著者
佐藤 信夫
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

我々は人間の行動やコミュニケーションの定量計測を可能にするセンサデバイスの研究を2007年から行っている.研究内容は,センサデバイスの開発だけでなく,行動分析からその利活用までと多岐にわたる.本報告では、我々が今まで取り組んできた行動計測/行動分析手法,及び,ビジネスの事例から,顧客の課題をどのようして解決に導いてきたのかを実例を交えて紹介する.
著者
小田 利彦 今井 紘 内藤 丈嗣 竹林 一
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

IoTデバイスから集まるセンシングデータに基づくアプリケーションを開発するデータ利用者に対して、センシングデータ流通市場に対するニーズが高まりつつある。データ利用者に対しては、AIなどのデータ分析を行うために、センシングデータのみならず、そのメタデータも重要な情報である。我々は、センシングデータのメタデータの定義、生成・配信し、データ利用者が活用に関する課題を検討するとともに、Iotシステム上にプロトタイプを作成して評価した。
著者
中川 慧 今村 光良 吉田 健一
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

時系列およびクロスセクションの属性を持つデータセットに対する時系列勾配ブースティング木を提案する。我々の時系列勾配ブースティング木は、内部ノードに時系列およびクロスセクションの属性を持つ弱学習器をもち、時系列間の非類似度に基づく基準例分割テストまたは通常の不純度に基づく分割を行う。時系列間の非類似性は、Dynamic Time Warping(DTW)または金融時系列に対してはIndexing DTWによって定義される。TOPIXを対象とした株価予測の結果は、提案手法は収益性、精度ともに優れていることが確認できた。
著者
亀岡 孝治 塚原 茜 亀岡 慎一 伊藤 良栄 橋本 篤
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

従来の鮮度・品質計測手法の多くは分離分析であり,計測に非常に時間が掛かる等の問題点が多数存在した.そこで,本研究では元素と有機物に着目し,レタスの劣化過程の定量を試みた.さらに表面色彩と水分計測から,外観品質による鮮度(劣化)評価と客観的評価の関係性を把握し,将来的に機械学習に繋がる鮮度評価のためのデータセットと評価方法を検討した.この結果、レタス表面色彩(色相,彩度)の変化と内部品質の関係性が認められたため,実験データを蓄積し機械学習・深層学習を用いて色彩の変化点と内部品質の関係性の解析を行うことで、表面の色彩情報だけを用いてレタスの鮮度を定量・予測できる可能性が示された.
著者
瀬戸口 幸寿 成見 哲
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

従来の人工生命は、開発者により設計されたプログラムに従って駆動するものが殆どである。予測不能な生物らしい動きを生成するためには、これらのプログラム自体も環境によって変化することが望ましいと考えられる。そこで本研究では、仮想物理世界内に機械式論理回路を実装することによって、仮想世界内に閉じた人工生命を作ることを目指している。ゲームエンジンUnityを用いて論理回路を実装しその動作速度を検証した。
著者
岩澤 有祐 矢入 郁子 松尾 豊
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

ドメイン不変な特徴の学習はユーザや環境などの入力ドメインの違いに依存しないモデル構築の方策の1つである.本稿では敵対的訓練を利用したドメイン不変な特徴の学習法を提案する.提案手法では特徴空間からドメインを分類する敵対的分類器を考慮し,敵対的分類器を騙すように訓練することで特徴量がドメインに独立になるように明示的に制約を加える.本発表では公開されたデータセットでの提案手法の有効性について報告する.
著者
松下 光範 今岡 夏海
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

近年、ディジタル端末の発展・普及により電子化されたコミックを読む人が増加している。従来の紙媒体のコミックと異なり、ディジタル媒体では動的な表現が可能である。しかし電子書籍のこのような特徴を生かした表現方法や生成方法については十分な検討が進んでいない。そこで本研究では、ディジタルコミックのための新たな表現方法の確立を目指し、コミックのオノマトペにユーザが動きを付与できるツールを提案する。
著者
大塚 裕子 諏訪 正樹 山口 健吾
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

