著者
明仁親王 目黒 勝介
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.p192-202, 1979-09
被引用文献数
1
著者
水口 憲哉
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.173-178, 1970-12-25 (Released:2010-06-28)
参考文献数
10

秋川におけるオイカワ (Zacco platypus) の卵の生産について以下の点を明らかにした.1) 卵巣の重量および長さにおける増加は, 4月から6月にかけて急激におこり, 重量はその後7月, 8月と徐々に減少し9月には3月の状態にもどる.これにともない, 体重の増加およびその後の減少, 消化管内容物重量の増加がみられた.2) 1966年6月, 東秋留においては, 孕卵数 (F) と全長 (L (mm)) との間には, logF=-2.80+2.84logLなる関係がみられ, 投網で採集されたオイカワの雌100個体当りの孕卵量は約38, 000粒と推定された.3) 雌100個体当りの孕卵量はその後, 7月約24, 000粒, 8月約9, 000粒と減少してゆき, 潜在的な産卵能力を3ヶ月間にわたって維持していたと考えられる.
著者
張 峰 尾城 隆 隆島 史夫
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.151-155, 1992-09-15 (Released:2010-06-28)
参考文献数
14

天然雌性発生3倍体性ギンブナの再生産機構を解明するために, その卵形成過程の電顕および光顕観察を行うとともに, ゲル電気泳動法により母子間のアイソザイムパターンの変異を分析した.その結果,(1) ギンブナ卵形成過程の第1減数分裂の前期に, 相同染色体問の対合を示すシナプトネマ構造が観察され,(2) 母子間のPGMアイソザイムパターンに少数例ながら明らかな相違が認められた.従って, ギンブナの相同染色体間において, 少なくとも部分的には対合と乗換えが起こるものと推察された.
著者
Martha J. Zaiser Ronald Fricke
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.389-397, 1985-02-20 (Released:2010-06-28)
参考文献数
6

三宅島から採集された24個体の標本に基づいて1新種ミヤケテグリSynchiropus moyeriを記載した.本種は三宅島で普通にみられ, 広域に分布するコウワンテグリs.ocellatusに形態的に著しく類似している.ミヤケテグリは背鰭や体側の色斑が特殊であるうえ, 強い配偶選択性を示し, 近似種と完全な生殖的隔離をしている.本種は単独生活をし, 雌は狭い行動圏を持ち, 5~10月の問に夕暮れ時に産卵する.
著者
山崎 裕治 後藤 晃
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.1-28, 2000-05-25 (Released:2010-06-28)
参考文献数
181

Because lampreys have been considered to be representative of primitive vertebrates, frequent taxonomic, phylogenetic and speciation studies have been made, both before and since the landmark publication, “The Biology of Lampreys” (-1971-81). Primarily because of their low diversity of morphological features (treated as valid taxonomic characteristics), lampreys have been subject to much taxonomic uncertainty. Nevertheless, current phylogenetic hypotheses, based pri-marily on dentition, have been accepted by many researchers, with only slight modifications, over the last 2-3 decades. However, recent molecular studies of some lamprey groups have demonstrated the potential for a molecular approach to phylogenetic systematics of lampreys and a new basis for evaluation of previously-held hypotheses.Many lamprey genera are composed of several species characterized by different life-styles, such as parasitic, anadromous and nonparasitic, fluvial. The speciation process proposed in previous studies has been broadly divided into the following patterns: nonparasitic, fluvial species have evolved directly from a parasitic, anadromous species; and some nonparasitic, fluvial species have evolved from an intermediate at the parasitic, fluvial stage, rather than directly from a parasitic, anadromous form. In this review, these two processes and the mechanisms by which nonparasitic forms may have evolved, are discussed.As a case study, phylogeny and speciation within the Far East monophyletic genus Lethenteron is considered. Four Lethenteron taxa, L. japonicum, L. kessleri and the northern and southern forms of L. reissneri, should be regarded as discrete species because of the existence of reproductive isolation between all possible pairs of taxa in region of sympatry. In the monophyletic group, comprising the former three species, the nonparasitic fluvial L. kessleri and the northern form of L. reissneri are both thought to have evolved from ancestral stocks of parasitic, anadromous L. japonicum, following the occurrence of precocious dwarf individuals in each an-cestral line.
著者
鈴木 寿之 瀬能 宏
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.281-286, 1994-11-21 (Released:2010-06-28)
参考文献数
7

