著者
加藤 柊也 丸山 智朗 乾 直人 後藤 暁彦 鈴木 寿之 瀬能 宏
出版者
一般社団法人 日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
pp.19-031, (Released:2020-02-28)
参考文献数
19

Eighteen specimens of the pipefish Microphis retzii were collected from several rivers on Iriomote and Ishigaki Islands (Yaeyama Islands, Ryukyu Islands, Japan) from 1990 to 2019. The records from Iriomote Island, including variously sized specimens plus brooding males over multiple years, suggest established settlement of the species. The records from Ishigaki Island, being the first specimen-based records of the species from that locality, are suggestive of a new settlement. Accordingly, M. retzii should be treated as a Japanese resident species, rather than one subject to abortive migration, making them eligible for evaluation of red lists in Japan.
著者
樋渡 涓二 入部 紳一郎 鈴木 寿
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.37, no.11, pp.942-947, 1983-11-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
7
被引用文献数
2 1

テレビジョンアイカメラを用いて日本語文章のディスプレイに対する人間の目の注視点の挙動について測定した.すなわち, 第一に日本語文章の形態などの違いに対する注視点の停留時間と移動距離の分布を求めた.文字の大きさ, 縦書き横書き, 読む速度, 漢字混じり文とひらがな文などに対する注視点の動きを測定し, その結果, 停留時間はすべて一定であり, 一方, 移動距離は文字単位で一定であるなどの結果を得た.第二はアイカメラにさらに視野制限装置を結合し, 実効的に視野を狭くしたときの注視点の挙動ならびに文章に対する認知率を求めた.視野を制限すると移動距離はおおよそ1文字毎となり, 認知率も低下する.以上から文章認知においても周辺視は重要であり, かつ眼球運動は文章の文脈や意味に強く支配されることがわかった.
著者
樋渡 涓二 入部 紳一郎 鈴木 寿
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.37, no.11, pp.942-947, 1983
被引用文献数
1 1

テレビジョンアイカメラを用いて日本語文章のディスプレイに対する人間の目の注視点の挙動について測定した.すなわち, 第一に日本語文章の形態などの違いに対する注視点の停留時間と移動距離の分布を求めた.文字の大きさ, 縦書き横書き, 読む速度, 漢字混じり文とひらがな文などに対する注視点の動きを測定し, その結果, 停留時間はすべて一定であり, 一方, 移動距離は文字単位で一定であるなどの結果を得た.第二はアイカメラにさらに視野制限装置を結合し, 実効的に視野を狭くしたときの注視点の挙動ならびに文章に対する認知率を求めた.視野を制限すると移動距離はおおよそ1文字毎となり, 認知率も低下する.以上から文章認知においても周辺視は重要であり, かつ眼球運動は文章の文脈や意味に強く支配されることがわかった.
著者
鈴木 寿 大西 弘之 有本 卓
出版者
The Robotics Society of Japan
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.5, no.6, pp.431-441, 1987
被引用文献数
4 1

連想データベースを自己組織化する簡単で効率の良い方法を提案すると共に, 自律移動知能ロボットへ応用する.システムは, 予め規定された処理部と, 初期状態では空白な記憶部とから成る.現時点の入力信号に対し, 処理部はこれに似ている過去の入力信号を記憶部から検索し, その関連情報を呼び出す.もし現入力信号の随伴情報がこの関連情報と一致しなければ, 新たな情報が記憶部のデータベースに付加され, その影響は次回の処理に反映される.このように記憶状態と入力信号の双方に依存して, データベースは自己組織化的に成長してゆく.データベース組織化の履歴は入力系列に依存するので, 個々のデータベースは固有な構造を獲得する.もし十分な長さの入力系列が与えられると, 入力信号と関連情報の対応関係は, 入力系列のそれに一致するようになる.脳における直観的情報処理の概念的ではあるが本質的なモデルを与えているという点で, また実用的立場からは, 要求された応答をユニパーサルに学習する学習機構へ応用できるという点で, 本システムは意義深い.この学習機構を利用した廊下用のカメラ方式自律移動ロボットを紹介する.ロボットの頭脳は, プロセッサーi80286を搭載したマイクロ計算機によって構成され, ロボットの行動は, C言語に追加設計した小規模のロボット言語を用いて制御される.良好な実験結果が示される.
著者
鈴木 寿
出版者
史料館
雑誌
史料館研究紀要 = The Bulletin of Historical Archives
巻号頁・発行日
no.2, pp.1-58, 1969-03-31
著者
小堀 景一 植木 光生 府川 敦 鈴木 寿
出版者
一般社団法人粉体粉末冶金協会
雑誌
粉体および粉末冶金 (ISSN:05328799)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.217-221, 1987-07-25 (Released:2009-05-22)
参考文献数
3

