著者
吉田 新一郎
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 = The journal of Information Science and Technology Association (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.64, no.10, pp.414-419, 2014

・そもそも個人的な活動である読書体験を共有することに,どのような「意識/メリット/効果」があるのか? ・ブッククラブは,実際どのように運営されているのか? 上記2点に絞って,その理論的な裏づけなども交えながら,ブッククラブという楽しく,かつ人とつながることで得られる読み/学びの広がりと深さを紹介する。
著者
時実 象一
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.64, no.10, pp.435-441, 2014-10-01

この記事は,ここ数年のオープンアクセスの動向について詳述するもので,前後編に分かれる。この後編では,PLOS ONEの成功によってもたらされた,新しいオープンアクセス・ビジネスについて,PLOS ONE型メガジャーナル,カスケード型雑誌の2種類について,実例を挙げて解説した。また,人文・社会科学分野のオープンアクセス雑誌,学位論文のオープンアクセスの動きについて述べた。最後に,最近進みつつあるデータのオープンアクセスとそのリポジトリについて述べた。
著者
渡邊 由紀子
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.265-270, 2005-06-01

電子ジャーナルの導入が, 図書館の利用者サービスと管理業務にどのような影響を与えたかについて, 九州大学の事例を報告する。まず, 電子ジャーナル導入の経緯について振り返る。次に, 利用支援のためのワーキンググループ体制, ナビゲーションのためのOPACやリンク集, 新しく導入した管理ツールやリンクリゾルバー等について紹介する。続いて, 電子ジャーナルの利用動向を, ILL依頼件数やフルテキストのダウンロード件数をもとに概観する。最後に, 雑誌管理業務の変化とその変化に対応するための事務組織再編等の取り組みについて述べる。
著者
福田 都代
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.58, no.10, pp.486-491, 2008-10-01
被引用文献数
1

日本の図書館は大半が親組織からの財源に依存している。しかし,近年の経済状況の悪化は資料費や人件費を含む図書館の予算削減を招いている。予算削減への対策として,代替的な財源を外部に求める図書館はまだ少ないが,多様なサービスを提供するために,追加財源の確保は重要な課題である。アメリカの図書館は図書館友の会組織や図書館財団などを通じて,個人や財団からの資金を調達してきた。インターネットを使ったネット募金方式が導入された1990年代以降,図書館の資金調達活動はますます活発になりつつある。本稿では図書館における様々な資金調達方法を提示し,積極的に資金調達活動を実践しているアメリカ図書館界の動向を概説し,日本の図書館における資金調達の可能性を考察する。
著者
佐別当 隆志 小谷 美佳
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.62, no.7, pp.296-301, 2012-07-01

ソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下,SNS)をナレッジマネジメントに活用しようという動きは,今に始まったことではない。mixiやGREEが流行した6年前,企業においても,その仕組みを社内へ持ち込もうと多くの企業が社内SNSを導入した。しかし,多くの企業が失敗に終わっている。どうすればを社内SNSをナレッジマネジメントに活用し,成果を残すことができるのか,事例を交えながら選定のポイントや活用方法をご紹介したい。またこれからの社内向けナレッジマネジメントのツールであるESNの可能性についても触れていく。
著者
石原 一則
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 = The journal of Information Science and Technology Association (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.65-70, 2015

本稿の目的は,日本アーカイブズ学会が2012年に開始した日本アーカイブズ学会登録アーキビスト制度の現状と課題とを整理し,今後の展望を述べることにある。はじめにアーカイブズ学会が設立される以前の文書館の専門職員に関する論議をたどる。次に2004年の日本アーカイブズ学会の設立とその後の学会によるアーキビスト制度の提案準備について述べる。そして学会登録アーキビストに関する規程の核心部である資格要件の構成について触れ,おわりに登録アーキビスト及び日本アーカイブズ学会の課題と展望について論じる。
著者
石原 一則
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.65-70, 2015

