著者
藤井 康雄 市田 浩三 清野 武
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.18, no.11, pp.p1095-1101, 1977-11-15
被引用文献数
2

A method is described for finding maxima and minima of multivariable functions. Using interval arithmetic, one can find the global maximam or minimum with rigorous error bounds. The convergence can be made fast by Newton's method after subregions are grouped.
著者
塩見 昌裕
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.45-48, 2019-12-15

人および擬人化可能な対象からの意図を感じる接触である「ソーシャルタッチ」は,人々にさまざまな身体的・心理的・生理的な変化をもたらす.本稿では,ロボットが人と日常的に生活を共にする将来を想定し,ソーシャルタッチを行うロボットが人間社会にどのようなプロセスを経て受容されうるのかの考察を行う.ロボットの外見や立ち振る舞い,社会的立場,そして触れる相手に対する認知がソーシャルタッチを伴う関わり合いに対してどのような印象をもたらすのかについても,考察を進める.
著者
川中 普晴 上野 和代 高松 大輔 鶴岡 信治
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.314-317, 2019-03-15

現在,日本では超高齢化社会の到来を目前に,さまざまな問題が顕在化しつつある.このような社会的背景から,現在,介護や福祉に関する分野では研究開発が盛んに進められている.本稿では,これらの取り組みについて(1)介護・福祉分野におけるロボティクスの応用,(2)認知機能・運動機能評価のための画像処理といった工学的なアプローチに焦点を絞り,現在進められている取り組みの内容や今後の動向について簡単に紹介する.また,実際の介護現場の状況についても述べるとともに,介護記録の電子化と介護データの集約の必要性についても考える.最後に,介護・福祉の分野における情報工学の可能性についても述べる.
著者
西田 亮介
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.59, no.7, pp.596-598, 2018-06-15

近年,密接になっている情報化と政治の関係について簡潔に概観する.SNSなどが身近なものになり,また選挙といった政治的選択に付随する情報収集における重要な存在になるなかで,SNSを使った政治的介入に対する懸念が高まっている.これらの主題を扱うにあたって,世界的に問題視されている近年のケンブリッジ・アナリティカ等の事例を紹介する.その後,技術的な規制は不可能ではないが,言論の自由といった民主主義国固有の前提条件を毀損しかねないという懸念やディジタル・ゲリマンダリング等の議論に言及し,近い将来の国内における懸念事項として憲法改正の国民投票運動の例を挙げた.
著者
岸 知二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.268-273, 2009-04-15
参考文献数
6

プロダクトライン開発は,ビジネス目的や開発組織の状況に応じて体系化されるものであり,個々の開発形態はきわめて多様である.しかしながらそれらには共通する本質的な部分がある.本稿ではそうしたプロダクトライン開発の全体像について説明した後,そうした開発の最上流で必要となるスコーピングや要求定義に関する話題を紹介する.
著者
武田 浩一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.47, no.7, pp.723-728, 2006-07-15
参考文献数
8

ビジネス・インテリジェンス(BI)とは,企業が持つ社内外の情報を活用し,ビジネスにおけるよりよい意思決定を迅速・確実に行うための活動や手法に関する包括的な概念(conceptual umbrella)である.BIという用語は,Howard Dresnerが1989年に命名したとされており,最近のインタビュー☆1で,DresnerはBIが技術的な内容にフォーカスしたものではなく,企業内の人材とプロセスを統合してビジネス目的を達成することが主眼であると明確に述べている.Dresnerはさらに,BIが情報の民主化(information democracy)といえる方向に進んでおり,少数のアナリストによる高度な情報分析から,ビジネスの現場で誰もが意思決定や行動につながる知見(insight)の獲得のためのインフラとして普及すると予見している.このためには,たとえば重要業績評価指標(key performance indicator KPI)の目標達成や改善を可能にするBIや,BIツールの標準化と理解,業務プロセスへの統合といった諸問題について言及されなければならないが,ここでは技術的な側面を中心に,人工知能技術を応用した最近のBIについて解説する.特にテキストマイニングを利用して,従来のデータベースに含まれる数値・コード化された項目を中心とする構造化情報と,フリーテキストで記述される非構造化情報を統合することで可能になったBIの応用について詳しく紹介する.
著者
坂村 健
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, 1999-03-15
著者
坂村 健
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, 1999-03-15
著者
黒木 聖司 長尾 剛司
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.46, no.7, pp.792-798, 2005-07-15
著者
竹田 正幸 篠原 歩
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.43, no.7, pp.763-769, 2002-07-15

テキストデータを圧縮したままパターン照合を行う「圧縮テキスト上でのパターン照合」が新しい研究課題として脚光を浴びるようになった.本稿では,この課題に関する最新の研究成果について,理論と実用の両面から解説する.
著者
松島 敏和
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.62, no.9, 2021-08-15

