著者
飴矢 美里 田中 加緒里 瀬知 亜有未 羽藤 直人
出版者
耳鼻と臨床会
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.177-183, 2018-09-20 (Released:2019-09-01)
参考文献数
13

一側性声帯麻痺に対する音声機能改善術後の音声治療の有用性について検討した。音声機能改善術後に音声治療が必要であった症例では、健側声帯の過緊張性発声や声帯溝症による声門閉鎖不全を認め、音声治療後は自・他覚的評価において改善が得られた。今回の検討から声門閉鎖不全による発声困難期間に健側声帯の過度な代償性による過緊張性発声を来した症例や声帯溝症がある症例には、術後の音声治療が必要と考えられた。しかし、一側性声帯麻痺患者に対する音声機能改善術後の音声治療の報告は少なく、今後更なる検討が必要である。
著者
岩崎 聡 宇佐美 真一 髙橋 晴雄 東野 哲也 土井 勝美 佐藤 宏昭 熊川 孝三 内藤 泰 羽藤 直人 南 修司郎
出版者
一般社団法人 日本耳科学会
雑誌
Otology Japan (ISSN:09172025)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.149-155, 2017 (Released:2019-02-13)
参考文献数
8
被引用文献数
1

平成28年2月下旬に日本耳鼻咽喉科学会に登録している人工内耳実施施設109施設を対象に日本耳科学会人工聴覚器ワーキングループによるアンケート調査を実施した結果を報告する。85%の施設で平均聴力90dB未満の患者が人工内耳手術を希望されていた。48%の施設で一側の平均聴力90dB未満の患者に人工内耳手術を行っていた。82%の施設が1998年の適応基準の改訂が必要と考えていた。人工内耳手術を行った最も軽い術側の平均聴力レベルは91dB以上が20. 7%、81〜90dBが51. 7%、71〜 80dBが14. 9%であった。93%の施設で適応決定に語音明瞭度も重要と考えていた。67%の施設が両側人工内耳を実施したことがあった。本アンケート調査結果を踏まえて、成人人工内耳適応基準改訂が必要と考えられた。
著者
山田 啓之 羽藤 直人
出版者
医学書院
雑誌
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 (ISSN:09143491)
巻号頁・発行日
vol.91, no.5, pp.63-66, 2019-04-30

当直医へのコール ●Bell麻痺:一側の顔面神経麻痺のみを呈し,他の脳神経麻痺などの随伴する症状がない症例 ●Ramsay Hunt症候群:顔面神経麻痺のほかに難聴やめまいも呈している症例 ●外傷性麻痺:事故などで頭部外傷を受傷した症例 ●脳梗塞:一側の顔面神経麻痺を呈しているが,前頭筋の麻痺がない症例
著者
羽藤 直人
出版者
日本耳科学会
雑誌
Otology Japan (ISSN:09172025)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.44-47, 2007-02-25 (Released:2011-06-17)
参考文献数
15
被引用文献数
3