本稿の目的は,日本アーカイブズ学会が2012年に開始した日本アーカイブズ学会登録アーキビスト制度の現状と課題とを整理し,今後の展望を述べることにある。はじめにアーカイブズ学会が設立される以前の文書館の専門職員に関する論議をたどる。次に2004年の日本アーカイブズ学会の設立とその後の学会によるアーキビスト制度の提案準備について述べる。そして学会登録アーキビストに関する規程の核心部である資格要件の構成について触れ,おわりに登録アーキビスト及び日本アーカイブズ学会の課題と展望について論じる。
著者
稲葉 洋子
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.64, no.9, pp.371-376, 2014-09-01

2015年1月で阪神・淡路大震災発生から丸20年を迎える。被災地に立地する神戸大学附属図書館「震災文庫」は,震災の3ヶ月後に震災関係の資料収集を開始,整理・保存・提供,そしてデジタル化における新しい試みを行いながら,インターネットによる情報提供,情報発信を続けている。その活動は,震災記録アーカイブのモデルとして,2011年の東日本大震災においても被災地の図書館等から注目されているが,被災地の,あるいは被災した人々の復興や地震研究には長い期間を要する。開始から20年を迎える「震災文庫」に関わった経験から,震災記録のアーカイブを継続・活用していくにはどのような考え方が必要なのか考察する。
著者
篠塚 富士男
出版者
情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.124-131, 2000-03

大学図書館における身体障害者サービスの現状を, 特に施設・設備の問題を中心に述べる。はじめに, 国立大学図書館協議会での取り組みとその成果としての報告書について紹介する。次に, 大学図書館における身体障害者サービスの特性について論じる。また, 施設・設備の実際について, 筑波大学の事例をまじえて概観する。This paper describes library services for users with disabilities among universities in Japan, mainly about a matter of facilities and equipment. First, it introduces two reports as a result of research study by Association of National University Libraries. Next, it describes characteristics of library services for users with disabilities in university libraries. And it describes the practical side of facilities and equipment, containing examples in University of Tsukuba.
著者
作山 宗久
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.40, no.7, pp.509-518, 1990-08-01

本稿は記録管理学会とは何か,何のための組織か,会員はどのような人たちか,会員になったらどんなことができそうか,記録管理(レコード・マネジメント)とは何か,そのキーワードは何か,いま何のためか,を述べる。人は組織に参加するとき様々な動機をもつ。記録管理学会は業務指向,プロフェッショナル指向,天命指向いずれの人も歓迎する。これらの人々の中でプロフェッショナル指向の人が最も学会に貢献しかつ学会から利益を受けることができる。記録管理のキーワードは,記録のライフサイクル,システム・アプローチ,管理機能である。ライフサイクル概念は記録の生涯を貫く計画表を設定する。システム・アプローチは各シスチムの自律と相互依存を統合する。管理機能はライフサイクルとシステム・アプローチを通じて記録にかかわる人間の行動を計画し,組織化し,統制し,調整して組織の目標を達成させる。記録は未来のためのものである。記録管理はセレンディピティをはぐくむ。
著者
小田 光宏
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.84-89, 2006-03-01
被引用文献数
1

本稿は,デジタルレファレンスサービスの概要を示し,伝統的なレファレンスサービスとの相違を明確にすることを目的として,日本における現状を整理する。まず,用語の広がりを確認した上で,依拠する概念を確定する。また,先行研究における主要な関心事を指摘する。次に,コミュニケーション機能,インフォメーション機能,ネットワーク機能の点から,ICTを活用したレファレンスサービスの様相を考察する。最後に,デジタルレファレンスサービスの特性を,時間的対応,遠隔利用,協同の可能性,職員の新たな役割,サービス構造の変容の5点に集約し,分析を行う。
著者
会誌編集委員会特集担当委員
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, 1990-01-01

あけましておめでとうございます。本年も興味ある特集を組むために努力して参ります。どうぞよろしくお願いもうしあげます。
著者
折田 明子
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.70-75, 2011-02-01
被引用文献数
3

