著者
二宮 寿朗 山口 幸男 坂田 正輝 漆原 広 塩沢 正三 吉川
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.133-134, 1993-09-27

X Toolkit、OSF/Motifに代表されるGUIツールキツト及びIDT(Interactive Development Tools)の普及により、APの対話画面は容易に開発可能になってきた。しかし、X Tooolkitのイベント駆動型は、AP本体との結合に向いていないことが指摘されるようになってきた。この問題を解決する試みとして、汎用的なコマンド実行環境を開発した。JunkTalkは、Xサーバー上のイベントにより駆動し、ユーザの入力データを変換/解析して、最適なコマンドを選択して実行するコマンド実行環境を搭載した、汎用的コマンドプロセッサである。入力データの型定義、型変換定義、イベント解析記述、入力解析記述を持つプログラムを、CまたはC++に変換してAPとリンクすることにより、ヒストリ、マクロ合成、スクリプト生成/実行機能を搭載したAPを容易に開発することができる。
著者
川原 一真 山本 幹雄
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.21-22, 1997-03-12
被引用文献数
2

ワードプロセッサ等を用いて作成された日本語文書に含まれる各種の表記誤りを、計算機により校正するために様々な手法が提案されている。誤り検出ルールを用いた手法では、誤り検出ルールを人手によって作成しなくてはならず、手間がかかる。また、辞書を用いた形態素解析システムを使って、入力文を形態素解析した結果と準備しておいた形態素辞書とを比較する手法では、使用した形態素解析システムが誤った文を無理矢理正しい形態素の連続としてしまう可能性が強い。そこで我々は、文に対して辞書を用いない方法で分割位置を与えるシステムを用いて、正しい文から成ると考えられるコーパスから単語辞書を構築し、その辞書との比較によって表記誤りを検出する手法を提案する。一定の基準で入力文を分割するシステムを用いるため、英文スペルチェッカーで実用化されている手法が流用できるのではないかという期待ができる。また、正しい文からなるコーパスを用いれば、誤り検出用の辞書が自動で得られるというのも利点である。なお今回の実験で、本手法によってミスタイプとかな漢字変換誤りの一部を検出できるということが確かめられた。
著者
五ノ井 賢一 黒川 恭一
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.315-316, 1997-03-12

組み合わせ最適化問題に対して、ニューラルネットワークを用いた解法が多数提案されている。本稿においては、バイナリニューロンを用いた相互結合型ニューラルネットワークを使用した渡河問題に対する解法を提案する。この問題については、文献[1]にてニューラルネットワークを使用した解法を提案されている。本稿ではそれとは異なる構成法を示す。
著者
山田 昇司
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.33, pp.2013-2014, 1986-10-01

伝票発行や台帳更新などの定型業務処理を、プログラミング知識の無いエンドユーザ自身が直接に記述・実行可能とする定型業務処理用簡易言語がOAソフトの重要分野になりつつある。この種のソフトでは業務処理内容を手続き型で記述する方式が多いが、COBOLなどの既存言語に比べて記述が大幅に簡易であるとは言え、プログラムロジックを組む必要性の点でエンドユーザの負担が大きいと考える。そこで伝票発行処理業務を例として、プログラムロジック不要な非手続き型記述の一方法について考察する.
著者
鈴岡 節 木村 和広 伊藤 悦雄 天野 真家
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.40, pp.105-106, 1990-03-14
被引用文献数
2

ワードプロセッサのかな漢字変換において,多くの同音異義語に対してユーザが正しい漢字を選択する必要がある.この作業を軽減するための手段として,現在は短期学習(同音語内で最も最近選択された語が優先される)と共起テーブルの利用とが一般に用いられている.しかし,短期学習の場合,前とは違った分野の文章を入力するしかな漢字変換の質が下がる.また共起テーブルは予め作成することが非常に困難である上に,共起テーブルでは対処できない場合がある.これらの問題を克服するために,かな漢字変換に神経回路網技術を導入した.神経回路網を用いたかな漢字変換では,入力されている文章の文脈を把握する.そして文脈に応じて同音語内の語の優先順位を変え,今までに出現していない語であっても,現在の文脈と関連する語であれば,選択され易くする.
著者
河谷 大和 柏崎 礼生 高井 昌彰 高井 那美
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第71回, no.コンピュータと人間社会, pp.737-738, 2009-03-10
著者
真田祥吾 小枝正直
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.67-69, 2013-03-06

