著者
佐藤 俊一
出版者
中京大学
雑誌
中京大学教養論叢 (ISSN:02867982)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.1021-1066, 1996-04-26
著者
吉井 泉
出版者
中京大学
雑誌
中京大学体育学論叢 (ISSN:02887339)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.39-46, 1992-03-15

The purpose of the present study was to clarify the psychological trait of long distance runners by using TSMI (Taikyo Sport Motivation Inventory) and MPI (Maudsley Personality Inven-tory). The subjects were 19 male long distance (EKIDEN) runners who belonged to the track & field team of Industrial and Commercial. The runners showed higher competitive motivation than top athletes in term of the standerd scores of TSMI. Their scores of E and N scales of MPI were almost same as nonathletes'. The correlations TSMI with MPI are shown as follows. (1) E-scale of MPI significantly correlated with TS-2 (r=.496, p<.05), TS-8 (r=.489, p<.05), and TS-9 (r=.560, p<.05). Overall, the E-scale positively correlated with positive factors of TSMI, and negatively correlated to negative factors of TSMI, although all correlations weren't significant. (2) N-scale of MPI significantly correlated with TS-5 (r=-.471, p<.05), TS-6 (r=-.476, p<.05), TS-8 (r=-.524, p<.05), TS-9 (r=-.508, p<.05), TS-15 (r=.579, p<.01), and TS-16 (r=.552, p<.05). Overall, the N-scale negatively correlated to positive factors of TSMI, and positively correlated to negative factors of TSMI, although all correlations weren't significant. These results suggest that the athletes who have high competitive motivation tend to show strong extraversion and low neurotic.
著者
筧 一彦 島田 正治 河原 英紀 竹内 勇剛
出版者
中京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2002

良好な人間-機械間の対話コミュニケーションの実現には、人間の機械に対する対話の志向性を形成することが重要である。このため対話における非言語情報や環境要因について検討した。1)対話の共感性:非擬人的エージェントであるクリーチャーが、人間の発話の韻律情報を模倣する非言語的応答を返すことによって、エージェントとの共感性が高まることを明らかとした。人間はクリーチャーの発話速度の変化に対して調整的発話をすることや通常より高いピッチレンジの応答に対して相手の強い意図や要求を感じるなどの点が明らかとなった。また、擬人的エージェントに対しては、エージェントの仮想的身体に対して働きかけを行うこと、複数エージェントとの対話環境においては、多数意見を背景にした行動をとることなどが判明した。2)感情音声の高品質処理と知覚特性:STRAIGHTをベースとした音声モーフィング法を完成した。異なる感情発話の間をモーフィングした音声の自然性が心理実験に十分な品質をもつこと、感情音声の心理連続体を構成うることを明らかとした。また、表情の知覚と異なり感情音声の知覚は必ずしもカテゴリカルでないことを示した。また、感情音声は言語の制約をこえて普遍的に知覚されることを示した。3)音源知覚・音環境制御:明確な音源定位知覚を得るのに必要な刺激音の提示時間刺激音の種類について明らかとした。また、ヘッドホン受聴、ステレオ拡声における両耳相加効果を解明した。音環境実現する手法として波面合成法をベースとし、音源推定によって少ない情報で音場再現・制御を可能とする方法を提案し、その実用を示した。また、音源が動くような場合にも適用可能なアルゴリズムを示した。
著者
浅野 豊美 WU Karl WU Karl
出版者
中京大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2012-04-01

In March and June of 2014, respectively we presented each paper at the annual conference of Association for Asian Studies in Philadelphia and the North American Taiwan Studies Association conference in the university of Wisconsin-Madison.Particularly in the later one we joined in the same panel on the basis of the findings of our research projects.Through participating in academic occasions like these Dr. Wu had a chance to share his work with other specialists and discuss with them on the findings. Also for me, a continued interchange and international network of research activities with those scholars in Canada and the United States has been established through D. Wu's cordination and Taiwan Studies' network in English. Further academic cooperation on migration issues is highly expected.
著者
市島 宗典
出版者
中京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

本研究の目的は、1996年以降、衆議院の選挙制度として用いられてきた小選挙区比例代表並立制下において、国庫支出金を主とする補助金の各地方自治体に対する配分を手段として利用することによって、政権の維持を可能にしてきたということを実証的に明らかにすることである。財政を拡大しにくい、一様に補助金を減らす方向である場合にあっては、政権与党に対する支持の高い地域ほどその度合いが緩やかであることが明らかとなった。したがって、補助金を手厚くする局面にとどまらず、補助金を減らす局面においても、その配分には政治的な影響がみられるということである。

