著者
立川 敬行 桧垣 博章 滝沢 誠
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.53, pp.311-312, 1996-09-04

Distributed systems are composed of multiple computers connected by communication networks. In distributed applications like teleconferences and teleclassrooms, a group of multiple objects have to be cooperated. The group communication protocol is required to coordinate the cooperation of the objects in the group. In the group communication, the following services have to be supported : (G1) A message sent by the member object is received by one or multiple destination members in the group. (G2) A member object in the group receives messages in the causal order. In the teleconferences, some new member joins the conference and a member leaves the conference. Furthermore, some object may be faulty. If the member-ship of the group is changed, every member object has to reach agreement on the membership. By the group membership protocol, only and all the member objects make agreement on the membership of the group. Reiter [2] discusses a centralized membership protocol where one coordinator object coordinates the cooperation among the objects and the data transmission is stopped during the execution of the membership protocol. In this paper, we would like to discuss how to support the services (G1) and (G2) without stopping the data transmission in the presence of the membership change.
著者
竹越 康治 熊谷 毅
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.193-194, 1997-03-12

近年, 画像データベースの構築が活発に行われ, 大規模化が進んでいる。それに伴い画像検索方法がさかんに研究されている。中でも画像の類似度に着目した検索方法が考えられている。本研究では, 画像を直交関数で近似する場合に, 項数を増やすに従って近似度が上がること, 及び, 直交関数の選び方により低次の項にエネルギーが集中することに着目した類似画像検索方法を提案する。この方法では, データベース構築のだめの前処理や、画像の特微量による分類等を行わずに, 画像を直交変換して得られる係数を低次の項から順に比較していくことで, 段階的な類似検索を行うことができる。本研究では, この手法を天気図の検索に応用することを目的今する。
著者
塩尻 史子 守屋 俊夫 武田 晴夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.55, 1997-09-24

映画やテレビなどの映像制作の分野において、撮影の困難なシーンや仮想のシーンを制作する手段として特殊撮影だけでなく、CGや実写の合成も多く用いられており、CG技術に対する期待は大きい。そこで本稿では、撮影困難なシーンのひとつである自然現象として、実写映像に対してCGの虹を合成する一手法について述べる。本方法では虹の物理法則および背景実写映像撮影時のカメラパラメータを考慮した。また、人間の感性を付加するための演出性も考慮し、実写に近い虹から、それをアレンジして得られるファンタジックな虹まで表現することが可能である。本方法を利用して開発したツールは映画の虹出現シーン制作に適用された。
著者
岡村 光善 斎藤 光男 西田 委甲子 福井 美佳
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.269-270, 1990-09-04

コンピュータの進歩に伴い、その取扱うデータが数値から文字,図形,画像などその範囲が広がっている。またその利用者も専門家の手を離れ、一般に広がってきている。そうした流れの中で、マンマシン・インタフェースが益々重要な役割を果たすようになってきており、その中でも人間の視覚に訴えるコンピュータグラフィクス分野の発展は目覚ましい。しかし3次元図形の写実的な表示には、画素単位の多大な計算を必要とするため、実時間での応答は非常に難しく専用のワークステーションで実現されているのが現状である。このボトルネックを解消し、より広い分野での利用を可能とするため、グラフィクス処理専用のLSI(HSP:High-speed Shading Processor)を開発してきた。今回、パーソナルコンピュータ上で実用的な3次元グラフィクス処理を実現するために、HSPを使用したグラフィクスボードと基本的なソフトウェアを開発したので、その概要について述べる。
著者
澤田 清 三道 弘明
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.51, pp.265-266, 1995-09-20

信頼性実証試験(Reliability Demonstration Testing)は、ハードウェア製品の開発段階終了後,そのハードウェアに目標とする信頼性が十分に実現されているかどうかの実証・確認を目的として考案された.ソフトウェアの品質保証が問題となっている今日,ソフトウェア製品に対してもこの信頼性実証試験の考え方を適用することは十分に意義のあることである.このような考え方に基づき,筆者らは,これまでハードウェアに対して提案されてきた信頼性実証試験の種々の方法のうち,規準型およびゼロ障害型の試験方法をソフトウェアに適用することを試みた.規準型の信頼性実証試験では,ハードウェアに対するそれと同様に,統計的検定論の考え方に基づいて,生産者リスクと消費者リスクの値を指定する方法により定式化した.一方,あらかじめ定められた試験中に発生した障害回数が0のときのみ対象製品を合格とするゼロ障害型の信頼性実証試験においては,設計変数が1つだけであるので,生産者リスクまたは消費者リスクのどちらか一方の値を指定することにより設計可能であった.なお,対象としては,計算機のOSや生産システムの制御ソフトウェアのように時間に関して連続的に用いられるソフトウェア(以後,連続型ソフトウェアと呼ぶ)と,通常の数値計算ソフトウェアのように時間に関して離散的に使用されるソフトウェア(以後,離散型ソフトウェアと呼ぶ)の2通りを考えた.本研究では,ソフトウェアのゼロ障害型信頼性実証試験に対して,Kullback-Leiblerの情報量を用いた新しい設計方法を提案する.なお,ここでも,連続型および離散型の2通りのモデルを扱う.
著者
藤崎 直哉 村上 岳生 新開 慶武
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.123-124, 1997-03-12

