著者
竹村 昌敏 今泉 英明
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.59, no.7, pp.592-595, 2018-06-15

平成30年の診療報酬改定にオンライン診療が正式に認められ,今後遠隔医療が普及していく流れは不可避なものなった.本稿では,次世代医療として,この遠隔医療とその先の未来に実現される人工知能(AI)に基づく医療技術に関して概説する.遠隔医療に関しては,遠隔医療が発展してきた背景を紹介した上で,大きく医師と患者(DtoP),医師と医師(DtoD)の2種類の遠隔医療形態の利点・欠点を整理し,目指すべき遠隔医療の形を示す.更に,平成30年4月に米国食品医薬品局についに認可された初の機械学習に基づく医療機器を例に,人工知能が活用される医療領域に関して説明し,来たる将来の医療に関して論ずる.

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雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, 1965-03-15
著者
松原 仁
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.8, pp.668-669, 2017-07-15

2017年5月に囲碁の世界ランキング1位のカ・ケツ(柯潔)とコンピュータ囲碁のAlphaGoが戦って,AlphaGoが3連勝した.その直後にAlphaGoは自己対戦の50局の棋譜を公開してそれを置き土産に引退を発表した.本稿はその速報である.
著者
江見 圭司
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.462-466, 2018-04-15

筆者はこれまで,ETソフトウェアデザインロボットコンテストでオブクジェクト指向設計の教育とモデル図の審査をおこなってきた.その経験と実績を踏まえて,オブジェクト指向設計の初心者が間違いやすいポイントをクラス図,シーケンス図,ユースケース図などをもとに解説する.
著者
山本 毅雄
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.19, no.6, 1978-06-15
著者
土井 賢治
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.59, no.11, pp.971-973, 2018-10-15

深層学習の画像識別分野への適用事例として,ラーメン二郎の画像から提供店舗を識別するモデルを作成した際の具体的な作業項目や勘所を紹介する.学習データの収集および分類工程においては, クローラーで収集した画像に対するクレンジング処理について重点的に解説する.モデルの学習においては, モデルの識別精度向上につながる各種手法(ファインチューニング, データ拡張,モデルアンサンブル)について重点的に解説する.学習したモデルの評価においては, モデルの各種評価指標の解説および, 作成したモデルの具体的な識別精度を提示する.
著者
平澤 直
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.167, 2019-01-15
著者
遠藤 慶一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.174-177, 2019-01-15

近年,高等教育機関では,PBL(Project-Based Learning:課題解決型学習)と呼ばれる教育手法が広まってきている.PBLは,「課題を発見し,解決する」というプロセスにより学ばせる教育手法であり,問題発見力,問題解決力などの向上に高い効果があると言われている.愛媛大学工学部情報工学科の分散処理システム研究室および愛媛大学大学院理工学研究科電子情報工学専攻ICTスペシャリスト育成コースでは,社会に実際に存在する課題を題材としたPBL(実課題PBL)を実施している.本稿では,分散処理システム研究室およびICTスペシャリスト育成コースで実施している実課題PBLの実例と,実施に際しての工夫点などを紹介する.
著者
古川 雅子
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.173, 2019-01-15

教育の情報化が加速する中で,学習管理システム(Learning Management System : LMS)等の教育プラットフォームに蓄積される膨大な学習ログを活用し,学習者の行動履歴を解析するラーニングアナリティクス(Learning Analytics:LA)と呼ばれる研究が世界中で活発になってきている.今後さらに学習ログの価値が見直され,LA が当たり前になったとき,教育改善のための試行錯誤は,個人的な経験則だけでなく客観的なデータと共通の理解に基づいたものになることが期待されるだろう.
著者
垂水 浩幸
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.51, no.7, pp.782-788, 2010-07-15

twitterなどのソーシャルメディアと実世界情報との連携の可能性と実例を紹介する.これらの例においては,ソーシャルメディアという巨大な分散情報処理機構に実世界のデータが取り込まれているため,巨視的に実世界インタフェースのあるシステムとみなすことができる.物理センサがソーシャルメディアに接続されている例と,人間であるユーザがセンサの役割を果たす例について述べ,今後の展望を示す.
著者
松尾 真一郎
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.56, no.11, pp.1082-1087, 2015-10-15

暗号技術は情報を守るだけでなく,新たなサービスを実現するためにも利用される.その代表例としてお金を暗号技術を使って表現する電子マネー技術がある.本稿では,1980年代以降の初期の電子マネー技術の検討から,ここ数年話題になっているBitcoinを代表するディジタル通貨について概要を述べると同時に,ディジタル通貨が今後ネットワーク時代の経済を支える新たなインフラストラクチャーになるために,暗号技術をはじめとする諸技術がどのように整備され,発展される必要があるかを述べる.
著者
松崎 公紀 江本 健斗
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.482-488, 2015-04-15

BSP (Bulk Synchronous Parallel) モデルは,L.G.Valiant (2010年ACM Turing賞)によって1990年に提案されたモデルであり,抽象並列計算機モデルと並列計算モデルとを与えるものである.近年,Google Pregelなど,BSPの計算モデルに倣った大規模グラフ処理フレームワークが提案され,BSPモデルにも注目が寄せられている.本解説では,BSPの提案に至った歴史やBSPの計算モデルについて説明するとともに,BSPに基づく実際の並列プログラミングについて,コードを交えて紹介する.
著者
野村 万蔵
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.2-3, 2018-12-15
著者
須川 賢洋
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.354-355, 2018-03-15

情報分野において,現在社会が抱えるさまざまな課題について各分野の研究者や実務担当者がエッセイ形式で記述した論集.特にこの2,3年の間に問題が顕著化するであろう事項を中心に収録している.取り扱っているテーマは,「東京オリンピック・パラリンピック」「シーサート(CSIRT)」「システム監査」「標準化/規格化」「仮想通貨」「情報教育」「セキュリティ人材育生」「ダークウェブ」「ソーシャルメディア」「テレビ放送」「自動運転車」「医療情報」「テレワーク」「オープンデータ」「マイナンバーカード」「司法のICT化」「知的財産戦略」「サイバー犯罪」「匿名加工情報」である.
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.76-79, 2018-12-15
著者
村上 正行 飯山 将晃 美濃 導彦
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.66-69, 2018-12-15

筆者らは,2014年度から2016年度にかけて「京都ICT教育モデル構築プロジェクト」として,京都市立西京高等学校附属中学3年生を対象に,タブレットを活用したさまざまな教育実践を行い,多様な学習ログを取得した.その学習ログを分析して得られた成果として,(1)学習している時間帯や解答時間などの学習状況の可視化,(2)問題を解く際のペンストロークの分析による解答停滞個所の検出,(3)数学の図形問題を対象に,解答に至る過程を可視化した上で特徴毎に分類,を紹介した.