著者
宮田 桂司
出版者
北海道大学
巻号頁・発行日
1991-03-25

In order to examine the pharmacological properties of famotidine, the potencyand selectivity of famotidine on H2-antagonizing activity, and the mechanismsfor the gastric mucosal protection by famotidine were investigated and mainlycompared with those of cimetidine. ln addition, the effects of famotidine andcimetidine on cardiovascular and bronchial functions, and pharmacokinetic druginteractions with muscle relaxant and narcotics were also examined.1. Famotidine inhibited the depressor response to dimaprit in anesthetized dogsand the hypersecretory response to histamine in stomach-perfused, anesthetizedrats. Famotidine was 166 times more potent than cimetidine in the former test and 108 times more so in the latter one.2. The development of gastric lesions produced by taurocholate-histamine andhemorrhage-histamine was dose-dependently inhibited by famotidine at doses ofwhich suppressed histamine-induced acid secretion in pylorus-ligated rats.3. Famotidine also prevented gastric mucosal lesions induced by taurocholateserotonin, HCI-aspirin, HCI-ethanol and iodoacetamide all of which concern the damage of the mucosal defensive factors in rats. Cimetidine, pirenzepine and cetraxate showed the inhibitory effects on almost all types of the gastric lesions but their inhibitory effects were much less potent than those of famotidine. The inhibitory effects of famotidine and cimetidine on HCI-ethanol-evoked mucosal lesion were not influenced by pretreatment with indomethacin.4. Famotidine and cimetidine inhibited the decreases in gastric mucosal blood flow caused by hemorrhage and by HCI-ethanol and the reduction of the mucosal contents of glycoprotein induced by water immersion restraint stress. These H2-antagonists also increased the transfer of bicarbonate into the gastric lumen. Furthermore, famotidine, but not cimetidine, was effective in increasing the transgastric potential difference(PD) and promoted the recovery of decreased transgastric PD induced by HCI-ethanol in rats.5. Famotidine did not affect cardiovascular and bronchial functions in dogs anesthetized with pentobarbital or the mixture of a combination of halothane,nitrous oxide and oxygen, and did not produce any pharmacokinetic drug interactions with hexobarbital and muscle relaxants. On the contrary, cimetidine significantly prolonged the sleeping times induced by hexobarbital in mice in addition to causing the decreases in heart rate, blood pressure, cardiac contractility and coronary blood flow in dogs. No hemodynamic changes wereobserved after famotidine in dogs whose cardiac function was depressed by propranolol. 6. These results indicate that famotidine is a competitive and selective H2-receptor antagonist. The preventive effects of famotidine on gastric lesions in rats is thought to be attributable not only to suppress acid secretion but also to activate the gastric rnucosal defensive mechanisms. lt is, furthermore,suggested that famotidine is far superior to cimetidine because of its potent H2-antagonizing, antisecretory and antiulcer activities besides its negligible effects on cardiovascular and bronchial functions, and pharmacokinetic drug interactions.
著者
津田 祥美
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

エボラウイルスの主要標的細胞はマクロファージや樹状細胞であるとされているが、エボラウイルスが感染した宿主体内で実際にマクロファージや樹状細胞でどのように増殖しているのか、また致死的病態にどのように関与しているのかは未だ不明である。本課題ではエボラウイルス病の病原性発現メカニズムを明らかにするために、エボラウイルスの初期標的細胞を同定し、病態形成に重要な宿主応答を解明することを目的とした。これまでの研究において作出したマクロファージや樹状細胞特異的に増殖が抑制された組換えウイルスと親株となるマウスに致死的病原性を示すマウス順化株をマウスに腹腔内感染した。感染初期における腹腔内細胞の解析により、感染1日後から少ないものの感染細胞が検出された。感染3日後、5日後には感染は腹腔内細胞から全身臓器に広がっていた。感染細胞をフローサイトメトリー等を用いて解析した結果、その多くがF4/80陽性のマクロファージ細胞であることがわかった。一方で、マクロファージや樹状細胞特異的に増殖が抑制された組換えウイルスの腹腔内でのウイルス増殖は親株に比較して増殖が抑制されていることが確認された。臓器におけるウイルス増殖を比較したところ、マクロファージや樹状細胞特異的に増殖が抑制された組換えウイルスは親株と比較して明らかに減弱したウイルス増殖が確認された。すなわち、エボラウイルスはマクロファージ系細胞に非常に感受性が高く、マウス腹腔内に摂取されたエボラウイルスは腹腔内でマクロファージで増殖することで効率よく全身臓器に伝播していくことが示唆された。
著者
加藤 博文 佐藤 孝雄 米田 穣 安達 登 石田 肇 蓑島 栄紀
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2016-04-01

