著者
竹田 博信
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
人間科学研究紀要 (ISSN:13471287)
巻号頁・発行日
no.9, pp.261-269, 2010-01

「遅刻は当たり前」「タメ口(目上の者に対する友だち言葉)は当たり前」「周りに流されやすい」「うまくいかないと,みんな他人のせいにする」「自分の考えや主張が無い」「プライドは高いが学力は 低い」「 競争が不得意」等々。これらは,採用担当者が情報交換をする研修会で,最近の学生の印象を語りあったものである。2000 年以前は「マニュアルに頼ってばかりで面白みに欠ける」「個性と自分勝手をはき違えている」など行動には移すが,マニュアルに頼る学生が多い。という評価が多かった。しかし, 2000 年以降,とりわけ 2005 年以降最初に書いたような自己主張が無い,もしくは最初から「戦い」を避けるような学生が多くなってきたという声が多くなってきた。 しかし,彼らを採用し,企業戦士として育成していくのは企業の使命であるから,企業はこのような学生を吟味して採用していく必要がある。そこで,今の学生が置かれている環境を把握するとともに,採用担当者は学生たちをどう見て,何を憂慮されているのかの視点から,大学に出来ることを探った。
著者
長谷川 伸三
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
大阪樟蔭女子大学学芸学部論集 (ISSN:18807887)
巻号頁・発行日
no.43, pp.51-70, 2006-03

京都豊年踊りとは、天保10年(1839)3、4月京都市中におこった熱狂的な踊り現象をさす。本稿では、この豊年踊りの絵画資料を概括し、その伝播過程や絵画の共通性や特異性を検討する。まず木版刷りの史料を検討した。京都で発行された一枚刷り「豊熟都大踊」「みやこおどり 鈴なるこの神徳」(大阪府立中之島図書館)や木版本『町々吉兆都繁栄』(早稲田大学附属図書館)は、この踊りの情報を各地へ伝える役割をはたした。たとえば後者は、『天保雑記』(国立公文書館内閣文庫)や『藤岡屋日記』(東京都公文書館)にそのまま書写されている。次に図巻・屏風の資料を検討した。図巻としては、「蝶々踊図巻」(大阪歴史博物館)と「天保十年豊年踊図巻」(チェスター・ビーティ・ライブラリー、アイルランド共和国ダブリン市)が双璧をなす。また「天保踊図屏風」(京都市歴史資料館)について、写真をかかげ、関連史料と合わせて紹介した。最後に冊子のさし絵を検討した。なかでも「天保視聴記事」(愛知県西尾市立図書館岩瀬文庫)のさし絵は図巻に匹敵し、『天保踊之記』(愛知県大洲市立図書館矢野玄道文庫)は、踊りに使われた衣装や提灯・手燭を図入りで説明している。これらの資料は、文字資料(文書・記録)とあわせて、豊年踊りの実状を詳細に明らかにするであろう。
著者
川上 正浩 小城 英子 坂田 浩之
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
人間科学研究紀要 (ISSN:13471287)
巻号頁・発行日
no.9, pp.15-25, 2010-01

心霊現象や占い,宇宙人・UFO,超能力など,現在の科学ではその存在や効果が立証されないが人々に信じられていることのある現象を総括して"不思議現象"と呼ぶ。本研究では,代表的な不思議現象(血液型による性格診断,宇宙人の存在,超能力の存在,占い,霊の存在,神仏の存在)を取り上げ,それらを信奉する,あるいは信奉しない理由について検討することを目的とした。それぞれの対象について,信奉を「はい」か「いいえ」かの2 件法にて尋ね,これに続いて,その理由を自由記述にて求めた。大学生161名の信奉あるいは非信奉の理由として挙げられた語句をテキストマイニングを用いて分析し,信奉者と非信奉者との違い,特に依拠するメディアの差異について考察した。
著者
鳥山 平三
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要 (ISSN:13471287)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.125-142, 2009-01-31