本研究では、感じ方や表現方法の個人差を重視した言語化プロセスについて研究することを目的に、複雑で多様な日本酒の味わいを対象とした言語使用のデータを作成する。作成にあたり、個人が直感的に創作したオノマトペで味わいを表現し、その後、その言語音の創作理由を弁別的に分析し、言語化する。創作オノマトペと分析的用語の対応により、従来の味覚表現を超えた、個人差の反映された味わい表現リストを作成する。
著者
森 純一郎 榊 剛史 梶川 裕矢 坂田 一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本論文では、萌芽研究領域特定のための大規模論文情報を用いた引用予測に関する研究を行う。
著者
坪内 孝太 下坂 正倫 小西 達也 丸山 三喜也 山下 達雄
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

スマートフォンの普及により大量に収集されるようになってきた位置履歴データを用いて人口異常を検知する既存研究は多いが、数日前の時点から人口異常を「予測」する研究はなされていない。 本研究はユーザの路線検索結果に着目することでユーザの予定情報を考慮しつつ、異常時の人口予測を可能にする手法を構築した.大規模なイヘントであれば 1 週間前の時点からでも異常を予測できることを実験により確認した。
著者
藤田 正典 青木 健 井ノ上 寛人 寺野 隆雄
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

本研究では,生命科学分野を事例として,科学技術振興機構(JST)が提供する学術文献データから構成される共著ネットワークを分析することで将来有望と思われる研究者を探索する手法を提案する.共著ネットワークにおける中心性の高い研究者を優秀な研究者と定義し,中心性の時間の推移による研究者の成長過程を分析することにより,有望な研究者を探索するとともに,有望な研究者の特性を明らかにすることを目指す.
著者
杉村 博 松本 一教
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

本論文では複数の時系列データから特徴的な形を抽出するシステムについて提案する. 時系列データは金融,医療,工業センサなどで幅広く登場し,1つのデータベースに複数の 類似した時系列データが各観測者や各対象物に対して計測されて蓄積される. 提案するシステムではこのような複数の時系列データからそれぞれの特徴的なパタンを抽出する. 本論文では提案する手法の概要と実験結果について報告する.
著者
高野 雅典 福田 一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

ヒトは多様なコミュニケーションシステム(社会的グルーミング方法)を使いこなす.それは複雑な社会において効率的に社会関係を構築維持するためである.本研究では,ヒトはどのように多様な社会的グルーミング方法を使い分けているか? それによって社会構造はどのような影響受けるか? を説明するモデルを提案する.それは13個の多様な社会データにもとづいて構築される.
著者
今井 順一 大久保 浩臣 山田 優
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

本研究では,エージェントによる「曖昧な情報表出」が人間に与える印象について検証する.まず,顔表情,身体動作という2つのメディアにおいて,「曖昧な情報表出」「明確な情報表出」「無表出」による印象の違いがエージェントとの信頼関係に与える影響を評価する.また,「曖昧な顔表情」の解釈におけるコミュニケーション上の「文脈」の効果について,顔表情の発信側,受信側双方の文脈という観点から検証する.
著者
数原 良彦 片岡 良治
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

検索ランキング精度向上のため,TF-IDFなどの素性を入力とし,機械学習の枠組みでランキングの最適化を行うランキング学習において.クリックスルーログなど,全文書に対して付与されていない素性を用いると,適切にランキングを行うことができない問題が考えられる.本研究では,文書全てに付与されない素性について,素性推定器を用意することで上記問題を解決し,高精度なランキング学習の実現を目指す.
著者
原 正之
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

コグネティクスとは,ロボティクス,ハプティクス,VRなどの工学技術の活用により認知神経科学研究,特にヒトの身体認知に関わる研究で新しい手法を実現し,その基本メカニズムを解明・応用することを目指す学際的取り組みである.本発表ではコグネティクスに関わる研究成果をいくつか紹介し,私達の持つ工学技術・知識が認知神経科学研究にどのように貢献でき,また得られる知見をどのように利用できるかについて議論する.
著者
杉山 弘晃 目黒 豊美 吉川 雄一郎 大和 淳司
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

現在の雑談対話システムでは、雑談で観測される幅広い話題の間の連続性を正しく認識することが容易でないため、文脈とつながらない話題を発話し対話を破綻させてしまう問題がある。一方、ロボットを複数体化することで、ユーザ発話中の話題に対する応答義務が緩和されるため、話題の連続性に対する要求を低減させ、破綻を回避できると予想される。本研究では、このロボット複数体化による対話破綻回避効果について分析を行う。