著者
北脇 佐知子 藤野 博喜 神場 知成 久松 欣一
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.359-360, 1993-09-27

前述の論文では、アイコンの「わかりにくさ」をなくすために「モノクロ版」「カラー版」「実写版」の3タイプのダイナミックアイコンを試作した。本稿は、評価した結果に関して報告する。
著者
高木 和幸 中村 秀紀 米沢 千尋 岡田 謙一 松下 温
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.42, pp.209-210, 1991-02-25

近年、ネットワークセキュリティに対する関心が高まっているがその実際的な応用面については、理論的なものにとどまっている傾向がある。暗号化の技法はネットワークセキュリティの中心となるもので、現在最も急速に発展している分野の一つでもある。メッセージを暗号化して複合鍵を持っていない者には解読できないようにするという機能は暗号の基本的機能であるが、そこから鍵の配送、相手の認証などの新たな研究課題が生まれており、特に認証に関する研究は活発に行われているのが現状である。一方、ネットワーク網が発達するにつれて、それにともなう分散的処理に対する研究も現在活発に行われており、遠隔会議システムはその具体的な応用例の一つである。このような会議システムにおいては会議を円滑にすすめるためにはどのような環境を設定すれば良いのかという研究は行われていても、そのセキュリティに関する研究はほとんど行われていない状態である。そこで我々は、会議システムにおけるセキュリティ機能の必要性を議論し、実際の応用例としてUNIX上に構築したシステムを提示する。
著者
高橋 英之
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.42, pp.45-46, 1991-02-25

まずソフト宇宙論(これについては文献1参照)について説明し、ついでそれが非合理系から合理系への埋込みであることを論じる。最後に今後の課題として形式言語の必要なことを言う。全体を通して非ユークリッド蔑何学の考え方をアナロジーとして使う。
著者
野田悠介 阿原正弥 杉浦稜介 横井優斗 濱川礼
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.927-929, 2012-03-06

本システムはTwitterのつぶやきを解析し,ユーザにバッジを付与する.それを元にデータベースを作成し利用する.バッジとは,特定の単語ごとに用意され,ユーザがそれに合致するつぶやきを行った際に付与する機能である。これは,自作の言語解析エンジンとサーバによるデータベース操作で行う.現在Twitterは1億人を超えるユーザが利用している.その中で自分が求めるユーザを探すことが困難である.そこで,バッジを利用することで効率よく条件に合致するユーザを見つけることを目的とする.また,ユーザ間のコミュニケーションの円滑化に繋がると想定する.
著者
一色克将
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.279-281, 2012-03-06

統計翻訳は対訳辞書や文法によらず、翻訳元言語と翻訳先言語の対訳コーパスから得られる統計量に基づいて翻訳を行う手法である。統計翻訳の性能は、翻訳元、翻訳先言語言語の類似性に強く依存することが知られている。古文と現代文は本来同じ言語であるため、共通の単語が多く、語順がほとんど変わらないため、類似度が高いと考えられる。本研究では、この類似度の高さに着目し、古文、現代文に対し統計翻訳を行うことを試み、どの程度古文、現代文対訳コーパスを用いれば十分な性能が達成できるかの確認を行った。
著者
大森 匡 Wisut Sae-Tung 星 守
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.237-238, 1996-03-06
被引用文献数
2

最近のコンピュータネットワークではWWWなど様々な情報資源を提供するサーバ(情報ベース)が自然発生的に点在しており、ユーザか移動計算機からこうした情報資源を自由に検索・加工したい、という要求が大きい。しかし、これら情報ベースはユーザが望む利用手段や情報構造をあらかじめ用意していないことが多く、結果としてほぼ全ての情報を移動計算機側からブラウズしがちである。この問題を解決するためには一般に仲介者と呼ばれる補助機構が必要である。我々はスクリプト言語による遠隔プログラムを使ってこの機構を提案してきた。図1が提案した仲介者機構による検索手順である。すなわち、ユーザは未知な情報ベースに対し、(1)始めに、ユーザは情報ベースへそのクラス定義を問い合わせ、その仕様(i.e. 情報構造と利用手段)を教えてもらう。(2)次に、移動計算機欄で自分がやりたい検索スクリプトを合成し、(3)情報ベースに送って実行させる。この手法では、個々のユーザに依存した情報検索・加工手続き自体(「関心がある情報を探す」など)は移動計算機に載ってネットワーク内を移動し、必要な時に情報ベースへ送られる。従って情報ベース側ではそれ固有の検索手段以外はスクリプト言語の処理系だけを用意すれば良い。 我々はこの機構をPerlに永続オブジェクト操作機能をいれたスクリプト言語Persistent Perlを用いて試作している。しかし、移動計算機上にあらかじめ持っていた検索スクリプトと、情報ベース固有の情報との二つを合わせて使うようなスクリプトをユーザが直接Persistent Perlを使って記述するのは難しい。本稿ではオブジェクト指向SQLを使ってこうした検索スクリプトを合成する方式を論じる。
著者
井出 祐二 山下 廣太郎 松谷 淳
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.1850-1851, 1989-03-15