我が国の臨床心理学界の第一人者で,長く斯界(しかい)の先頭に立って導いて来られた河合隼雄先生が亡くなった。先生は20 世紀最後の「老賢者」の一人と言ってもよい。筆者は,先生に特に近い存在ではなかったが,それでも40 年に及ぶ浅からぬ交流があった。その出会いから,折々のエピソードを追想することにより,河合先生を偲ぶよすがとしたく思う。筆者の個人的な臨床心理学研鑽の経験の織りなす,河合先生の周囲の人との交流の中に,河合先生を慕う女性と男性のさまざまな人間模様が興味深く観察された。そこで,河合先生もよく触れておられたユング心理学の「元型」の中でも,現代における「老賢者」の失墜(しっつい),そして,否定的な意味での「太母」の籠絡(ろうらく)について,見解を述べたく思う。時代は「老賢者」の英知から「太母」の呪縛へと移り行く現代である。
著者
川野 佐江子
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
大阪樟蔭女子大学研究紀要 (ISSN:21860459)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.147-158, 2013-01-31

本論文は、大相撲(財団法人日本相撲協会が挙行する本場所と呼ばれる相撲競技会)に出場できる力士たちの"よそおい"に着目することで、従来のヘゲモニックHegemonic な男性性「男らしさ」が今、どのような状況にあるのかを論じることが目的である。力士の"よそおい"とは、髷と着物を中心にした階級社会制度の視覚化である。それは、「全体」としての制度に従う力士の状況を説明するが、一方でその制度から覗く隙間に、力士の「個」としてのアイデンティティを表出したいという欲望を生じさせる場として捉えることが可能だ。そのように、"よそおい"の制度が、「全体」を意味するものから、それがゆえに「個」を表出させるものへと変容する状況を、従来の「男らしさ」がそれのシニフィエである〈マスキュリニティ〉へと変容することと重ねて論じていく。
著者
木村 有美子
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
樟蔭国文学 (ISSN:03898792)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.55-71, 1986-01-10
著者
高瀬 英彦
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
大阪樟蔭女子大学学芸学部論集
巻号頁・発行日
vol.42, pp.187-196, 2005-03-08

フランスの文化、パリの文化は様々なとらえかたができる。ここではパリ固有の文化のひとつであると思える「下水道」を取りあげた。この「パリの下水道」が有名になったのは、ヴィクトル・ユゴーの大作にして名作、『レ・ミゼラーブル』によってであるが、読者の関心は、もっぱら、ジャン・バルジャンがマリユス青年を背負ってセーヌ川に逃がれる「下水道の逃避行」にあった。いかにも下水道という意表を突く舞台設定で、ハラハラさせる描写が続く。しかし、この逃避行描写の間に、一編六章にわたってユゴーの「下水論」ともいえる論考が挿入されていることに気付く人は少ない。今は「光の都・パリ」と言われるが、かつてパリは「泥の都」と言われるほどに不衛生極まりなかった。ユゴーの時代はちょうど「下水道改革」の時期にあたる。ユゴーの「下水論」を過去・現在・未来の視点から紹介し、普段目にしない「文化」の存在に光をあてたレポートである。 現在、エッフェル塔の下、アルマ橋の左岸たもとの地下に「下水道博物館」が開館し、汚水処理の仕組みを市民、観光客に解放している。その資料を添えて、セーヌ川の汚染防止の努力の一部に迫ってみた。
著者
村井 尚子
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
大阪樟蔭女子大学研究紀要 (ISSN:21860459)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.191-202, 2013-01-31

