著者
松本 知佳 柳瀬 亮太
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.55, pp.389-392, 2012-07-22

本研究では、長野県栄村の応急仮設住宅を対象とする調査を行い、豪雪地における応急仮設住宅の居缶性に関して検討した。収集したデータを分析した結果、狭小性に関する問題、積雪に関する問題、住性能に関する問題が明らかとなった。さらに、応急仮設住宅の満足度は入居時に大きく上昇し、その後は微増する傾向を示した。今後は、積雪や寒さに対応した、豪雪地における応急仮設住宅を見直す必要がある。
著者
瀬尾 明香 増田 達男
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.51, pp.335-338, 2008-07-27

城下町金沢の惣構堀について、GIS都市計画基本図をベース地図として、最古の「寛文7年図」(西暦1667年)から得られる空間情報をトレースした。昨年は、明治期の公図である町図の測量街路を介在したが、本年は、「寛文7年図」の精度が高い点に着目し、直接、GIS都市計画基本図に重ねる手法を採用した。その結果、昨年の重ね図に微妙に修正を加えることができ、さらに精度の高い惣構堀の復元図を作成するこかができた。
著者
杉江 寿一 増田 達男 川上 英敏
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.47, pp.260-263, 2004-07-17

城下町金沢の惣構を対象とし、図上調査および現地調査によって藩政時代の惣構と現在の用水を比較検討している。用いた資料は、延宝期金沢城下絵図、文政期金沢城下絵図、GIS地図情報である。図上調査によれば、延宝期に幅広の堀が存在した可能性が認められた。ただし、当時の記載が正確であるという確証はない。現地調査の結果からは、惣構を示す地形や石垣等を発見することができた。その結果、延宝期に幅広の堀が存在した可能性を否定する事実は、少なくとも認められなかった。
著者
湯浅 美奈子 黒野 弘靖
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.50, pp.455-458, 2007-07-15

町家は日常の生活空間としてだけでなく、年中行事や通過儀ネLを行う空間として機能してきた。新潟県上越市高田仲町通りにおいて、儀礼の際の町家の空間利用を見ることにより、町と町家のつながりについて明らかにする。結婚式では一軒の町家、葬式では向こう三軒両隣、祗園祭りでは町内を空間の単位として利用している。儀ネLに応じて空間の単位を使い分け、町とのつながりを変化させることにより、町家は様々な場面に対応している。
著者
大森 康代 鈴木 直哉 高山 誠
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.47, pp.20-23, 2004-07-17

本研究では、開口を設けた逆転懸垂型シェルに対する開口の影響が荷重条件の違いによりどのように変化するのかを調べることを目的とした。試験休は無開口、及び稜線上と対角線上に開口を設けた3タイプを設定し、全休載荷、中央部分載荷の2つの荷重モードで実験を行った。その結果、開口の位置により変形モードが異なり、剛性等にも影響を与えること、また、荷重モードが全体載荷から中央部分載荷に変わると、荷重モードによる影響を受けて、前述の開口による影響が変化することが明らかとなった。
著者
笠原 英明
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.46, pp.399-402, 2003-07-19

ルネサンス以降の建築家は、古代に関心を示してきたが、特に建築の起源に関する物語は、建築の正当性を主張するためには重要なものであった。フレアールが『比較論』において引用した著作家のうち、最初期の人であるアルベルティは、F.ショエによって分析を受け、起源に関する物語から真理を汲み取った成果を評価される。しかし、彼による物語の考察は、副産物を生じさせる。それはギリシア、ローマの古代建築の優越を正当化する意図のもとに編まれる建築史と、主に比例に関する教義的な美学である。しかし、フレアールによる十七世紀のフランスにおける古典主義の始まりにおいては、以上のアルベルティの帰結すべての有効性が失われていた。
著者
梅嶋 修 山崎 完一
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.49, pp.309-312, 2006-07-09

新日本石油加工株式会社柏崎工場は明治35(1902)年に操業を開始した製油工場である。ドラム缶塗装場は明治42(1909)年の建築で、渡辺六四郎の施工による煉瓦建造物である。工場所有の資料を調査した結果、「構内建物平面図 原紙」より大正元(1912)年の増築が判明し、「製缶場及容器係控室雪崩止めの図」及び「ドラム缶塗装場照明器具取替工事」より、昭和35(1960)年頃に行われた「製缶場」から「ドラム缶塗装場」への用途変更等が明らかとなった。
著者
山田 匠 坂牛 卓
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.49, pp.489-492, 2006-07-09

本計画は、サステイナビリティの事例検討から設計の主眼を下記3点に置き、長野市の裾花川河畔に敷地を定め集合住宅の設計を行うものである。1)地形の連続性:敷地東西を流れる水路のうねりを敷地内に連続させることで周囲と一体化した地盤を形成する。2)山風の通り抜け:敷地に流れ込む山風が建築物間を流れ、住戸の通風を促進させるよう風の通り道を設ける。3)太陽光の適切な取り入れ:夏至と冬至の南中高度を考慮し、太陽光を夏は遮り、冬は導くよう建築形態及び、配置を決定する。
著者
宮島 昌克 池本 敏和 アシュール ネビル
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.48, pp.5-8, 2005-07-10