近年の携帯端末にはタッチパネルが多く使用されており,様々な文字入力方式がある.その中でも多く採用されているフリック入力方式では,タッチパネル上にテンキーが表示されており,そのテンキー上で指をスライドさせることで文字入力する.しかしこれではテンキーの配置を目視しなければ入力できず,ブラインドタッチができない.またテンキーの配置を正確に入力しなければ, タイプミスが生じてしまう.そこで本研究では,指の本数などを読み取って各段を決め,動きによって各行を確定し,移動先での追加移動で入力ができるマルチカーブフリック方式を提案する.これより,文字入力のさらなる高速化, 簡略化が可能を目指す.
著者
杉浦 啓介 亀山 幸義
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第70回, no.ソフトウェア科学・工学, pp.303-304, 2008-03-13
著者
加藤 通明 生方 俊典
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.133-134, 1996-03-06
被引用文献数
2

クロスワードパズル(以下CWPと略記する)を自動的に作成する手法について考察する。CWP作成手法には大別して2種類考えられる。本講演は、その中の1つである埋込み型手法において、遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithm;GA)の応用を試みた結果について発表する。
著者
川本瑞己 高橋健友 清原良三
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.459-461, 2013-03-06

イベント会場やバスターミナルにおけるバス停の集中混雑を,利用者の持つ携帯電話から得られる位置情報を利用して緩和する通学支援システムを提案する.本システムではバス利用者の中でも特に着席を希望する利用者に焦点をあて,着席が可能かどうかの情報を提供する.バスの発車時刻より前からバス停に並ぶことによって担保していた着席が,携帯電話から提供される情報によって担保されるのであれば,バス停に出来上がる列の多くを占める着席希望者が長時間に渡りバス停に並ぶ事をしなくなり,バス停の混雑が緩和され,周辺施設や他の利用者への悪影響が軽減される.本論文では,バスの混雑状況の可視化を行う通学支援システム用端末のアプリ実装、評価をした.
著者
鈴木 均 石橋 英次 森 良哉 野崎 正治 永井 進
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.42, pp.53-54, 1991-02-25

近年、情報のマルチメディア化、データベース化が進むにつれて、計算機システムの磁気ディスクに蓄積するデータ量は爆発的に増加の一途をたどっている。これによる問題点として磁気ディスクの設置スペースの不足、それにかかる磁気ディスクコストの増大、ボリュームの管理にかかる人的コストの増大などがあげれれる。汎用大型計算機システムではこれらの問題に対して統合ストレージ管理と呼ばれる統合ツールを提供し解決している。ミッドレンジコンピュータでも同様の問題とニーズは高まっている。我々は、これら問題を解決すべく、外部記憶装置に追記型光ディスク装置を用いた光ディスクファイル管理システム(ODFMS)を実現した。本報告では、ODFMSの実現手法について述べる。
著者
金 明哲 田中 栄一 丁 光躍
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第40回, no.人工知能及び認知科学, pp.480-481, 1990-03-14

近年,中国語の計算機処理の研究が進んでいる.中国語を併音で計算機に入力したり,中国語音声の機械認識をするとき,中国語の言語情報を有効に利用しなければならないことは疑いない.そこで中国語の性質を知るために文献2)の中国語高頻度単語6321語について,声母,韻母の出現頻度,声調分布,字数による単語長,声母数に基づく単語の分布,同字数単語中に占める近距離単語数などの調査を行なった.
著者
澤田 敬治 手塚 太郎 木村 文則 前田 亮
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第71回, no.データベースとメディア, pp.563-564, 2009-03-10
著者
山岡 晶 風井 浩志 片寄 晴弘
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第71回, no.コンピュータと人間社会, pp.721-722, 2009-03-10
著者
横山 佳弘 黒須 康雄 藤縄 雅章
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第45回, no.データ処理, pp.375-376, 1992-09-28

画像処理の入力手段としてスキャナ装置が使用されるようになってきている。このスキャナ装置より入力された文書画像処理において、その文書画像の傾き補正がしばし必要とされる。これは、スキャナ装置へ文書画像の元となる紙をセットする際に傾くことが多いからである。傾き補正は入力文書画像の傾き角度検出と補正用回転で実現されるが、ここでは、既に提案されている傾き角度検出アルゴリズムを実際の文書画像に適用したときの検出精度評価結果について報告する。
著者
阿蘓 広明 平中 幸雄 立花 和広 細谷 俊彦 竹林 聡 星 武史 嘉藤 雅文 高橋 良雄
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第55回, no.コンピュータと人間社会, pp.522-523, 1997-09-24