教育学研究においては、ケアと正義を対比させる文脈でケアリング論の検討が行われてきている。本稿では、ケアという語を実践的な行為として捉えるケアリング論とは方向性を違え、まずはケアという語の語源を辿った。ケアは元々は気にかかる、気がかりという意味合いを強くもつもので、ハイデガーの存在論の中心的概念であるSorgeを手がかりに考えることで、我々の生の有り様が照らし出されてくる。気がかりとしてのケアは、親であることの副作用ではなく、気にかけていること自体が親であるという生活そのものであると言える。言い換えれば、気がかりは親であることの原料であり、子どもの生へと自身の生を寄り添わせる接着剤の役割を果たす。子どもの側から見れば、ケアしてくれる=気にかけてくれる存在が、子どもが育っていくためには不可欠なのである。この気がかりは、親であるかぎりずっと続く慢性の病とも言える。つねに気にかけ続けることは、痛みを伴うものでもあるが、子どもを希望として経験することもまた、親であること、ケアすることの原料だとも言えるのである。
著者
辻 弘美 川上 正浩
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要 (ISSN:13471287)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.63-73, 2007-01-31
被引用文献数
5

本研究では,携帯型唾液アミラーゼ活性測定器(cocorometer,ニプロ社)を用いて,唾液アミラーゼ活性の変化を主観的ストレス測定尺度POMS(Profile of Mood Scale)との関連性から検討した。102名の女性が実験に参加し,ストレス負荷課題と想定された鏡映描写課題の前後に,POMSにより主観的ストレスが,cocorometerにより唾液アミラーゼ活性が測定された。データに対して2要因(主観的ストレスの変化方向:[ストレス増加・ストレス減少]×cocorometer測定:[課題前・課題後])の分散分析を実施したところ,POMSの下位尺度である怒り-敵意尺度における主観的ストレスの変化が,唾液アミラーゼ活性における変化と関連していることが示された。本結果は,今後の簡易ストレス測定の妥当性をある程度保証するものであると考えられる。
著者
川野 佐江子
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
大阪樟蔭女子大学研究紀要 (ISSN:21860459)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.125-136, 2012-01-31

本論の目的は、プロレスラーの身体装飾に着目することで、現代社会において「男性身体」がどのような状況におかれているのか、を見ることにある。そのことは、近代以降その覇権性を保ってきた男性中心主義が社会でどのような現状におかれているのか、を俯瞰することでもある。このことはジェンダー概念が、現代社会の構造を明らかにする上でどれほど有効性を保持しているのか、という一つの疑義を含んでいる。それはつまり、男性女性という二項対立を分析軸にした身体性の問題に対する疑義でもある。ジェンダー概念では分析しきれない身体性の在り様について、特に「男性身体」をテーマにして、論じていく。
著者
小林 政司
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
大阪樟蔭女子大学学芸学部論集
巻号頁・発行日
no.39, pp.117-128, 2002-03

本稿では,「似合う」ことを「似合い」と呼称することとし,「似合い」,とくに被服の色彩に関する「似合い」を探求する初段階として,「似合う」色の取り扱い方に関する提案を行うとともに,現在知られている「似合う」色の選択,いわゆるファッションカラーコーディネーションについていくつかの手法を概観した。まず,「似合い」の重要性と「似合い」のとらえ方についての考察を行った。ここでは,視覚対象としての着用者と被服について生態光学的な側面からの考察も試みた。次に「似合う」色の色彩調和論的取り扱いとして,色彩調和の経験式の応用や調和の様式による分類を,また,視覚心理学的取り扱いとして錯視としてのあるいは対比現象としての解釈や図と地の分化に着目した理解を提案した。一方,現在,比較的広く知られているファッションカラーコーディネーションの手法をいくつか取り上げ,肌色の分類,判定法などに関する共通点や「似合う」色の決定方法,さらにその提示方法の問題点などを指摘した。
著者
末廣 祥二
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
大阪樟蔭女子大学研究紀要 (ISSN:21860459)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.231-242, 2013-01