昨年度に引き続き、礼文島に所在する浜中2遺跡の調査を継続し、アイヌ民族文化形成過程を考古学的に検証できる資料の蓄積に取り組んだ。特に調査区南側においては、遺跡上層部の堆積層が撹乱されずに良好に残されていることが判明した。層位的にオホーツク文化終末期の元地式土器、擦文式土器が出土している。その上層では、アワビ貝集積遺構が確認された。このアワビ貝集積遺構からは、人為的に変形されたマキリやマレック、船釘など鉄製品が出土している。年代的には、近世江戸期から明治初頭に遡ることが出土資料から推定される。集積されたアワビ貝には、金属製のヤスで刺突した際に開けられた断面四角形の穴が確認できる。アワビ貝の集積遺構は、層位差があることが確認でき、アワビ貝の採集がかなりの幅の持って連続的に行われたことが確認できた。2017年度に出土したオホーツク文化期初頭に属する墓から出土した女性遺体については、形質人類学的な初見が得られ、古代DNA解析も進められている。今後は、DNAの解析を進め、集団系統論からもアイヌ民族の形成過程や、オホーツク文化集団との関係を明らかにする資料の蓄積を図る予定である。民族形成過程に関する理論的考察としては、同時期のヨーロッパにおける集団移住と文化的統合がその後の民族形成に果たした影響について海外の研究者との意見交換を進め、議論を深めた。北海道においても歴史的アイヌ文化に先行するオホーツク文化や擦文文化の成立の背景に集団移住や隣接集団との接触があることが指摘されてきた。本研究では、移住・適応・文化的統合を具体的な事例に即して、理論的検証を進めている。地域集団の動態の背景には、隣接する国家などの政治社会的な動きや、経済交流の影響も大きく、今後検証していく必要がある。
著者
立田 節雄
出版者
北海道大学
巻号頁・発行日
1999-03-25

ii, 114p.
著者
池上 重康
出版者
北海道大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1997

「桑園博士町」の居住者達が、大正元年12月に発足した「村会」の記録である『村会日誌』、土地閉鎖登記簿などから、各居住者の博士町居住期間や居住箇所が明らかになった。「村会」に参加していたのは戦前までに延べ19名、居住区画は全12区画である。大学より借地ということもあり、各戸の区画が当時の札幌の持家層の標準に比べ圧倒的に広かったといえる。最も狭い敷地で211坪、最大は540坪、平均的なものは、一町角を中小路で半分割した、さらに4分の1の405坪であった。また、「村会」でしばしば議題にあがった土地所有問題については、結局昭和27年秋に払い下げが実施されたことが判明している。「博士町」の呼称は、管見であるが、昭和2年9月10日『北海タイムス』紙に最も古い記述を見ることができる。ここには「村会」構成員以外の北大教授の名前も「博士町」住人として記述されている。この記事から判断するに、一般には桑園での北大教授達のコロニーは認知されていたが、その中で「村会」を開催していたことは知られていなかったと推察できる。一方、「博士町」住人は、自ら「博士町」と呼ぶことに照れがあったであろうし、「村会」と自称していることから考えても、当人たちは「大学村」の名称を用いていたのではないだろうか。また、「博士町」の住宅については、前掲新聞記事に「各博士は文化住宅を建て」とあり、文化住宅の外観を呈していたことがわかる。森本厚吉との関連として月刊誌『文化生活』への寄稿をみると、新島善直、田中義麿の2名のコラムを確認できる。特に新島は「クリスマスツリー」と題したコラムを書いている。林学博士そしてクリスチャンとしての立場で、北海道風景の特質と重ね併せた表現をみてとれる。住宅についての直接的な文章ではないが、文化生活に関連した貴重な記述ととらえることができよう。
著者
GOTO Derek 齊藤 玉緒
出版者
北海道大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

細胞性粘菌と線虫を同一のシャーレ上で培養すると、粘菌は線虫を忌避させることを定量的に示した。このような忌避行動を起こさせる原因は細胞性粘菌の子実体の分泌する化学物質であることを同様の実験から導きだした。この混合物は抗線虫薬開発の有用資源となる。植物を生育させその根のから2mm離れた地点に、細胞性粘菌が放出する疎水性物質をろ紙に吸着させたものおき、直後にそれぞれの植物から10mm離れた地点に線虫を播種し、48時間後に植物の根の染色を行い感染数の比較を行った。その結果、細胞性粘菌抽出物が近くにあった植物ではなかった植物に比べ有意に線虫の感染が減少していた。
著者
戸田 正憲 和多田 正義 田村 浩一郎 加藤 徹
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

