著者
高橋 昌一郎
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.103-107, 2002-05-15 (Released:2017-02-10)
参考文献数
4
著者
霜田 光一
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.290-293, 1978-12-15 (Released:2017-02-10)

前報では,振動双極子から3次元空間に電磁波が放出される機構をしらべた.3次元空間の波動にくらべると平行導線を伝わる電磁波は1次元的な波動であるから,比較的わかり易い.変位電流が磁場からローレンツ力を受けて動かされる,という仮説的法則をもとにして,平行導線に沿って電磁波がどのように生じるかを考察した.それにより,電場と磁場の間の位相が変わって行くことを説明すると共に,平易な計算によって電磁波の速さの公式を求めた.
著者
南原 律子
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.435-438, 1993-12-10 (Released:2017-02-10)
参考文献数
7
被引用文献数
1

アトウッドの実験は,明治時代には多くの教科書で扱われていた。しかしその扱いはしだいに軽いものになり,いったん教科書から消えた。しかし,昭和48年の「物理I」の教科書からは,運動方程式の演習問題として復活した。その理由は定かでないが,本実験の学習目的に疑問をもつ生徒は少なくない。そこで本稿では,本実験の教育的意義を検討してみることにした。研究成果からは,本実験の歴史的意義は大きいことがわかったので,これを教育的意義として評価することを考えた。つまり本実験は,単に重力加速度の測定実験ととらえるだけではなく,運動の第1法則,第2法則の検証実験としても位置づけることができる。このような視座からは,本実験の教育的意義は大きいので,高校物理の生徒実験として効果的に位置づけることを考えた。
著者
鬼塚 史朗
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.425-432, 1995-12-05 (Released:2017-02-10)
参考文献数
10

16世紀に入ると近代科学の幕が開く。それまで神学研究の一環として行われてきた光の研究は,自然哲学の研究対象へと姿を変えた。17世紀,フックやホイヘンスらによって唱えられた光の波動説とニュートンを嚆矢とする光の粒子説は,以後200年にわたって論争を展開した。18世紀には粒子説,19世紀には波動説が優位に立った。そして20世紀に入ってアインシュタインが両説を折衷的に統一した光量子説を提唱し,論争には終止符がうたれた。その間の道程は決して平坦なものではなく,次々にもたらされる発見や新知見は両者を互いにはげしくゆさぶった。しかし,これらの論争の中から電磁気学や量子論が生まれ,相対論は深化した。「神学と光学」「力学と光学」「熱学と光学」「電磁気学と光学」「相対論と光学」「量子論と光学」等々,物理学の歴史は光の正体解明に費やされたといって過言でない。これらの歴史をたどると,それはそのまま高校物理の授業になる。当時の研究者たちの疑問は,現在の高校生の疑問でもある。「光の論争史」の教材化は物理学の体系的理解に寄与するものと考えられる。
著者
鬼塚 史朗
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.46, no.5, pp.295-298, 1998-10-25 (Released:2017-02-10)
参考文献数
3
被引用文献数
1

ガリレオには,一連の力学実験がある。(1)落下の思考実験(2)ピサの斜塔実験(3)斜面の実験(4)クサビ形斜面上の放物運動実験(5)V字谷斜面の実験(6)船上の落下実験。ガリレオはこれらの実験を通して,スコラ的自然学を打破し,新たな力学体系の樹立を図った。落下法則の発見から加速度運動の存在を確信し,慣性概念やガリレオの相対性原理を提唱してニュートン力学の基礎をきずいた。本稿では,その研究過程を考察する。そこには,観察と実験,思考実験と実実験,定性実験と定量実験理論と実験数理科学と実験科学などの関係がみえる。
著者
塚本 浩司
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.49, no.6, pp.537-541, 2001-12-25 (Released:2017-02-10)
参考文献数
13
被引用文献数
3

一般に科学研究は,先行研究を調査し,言及することが当然のこととなっているが,こと「実験教材の開発研究」の場合には,現在のところ全く無視されている。そもそも,教材史を研究することがほとんどおこなわれてきていない。本研究では,「すっとびボール」の教材史をたどることによって,先行研究尊重のルールが研究においていかに有効に機能するかということ,および,教材史研究の重要性を明らかにする。
著者
編集委員会
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.344-360, 1999-12-25 (Released:2017-02-10)

編集委員会では,教科書作成過程の現状や問題点をなるべく詳細に正確に紹介したいと考え,それには実態に通じておられる教科書出版社の教科書編集者に依頼するのが最も適切であろうと判断した。この論文は,ある編集者に執筆していただいたものに,特集担当者が若干の加筆修正を施したものである。原著者の名は,会社内の事情などにより伏せさせていただいた。本論文の文責はすべて編集委員会特集担当にある。
著者
手嶋 敏康 寺西 一夫
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.99-102, 1992-06-05 (Released:2017-02-10)
参考文献数
4