金融機関では,実績情報の活用を目的とした情報システムの構築が進められている。実績情報を格納するデータベースとして,アクセス・パタンが多様で,表形式で取扱うことが可能なリレーショナルデータベース(RDB)が有効である。また,実績情報として,主に,人事情報や顧客情報などの時系列形式の統計データ(時系列データ)が,扱われている。このように,金融機関で構築が進められている情報システムでは,膨大な時系列データを,柔軟に検索・運用することが求められている。本報告では,RDB上での時系列データ管理と,時系列データの問合せ方式について述べる。
著者
遠藤千麻 高橋桂太 金子正秀
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.671-673, 2012-03-06

実写顔画像から顔の形状を表す特徴点を取得し、主成分分析を行うことにより、顔特徴を定量的に扱うことができる。人の顔は様々な要素を含んでいるが、その中の一つとして、例えば、のんきや勇ましいなど顔全体の印象を言葉によって記述することがある。本研究では、顔部品(特に目、眉、口)の形状特徴と配置の印象が顔の全体的印象にどのような影響を与えるかを調べる。さらに、顔部品の形状・配置印象に基づいた顔の全体的印象に対する定量的な判定方法を提案する。
著者
長嶋 洋一 片寄 晴弘 井口 征士
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.48, pp.379-380, 1994-03-07
被引用文献数
3

コンピュータ音楽(Computer Music)の分野では、素材となる「音響」の生成は永遠のテーマであり、情報処理パラダイムや信号処理システムの進展とともに多くの楽音合成方式が研究されてきた。また、非線型力学現象である"Chaos"については多くの研究・応用が続けられており、コンピュータ音楽の領域でもに"Chaos"や"Attractor"に関連した試みがいろいろなアプローチによって行われている。ここには、音楽における基本的なFracral構造が、音楽構造レベル・音楽要素レベルだけでなく、音響素材レベルの段階においても階層化できないか、という根本的な課題がある。本稿では、この非線型力学の手法にもとづいた楽音合成の方式の検討と、具体的なシステム構築の経過報告として、コンピュータシミュレーションによる検討、DSPシステムによるインプリメント、ハードウェアDSP化とりアルタイム制御システム化について述べる。
著者
入宮 貞一 箱守 聰 井上 潮
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.53, pp.15-16, 1996-09-04

最近のネットワーク基盤の整備や計算機の高性能化などにより、電子化された各種の情報をネットワーク経由で利用できるようになっている。このような中で、いつでもどこでも必要なデータにアクセスできる環境が望まれている。しかし、携帯端末と無線ネットワークから構成されるモバイルコンピューティング環境(以下、モバイル環境)は接続が不安定で、接続コストが固定ネットワークと比べて高い。そのため、ネットワークへ接続できない場合にもデータへのアクセスが可能な、コストの低いデータ管理方式が求められている。本稿では、モバイル環境において、携帯端末とサーバの双方でデータ更新が生じる場合のデータ管理方式について検討し、要求条件、課題、対処および処理方式について述べる。
著者
高橋 一夫 喜連川 優 高木 幹雄
出版者
情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.119-120, 1993-09-27
被引用文献数
2

地球環境問題の重要性が広く認識されつつある背景を鑑み、ペタバイト規模の莫大な地球環境データに対する大容量アーカイバ、階層記憶管理/制御系、データ処理系の研究を現在進めている。当研究室では、1980年以来気象衛星NOAAの受信を行なっており、現在では20,000シーンに近いデータを保有するに至っており、容量にして2テラバイトにもなる。このような、大容量リモートセンシング画像のオンラインアクセスを可能とすべく現在、テープ操作ロボティクス用いた超大規模アーカイブデータベースシステムの試作を行なっている。本報告では、8mmジュークボックス、高密度テープ、ならびにRAID-3型ディスクアレイを用いた試作システムの概要とその設計指針について報告する。
著者
田渕 仁浩 村岡 洋一
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.83-84, 1993-03-01

本論文では,動画像に現れる複数の索引対象の同時点での出来事を指定した問い合わせから,指定された場面に適合すると思われるシーンを含む部分動画像を検索する方法について論じる.例えば,大相撲放送の動画像データベースにおいて,「西土俵際で投げの打ち合いをしている場面がアップになったような対戦を取り出せ」という問い合わせから,それらしい場面が現れる対戦を検索するような方法について論じる.動画像の各場面の事象を問い合わせで記述できるためには,場面毎の多くの事象に索引を付与しなくてはならない.しかし,問い合わせ条件は索引対象が多いほど,動画像に対する索引の時間間隔に対して時間的ズレを生じやすい.そのために,問い合わせに正確に一致するような場面は,事実上得られない.そこで,本論文では具体的な例を使って,こうした問い合わせを受理できるデータベースを提案中のMeSODモデルと不完全質問処理によって記述する方法について論じる.
著者
後藤建二 松田勝敬
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.879-881, 2012-03-06

