- 著者
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長谷川 兼一
吉野 博
池田 耕一
柳 宇
熊谷 一清
三田村 輝章
- 出版者
- 一般財団法人 住総研
- 雑誌
- 住宅総合研究財団研究論文集 (ISSN:18802702)
- 巻号頁・発行日
- vol.35, pp.345-357, 2009 (Released:2018-01-31)
児童のアレルギー性疾患の有症率が全国的に上昇していることを背景に,居住環境との関連性を明らかにするために,疫学的な調査デザインを行い,全国規模の調査を実施した。その結果,(1)全国的にアレルギー性疾患の有病率は高く50%前後であり,特に,アレルギー性鼻炎の有病率が最も高いこと,(2)アレルギー性疾患の原因として花粉,ダニ,ハウスダストの割合が高いこと,(3)児童のアレルギー性症状は室内環境要因に関連があり,特に,湿気が多い状態(ダンプネス)と各症状とに有意な関連性が示され,結露やカビの発生が結果として児童のアレルギー性疾患の発症に影響している可能性があること,などがわかった。