著者
味岡 洋一
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.117, no.11, pp.957-964, 2020-11-10 (Released:2020-11-10)
参考文献数
32

潰瘍性大腸炎におけるcolitis-associated cancer(炎症性発癌)早期病変は,通常の大腸に発生する腺腫や腺癌とは病理学的に異なる組織学的特徴,細胞増殖動態,p53免疫染色態度を示すものが多い.現在日本では,炎症性発癌早期病変の病理診断に際しては,①Riddellらのdysplasia分類,②日本の通常の病理診断分類,③厚労省分類,の3つの分類が用いられているが,いずれの分類も炎症性発癌早期病変の的確な病理診断には問題がある.同病変の病理学的特徴を十分把握した上で,再現性や標準化が担保される診断アルゴリズムの作成が必要である.
著者
大島 孝一 柳田 恵理子 武藤 礼治
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.114, no.11, pp.1939-1947, 2017-11-05 (Released:2017-11-05)
参考文献数
15
被引用文献数
1

消化管原発悪性リンパ腫は,節外性リンパ腫の最も多くを占め,その大半が非ホジキンリンパ腫で,ホジキンリンパ腫は非常にまれである.また,消化管悪性腫瘍の約1~2%が悪性リンパ腫とされていて,節外リンパ腫の30~40%を占める重要な疾患である.臓器別では胃が最も多く,次いで小腸,大腸の順で,食道のものはまれである.組織型としては,MALTリンパ腫,びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫が多い.また,濾胞性リンパ腫が認識されるようになり,増加している.最近,比較的予後のよい低悪性度消化管T細胞性リンパ増殖症や,リンパ腫様胃腸症/NK細胞性腸管症が認識されている.
著者
鈴木 拓 山本 英一郎 仲瀬 裕志
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.116, no.11, pp.859-866, 2019-11-10 (Released:2019-11-11)
参考文献数
31

大腸がんは,遺伝子変異の段階的な蓄積により発生するという多段階発がん説がよく知られている.さらに染色体不安定性,マイクロサテライト不安定性,CpG island methylator phenotypeなどの分子異常に基づく大腸発がん理論が提唱されてきた.近年のオミクス解析技術の進歩により,がんゲノム・エピゲノムを網羅的に把握することが可能となり,従来の知見の整理とさらなる解明が進んでいる.また,トランスクリプトーム解析に基づくサブタイプ分類や,数理解析による大腸がん進化モデルの提唱など新たな展開も見られており,より精密ながんゲノム医療の実現に寄与することが期待されている.
著者
小野 裕之
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.114, no.6, pp.971-977, 2017-06-05 (Released:2017-06-05)
参考文献数
30
被引用文献数
2

消化器癌,特に消化管の癌に対する内視鏡治療は,わが国で発展し,世界をリードしてきた.1980年代初頭にEMRが開発され,早期胃癌に対する内視鏡治療が一般的に行われるようになった.1990年代に入り,ESDが開発され,EMRとESDの割合は,食道癌で86%,胃癌で92%と,急速にESDが普及した.早期胃癌に占める内視鏡切除の割合は6割を超えるようになり,さらに展開が期待されている.ESDは,先人たちの努力の結晶を基盤に現在があること,また現況と今後の展望はどうあるべきかについて述べる.
著者
高橋 成一 木内 喜孝 遠藤 克哉 志賀 永嗣 下瀬川 徹
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.108, no.12, pp.1983-1995, 2011 (Released:2011-12-05)
参考文献数
79

潰瘍性大腸炎の寛解維持療法は,ステロイドを使用せず,サリチル酸製剤をアドヒアランスを考慮し長期に継続することが重要である.それでも易再燃性やステロイド依存性を示す場合は,チオプリン製剤が用いられる.インフリキシマブで寛解導入された症例では,特に中止すべき理由がなければ,8週間隔の維持投与が継続される.大腸癌死を減少させるために,8年ないし10年以上経過した全大腸炎型または左側大腸炎型の潰瘍性大腸炎には,サーベイランス内視鏡検査を行う.色素内視鏡と狙撃生検が今後の標準的手法となる可能性がある.
著者
古川 和宏 中村 正直 藤城 光弘
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.117, no.6, pp.469-476, 2020-06-20 (Released:2020-06-20)
参考文献数
46