沖縄県西表島で採集されたハゼ科サッキハゼ属の1新種を記載した.本種は体側鱗が覆瓦状に配列すること, 前眼肩甲管に5孔, 前鯛蓋管に2孔あること, 下顎縫合列の孔器数が1であること, 体側下半部に明瞭な暗色縦帯があるが尾鰭基底に達しないこと, 尾鰭に基底に接しない暗色班があることなどの特徴により既知の15種から区別される.本種はパプアニューギニアとイリアンジャヤにも分布する.
著者
水澤 信之 福井 篤
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.149-152, 2009

An opisthoproctid fish, Dolichopteryx parini, was reported for the first time from Japanese waters, on the basis of a single specimen collected off the Pacific coast of Aomori Prefecture. The species has previously been recorded from the northern part of the Sea of Okhotsk, and other northern and eastern regions in the North Pacific Ocean. The Aomori specimen represents the southernmost record of the species.
著者
望月 賢二 Solomon Gultneh
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.421-427, 1989-03-15 (Released:2010-06-28)
参考文献数
2

熊野灘および南シナ海で採集された標本をもとにスズキ科PercichthyidaeのノコバスミクイウオSynagrppsspinosusを西部太平洋から初めて記録した.本種はこれまでメキシコ湾からの原記載とスリナム沖からの標本によって知られているだけであった.そこでこれらをふくむ西部大西洋で採集された標本を調べ, 西部太平洋産の標本と比較した.その結果, 両者の間に重要な違いはなく, 同一種であるとの結論を得た.本種の形態的特徴は以下の通りである.腹鰭棘, 唇鰭第2棘, および第1背鰭第2棘の各前縁に明瞭な1小棘列を有する.第2背鰭棘に小棘列がない.磐鰭が2棘7軟条 (稀に8軟条) である.第1背鰭が9棘, 第2背鰭が1棘9軟条である.側線鱗数は29-31である.下顎側部に4-7本の大犬歯状歯列があり, そのすぐ外側に1列の微小歯列がある.脊椎骨は10+15である.本種はこれらの形質の組合せにより本科の他種と容易に区別できる.本種は底魚類の一種で, 主に100-500m水深の大陸棚および同斜面上部から底曳網類により採集されている.また, 本種の西部大西洋と西部太平洋という大きく隔たった分布について, 第三紀における海洋構造の変遷や気候の変化との関係で議論した.
著者
岩槻 幸雄 赤崎 正人 吉野 哲夫
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.47-59, 1993-05-15 (Released:2010-06-28)
参考文献数
69
被引用文献数
1

体側に眼状斑を持っヨコスジフエダイと眼状斑を持たないタテフエダイは日本では区別されてきたが, 両者は最近同種としてタテフエダイ, Lutjanus vitta (Quoyet Gaimard) とされた.タテフエダイの特徴は稚魚期に眼状斑を持ち, その眼状斑は成長とともに消えるとされるが, 日本でみられるヨコスジフエダイは生涯この眼状斑を持っており, タテフエダイの記載は不十分である考えられた.そこで両者の再検討を行った.ヨコスジフエダイは体側縦線上に眼状斑を生涯持ち, 前鰓蓋骨後部下縁に小鱗を持たない, 側線鱗数は46上49であり, 背鰭及び臀鰭軟条の伸び率が大きい (背鰭第1軟条1.2-2.0;臀鰭第1軟条1.5-2.2) が, タテフエダイは体側縦線上に生涯眼状斑を持たず, 前鰓蓋骨後下縁に小鱗を持ち, 側線鱗数は49つ2であり, 背鰭及び臀鰭軟条の伸び率が小さい (背鰭第1軟条0.9-1.4;臀鰭第1軟条1.1-1.7) ことで両者は明かに区別出来た.更に両者の分布域は, 台湾西南部及び香港周辺においては重なっているものの, ヨコスジフエダイは南日本から (琉球列島を除く) 山陰地方, 韓国南部, 黄海, 台湾西部及び香港周辺の東アジア大陸棚上の限定した海域にのみ分布するのに対し, タテフエダイはヨコスジフエダイの分布域以外のインド-西太平洋 (日本の琉球列島を含む) の熱帯域から亜熱帯域に広く分布していた.これらの点から, 両者は別種として判断された.尚, ヨコスジフエダイの学名は日本の長崎を模式産地とするL. ophuysenii (Bleeker) が有効であり, タテフエダイの学名はスマトラを模式産地とするL.vitta (Quoy et Gai-mard) が正しい.
著者
松沼 瑞樹 本村 浩之
出版者
日本魚學振興會
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.21-30, 2009-04-27

