田中 治和
出版者
東北福祉大学仏教文化研究所
雑誌
東北福祉大学仏教文化研究所紀要
巻号頁・発行日
no.1, pp.43-60, 2019-12-31

本稿の目的は、シャカイフクシの人間観を仏教の人間観・世界観を援用しての批判的考察である。本稿は、仏教社会福祉学の立場ではないが、社会福祉原理論研究から、社会福祉の人間観の再考には、仏教の人間観から学ぶべき重要な観点が示唆されているとの仮説に立つ。検討結果は、次の通り。①仏教の慈悲、キリスト教の隣人愛の具現化、信仰の発露として、日本における救済形態の中心、また底流となり、現在の社会福祉に至っている。②社会福祉の特性は、個別的な方法で特殊的なリスクに対応する対人サービス及び施策にある。③仏教の人間観等からすれば、社会福祉の人間観は皮相であり、その人間観は浅薄である。④人間の根源的な課題である人の生きる意味を問うには、現状の社会福祉では難しく、仏教の人間観等に基づく回答が望まれる。 The purpose of this study is to criticize the understanding of human in social welfare by referring to the understanding of human in Buddhism. But the aim of this study is not to support Buddhism totally. So we concentrate only on the understanding of human in Buddhism. The following points have been cleared. Ⅰ. There is a similarity between the charity of Buddhism and that of Christianity. In Japan, this shapes today's social welfare. Ⅱ. The character of social welfare is services and policies which treat each cases individually. Ⅲ. Comparing Buddhism with social welfare, social welfare doesn't enough philosophy about human and life. Ⅳ. Social welfare should learn from Buddhism to clear the meaning of life.

1 0 0 0 書店人国記

著者
田中治男著
出版者
東販商事
巻号頁・発行日
1977
著者
田中 治 西村 恒彦 山上 卓士 一条 祐輔 大内 宏之 大野 浩司 光本 保英 森 敬弘 吉川 敏一
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.107, no.5, pp.703-711, 2010-05-05
参考文献数
33

画像診断装置の性能向上および造影剤の進歩により,肝細胞癌の画像診断は近年飛躍的に進歩した.2008年1月に肝細胞特異性造影剤であるGod-EOB-DTPA(gadolinium ethoxybenzyl diethlenetriamine pentaacetic acid,ガドキセト酸ナトリウム;EOB・プリモビスト<sup>&reg;</sup>)が本邦で発売され,約2年が経過した.肝細胞機能評価のみならず,これまでの細胞外液性MRI造影剤の性能を併せ持っているために1回の検査で血流評価と肝細胞機能評価が同時に可能となり,肝細胞癌の診断,特に境界・前癌病変と癌との鑑別においてその有用性が期待される.<br>
著者
田中治六 等著
出版者
同文館
巻号頁・発行日
1902