全ゲノム配列情報を「骨格」として,さまざまな部分配列情報を網羅的に利用可能にする,分子系統解析のための新しい方法論を考案し,モデル生物群としてのショウジョウバエ科の系統解析を行った.その結果,極めて高い解像度の系統樹が推定され,新しい方法論の有効性が実証されるとともに,これまで未解明の部分があった最大の属,ショウジョウバエ属について,いくつかの重要な新しい系統情報が得られた.これにより,ショウジョウバエ科の系統分類学および進化学的枠組みを大きく変える必要がある.
著者
山名 裕介
出版者
北海道大学
巻号頁・発行日
2009

博士論文
著者
金澤 文子 半田 康 宮下 ちひろ
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

難分解性の有機塩素系(POC)農薬は内分泌撹乱作用を持つと懸念されている。POC農薬の胎児期曝露が次世代の小児アレルギーリスクに与える影響を明らかにするため、2002年から2005年の期間、札幌市の一産院で妊婦514名をリクルートし、POC農薬の母体血中濃度を320名で測定した。交絡要因を調整したロジスティック回帰分析で、母体血中POC農薬と18か月の小児アレルギー発症のリスクに有意な関連は認められなかった。曝露レベルが低いため、生後の小児アレルギーに与える影響が低い可能性が示された。免疫機能が発達し、アレルギー症状の診断が明確になる学童期まで追跡調査する必要があると考えられた。
著者
櫻庭 聡
出版者
北海道大学
巻号頁・発行日
2014-03-25