国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」の2019年がん統計予測によると,胃がんの罹患数は第2位,死亡者数は第3位を占めており,依然本邦におけるがん対策において,最重要がん腫の1つに位置付けられている.「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン2014年版」において,胃内視鏡検診の胃がん死亡率減少効果が認められ,対策型・任意型検診としての実施が推奨されるようになった.胃内視鏡検診の精度管理を行うためには,がん検診受診率,要精検率,がん発見率,陽性反応適中度といったプロセス指標や感度・特異度の算出が必要である.本稿では胃がんの内視鏡検診の現状と今後の展望について概説する.
著者
丸山 茂雄 八島 一夫 池淵 雄一郎 澤田 慎太郎 磯本 一
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.115, no.7, pp.643-654, 2018-07-10 (Released:2018-07-10)
参考文献数
27

虚血性大腸炎(IC)60例の臨床的検討を行った.43例(72%)が5月から10月の時期に発症していた.58例(97%)が夜8時から翌朝の7時までの夕食後比較的短時間に発症し,52例(87%)は,就寝時間帯であった.若年者では,基礎疾患の関与がなく,便秘などの腸管側因子のみが誘因となり軽症例が多いが,高齢者では,基礎疾患に起因する血管側因子に,腸管側因子が複合して重症化する傾向が見られた.内視鏡点数と各臨床因子との相関関係を求めた結果,重症化の要因として,白血球数,年齢,消化器症状が有意な独立因子であった.多くの症例が,比較的湿度の高い時期に発症していることより,湿度も発症の一因になりうると推測した.

1 0 0 0 OA 大腸癌の予防

著者
高山 哲治 宮本 弘志 六車 直樹
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.113, no.7, pp.1168-1175, 2016-07-05 (Released:2016-07-05)
参考文献数
23

食生活を改善して大腸癌を予防する1次予防では,赤身肉,加工肉,アルコール,喫煙などの危険因子を回避(または減量)すること,野菜,線維,果物,牛乳,カルシウムなどを十分に摂取するとともに,適度な運動を行うように心がけるべきである.また,大腸癌を早期に発見する2次予防では,便潜血検査や大腸内視鏡検査を受けることが重要である.大腸内視鏡検査では,前癌病変である腺腫を摘除することも癌の予防に重要である.一方,現在種々の薬剤の発癌予防効果を調べる臨床試験が行われており,近い将来,有効な予防薬が開発されることが期待される.大腸癌の3次予防としては,異時性の大腸癌予防の観点から定期検査の受診が必要である.
著者
小関 至 山口 将功 中島 知明
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.117, no.7, pp.606-618, 2020-07-10 (Released:2020-07-10)
参考文献数
113

亜鉛は300種類以上の酵素の活性中心または補酵素として働くことから,生命維持にとって不可欠な微量元素であり,亜鉛欠乏により多彩な症状が出現する.従来,本邦では治療薬として承認された亜鉛製剤はなかったが,2017年3月,ウィルソン病に対して長期の安全性と効果が認められていた酢酸亜鉛水和物が低亜鉛血症に対して効能追加となった.慢性肝疾患の患者では低亜鉛血症の頻度が高く,低亜鉛血症の病態が種々の自覚症状の出現のみならず,肝線維化の進展や肝発癌リスクの増加と深い関係があることが近年明らかとされた.今後,酢酸亜鉛水和物による治療が普及するものと推測され,亜鉛欠乏と慢性肝疾患に対する知見を概説する.
著者
廣田 衛久 下瀬川 徹
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.117, no.6, pp.494-503, 2020-06-20 (Released:2020-06-20)
参考文献数
63