1 0 0 0 OA 漱石と図書館

著者
岡村 謙二郎
出版者
中京大学
雑誌
中京大学図書館学紀要 (ISSN:03890120)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.A1-A57, 1994-03-10
著者
酒井 正志
出版者
中京大学
雑誌
文化科学研究 (ISSN:09156461)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.39-52, 2001-03-10
著者
風間 孝 クレア マリィ 河口 和也 清水 晶子 谷口 洋幸 堀江 有里 釜野 さおり 菅沼 勝彦 石田 仁 川坂 和義 吉仲 崇
出版者
中京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

英米起源のクィア・スタディーズを日本の文化・社会において適用する場合の可能性を明らかにするために研究を行った。その結果、(1)ナショナリズムとグローバリゼーションに関わる問題系が、日本におけるジェンダーやセクシュアリティの政治的・文化的な統御と管理とを考えるにあたっても欠かすことのできない問題として急激に浮上しつつあること、(2)セクシュアリティおよびジェンダーが階層・階級、人種・民族、地域、国籍といった軸と交差しながら存在しているとの視座から研究を進めていくことの重要性、を確認した。
著者
安藤 隆之
出版者
中京大学
雑誌
文化科学研究 (ISSN:09156461)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.13-42, 2001-12-20

時間を遡るが、1998年夏、豪日交流基金から日本におけるオーストラリア文化のイメージ調査の依頼があった。限られた時間と予算を前提とするもので引き受けるについては迷いがあった。しかしこれまでのオーストラリア政府の協力に感謝する意味でお役に立ちたいという思いと、オーストラリアの劇場研究のプラスになるかもしれないという気持ちから引き受けることにした。調査の結果は『日本におけるオーストラリア芸術のイメージ調査』 (オーストラリア大使館文化部出版) としてまとめられた。翌年にはその追跡調査 (第二次調査) を実施し、日本におけるオーストラリア文化政策への提言という形で「第二次レポート」 (final report) を作成した。この二つのレポートはオーストラリア議会に<Ando report>として提出され、豪日交流基金の活動実績として評価されることになったが、筆者にとっては望外の名誉であった。さて、オーストラリアの芸術文化を日本で普及させるための調査をオーストラリアにおいて実施するのはなぜか。開拓すべきマーケット (市場) は日本ではないのか。この疑問に答える必要がある。芸術文化の輸出入 (貿易) は一般の商品取引と異なり、社会貢献活動と言うべきだろう。たとえば、日本でオーストラリアの芸術文化として普及しているものに、工芸品ではオパールを使ったアクセサリー、音楽ではアボリジニの伝統音楽がある。しかし1998年の「オーストラリア年」では、絵画展やオーストラリアのバレエ (ダンス)、クラシック音楽が紹介された。オーストラリア大使館としては伝統的芸術ジャンルにおいても欧米に負けない水準にあり、できれば今後オーストラリアの美術品の展示会や舞台の招聘公演を企画してほしいという期待があった。欧米に対する対抗意識も強く感じられたが、結果として日本はその期待には応えられなかった。その矢先、貿易省は世界に配置されている大使館に対してアートマーケットの現状報告を求めた。筆者に依頼されたイメージ調査はこうした背景から実施された。筆者はオーストラリア大使館と豪日交流基金のスタッフとも相談して、限られた時間と予算の範囲でもっとも有効な調査方法を検討した。筆者としては単なる調査に終わらないものにするために、第二次調査を含む調査デザインを提案した。豪日交流基金所長だったテリー・ホワイト氏はこれを高く評価してくれた。筆者は玉井祥子氏と協力して、直ちに調査を実施した。その結果、本国政府への報告が間に合ったことは言うまでもないが、意味のある調査になったものと自負している。調査で判明したことは多々あるが、例えば映画分野の広報が不足していること、日本のマーケットに受け入れやすい芸術ジャンルから攻めるべきであるという提案をした。豪日交流基金のホームページではただちに映画紹介が始まった。しかし今後オーストラリア側の期待に答えるべく協力を惜しまないとしても、オーストラリアの関係者が本当に期待しているものは何か。オーストラリアの芸術関係者が日本においてどのようなオーストラリア芸術が普及すればよいと期待するのか。国家としては自国の文化的ステイタスを称揚することは外交上必要であるが、両国の文化的関係を深めていくには文化的ステイタスの確認に終わっていいはずがない。それは始まりに過ぎない。オーストラリア国民は自国芸術をどのように受けとめているのか。とりわけオーストラリアの芸術家が考えていることを広範な日本人芸術愛好家に理解してもらう必要があるのではないか。しかし筆者の調査は国民的レベルにおいて行うものではない。それは個人研究の限界を越えるものである。筆者の目的は、専門家レベル (公共文化施設の企画担当者、美術館のキュレーター、劇団のマネージャー、教育現場の関係者) において何をすればより効果的かを発見し、実務的で即効性のある文化政策的提言を作成することにある。総論的長期的ではない個別的短期的な具体的施策を立案することにある。他方、一連の調査の副産物として、1つの文化 (culture) が二つの異なる国民 (nation) においてどのように共有されているか、あるいは非共有されているかを分析する機会となった。比較を通して双方の考え方が浮かび上がり、とりわけオーストラリア人の考え方が発見でき、筆者のオーストラリア研究に貢献する結果となった。
著者
李 真 仲野 隆士 金子 守男 守能 信次 江橋 慎四郎
出版者
中京大学
雑誌
中京大学体育学論叢 (ISSN:02887339)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.1-10, 1989-03-15