日本に分布するカダヤシ科グッピー属魚類には、日本各地の温泉地と琉球列島に生息するグッピー、および北海道室蘭市白老町に生息するコクチモーリーの2種が知られている。これら日本国内に生息するグッピー属魚類はいずれも人為的に導入されたものであり、本属魚類の原産地はいずれも中央アメリカである。鹿児島県の薩摩半島南部に位置する指宿市では、二反田川の南側に広がる市街を中心に多数の温泉保養施設があり、住宅地では一般家庭に温泉水が供給されている。それらの施設や住宅から排出された温泉水は、用水路を介して二反田川に流出している。鹿児島県レッドデータブックにおいて、米沢は指宿市の二反田川にコクチモーリーが生息することを目録的に報告した。しかし、本研究で指宿市のグッピー属魚類と北海道白老町産のコクチモーリーを詳細に比較したところ両者は別種であることが明らかになり、前者はPoecilia mexicana Steindachner、 1863に同定された。指宿市のP. mexicanaは二反田川の全流域にわたって、稚魚から成魚まで周年確認されており、本種は同河川で自然繁殖している。本報告では指宿市二反田川産P. mexicanaを記載するとともに、本種の成長に伴う形態の変化および性的二型を報告する。さらに本種には標準和名が与えられていないため新標準和名を提唱する。
著者
西田 睦
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.236-242, 1988-12-15 (Released:2010-06-28)
参考文献数
31
被引用文献数
1 44

日本・琉球列島産アユの地理的変異の分析の結果, 琉球列島に生息するアユは他と明瞭に異なる独自の集団であることが分かったので, 奄美大島および沖縄島から得られた標本に基づき, これを新亜種Plecoglossus altivelis ryukyuensis (和名: リュウキュウアユ) として記載した.本亜種は, 縦列鱗数, 側線上・下方横列鱗数および胸鰭条数が少ないことにより, 基亜種と区別される.また, 本亜種は, いくつかの酵素分子が, 電気泳動的に他とは明瞭に異なることによっても特徴づけられる.
著者
加藤 文男
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.197-204, 1978-12-15 (Released:2011-02-23)
参考文献数
21
被引用文献数
3

Morphological and ecological studies on two forms of Oncorhynchus rhodurus Jordan et McGregor living in Lake Biwa and adjoining inlets were conducted. The fluviatile form (the amago) and the lacustrine form (the biwamasu) showed morphological differences in number of pyloric caeca, transverse scales, ventral fin rays and red spots on lateral body. The fluviatile form lives in the upper waters of inlets to Lake Biwa, but the lacustrine form leaves the streams as fry and lives in Lake Biwa almost all its life. In addition to this, there are ecological differences in maturity age, growth rate and food habits between the two forms. It is presumed that the fluviatile form and the lacustrine form living in this lake and adjoining inlets consist of different populations.
著者
加藤 文男
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.184-186, 1981-08-15 (Released:2011-02-23)
参考文献数
6
被引用文献数
1

Three specimens of the amago salmon, Oncorhynchus rhodurus, were caught off Chikubu Island in Lake Biwa, Shiga Prefecture, Japan. These specimens were females measuring 260-375 mm in standard length, with red spots on both sides of the body.The transverse scale counts above the lateral line were 27-32.Ridges of scales had disappeared in the apical margin of the scales.These characters resemble those of the amago salmon found in the Nagara River or Lake Suwa, and differ from those of the Biwa salmon found in Lake Biwa (Kato, 1973a, 1975a, b, 1978).Therefore the author identified the specimens as amago salmon.They are presumed to have descended in the smolt stage into Lake Biwa and to have grown there.
著者
澤志 泰正 西田 睦
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.253-260, 1994-11-21 (Released:2010-06-28)
参考文献数
14

