著者
杉町 信行 林田 行雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.2, 1995-03-27

ATM網における帯域割り当て法としてfast reservation法がある。この方式では、VCはconnectionがsetupされた時に設定されるが、帯域の割り当てはバースト毎に行う必要があるので帯域設定処理および帯域解放処理に要するオーバーヘッドが問題となり、トランクが有効に利用されない欠点を有する。そこで、本稿では一度確保した帯域をバースト伝送終了後に解放せず、一定時間保留する帯域割り当て法を提案し、その特性をシミュレーションにより調べる。
著者
宮里 勉 岸野 文郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, 1995-03-27
被引用文献数
2

人工現実感を応用した臨場感通信会議システムでは、視覚、聴覚、触覚などの人間の感情を積極的に利用することにより、利用者である人間にとって現実以上に使い勝手の良いユーザインタフェースの提供が可能である。その際、人間の各種の能力や特性を十分に活用したインタフェースであることが重要となる。本稿では、物体を把握する過程における人間の動作の観察結果に基づき、事前に目標物体を推測する手法の基礎的検討の実験結果を述べる。
著者
小塚 洋司 重松 靖 細井 雅敬
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.1, 1996-03-11
被引用文献数
3

近年、我が国における癌患者の中で肺癌、乳癌患者数は増加する傾向にある。これらの癌に対し、これまでは主に外科的治療が行なわれてきた。しかし、特に乳癌の場合、癌の進行度によっては乳房温存療法が行なえない場合がある。このため放射線治療との併用としてのハイパーサーミア(温熱療法)の役割は大きく、その中でも無侵襲型で深部加温が可能な治療法が望まれている。また、筆者らはこれまで体内脂肪層を発熱させることなく深部加温を可能にする無侵襲型誘導加熱アプリケータを構成し、検討してきた。その結果、このアプリケータの無侵襲性と加熱特性が胸部癌に対し有効であると判断されるに至った.本報告では、このアプリケータを胸部癌に適用した場合の、アプリケータの配置や磁気遮蔽板の使用による加熱領域の制御法について理論、実験の両面から検討した結果について述べる。
著者
笠尾 敦司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.2, 1995-03-27
被引用文献数
4 2

筆者は写真画像に写真の利用目的に合わせた表現を効果的に与える研究をおこなっている。適切な表現を加えるには、まず、ビットマップである写真画像を扱い易いように適切な大きさの部分画像に分割する必要がある。画像を分割する技術として5次元空間でのK-平均アルゴリズムを採用した。この手法は同じ領域に含まれる画素はお互い近い位置に集まるのでハンドリングし易い。画像に表現を加えるという目的からすると、表現上重要な特徴を領域が表現できなくていけない。たとえば顔の表情が表れていること、また、川の流れや、髪の毛が織りなす流れの部分を分割したときには、その流れの方向に合わせた細長い領域に分割されることなどである。本稿ではあらかじめ抽出しておいたテクスチャーの方向成分を考慮し領域変形可能なK-アルゴリズムについて考察する。
著者
蔭山 佳輝 斎藤 英雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.2, 1996-03-11
被引用文献数
5

「感性工学」とは,「人間が持つイメージをモノの設計要素に翻訳する技術と定義されている.「感性工学」の実践例として,「かわいい」・「豪華な」といった曖昧なイメージから画像を検索するシステムが考案されている.しかし,こうしたシステムはSD法と重回帰分析を用いて得られる統計量と感性とを対応付けしているため,十分に個人性を考慮できていないという問題があった.そこで本稿では,逆誤差伝播法によるニューラルネットワークを用いてユーザの感性の個人差に対応できる画像検索システムを提案する.
著者
鈴木 洋一郎 石丸 敦彦 大塚 久之 南谷 晴之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.1, 1996-03-11

ストレス社会といわれる昨今,疲労・ストレスといった主観量は具体的に定量化されておらず,問題視されていながらも適切な処置がなされないまま疾病にいたるケースも珍しくない.そこで,ストレスや疲労を生理的パラメータで定量化しようという試みから,口中で手足を拘束せず比較的安定に測定が可能なマウスピース型を採用した.更に無拘束化のためテレメトリシステムを構築し,体温,唾液pH,呼吸を測定した.