物理学の授業および学生実験の資料作成のために,α線のエネルギー損失の測定を行った。空気,Alおよびテトロンフィルム中のα線の飛程は計算結果と一致した。α線のエネルギー損失の測定値とベーテの式の計算値が一致することを確かめた。また,数μmの厚さの試料の厚さ測定法も検討した。α線の実験は安全面から考えて,放射線を学生に理解させるのに適していることがわかった。
著者
中川 雅仁
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.141-144, 2007-06-19 (Released:2017-02-10)
参考文献数
5
被引用文献数
1

単極モーターの動作原理について,理論的な考察及び計算を行った。特に,単極モーターの反作用は磁石に働くという誤解を解き,その上に立った解釈を与えた。すなわち,磁石(と流れる電流)の磁場により単極モーターの金属板部分に回転軸まわりの力のモーメントが働き,それによって回転するが,磁石には,金属板や導線に流れる電流からの力のモーメントは働かない。導線部分には金属板部分に働く回転軸まわりの力のモーメントと,大きさは同じで向きが反対の回転軸まわりの力のモーメントが働く。
著者
長谷川 大和 勝田 仁之
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.137-140, 2013-09-06 (Released:2017-02-10)

高等学校物理では,力学的エネルギー保存則を学んだ後に運動量保存則を学ぶ。これらを学習後に取り組む典型的な問題として,動くことのできる斜面台上での物体の運動がある。このような問題では,台と物体で及ぼし合う垂直抗力がそれぞれ仕事をすることになり,これらがちようど打ち消し合うことを説明しなければ,力学的エネルギーの和が保存されることに対して生徒は違和感を持つ可能性が生じる。この問題の高等学校での取り扱いについて考察する。
著者
鬼塚 史朗
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.45, no.5, pp.264-267, 1997-10-30 (Released:2017-02-10)
参考文献数
3

ガスの炎が電界の変化に応じて音を出していることに気づいた。音はそれほど大きくはないが,電極電圧の変化に対する忠実度は高く,十分に音楽的であった.音の特性や特徴を調べ発音機構を考察して,この現象が電気エネルギーから音エネルギーへの直接変換事例であることを教材化の視点で議論した。
著者
青野 修
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.300-301, 1984 (Released:2017-02-10)
著者
塚本 浩司 加納 誠 田崎 美弥子
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.10-12, 2004-03-18 (Released:2017-02-10)
参考文献数
3

大学院における遠隔授業の試行において,仮説実験授業の遠隔授業化を試みた。その結果,モニター参加者たちから高い満足度を得ることが出来た。そしてまた,現時点での遠隔授業の問題点・課題も浮き彫りになった。
著者
西尾 信一
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.76-79, 1989-06-25 (Released:2017-02-10)

現在,はねかえり係数は,衝突問題を解くのに運動量保存則と並列して使うための数学的手段として,生徒に認識されているきらいがある。そこには,物理的な現象としての衝突のイメージがほとんどない。また,生徒は「力学的エネルギーは弾性衝突のときしか保存されない」ということを暗記するが,一方で「衝突がどのようなものであっても運動量mvは保存されるのに,運動エネルギーmv^2/2は特別なときしか保存されない,というのは合点がゆかない」と言う。これらの問題を改善するため,はねかえり係数を用いないで,弾性衝突と非弾性衝突との違い,衝突時のエネルギー保存の問題などを指導する授業展開を考えてみた。
著者
永田 敏夫
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.43-46, 2009
参考文献数
5
被引用文献数
1

ビー玉配列を利用した光のモアレを構成している格子面に映る像の特徴と,個々のビー玉の働ぎ体験的に理解する学習法を検討した。ビー玉等の透明ガラス球は曲率半径の小さい凸レンズとして働く。1個の球体レンズは,広い範囲を捉えることができるため,魚眼レンズとして利用きれるが,金網を利用して格子状に並べたビー玉格子は,節足動物の複眼のモデルとして考えることができる。また,個々のビー玉の働き,複眼の形状による機能は,大型球体レンズを利用すると更に理解しやすいことが分かったので報告する。
著者
柚木 朋也 津田 将史
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.184-187, 2012-09-03 (Released:2017-02-10)
参考文献数
13
被引用文献数
2

本研究は,霧箱の冷却において,従前のドライアイスの代わりに寒剤を使用する方法について論じたものである。ドライアイスを利用した霧箱では,ドライアイスの保存が難しく,地方においては入手が難しいという問題点がある。そこで,本研究では,霧箱の冷却に塩化カルシウム6水和物(CaCl_2・6H_2O)を寒剤として利用することを試みた。その結果,寒剤を用いた霧箱においても放射線の飛跡が観察できることが明らかになった。
著者
真田 順平 吉良 公宏
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.192-195, 1990-09-10 (Released:2017-02-10)

コンピュータによって方程式の解を複雑な曲線図形で示すことが容易になったので,結果として得られた線画の画き順を追跡する手段の1つをリサジュー図形について提案した。今回は日頃あまり眼にすることの少ない2中心問題に焦点をあて,軌道を求めるための数値積分を長い区間にわたって行った場合を論じ,ハイブリッド方式に触れ,加えて,ばねを用いた演示実験の例を述べた。