著者
芳野 重俊 田崎 三郎 都筑 伸二 山田 芳郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.2, 1995-03-27
被引用文献数
4

最近、高密度ディジタル記録においてビタビ検出技術は、PR(Partial Responce)技術と結びついて重要な役割を果たしている。このビタビ検出での問題点は、ACS操作の複雑さと、トレリス線図上の生き残りバスを遡りマージ状態を探索するために多くの処理時間が費やされることである。本稿では、バス形状マトリクスを使用した代数的探索法のバス形状マトリックスをロザリオ型に変更することで、より単純で高速化が可能な探索法を得たので提案する。
著者
小島 順治 牧野 昭二 羽田 陽一 島内 末廣 金田 豊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, 1995-03-27

マルチメディア時代の到来を迎え、遠隔地と通信しているにもかかわらず、あたかも同一の室内にいにような会話ができることや、マイクロホンやスピーカーの位置を意識しないで会話ができるシームレスな音響空間の実現が望まれている。NTTでは、適応アルゴリズムなどの音響信号処理の研究成果を活かし、適応追随性や同時通話時の性能に優れた高性能音響エコーキャンセラを開発したので報告する。
著者
松尾 聡子 坂口 貴司 井口 征士
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.1, 1996-03-11

ヴァイオリン族の弦楽器は,弓の運動を止めない限り長い持続音を発生することができる。しかし,非常に長く音を持続するには途中で弓を返さざるを得ない。このとき,音が途切れないようにする必要がある。弓の持ち方をみると初心者の場合,弓を完全に握ってしまっていることが多い。そこで本研究では,ヴィオラの弓の持ち方による返し動作時のなめらかさへの影響に関して,経験者と初心者との比較を行った。演奏のなめらかさを以下のような3種類に分けた。(1)音楽(心理学)的なめらかさ,(2)音響的なめらかさ,(3)運動学的なめらかさ。
著者
山上 泰史 伊藤 良生 中西 功 副井 裕 小林 正樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, 1997-03-06

巡回型LMSアルゴリズムが, 安定に動作するためのステップサイズの範囲は, 文献[1]で与えられている. また, それに基づく可変スデップサイズ型アルゴリズムも提案されている[2]. しかしこのアルゴリズムの収束特性については詳しく検討されていない. 本文では, 可変ステップサイズ型アルゴリズムの, z平面上における動作について考察する.
著者
網 淳子 岡本 利夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.2, 1995-03-27

DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)とは、IETF(Internet Engineering Task Force)においてRFC(Request For Comments)1541で規定されたプロトコルで、ネットワークに接続された計算機に自動的にIP(Internet Protocol)アドレスの割当や各種パラメータの設定等を行うものである。従来、コンピューターの移動や新しいコンピューターの導入に伴うIPアドレスの設定は、システム管理者の手作業により行われていた。しかし、ネットワークが拡大するに伴いその作業量は増加し、設定誤りといった問題も発生してきた。そこで、従来からあるRFC951に規定されたBOOTP(BOOTstrap Protocol)の拡張であるDHCPが登場した。ところが、現状のDHCPはセキュリティの面で不充分であり、権限のないサーバーが勝手に立ち上がって誤ったアドレスや経路情報を流したり、悪いホストが他のホストになりすまして情報の横取りをする可能性が存在する。そこで本報告では、セキュリティを向上させる方法について提案を行う。
著者
服部 渉 田原 修一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.2, 1996-03-11

Tbpsオーダーの高スループットATMスイッチの場合、クロック周波数は10GHz程度となることが予想され、もはやCMOS LSIでは実現が困難となる。しかし、化合物半導体デバイスや、Siバイポーラデバイス等の半導体高速デバイスを採用したとしても、ATMスイッチが基本的にセル衝突回避のだめにバッファを多用したシステムであるため、高スループット化に要求される回路規模と高速性を両立させることは難しい。そこで、我々は低損失で高速クロックに対応可能なバッファとして高温超伝導遅延線を使用し、制御ロジック部に高速半導体デバイスを採用したATMスイッチの検討を開始した。今回は、想定するATMスイッチの要求する仕様を超伝導遅延線の性能が満足できるかどうか、実際にYBCOコプレーナ共振器を作製し、共振特性を測定することにより検討した。
著者
伊藤 彰則 好田 正紀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.1, pp.345-346, 1996-03-11

現在我々は文節構造をベースとした対話音声認識を目指して研究を進めている.その一環として,これまで人間同士の対話から文節構造モデルを構築するという研究を行ってきた.しかし,単純な有限オートマトンによる文法では認識に用いる際の制約能力が不十分であることから,N-gramなどの確率モデルの利用を検討している.N-gramによる確率モデルを日本語に適用する際に問題になるのは,何をモデルの単位とするかである.英語の場合には学習用のテキストが単語ごとにわかち書きされているので単語単位のN-gramが容易に構成できるが,日本語の場合には事前に形態素解析が必要である.しかし,従来の形態素解析システムを用いて会話文のような文章を解析するのは難しく,正確な解析は望めない.文字などの単位を用いた確率モデルを使うこともできるが,N-gramの単位が短いため,制約が弱い.そこで本稿では,次のような手法によって自動的にN-gramを生成する方法について検討する.1.「単語単位」と「文字単位」の中間的な単位として,学習テキストから自動的に抽出できる単位を用いて確率モデルを構成する.2.学習テキストの文字列を何らかの基準でクラスに分け,そのクラスと文字のN-gramを構成する.3.学習テキストに対して文節数最小基準による形態素解析を行い,その結果からN-gramを生成する.今回は,文節単位のデータを用いてN-gramを構成し,マルコフモデルによる文節モデルを構築している.