我々はEthernetを用いてタグリーダとデータベースサーバを接続する。設置と撤収が簡易に行えるRFID情報管理を行うシステムを開発した。Ethernetだけではシステムの運用できる範囲が同一ネットワーク内に限定されてしまい、複数の部屋や建物での運用に制限が生じていた。そこで、データベースサーバ同士をTCP/IPを用いて通信を行い、各データベースサーバは他のデータベースサーバと同期をとり、異なるネットワークでも運用できる方法を検討した。これにより、大規模な運用が可能なシステムとなった。今回の発表では、システムの概要について発表し、その後データベースサーバ間の通信について発表を行う。
著者
村井 祐一 桝田 修一郎 加藤 高清 諸角 建 野田 健一
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.44, pp.111-112, 1992-02-24

移動物体を発見したり,動きのパターンや形状の時間的変化を調べるために,テレビカメラにより速続して撮られた画像を高速に解析する技術が進んできている.この技術を利用して野球のピッチャーが投げるボール像を2台のテレビカメラで観測し,ボール位置変化の精密計測,ボールのバッター平面到達位置の予測,ロボット捕球,ロボット打球等の高度処理を行うシステムの構築が可能と考えられるようになった.また飛球の速度計測や,ストライク・ボールの判定などは既に実用化されているが,本研究ではより高度な機能を持つ詳細飛行軌跡の観測システムをステレオビジョン方式を基に構築し,最終的にはロボットキャッチャーに捕球させたり,ロボットバッターに打球させることをめざしている.
著者
太田原 剛 杉山 高弘
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.101-102, 1992-09-28

Xウィンドゥ上で動作するアプリケーションプログラムのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)開発を効率的に行うツールとして鼎(かなえ)インタフェースビルダ「ゆず」がある。この「ゆず」の特長の一つにツールボックス機能がある。ツールボックス機能とは、ボタン、あるいはメニューなどの対話部品が選択された時に起動される処理(コールバック)を設定するためのものである。本稿では、以下の特長を持つツールボックス機能について報告する。・コールバックはマウス操作だけで設定可能・設定したコールバックをその場で確認可能・設定したコールバックのC言語ソースが自動生成可能
著者
蔭山 哲也 根本 啓次 篠原 克也
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.311-312, 1994-09-20

人工現実感システムの多くは仮想空間を映像情報だけで表現している。しかし映像情報と音響情報の双方を組み合わせることで、システムの利用者に映像情報だけでは伝えきれない臨場感を与えることができる。本稿では人工現実感スキーシステムの音響生成について述べる。以下、本システムで呈示する効果音について述べ、本システムのような分散システムにおける音響生成の問題点について述べる。最後に、音響生成モジュールの実装における上記問題点への対処について述べる。
著者
内田眞司 山本舜 里中健太郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.295-297, 2013-03-06

本稿では,UMLを含む成果物のレビューを目的としたソフトウェアオーバーホール手法とその環境を提案する.従来提案されているレビュー手法はテキストベースの成果物を対象としており,UMLのようなモデリング手法で記述された成果物に対する体系的なレビュー手法は提案されていない.ソフトウェアオーバーホール手法は作業者がソフトウェアを理解するプロセスを計測する手法で,分解されたコンポーネントを元通りに再統合する作業である.この一連の作業が深層的なレビュー手法となり,UMLに潜在的に含まれるバグを浮き彫りにする.試作したオーバーホールツールの適用実験を通して,提案手法の有用性を評価する.
著者
藤田 圭二 有沢 誠
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.40, pp.214-215, 1990-03-14

本稿ではJ.H.Conwayが考案した「PHUTBALL」ゲイムを扱う。PHU-TBALLは、PHILOSOPHER'S FOOLBALL(哲学者のフットボール)という言葉を略したもので、二人零和完全情報ゲイムの一種である。このゲイムの解析を行うことにより、ゲイム木探索手法などについて学び、どのような戦略を用いれば勝つことができるかについて研究する。
著者
松本 和彦 喜連川 優 高木 幹雄
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.40, pp.1257-1258, 1990-03-14

コネクションマシンは、数万個というオーダーのプロセッサアレイとハイパーキューブ形状の通信ネットワークを持つ、単一命令ストリーム多重データ(SIMD)の並列アーキテクチャマシンである。現在Thinking Machines Corporationが市販している最新モデルはCM-2と呼ばれ、フルセットで65536個のプロセッサを備えている。CM-2は、ワークステーションなどのフロントエンドにバスインタフェースを介して結合している。逐次的な処理はフロントエンド上で通常のプログラムコードとして実行され、並列処理の部分だけがバスインタフェースを通じてコネクションマシンに指令される。CM-2の操作は、PARISというライブラリの関数を呼び出すことによって行なう。このライブラリがサポートしている重要な機能は、仮想プロセッサ(Virtual Processor,以下VP)である。VPの数は物理的なプロセッサ数に関係なくとることができ、プログラマへの負担の軽減、プログラムの可搬性に大きく寄与する。VPの数を物理プロセッサの数で割ったものを、VP比と呼ぶ。今回、プロセッサ数8192、クロック6.7MHzのCM-2を使い、ベンチマーク性能評価を行なったので、その結果を報告する。