Mechanical properties, cutting performance, etc., of WC-β(WC/TiC=70/30)-TaC-TiN-Co alloy (cobalt contents, 8-8.5%) sintered in vacuum and nitrogen (PN2=2.7 kPa) were studied as a function of TiN/(TaC+TiN) ratios (named TiN ratios).The grain size of βt(WC-TiC-TaC-TiN solid solution) decreased with increasing TiN ratios and it naturally more decreased in sintering in N2, without change in the grain size of WC. The transverserupture strength, in particular, of HIP-treated alloy sharply increased with TiN ratios of more than 0.2. It was found that the resistance to oxidation of alloys was markedly improved with increasing TiN ratios.The results of cutting tests showed that the fracturing and flank wear resistances were scarcely affected by TiN ratios, but the cutting performance of the alloy sintered in vacuum was always superior to that of the alloy sintered in N2.
著者
宇都木修一 鈴木 寿
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.91, pp.165-170, 2004-09-10

ステレオ視において,画素に対してDPマッチングを適用し,左右の画像の対応を詳細に取ることによって高精度な3次元計測を実現する手法が開発されている.本研究の目的はその精度を維持した計測を,実時間で実現可能とするための高速化アルゴリズムの開発である.本論文では2つの近似手法を提案する.1つは,DPマッチングの途中結果を用いてマッチングの探索範囲を絞り込む手法であり,もう1つは輝度変化の大きい点を特徴点とし,特徴点のマッチングを事前におこなうことにより探索範囲を絞り込む手法である.これらの近似手法に対し,実際に撮影した画像を用い,精度検証を中心とした性能評価をおこなった.The purpose of this research is to develop efficient methods of high-precision stereo measurement. We already have such a method based on a traditional DP matching algorithm, and this article proposes two distance approximation algorithms improved in computation time from the original algorithm. One approximation algorithm realizes pruning in a way of reserving local optimization paths. Another approximation algorithm narrows the search area in DP matching in a way of noticing feature points. Experimental results show that these two algorithms can decrease computation time without decreasing precision of distance measurement.
著者
市古 貞次 久松 潜一 佐々木 八郎 臼田 甚五郎 フランク ・ホープ 松田 修 鈴木 寿 大久保 正 古川 清彦
出版者
国文学研究資料館
雑誌
国文学研究資料館報
巻号頁・発行日
no.1, pp.1-20, 1972-12-25

国文学研究資料館の発足に当って設立をよろこんで国文学研究責料館の創設経過 資料に導かれもして国文学研究資料館へ望むこと〃新考古学〃の立場から高野山採訪記史料管見文献資料部事業報告研究情報部事業報告評議員名簿・職員名簿・組織図
著者
鈴木 寿 大西 弘之 有本 卓
出版者
日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.5, no.6, pp.431-441, 1987-12-15 (Released:2010-08-25)
参考文献数
20
被引用文献数
1

連想データベースを自己組織化する簡単で効率の良い方法を提案すると共に, 自律移動知能ロボットへ応用する.システムは, 予め規定された処理部と, 初期状態では空白な記憶部とから成る.現時点の入力信号に対し, 処理部はこれに似ている過去の入力信号を記憶部から検索し, その関連情報を呼び出す.もし現入力信号の随伴情報がこの関連情報と一致しなければ, 新たな情報が記憶部のデータベースに付加され, その影響は次回の処理に反映される.このように記憶状態と入力信号の双方に依存して, データベースは自己組織化的に成長してゆく.データベース組織化の履歴は入力系列に依存するので, 個々のデータベースは固有な構造を獲得する.もし十分な長さの入力系列が与えられると, 入力信号と関連情報の対応関係は, 入力系列のそれに一致するようになる.脳における直観的情報処理の概念的ではあるが本質的なモデルを与えているという点で, また実用的立場からは, 要求された応答をユニパーサルに学習する学習機構へ応用できるという点で, 本システムは意義深い.この学習機構を利用した廊下用のカメラ方式自律移動ロボットを紹介する.ロボットの頭脳は, プロセッサーi80286を搭載したマイクロ計算機によって構成され, ロボットの行動は, C言語に追加設計した小規模のロボット言語を用いて制御される.良好な実験結果が示される.