山形大学シラバスを96年度版作成からオンライン処理化している. データが入力された後は出力までを自動で処理するシステムの作成を目指しており, その中で利便性向上の為にデータベース化を図ることや, FAX返送によるプレビュー機能など付加している. 本システムの特微を述べる. ・入力から出力まで一貫した自動処理システムの実現. ・データの入力には基本的に電子メールを用いる. ・データの最終出力は, 印刷用版下とHTMLの2種類. ・執筆者に印刷見本をFAXで返送し, 内容を確認することができる. ・入力データをデータベース化. ・DB利用により項目毎の修正や, 登録データの呼び出しも可能.
著者
北村 博
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.37, pp.970-971, 1988-09-12
被引用文献数
3

我々が開発している日英機械翻訳SYSTEM:JETSにつき、ここではTRANSFERの処理のなかで、従来統一的な処理が困難とされてきた連体修飾句の訳し分けにつき発表する。JETSのTRANSFER処理の内容は全体として、概念的に言えば、他のSYSTEM(例えば[2])とそれほど根本的、本質的差異があるとは考えてはいない。たいていの語に対しては、トップダウンに再帰的に辞書引きをして、意味コード、その語の使用されている条件から訳語を選択し、必要な構造変換を行う。そういう一般的な方法で対処が困難な特別の語(例えば、MODALITYを持っ名詞)に対しては、PRE-TRANSFERで構造変換を行う。ここまでは、ほとんど同じと思われる。(勿論、具体的な、個別の処理は他SYSTEMと全然異なっている。)JETSのTRANSFERの特色はPOST-TRANSFERがない、不要である点にある。英語生成に大きい機能を持たせ、TRANSFERの出力は英語意味構文木に止めたデザインである。これにより、統一的な処理が可能になった典型的な例として、連体修飾句の処理がある。
著者
徃住 彰文
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.33, pp.1235-1236, 1986-10-01

会話場面における"適格な応答"を規定している要因はどのようなものであろうか。ある聞き手が他の話し手によって発話された文を受理し、その文に対する適切な応答を産出する機構を考えるときこの問題は重要である。まず関与する要因の一つとして話題内容の一貫性あげることができる。これについては近年、ゴール-プラン構造といった、対話に内在する構造を使って発話のゴール指向性を確保しようというアプローチがみられる。しかしながら、そうした世界知識や対人的交渉戦術の問題などに展開されるようなゴール指向性とは独立に、言語上の行為としてのゴール指向性が発話の適格性(well-formed-ness)に関与している部分もみのがすわけにはいかない。ある発話が、後続する発話に対し、発話列としての適格性を維持するためにどのような拘束をどのような標識で与えているのかという問題である。パーザの観点からすると、この問題は、人力文のどの要素、もしくはどの構造から発話列の適格性を維持するためのどのような拘束を引き出すことができるか、またそのためにはどのような機構および媒介概念が必要かという問題に言い替えることができる。ここではゲーム理論的意味論に基づいて、平叙文を疑問文からなる発話を対象として分析を試み、またそのボトム・アップ・パーザ上での実現を試みた。
著者
落合 尚良 池田 崇博 野村 直之
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.243-244, 1997-03-12
被引用文献数
1

GUI上でワープロ、メール執筆等の本業を行っている時に、バックグラウンドで関連文書を自動的に検索して提示する、オフィス文書自動検索の一実現方法を提案する。近年のオフィス環境では、1人l台のPCが普及し、ウィンドウシステム上で、ユーザーが手動で気軽にマルチタスクを扱えるようになっている。そのおかげで、本業に関連する、検索などの別作業を割り込ませながら仕事を進める様態が一般的となっている。この従来無かった環境では、マルチタスクのおかげで業務の効率が上がる一方、本業への集中度が落ちて、次のような問題点が現れるようになった。<問題点1)>___-割り込み作業の内容により気が散る、本業から脱線、何をしようとしていたか忘れ、重要でない作業に走る。<問題点2)>___-割込みか作業の遂行のための手順の想起、関連情報の所在の想起、手榎順の実行、結果の確認方法の想起などに思考のコストおよび時間のコストがかかる。これらの新たな問題点の解決につながる技術の中で、ユーザによる曖昧な指示を解釈し、必要に応じて時間/空間の制約を越えて「良きにはからって」くれるソフトウェアはエージェントと呼ばれる。本稿では、エージェントによる代行に問題をシフトさせず、解決の対象を上記の<問題点2)>___-に絞って、「自動検索」の新しいユーザインタフェースを提案する。従来の関連研究では、検索の条件指定を自動化する試み、すなわち、明示的にキーワードを指定せずに類似文書を検索する文書アクセスを行うための手法として、たとえば文献[1]がある。但し、主眼は文字列成分分布の類似度比較という要素技術の側にあり、具体的にどのような状況でユーザの検索行為を省力化できるかが明示されてはいない。