本研究では, 20歳代の人は地域スポーツクラブへの加入率が低く, 参加頻度も低い, ということが明らかにされた。次にこうした傾向をもたらす原因を, 調査結果に基づき考察を進めた。以下に示す3つが, その考察の結果である。1. 年齢が低ければ低いほど, 地域に対する共通の愛着感, 統一感, 永住意識などといった帰属意識が低くなる。2. さらに, 年齢が低ければ低いほど, チームへの帰属意識も低くなる。3. ほかの角度からみると, ニュースポーツ, あるいは流行のスポーツや趣味・娯楽といった余暇活動を行う人は中高年の人よりも20代の人が多い。このことから, 20代の人は活動範囲が広く, 特定の地域スポーツクラブの以外の余暇空間を占めているのではないかと考えられる (図2参照)。また, T市では, 若い人は技術・勝利志向のほうが強いこと, そして技術・勝利志向の人は参加頻度が高いということは, 「若い年齢層」(A) と「技術・勝利志向」(B) と「参加頻度」(C) の積事象, すなわち, A∩B∩Cの式で表すことができる。そして, 若い人は地域スポーツへの参加頻度が低いということは, (A∪B∪C)-(A∩B∩C) の式で示され, しかも, そのうちの一部分であると考えられる (図3)。T市の地域スポーツ活動の現状は, 若い人たちは中高年の人々より, よくスポーツ活動を行うが, 地域スポーツクラブに加入する人が少なく, チームのスポーツ活動への参加頻度が低くなっているという傾向にあるのではなかろうか。そして, T市の地域スポーツクラブの個々のチームは年齢構成の点から次にのべるように, 大きく二つに分かれている。一つは, 若い層のチームで, 技術・勝利志向が強いというチームであり, もう一つは, 中高年層のチームで, ゲームを楽しむ, あるいは健康のためにスポーツをするといった志向のチームの二つである。このことは, 参加者間の親睦や交流を図ることにチーム活動の目的を置くと, 地域スポーツ活動への若者の参加が減り, 反対に競技パフォーマンス・レベルの向上にチーム活動の目的を置くと, 中高年者の参加が減っていくという傾向を示唆している。自由回答 (資料a〜d) は, こうした傾向を述べた典型例であるが, 特に, T市ではチーム構成員が中・高年齢層に傾斜しつつあることを反映している。こうしたことから, より多くの若者を地域スポーツ活動へ参与させていくため, そして地域スポーツ活動に参加する人々の活動欲求を充足させていくために, クラブの組織構成や運営方法, あるいは施設管理にまで至るソフト・ハード面をいかして充実させ, 発揮させていくか, ということが今後の地域スポーツに課せられた主要な課題であると考えられる。
著者
松本 昌悦
出版者
中京大学
雑誌
中亰法學 (ISSN:02862654)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.43-63, 1983-03-10
著者
小川 秀司
出版者
中京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

東アフリカのタンザニア西部のサバンナウッドランド地帯で霊長類の生息状況を調査した.サバンナウッドランド地帯には,落葉樹がまばらに生えるウッドランドが広がり,常緑林と草地が点在している.調査地にはサバンナ性と森林性の哺乳類が共に生息していた.アカコロブスやアカオザルやアオザルは常緑林で,サバンナモンキーやキイロヒヒはサバンナウッドランドで多く発見された.チンパンジーは両植生を利用していたが,GIS解析によると常緑林割合が高い斜面に多くベッドを作っていた.