現在の唯一の生息地である奄美大島において, リュウキュウアユは不連続な東西2地域 (住用・伊須湾域と焼内湾域) に分布する.この両地域の集団がどの程度独立であるかを明らかにするため, 生態学的側面および遺伝学的側面の両面から検討を試みた.まず, 遡上期における稚魚の分布を全島的に調査したところ, 東西2地域では従来通り本亜種の生息が確認できたが, それらを隔てる南部や北部地域の河川では本亜種は全く出現せず, 沿岸海域を通じての東西間の仔稚魚の移動の証拠は得られなかった.次に, 両地域の集団から得た標本にっいて電気泳動分析を行ったところ, 調べた28遺伝子座のうち多型的な2遺伝子座で, 遺伝子頻度の顕著な差異 (それぞれp<0.001) が認められた.以上の結果は, 東西両集団は, 相互の間でほとんど交流のない, 相対的に独立したものであることを示唆する.本亜種の保護を考える際には, こうした奄美大島における遺伝的多様性を慎重に考慮することが重要であると考えられた.
著者
岸野 底 四宮 明彦 寿 浩義
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.1-8, 2008-05-15 (Released:2012-07-13)
参考文献数
28
被引用文献数
3

Fasting Ryukyu-ayu (Plecoglossus altivelis ryukyuensis) larvae (newlyhatched, 15-20 day old and 50 day old individuals) subjected to ranges of experimental water temperature and salinity [15-21°C (2 or 3 steps) and 0-30 psu (3 or 4 steps), respectively] showed greatest survival rates in water temperatures of 15-18°C and salinity of 5-15 psu. Such water temperature and salinity ranges paralleled those of brackish water in the Yakugachi River during the early life stages of Ryukyuayu, and supported a field investigation which indicated that Ryukyuayu larvae occurred mainly in brackish water. The experimental result is probably illustrates the limits of osmoregulatory adjustment in larvae of this species.
著者
近藤 卓哉 阪田 和弘 竹下 直彦 中園 明信 木村 清朗
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.121-125, 1999-11-30 (Released:2010-06-28)
参考文献数
16

Iwana-charr, Salvelinus leucomaenis is not indigenous to Kyushu Island western Japan. In 1971, this species was transplanted to a commercial hatchery by the Haki River (32°32'N, 130°57'E), a tributary of the upper reaches of the Kuma River System. Some of the charr individuals escaped from the hatchery's holding pond and came into the stream. Fifty-one were collected in the lower reaches near the hatchery but none in the upper reaches during 1994-1996. The collected sample consisted of individuals belonging to plural age classes. In addition, we observed some spawning activities of the charr in November every year during 1994-1997 and found some eggs in the redd. Our findings suggest that reproduction of the charr occurs in some tributaries of the upper reaches of the Kuma River and their distribution is expanding downstream. They also suggest that dams without fishways prevent the charr from migrating upstream.
著者
仲谷 一宏
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.469-473, 1983-03-10 (Released:2010-06-28)
参考文献数
6

タイワンザメProscyllium habereriは台湾・高雄から得られた成体雄1尾の標本に基づいてHilgendorf (1904) により記載された.その後, Tanaka (1912) は日本からヒョウザメCalliscyllium vemstumを記載したが, この両種の取り扱いは研究者により様々である.今回, タイワンザメの完模式標本 (ZMB16201) を調査し, ヒョウザメの原記載と直接比較する機会を得たが, 現在のところ, 両者のもっとも大きな差異は斑紋であった.しかし, タイワンザメの模式模本の体色, 斑紋は消失しつつあり, さらに原記載が簡単で図もないため, ここに詳細な完模式標本の再記載を行った。なお, タイワンザメととヨウザメの分類学的関係については将来の研究が必要である.
著者
藤本 泰文 福田 亘佑
出版者
一般社団法人 日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.111-118, 2023-04-25 (Released:2023-04-30)
参考文献数
38

Although overfishing has been recognized as a major factor threatening the existence of rare freshwater fishes, no case studies exist on the impact of collection pressure by fish enthusiasts and traders. In 2021, a habitat of reintroduced Acheilognathus typus, a species rarely seen the previous year, was visited every day by such enthusiasts. A monitoring survey indicated subsequently that the mean number of captured A. typus had decreased from 25.0 individuals/day in July 2021 to 1.6 individuals/day in October, the October 2021 figure being about one-tenth of that for September-October 2020. In addition, the standard length of A. typus in 2021 (56.8–59.5 mm) was greater than in 2020 (47.2 mm), possibly due to a thinning effect caused by the reduced fish numbers. During the period surveyed, some 50 to 100 fish enthusiasts and traders visited the habitat, apparently collecting thousands of A. typus by fishing or in bait traps. Such collecting pressure has clearly driven the reintroduced population of these rare fish to significantly low levels within a short period.