NOW(Network Of Workstations) および並列計算機のような並列処理システムにおいて, プロセッサやプロセッサ間ネットワークの性能向上およびメーッセージパッシングなどの並列化技術の進展に伴ってI/0の性能向上が重要な課題としてクローズアップされている。また, このような並列処理環境において, ファイル内のデータを分散配置して並列計算を行なう並列アプリケーションには, 各計算ノードがそのファイルに対してストライドアクセスをする特徴 がある。SPFS(Scalable Parallel File System) は, 複数I/Oノードへのデータストライピング, 及びストライドアクセスとコレクテイプI/Oをサポートスることによって, スケーラブルなI/0性能を可能にするポータプルなI/0ライブラリである。本稿はSPFSの実装について述べる。
著者
佐藤 和彦 池辺 八洲彦 藤代 一成
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.187-188, 1992-09-28

現在多種類の自然言語辞書(以下辞書とよぶ)が利用されているが,ユーザーの立場から見ると辞書にはいくつか不備な点が認められる。それらは大別して構造的な欠点と内容的な欠点の2つに分類することができる。構造的な欠点の多くは通常の辞書が「紙」という媒体で構築されていることを原因とする欠点で,内容的な欠点とは辞書が扱う情報に関する欠点である。文献では,内容的な欠点の一例として英和辞書における単語の語源情報の取扱いの不備が指摘されている。自然言語の時的発達に関する情報をまとめて語源情報という。語源情報には,その単語に関する意味,語形,用法などの歴史的変化の情報が含まれる。当研究室では,英和辞書に普遍的に見られる語源情報の不備を新しい視点から改善した辞書システムを,高度データベースシステムとして構築するプロジェクトが進行中である。その一部として本報告では,大学受験生(高校生),一般社会人を対象とした英単語学習システム構築を念頭におき,語源情報の一部である印欧原語語根から生じる単語間の関連の利用可能性と有効性の調査結果について述べる。
著者
檀裕也 墨岡学 和田武
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.515-517, 2011-03-02

日本語の俳句は季語を含む5・7・5の音韻とリズムで構成されるが、英語俳句は3行の散文形式で、その特徴を捉えるには困難なところがある。本研究では、英語俳句の特徴を抽出するために適切な文書ベクトルを構成し、従来手法との比較を行った。
著者
益田真輝 仲谷善雄 泉朋子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.127-129, 2013-03-06

近年、インターネットの発展により、各自が観光地で経験した内容を公表しあうことで観光を促す状況が出てきている。そのような現代において、観光会社や地域の人が推薦する定番の観光スポットを推薦するシステムだけでなく、観光客どうしが個性的な観光を共有しあうことが必要である。本研究では、観光地で撮った写真を加工して単独あるいは複数人で四コマの物語を作るように促し、それを公表することで他者を観光にいざなう観光コミュニケーションツールを試作し、評価を行う。観光地で物語を生成するために物語のネタを探す行為を通じて、創造性あふれる観光を創出でき、また他者の物語を共有することで、観光地の新たな魅力を発見するツールとなると思われる。
著者
三野陽子 小林一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.583-585, 2011-03-02

今日,メタボリックシンドロームや生活習慣病の有病者が増加し,国民の健康改善への意識が向上している.また,医食同源という考え方があるように,バランスのとれた食事を取ることが健康な生活につながる.そこで本研究では健康管理の一つとして,食事に注目し, 個人のスケジュールを考慮したレシピ推薦手法を提案する.提案手法では,初めにスケジュールを基にカロリー摂取量を制限したレシピの候補を選択し,更に線形計画法を用いて栄養バランスが良い健康面に配慮したレシピを推薦する.また,推薦された食事を食べなかった場合や使用したい食材がある場合など様々な状況にも柔軟に対応し,レシピ推薦を行う.
著者
來迎直裕 小笠原直人 佐藤究 布川博士
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.15-17, 2013-03-06