【背景・目的】ヒトの大脳には視覚情報を処理する機構が大きく分けて2つあり、そのうちの背側視覚経路は後頭葉から頭頂葉後部(Posterior Parietal Cortex: PPC)に向かってのびる経路である。本経路は対象の位置や運動の情報を意識に上る形で処理する経路として知られているが、読字機能との関連性についてもその可能性が検証されてきている。例えば、背側視覚経路の機能と読字能力に関連性があることを示す文献が散見されていたり、letter-by-letterの読みを行った時やMixed Caseと呼ばれる大文字と小文字を組み合わせたものの読字、あるいは中国語において簡体字の部首を引き離した文字を読むときにPPC が賦活することが解っている。また、英語や日本語に共通する要素として左から右へ読む言語体系であることが挙げられるが、両側PPC は文を読むためのサッケードと関連していることを示す報告がある。背側視覚経路の一部として考えられるPPCの選択的障害では視野が保たれていても文章を目で追いながらスムースに読み進められない。一方で、右傍中心視野の半盲性難読でも後頭葉白質の損傷であるにも関わらず、同じように文を読む速度が低下したり、読み飛ばしが多くなることから、両者は同じような臨床像を呈している。このことから、PPC では文を読む時に右傍中心視野から入る文字情報を何らかの形で処理しているものと思われる。また、文字を読む際にPPC において周辺視野の正字的あるいは音韻的情報が処理されている可能性があるが、これは語間空白が明確な英語での知見である。語間空白は単語間の境界線を意味する視覚的な手がかりとなることは知られており、日本語では存在しない。またひらがなのみの文章の方が漢字仮名交じり文よりも眼球運動において悪影響が生じやすい可能性があること、単語の同定は漢字仮名交じり文の方がひらがなのみの文章よりも速いことが示されていることも併せて考えると、日本語ではひらがなと漢字を右傍中心視野で区別し、スムースに文を読むための眼球運動を引き起こしているのではないかと推察される。この区別がPPCなどの背側視覚経路で行われている可能性がある。このPPCなどの背側視覚経路の働きを行動学的に調べる手法がある。Continuous FlashSuppression と呼ばれる画像マスキングの手法は、意識的に知覚させない状態で画像を提示することができ、V3A/V7 と呼ばれるPPC 付近と、頭頂間溝(IPS)付近といった背側視覚経路関連領域の活動を推測することが出来るツールとして用いられてきた。本研究では、Almeidaら(2008)や我々の先行研究(Sakuraba et al., 2012)を踏襲し、CFS とプライミングパラダイムを用いて背側視覚経路においてひらがなと漢字を区別している可能性とその提示視野の関連性について検討した。【方法】被験者は大学生及び大学院生(各実験20 名)である。これら被験者に対し、パソコンを用いてCFSと呼ばれるプライミングと両眼競合を利用した弁別反応課題を実施した。赤緑アナグリフを用いることで、一つの画像から左右の眼に各々違った像を入力することができる。利き目にランダムノイズ、非利き目には低コントラストのプライム画像を提示することで、両眼競合により被験者はプライム刺激の内容を意識的に知覚することはできない。プライム刺激提示後、意識的に知覚できるターゲット刺激を弁別するのに要した反応時間が計測される。実験1ではひらがなと漢字各々で音韻的要素を統一するようにそのひらがなの元となる漢字を使い(「あ」であれば「安」)、各々の文字様式に関して正字・スクランブル文字ターゲットのプライミング効果の差を検討した。プライミング効果は先行研究に倣い先に提示されるスクランブル文字プライム刺激とその後に提示される正字タ- 3 -ーゲット刺激の組み合わせのように不一致条件の時の反応時間から、プライム刺激もターゲット刺激も正字のように一致条件の反応時間を減算して求める。実験2では、実験1で用いた漢字の複雑性を鑑み、より画数の少ない漢字を使用しそのスクランブル文字も作成して両者のプライミング効果について検討した。さらに実験3では有意なプライミング効果が得られたひらがなに関して、提示視野を視角にして3°左右へ移動したプライム刺激を提示し、その後に提示されるターゲット刺激への弁別反応時間を計測した。被験者が画面中央を注視できているか否かをアイトラッカーによりリアルタイムで実験者が目視し確認した。用いる文字は実験1のひらがなと同様であった。【結果】実験1ではひらがなに関してそのスクランブル文字よりも正字ひらがなにおいて有意に高いプライミング効果を示した(paired T 検定;t(29)=2.741, p<.05) 正字プライミング効果7.062ms(SEM=2.622) スクランブル文字プライミング効果-1.881ms(SEM=1.986))。ところが、漢字に関しては両者に有意なプライミング効果の差は見られなかった(t(19)= .380, p=.708(ns) 正字プライミング効果 1.985ms (SEM=2.322) スクランブル文字プライミング効果 .582ms (SEM=2.666))。実験2ではより画数の少ない漢字を用いて再検討したが、やはり有意なプライミング効果は得られなかった。(t(19)= -.469p=.644(ns) 正字プライミング効果 .38ms (SEM=3.90) スクランブル文字プライミング効果 2.94ms (SEM=3.91))また実験3ではひらがなに対し、その提示視野を左右に移動させて検討した。右視野にプライム刺激を提示した場合、実験1と同様に有意なプライミング効果を得た(t(19)= 4.050, p<0.01 正字プライミング効果 12.30ms (SEM=4.98) スクランブル文字プライミング効果 -.63ms (SEM=2.61))が、左視野にプライム刺激を提示した場合そのような有意な効果は得られなかった(t(19)= 1.517, p=0.146(ns) 正字プライミング効果 4.43ms (SEM=3.55) スクランブル文字プライミング効果 -.70ms (SEM=3.02))。【考察】実験1より、ひらがなには有意な正字プライミング効果が得られたが、漢字には見られなかった。このことは、背側視覚経路ではひらがなと漢字の区別に必要な情報が処理され、そのメカニズムはひらがなを特異的に処理することによって得られる可能性が示唆された。また、実験2でひらがなと同じ程度の画数の少ない漢字を用いても有意なプライミング効果が得られなかったことから、画数による視覚的複雑性は実験1には影響が無いものと思われる。さらに実験3では右視野にひらがなのプライム刺激を提示した場合、実験1同様に有意な正字プライミング効果が得られたが、左視野に提示した場合はその限りではなかった。このことから、parafoveal preview benefit は背側視覚経路(Fangら(2005)のCFS を用いた実験が示唆するV3A/V7 やIPS 領域)で処理されている可能性が行動学的に示唆された。このことは、我々が普段行っているスムースで連続的に文を読む時の眼球運動は、PPC などの背側視覚経路によってひらがなを特異的に処理することによるひらがな・漢字の区別するメカニズムの働きによってなされる可能性があることを意味する。また、本経路ではひらがなに有意なプライミング効果が得られたが、このことは画数による視覚的複雑性の影響というよりはむしろ表音文字であるひらがなと表語文字である漢字の持つ言語的性質の違いに起因する可能性がある。ひらがなの方が音韻的要素の影響を強く反映しており、今回の結果はSakuraiら(2008)の背側音韻経路の仮説を部分的に示唆するが、背側視覚経路との関わりを言及するにはCFSの性質に関する脳機能イメージングの側面からの検証も含めたさらなる行動学的・脳機能イメージング的検討が必要であると考える。
著者
大沼 進
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

札幌市における廃棄物政策を題材として、手続き的公正が社会的受容に及ぼす影響と、環境配慮行動変容の長期的な追跡調査を行った。市民参加機会の手続き的公正が社会的受容に及ぼす効果に関しては、新ルール導入前も後もそれぞれ重要だが、一時点での効果は長続きしないことが明らかになった。計画づくりの段階だけでなく、施行段階、施行後と継続的な参加とコミュニケーション機会の必要性が示唆された。