蛋白分解酵素阻害薬膵局所持続動注療法(動注療法)は,重症急性膵炎に対する特殊治療として1990年代より全国で実施されてきた.最近になり,その有効性を疑問視する臨床研究の報告が相次ぎ,さらに動注療法が保険未収載であるため,急性膵炎診療ガイドライン2015[第4版]では推奨されなくなった.そのため,動注療法の有用性を検証し保険収載を見据えた多施設共同ランダム化比較試験が計画され,医師主導治験として実施された.その結果,動注療法の静注療法に対する優越性は証明されず,むしろ安全面の問題が指摘された.現在の重症急性膵炎診療の中で,侵襲的な動注療法を行うメリットはないと考えるべきであろう.
著者
小野寺 誠 藤野 靖久 井上 義博 今井 聡子 遠藤 重厚
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.103, no.11, pp.1280-1287, 2006 (Released:2006-11-06)
参考文献数
11
被引用文献数
2

膵仮性嚢胞出血の2例を経験した.症例1は脾動脈瘤破裂による出血性ショックを呈していたが,初期輸液による反応からrespondersと判断し緊急TAEにより救命した.症例2はrespondersであり血管造影を施行したが嚢胞内に出血が限局していたため経過観察が可能であった.膵嚢胞出血例では初期輸液による循環動態の反応により速やかに治療方針を選択することが重要であると思われた.
著者
佐々木 諭実彦 青木 佐知子 青木 孝太 阿知波 宏一 山 剛基 久保田 稔 石川 大介 水谷 哲也 國井 伸 渡辺 一正 奥村 明彦
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.106, no.4, pp.569-575, 2009 (Released:2009-04-06)
参考文献数
12
被引用文献数
1

症例は35歳の女性.大腸憩室炎に対してセフェム系抗菌薬であるセフトリアキソンを投与した後に胆砂が出現し急性膵炎を発症した.約1週間の絶食期間があったこと,セフトリアキソンが長期に投与されたことなどの要因が重なって胆砂が形成されたと考えられた.セフトリアキソン投与が胆泥や胆石の形成を促進する因子であることを十分認識し,腹部症状が出現した際には速やかに精査を行い適切な治療を開始する必要があると考えられる.
著者
塩谷 昭子 鎌田 智有 春間 賢
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.109, no.1, pp.54-59, 2012 (Released:2012-01-06)
参考文献数
24

NSAID消化性潰瘍の発生には,胃酸分泌が重要な因子であり,胃酸分泌の低下あるいは抑制は潰瘍発生に抑制的に働く.H. pylori除菌は,NSAIDs内服開始前の潰瘍発生のリスクを低下させるが,長期NSAIDs内服例に対しては,潰瘍発生の予防効果はプロトンポンプ阻害薬(PPI)と比較して十分ではない.低用量アスピリンを含めNSAIDs継続投与が必要な潰瘍出血例に対しては,除菌の有無にかかわらず酸分泌を十分に抑制することが重要である.H. pylori感染とNSAIDsは互いに独立した潰瘍の危険因子であり,除菌治療のみでは,NSAIDsによる消化性潰瘍は予防できないことに注意すべきである.
著者
山田 聡志 岩崎 友洋 佐藤 明人 坪井 康紀 柳 雅彦 高橋 達 薄田 浩幸 江村 厳
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.107, no.12, pp.1947-1955, 2010 (Released:2010-12-06)
参考文献数
24

症例は54歳男性.多発性骨髄腫に対する自家末梢血幹細胞移植約2カ月後に激烈な上腹部痛にて発症(発症時免疫抑制剤は使用していない),鎮痛に麻薬を必要とした.発症7日後に全身に皮疹が出現し内臓播種性の水痘感染症と診断,抗ウイルス剤投与にて改善した.経過中の腹部CTで腹腔,上腸間膜動脈根部付近の脂肪濃度上昇を認め,この所見が腹部症状へ関与している可能性と本疾患の早期診断の一助となり得ることを示した.
著者
屋嘉比 康治 山口 菜緒美 細見 英里子
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.113, no.10, pp.1672-1681, 2016-10-05 (Released:2016-10-05)
参考文献数
53