本研究では、災害時に重要拠点となる医療機関に注目し2004年新潟県中越地震による被害状況を明らかにするとともに、主として、医療機関におけるライフラインの機能被害が医療機能に与えた影響について考察した。その結果、医療施設の場合、建物の被災度判定を行うだけでは十分ではなく、ライフラインの機能被害など、医療機能に影響を及ぼす各要因の被災度を検討し、総合的に医療機能の被災度を判定する必要があることが示唆された。
著者
吉田 純一 多米 淑人
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.54, pp.531-532, 2011-07-10

例年2月最終週の土・日曜日に行われている福井県勝山市の左義長は、櫓の上で女物の肌襦袢を着た男衆が太鼓を叩きながら、身振り手振りもおかしく舞い踊る独特の行事である。本稿はこの左義長において市内12地区にたてられる櫓の形式と特徴について報告する。
著者
平田 圭亮 中村 友紀子 加藤 大介
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.51, pp.161-164, 2008-07-27

2007年07月16日に新潟県上中越沖が発生した。本報告では、震度6強を記録した柏崎市のRC造学校建物を対象とし、その地域の耐震補強化の状況、竣工年と被害の関係および耐震性能と被害の関係について調査した。調査は、新潟県の施設台帳、応急危険度判定調査表、県と市の各被害報告書および現地調査により行った。その結果、柏崎市のRC造学校建物の耐震補強化率は低くかったが、駆体にはほとんど被害は見られなかった。
著者
ルイック ペトラ
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.48, pp.361-364, 2005-07-10

From 1922 on, many Japanese artists visited the Bauhaus and introduced it in various Japanese magazines. However, these articles were rather superficial descriptions of the Bauhaus. In contrast, Takehiko Mizutani was the first Japanese who studied at the Bauhaus and who experienced the whole range of the Bauhaus, its organization and educational program. Therefore, Mizutani can be seen as a key character for a detailed introduction of the Bauhaus in Japan. This paper aims at reexamining Mizutani's years at the Bauhaus closely to build a basis for further researches.
著者
長谷 健一郎 垂水 弘夫
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.54, pp.223-226, 2011-07-10

本研究では太陽光発電、風力発電、屋上緑化を対象とし、北陸に立地するビルにこれらの自然エネルギー活用手法を採用した場合の一次エネルギー削減効果及び投資回収年数を評価している。研究の結果、モデルビルに対し三者のうち太陽光発電を屋上、壁面に設置することで一次エネルギー削減量は213.2[GJ/年]、投資回収年数は19.1年と推定された。また、売電価格40[円/kWh]を想定すると投資回収年数は11.2年に減少することが明らかになった。
著者
横山 勉
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.46, pp.303-306, 2003-07-19

園庭の中で様々な遊びの要素と関わりながら、幼児自らが遊びをみいだしていく主体的活動の過程に着目し、幼児を遊びへと誘う遊び環境構成要素を遊びの誘発要因として、その抽出を試みた。園庭における幼児の遊びの観察調査の結果、遊具・道具性、素材・素形性、自然性、たまり性、隠れ場性、オープンスペース性、遊び回遊性の誘発要因を得た。その分布特性によって園庭における幼児の遊び環境の理解を深めることができる。
著者
横山 勉
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.50, pp.415-418, 2007-07-15

自然環境型遊び空間で身につけた運動能力を発表する加技走において、幼児と日常的に深い関わりをもつ保育士によって日頃の成果を発揮しやすい遊具の構成がされ、そこに表現された幼児の基本動作を抽出・分析した。個々の動作において他と数項目の重複を避けた独自性のある遊具が多く、複数の遊具の構成によって多様な基本動作を表現する、変化のある加技走となっている。加技走を通して、自然環境型遊び空間をもつ園庭の遊び環境における幼児活動の一端を理解することができた。
著者
横山 勉
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.47, pp.391-394, 2004-07-17

自然と触れ合いながら遊ぶ機会が少なくなった今日において、幼児が1日の大半を過ごす幼児施設の遊び空間の拡がりをもつ園庭は、自然と向き合いながら生きるための力を育てる貴重な場と考えられる。園庭は地形、規模、形態、素材など環境構成要素により様々な特徴を示し、本論は築山を中心とした中庭形式、砂地形式、グラウンド形式をもつ保育園を調査し、主体的、創意工夫のある多様な遊びを展開するための遊び環境の基礎資料を得た。
著者
横山 勉
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.48, pp.397-400, 2005-07-10

日常の中で自然と触れ合いながら遊ぶ機会が少なくなってきた今日において、1日の大半を過ごす幼児施設の遊び空間の拡がりをもつ園庭は貴重な場であり、そのひとつに自然環境を取り入れた冒険的遊び空間を創出している園庭がある。自然環境型の園庭は地形、規模、形態、素材など環境構成要素により様々な特徴を示し、遊びを誘発しながら幼児に遊びの場を提供している。自然との共生によって遊びの多様性を相乗的に高めていると考えられる。