現実世界の人間関係を, インターネット上に再構築するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)は, 参加者がそれぞれ自分に関する情報を提示しつつ, 現実に存在する人間同士がつながりを広げていくものとして始まったが, いまや人間関係にとどまらず様々な行動や情報が集約されるプラットフォームになりつつある。本稿では, 国内外のSNSを紹介しながら, 実名志向や匿名志向という違いとIDの構造, 利用者の意図の有無による情報の種類について考察し, 安全を確保しつつ可能性を広げる利用について考える。
著者
カール ヴァイス E ピーター スタモーリス G 作山 宗久
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.44, no.7, pp.392-401, 1994-07-01
被引用文献数
2

品質システム規格のISO9000シリーズは米国とカナダにおけるすべてのビジネスに影響を与える.レコード・マネジメント・プロフェッショナルは品質保証のプログラムを開発し運営するにあたって重要な役割を演ずる機会を持っている。ISO9000シリーズは正式なレコード・マネジメントの実践を明白に求めている,はじめての規制による要求事項であり,または市場からの要求事項なのである。本稿はISO9000シリーズによる審査登録の重要性とレコード・マネジメントの参画の必要性を説明し,審査登録のプロセスを述べ,会社に貢献するために,私たちがふまなければならない行動ステップを明らかにする。
著者
商 真哲 梅田 忠敬
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.60, no.10, pp.414-419, 2010-10-01

近年,労働者のメンタルヘルス状況の悪化に伴い,うつ病をはじめとする精神障害によって休職する労働者が増加しているが,これは図書館においても例外ではない。このようなメンタルヘルスの問題は,職場に様々な影響を与えているが,中でも精神障害によって職場を離れていた職員が復職する際には,本人の負担だけではなく,対応する周囲の負担も考慮する必要があるため,大変な困難を伴う。図書館で働く職員をとりまく問題点は様々あるが,他の職場と同様に,段階的な職場復帰や,ストレス要因を把握し,最小限にするような対策を1つずつ地道に行っていくことが,精神障害から復職してくる職員を支援するために重要となる。
著者
笹原 信一朗 松崎 一葉
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.60, no.10, pp.404-408, 2010-10-01

研究・調査など,専門性の高い業務に従事する図書館員の労働は,高度知的労働と呼ばれる特殊なものであり,そのメンタルヘルス対策にあたっては,研究者の職業性ストレスの特徴を参考にする必要がある。われわれの筑波研究学園都市における一連の調査研究結果からは,仕事の量的負荷,質的負荷などといった職業性ストレス増強要因に対して,仕事の達成感,裁量権などといった職業性ストレス緩和要因が,仕事量を減らせない高度知的労働者には重要であり,その緩和要因に対しては,個人の認知様式が大きな影響を与えていることが示唆されてきた。したがって,図書館員のような高度知的労働者には,今後SOC(首尾一貫感覚)などの個人の認知様式に働きかけていくような対策が,求められると考えられた。
著者
兼宗 進
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.78-83, 2004-02-01
被引用文献数
2

WWW(World Wide Web)上の文書を検索する検索エンジンは,インターネットを利用する上で不可欠な存在である。検索エンジンは従来の情報検索技術を基礎としながら,独自の発展を遂げてきた。しかし,内部の検索アルゴリズムが十分に公開されていないことから,検索エンジンは,中の見えないブラックボックスとして手探りの使い方をされることが多い。そこで本稿では,検索エンジンの検索アルゴリズムを構成する「適切なページの収集手法」「ノイズや漏れのない検索を高速に行う手法」「適切にランキングして表示する手法」について解説する。
著者
グッド長橋 広行 グッド 和代 小泉 公乃
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.64, no.8, pp.318-325, 2014-08-01

本稿の目的は,米国の大学・公共図書館におけるファンドレイジング活動を明らかにすることである。まず卓越した大学図書館と公共図書館におけるファンドレイジング活動の概要を,グッド広行・和代が複数の事例をもとに記述した。次に図書館長らのインタビューをもとに,ピッツバーグ・カーネギー図書館の業務プロセスを小泉公乃が明らかにした。これらのことから,米国の図書館におけるファンドレイジング活動は,1)成功を収めたファンドレイジングの手法が多岐に渡り,2)担当は主に専門家と図書館員から構成され,3)資金は主として新しい試みに投資される傾向にあり,4)経営戦略と不可分なものであることがわかった。