機能性消化管障害,特に機能性ディスペプシアにおいては食物摂取がその発症に影響する.食物摂取によって消化器官から多くの分泌液や消化酵素などが分泌され,さらにその粉砕や食物との混合,さらに移送において消化管運動が誘発される.消化管ホルモンはこれらの消化吸収機能を促進する活性物質である.特に,今回取り上げたグレリン,コレシストキニン,ペプチドYYは食欲調節作用を有し,さらに胃や十二指腸など腸管運動の調節作用を有している.本稿においてはこれらの摂食ホルモンの生理作用と脳-腸相関を介する食欲と腸管運動の調節機序を示し,さらに機能性ディスペプシアとこれらの摂食ペプチドとの関連について論究した.
著者
高橋 和弘 坂本 典子 岡田 正史 為近 義夫 石橋 大海
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.97, no.6, pp.719-722, 2000-06-05 (Released:2008-02-26)
参考文献数
9

症例は57歳女性,1997年12月自己免疫性肝炎と診断され,以後プレドニゾロン維持投与で経過は良好であった.1998年7月下旬より,呼吸困難出現し来院,高度の肝機能障害を認めるとともに,胸部CTで肺野の間質性陰影の増強を認めた.間質性肺炎をともなった自己免疫性肝炎の急性増悪と診断し,メチルプレドニゾロン250mgより投与を開始したところ,速やかに呼吸困難は改善し,血液ガス,肝機能も正常化し,胸部CTの間質性陰影も消失した.自己免疫性肝炎と間質性肺炎の合併はまれであり,また自己免疫性肝炎の急性増悪にともなって間質性肺炎を発症するという興味ある経過をとったので報告する.
著者
九嶋 亮治
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.115, no.2, pp.160-167, 2018-02-15 (Released:2018-02-19)
参考文献数
14
被引用文献数
2

十二指腸の上皮性腫瘍性を正しく診断するためには,十二指腸の特徴的な組織学的構築を知り,腫瘍様病変,良性腫瘍,さらに悪性腫瘍の成り立ちを,組織発生の観点から理解しておくことが重要である.表面は空腸・回腸に連なる小腸型粘膜が被覆しているが,前腸由来である乳頭部あたりまでは粘膜下にブルンネル腺が存在する.ブルンネル腺は胃の粘液腺と同様の性質を持っており,びらんや潰瘍によって胃腺窩上皮へ分化する.また,十二指腸粘膜やブルンネル腺内には胃底腺型細胞もしばしば観察される.したがって,十二指腸の上皮性腫瘍様病変や腫瘍には小腸型形質と胃型・ブルンネル腺形質,あるいはそれらの混合型形質を持つものがあることを理解したい.
著者
鈴木 統大 梶原 敦 宇佐美 智乃 中島 陽子 山宮 知 紺田 健一 下間 祐 打越 学 栗原 利和 吉田 仁
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.116, no.7, pp.576-582, 2019-07-10 (Released:2019-07-10)
参考文献数
22

65歳男性,腎前性急性腎障害で入院歴あり.頻回の下痢と食欲不振があり,腎機能の増悪,低ナトリウム血症のため入院.大腸内視鏡検査で直腸に粘液分泌をともなう亜全周性の絨毛腺腫を認めた.絨毛腺腫による電解質喪失症候群(Electrolyte Depletion syndrome;EDS)と診断,腹会陰式直腸切除術を施行.病理組織学的に癌は認められず絨毛/管状腺腫と診断され,国内報告ではまれな症例であり報告する.
著者
齊藤 真弘 及川 圭介 内山 志保 猪股 芳文 安倍 修 笹野 公伸
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.110, no.7, pp.1272-1280, 2013 (Released:2013-07-05)
参考文献数
23
被引用文献数
2

われわれは極めてまれな胃原発未分化多形肉腫を経験した.症例は74歳女性で,腹部不快感を主訴に受診した.CT上,13cm大の胃粘膜下腫瘍および肝・骨転移を認めたが,これらは8カ月前には認めていなかった.間葉系腫瘍を疑いEUS-FNABを行ったが,免疫染色はすべて陰性であり,c-kitやPDGFRαの遺伝子変異も認めなかった.その後も腫瘍は急速に増大し2カ月後に死亡した.剖検病理所見も同様で未分化多形肉腫と診断された.