著者
篠崎 隆志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

CNNの強力な識別性能の一端は,表現学習と呼ばれる,入力データを効率よく表現する特徴量を学習から獲得することにあると言われている.しかしながら誤差逆伝播法によって学習するCNNでは,入力に近い層の表現学習が弱いという問題があった.本研究ではより強力な表現学習を行う競合学習をCNNに統合するモデルを提案し,その検証を行った.本手法によって多様なデータへのCNNの適用が可能になると期待される.
著者
篠崎 隆志
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能 (ISSN:21882266)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.181-188, 2018-03-01 (Released:2020-09-29)
被引用文献数
3
著者
白井 洋輔 柳村 舞衣 篠崎 隆宏 堀内 靖雄 黒岩 眞吾 遠藤 俊樹 宇都宮 栄二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.475, pp.245-250, 2013-03-11

リアルタイム映像配信における字幕提示において,字幕情報の遅延や欠落は大きな問題である.この問題に対し,音声と字幕の同期と字幕の要約が有効であると考えられるが,一般的な映像での検証はほとんどなされていない.そこで本研究では(1)字幕提示のタイミングを変化させた場合の了解度実験(2)音声に忠実な字幕文(全文字幕)と音声を要約した字幕文(要約字幕)での了解度実験と主観評価実験を行った.結果として字幕提示のタイミングは音声と同期させた場合の了解度が最も高くなった.全文字幕と要約字幕では了解度において有意差は見られなかったが,ろう者に対しては要約字幕の方が了解度が高い傾向が示された.また,主観評価では要約字幕の評価が高くなり,字幕を要約することの有効性が示された.
著者
根岸 雅史 投野 由紀夫 酒井 英樹 長沼 君主 高田 智子 内田 諭 金子 恵美子 村越 亮治 奥村 学 工藤 洋路 能登原 祥之 小泉 利恵 石井 康毅 篠崎 隆宏 和泉 絵美 印南 洋 中谷 安男
出版者
東京外国語大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2016-04-01

まず、指導タスクとテスト・タスクのうち、CEFR-Jの各CAN-DOディスクリプタに基づくテスト・タスクの開発およびその困難度の検証を優先することを決定した。各CAN-DOディスクリプタに基づく評価タスクの開発としては、2017年度はPre-A1からA2.2を作成したが、2018年度はB1.1からB2.2までのテスト項目の開発と検証を行った。リーディングにおいては、リーディングのテキスト・タイプ、テキスト困難度、タスクについて検討し、修正をした後、テスト・セットを作成した。リスニングにおいては、リーディングと同様、リスニングのテキスト・タイプ、テキスト困難度、タスクについて検討し、修正をしたが、音声の収録およびテストの実施には至らなかった。ススピーキング(発表)・スピーキング(やりとり)・ライティングにおいては、タスクと採点方法について検討し、修正をした後、テスト・セットを作成した。これらのテストをそれぞれ実施し、採点・統計的な分析・解釈を行った。言語処理班では、リーディングやリスニングのテキスト分析の結果に基づき、テキストのCEFR-Jレベルの判定を可能にするプログラムの開発を行い、公開した。さらに、文法のレベル別基準特性を判定を可能にするCEFR-J Grammar Profileを開発・公開した。音声認識では、スピーキング・テスト解答データを追加することで、音声認識プログラムの精度を向上した。2019年3月23日に「CEFR-J 2019シンポジウム in 京都」を開催し、170名余りの参加者があった。このシンポジウムでは、3年間の研究成果の発表をするとともに、CEFR-Jのリソースの活用ワークショップも行った。さらに、CEFR-Jの利用企業や協力校の発表機会を提供した。これらの活動により、CEFR-Jが広く認知され、日本の英語教育の改善に大きく資することができた。
著者
篠崎 隆志 成瀬 康
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本研究は事前学習されたディープネットワークに対する新しい教師あり学習である先行伝播(Advance Propagation; AP)学習法を提案する。Kohonenの自己組織化マップを4層連ねたフィードフォワードネットによって、MNIST手書き数字の判別を行った所、教師なし学習の事前学習のみでは約80%であった正答率が、本学習法を適用することによって約95%にまで向上した。
著者
篠田 浩一 堀 貴明 堀 智織 篠崎 隆宏
雑誌
研究報告音声言語情報処理(SLP)
巻号頁・発行日
vol.2014-SLP-100, no.2, pp.1-6, 2014-01-24

情報処理学会音声言語情報処理 (SLP) 研究会が 100 回を迎えた.音声認識・理解はこの 20 余年の間に当初は予想もできないほど飛躍的な進歩を遂げた.本研究会は日本における音声認識・理解研究の議論・発表の場としてその進歩に大きく貢献してきた.本稿では,この記念すべき 100 回目の研究会における一連の企画の 1 つとして,この 100 回の歩みを踏まえた上で,今後音声認識・理解研究が進むべき方向性について,4 人の研究者が提言を行う.
著者
寺沢 文男 高橋 公正 山本 和明 篠崎 隆 浜田 和孝 奥山 康治
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
日本野生動物医学会誌 (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.93-97, 2006
参考文献数
15
被引用文献数
1

推定12歳の雄ミナミゾウアザラシが突然死亡した。死亡する2日前まで臨床兆候を示すことなく解説にも参加し,それまでの10日間の平均摂餌量は35.8kgだった。解剖,病理組織学的所見より,肺気腫,急性カタル性腸炎,腎盂結石を伴う慢性間質性腎炎,リンパ節萎縮が示された。死亡後1時間以内の血液からClostridium perfringens A型,Clostridium sp.を含む5種類の細菌を分離した。
著者
今井 新悟 伊東 祐郎 中村 洋一 酒井 たか子 赤木 彌生 菊地 賢一 本田 明子 中園 博美 西村 竜一 篠崎 隆宏 山田 武志 家根橋 伸子 石塚 賢吉 ファム ターンソン
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010

日本語学習者のための日本語スピーキング能力をコンピュータ上で自動採点するテストシステムを開発した。インターネットを介して受験でき、時間と場所の制約を受けずに受験が可能である。音声認識技術を使い、受験者の発話から特徴量を抽出することにより、自動採点を実現している。項目応答理論を用い、受験者の能力に適合した難しさの問題を出題するアダプティブテストとなっており、少ない問題数で能力の判定ができる。
著者
篠崎 隆志 河合 栄治 山口 英 山本 平一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システム評価(EVA) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.118, pp.13-18, 2005-11-22

Webサーバの性能評価では,インターネット上で起こる様々なネットワーク特性の影響を考慮する必要があるが,現実には実環境と大きく異なる条件下での性能評価が行われている場合も多い.本研究では,実験環境下でネットワークエミュレートを行い,異なるアーキテクチャを持つWebサーバであるApache,thttpd,TUXを対象に性能評価と挙動分析を行った.その結果,TUXではCPU使用率が100%に到達した時に応答時間が他サーバと比べ大幅に増大する,thttpdはパケットロスによりリクエスト応答レートが大幅に低下する,といった挙動が明らかになった.In spite of considering only to server status, network condition is essential when we measure server performance precisely. In this paper, we show the results of benchmarking tests on three different web servers, i.e. Apache, thttpd and TUX in network emulation. We found a fact that the mean reply time of the TUX server was extremely high when compared to those of Apache and thttpd. On the other hand, the mean reply rate of the thttpd server was damaged by network packet losses.