モバイル空間統計を活用した新たな人口動態モニタリングへの期待が高まっている.特に,24時間365日の人の動きが把握可能な「時間的網羅性」,全国における人の動きが把握可能な「空間的網羅性」の特長は,人の動きが大きく変化する災害時・イベント時にその力を発揮する.本稿では,モバイル空間統計を用いた大阪北部地震と渋谷ハロウィンのモニタリングの事例を紹介し,今後のデータ活用について述べる.
著者
齊藤 暁男
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.11, pp.1084-1089, 2019-10-15

フォントがどのように制作されているのか,フォントエンジニアの実際の仕事を交えながら説明する.フォントが制作されるプロセス,フォントのフォーマットの違いや欲しい文字を出力する仕組み等を説明しながら,複雑な機能を実現するための仕組みやそのためにフォントに含まれる情報を紹介する.普段何気なく使用しているフォントがどのように制作され,システムの中でどのように扱われているのか等について述べる.
著者
水野 昭
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.11, pp.1070-1075, 2019-10-15

「見やすい文字」がコンセプトのUDフォントは,イワタとパナソニックが2004年から2006年にかけて共同開発し世界で初めて市販化したものだ.発売して間もなく様々な製品に用いられ,いまやUDフォントを見ない日はないほど広まっている.これほどまでに世の中に受け入れられたのは,「見やすい文字」が世の中のニーズに合致したからにほかならない.その背景には電化製品の小型化と多機能化による表示文字の小サイズ化,そして社会の高齢化があった.発売して10年以上経った今でもUDフォントの様々なバリエーションが登場するなど進化を続けており,今後ますます我々にとって身近な存在になっていくことが予想される.
著者
萩谷 昌己
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.62, no.11, pp.e62-e66, 2021-10-15

2021年7月30日,文部科学省は2025年の大学入学共通テストに「情報」を出題教 科として,「情報I」をその科目として定めることを正式に発表した.これに呼応して本会では2021年8月4日に以下の意見を会長名で表明した.本稿では,この意見の背景を説明するとともに,多くの大学が入試に「情報」を採用すべき理由を述べる.すなわち,情報分野の素養は「情報社会に生きる市民」が共通して身につけておくべきものであり,すべての大学学部学科において,それぞれの学習および研究はその基礎の上に展開されていることを鑑みるならば,その定着を大学入試で測ることは高等教育にとってまったく適切である.
著者
中山 泰一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.7, pp.660-662, 2019-06-15

本会では,第81回全国大会から,中高生ポスターセッションを始めた(同時に,「中高生情報学研究コンテスト」を始めた).本稿では,まず,中高生ポスターセッションを企画した経緯を述べる.情報の分野で優れた探究活動を行う中高生がおり,本会がその発表の場を提供することは重要である.また,2022年度からの高等学校情報科では「情報I」と「情報II」が設けられるが,「情報II」の内容に「情報と情報技術を活用した問題発見・解決の探究」が含められるため,本会はその探究活動を発表する場を準備しておく必要がある.さらに,本稿では,中高生ポスターセッションの実施にあたっての取組み,表彰制度などについても述べる.
著者
鹿野 利春
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.7, pp.663-664, 2019-06-15

2019.3.16に開催された情報処理学会初等中等教育委員会主催としては,初めての「中高生ポスターセッション」には日本全体から42の発表があった.これは,学問への誘い,さまざまな交流,研究・教育力の向上,学会のプレゼンスの向上など,多くの効果があった.今後は,運営の改善による効果の最大化と,若い世代の才能についての指導と環境の提供が期待される.
著者
大川 恵子 泉山 英孝 加藤 朗 村井 純
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.51-57, 2001-01-15

次世代インターネットに向け,IPv6技術を核として,高速広帯域での高機能な転送,マルチキャストアプリケーション,多様なメディア転送などの新しい技術の研究開発が進められている.WIDEプロジェクトは1997年から,インターネット上の大学環境SOI(School of Internet)を開発構築してきた.
著者
牛来 峯聡
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.61, 2018-12-15

全国高等学校情報教育研究会は,情報教育の推進に寄与することを目的に,教科「情報」についての実践や研究の発表を積極的に行い,多くの事例や活動を共有し,また,各種学会との共催やイベントの後援などを通じ,情報科教員のスキルアップの一端を担っている. 2018年5月17日に未来投資会議が開催され,教科「情報」が大学入学共通テストの科目に導入される方向性で検討されていることを受け,全国高等学校情報教育研究会は,我が国の将来を見据え,情報処理学会をはじめとした関係団体と連携し,研究・研鑽・実践を行い教員の指導力向上を目指すとともに,子供たちのために,また,我が国の情報教育の発展のために,より一層尽力していく.
著者
小山 謙二 中村 亨 西尾 修一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.39, no.7, 1998-07-15
著者
遠藤 謙
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.54, no.7, 2013-06-15