携帯電話は私たちの生活で情報を取得する手段として欠かせない存在であり、情報を取得するには携帯電話の着信音等のインジケータの存在に気づかなければならない。しかし、携帯電話はポケットやかばんに収納されているため、環境や行動によっては着信に気づかない場合がある。そこで、帽子のつばにLEDを取り付けてLEDの点滅によって通知情報を提示する帽子型インジケータを提案する。これは、視覚から通知情報の有無を知ることができるため、周囲の環境に左右されずどのような場所でも通知情報を受け取ることができると考えた。そして、有用性の評価のために帽子インジケータと携帯端末との比較実験を行い、実験結果について評価を行った。
著者
坂下 聡 中村 克彦
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.17-18, 1992-09-28

Mologは,単位融合にもとづくデータ駆動形並列計算のための言語である.Mologの計算モデルは,単位節集合の形式で与えられた入力データに規則を前向きに適用して新たな単位節を生成するデータ駆動形である.単位節と規則の間の融合は,非同期並列的に計算可能であり,SLDにもとづく論理プログラムの計算方法よりも並列度の高いシステムの実現が期待される.一方で,多重環境が必要となる.この計算では,単位節が各プロセスの参照するメモリ上に置かれ,また多数の変数環境が動的に管理される.この報告では,structure sharingを用いたMologのインプリメントについて述べる.
著者
伊藤 映 福岡 俊之 藤田 卓志 西山 聡一 渡辺 和之 田口 ひとみ
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.351-352, 1993-03-01

近年、パーソナルコンピュータはその普及のめざましいものがあるが、個人が生活のパートナーとして使うとうい点ではまだまだ、心理的にはパーソナルとはいえない状況である。我々は、コンピュータの操作性という意味での「物理的な壁」はもとより、人とコンピュータのスムーズでかつ深いコミュニケーションを阻む「心理的な壁」をも取り除いた「つき合いたくなるコンピュータ」のためのヒューマンインタフェースの研究を行っている。特に、コンピュータ上に、賢いだけでなく親しみをもって接することのできる生物のような「エージェント」を用いた対話を提案している。その研究の一環として、コンピュータの内部世界を写し出し、利用者とその世界との仲介を行う「仮想生物」というエージェントの導入を提案し、コンピュータ内の「仮想世界」に没入し、仮想生物と対話できるシステムを試作した。本稿では、試作したシステムの概要とその基本モデルの考え方、更にシステムの基盤となるプラットフォームの実現例について述べる。
著者
多田陽風 杉野栄二 瀬川典久 澤本潤
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.187-189, 2013-03-06

本稿では、SNSを用いて人物の日々の服装の記録を取りながら、所有する洋服アイテムの管理を支援する研究について述べる。ユーザは自分の所有する洋服アイテムの登録を行い、SNS上に仮想のクローゼットを作る。そして、SNSに毎日のコーディネートを日記のように記録し、いつどの服を着ていたかという情報を蓄積させる。SNSは、蓄積された洋服アイテムとコーディネートの情報から、何色の洋服アイテムを多く持っているか、どの洋服アイテムを一定期間着用していないかをユーザに通知する。また、ユーザの所有する洋服アイテムと日々のコーディネートを他ユーザに公開することにより、他ユーザから新たなコーディネートを提案してもらうこともできる。
著者
杉原 周治 本庄 忠春
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.39, pp.2031-2032, 1989-10-16

当社ではふたつの異なった文化を持ったメールシステムが独立に存在しているため、 これらを接続したいという要求がある。メールシステムの内ひとつはスタッフ部門を中心に運営している企業内電子メールシステム-アラジンで、 もうひとつは主に技術者で運営している社内UNIXメールシステムである。両者はホスト-端末の機能分散の程度、オフィス組織の認識(部門アドレス、オフィス宛メール)、コード系(EBCIDIC,EUC)、メール対象(文章、表、図形、グラフ)等が全く異なっている。
著者
渡辺 淑子 筒井 健作 嶋田 浩之
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.42, pp.273-274, 1991-02-25

NEC では、今春落成したスーパータワー向けに統合オフィスシステム"アラジンII "を開発し、その製品化を進めている。オフィスシステムは企業内のあらゆる部門、あらゆる職種の人達が利用するシステムである。利用者が使う機能や利用頻度は各利用者ごとに大きく異なるため、利用者の利用形態に応じてメニュー選択時の動作などのユーザインタフェースを変更できる「カスタマイズ機能』はオフィスシステムには必要不可欠の機能である。本稿では、NECが開発した統合オフィスシステム"アラジンII "でのカスタマイズ情報の管理方式について述べる。