2011年の東日本大震災、およびそれにともなって発生した原子力発電所の事故により、市民の科学的リテラシーの必要性が強く認識された。米国の科学的リテラシー教育はすべての市民のためのものという点が強調され、科学と社会の関係、人間活動としての科学という面を重視する。科学的リテラシーは科学についての理解を根幹とするものであるが、実際のところ科学に対する深い理解は、科学者を養成するための基礎訓練と、科学者としての実践によって獲得されるものである。一般市民に対する科学的リテラシーの教育においては、簡略化したカリキュラムでどのように科学を理解させるかということが最大の課題である。英国の21世紀科学のカリキュラムにおいては、説明のストーリーによって科学についての概念を与えるという考えがある。数年の大学生を対象とする科学的リテラシー教育の経験から、科学についての概念を学生にどのように与えることができるかという点について考察する。
著者
北村 英子
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
大阪樟蔭女子大学学芸学部論集 (ISSN:18807887)
巻号頁・発行日
no.43, pp.252-245, 2006-03

萬葉集はいうまでもなく、和歌がすべて漢字で記載されたものである。それらの和歌、一首一首中に同じ漢字が二回以上用いられ、それぞれに異なる訓み方をしているものを抽出して、記載者の記載意識や表記法等を研究しているが、本稿においては巻十六および巻十九について追究した。 巻十六(十六・3786)=(去(サラ)・去(ユケル))・(十六・3791)=(緑子(ミドリコ)・若子(ミヅコ)・童子(ワラハ)・子(コ))・(十六・3791)=(衣(ギヌ)・衣(コロモ))・(十六・3791)=(童兒(ワラハ)・兒(コ))・ (十六・3791)=(飛鳥(トブトリ)・飛鳥(アスカ)・飛(トビ))・(十六・3791)=(禁(イミ)・禁(イサメ))(十六・3859)=(頃者(コノゴロ)・者(ハ))(十六・3885)=(生取(イケドリ)・生(サク))・(十六・3886)=(明久(アキラケク)・明日(アス))・(十六・3885)=(今日ゞゞ(ケフケフ)・日(ヒ)・今日(ケフ)・明日(アス)) 巻十九(十九・4156)=(年(トシ)・年魚兒(アユコ))・(十九・4211)=(壮子(ヲトコ)・壮(サカリ))・(十九・4211)=(嬬(ツマ)・媙嬬(ヲトメ))・(十九・4211)=(惜(アタラシキ)・惜(ヲシキ))・(十九・4214)=(何如(ナニ)・如久(ゴトク)・如(ゴトク))・(十九・4245)=(國(クニ)・國家(ミカド))・(十九・4254)=(天(アマ)・天(アメ))・(十九・4254)=(見(メシ)・見(ミ)) 以上、巻十六および巻十九について、右の漢字を抽出して研究したものである。
著者
小西 瑞恵
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
大阪樟蔭女子大学学芸学部論集 (ISSN:18807887)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.37-49, 2006-03-08

本稿は、昨年上梓された五島邦治『京都 町共同体成立史の研究』、永島福太郎『中世畿内における都市の発達』の二著を得て、中世都市共同体についての二、三の問題を取り上げ、検討したものである。その問題の一は、中世都市民の成立についてである。平安京成立後の京都の都市民は、林屋辰三郎氏によれば「京戸」であり、それが「京童」になり、「町衆」に進化するとされていたが、五島説は初期の都市民をさす特定のことばは成立しなかったとし、摂関時代の都市民の実態を都市型官人と、より身分の低い大工・瓦師などの都市民から成り、検非違使の麾下にある保刀禰とよばれる人々が下級官人として指導的役割を果たしていたとした。この説について、戸田芳実説と網野善彦説とを比較して、その関連性と問題点を指摘した。次に、保の成立と下級官人としての保刀禰という問題を取り上げ、戸田芳実氏が明らかにした新しい町と保の出現を例にして、拙稿「中世都市の保について」(2001年)でも論じた都市住民が主体となった成立過程について再確認した。京都郊外の大山崎上下十一保や宇治の番保についても同様である。最後に、永島福太郎氏が紹介した堺についての新史料である元亨3年(1323)7月の「堺御庄上下村目録帳」(海竜王寺文書)を実際に検討し、これが摂津堺北荘のものであるという永島説を確認し、その歴史的意味について論じた。
著者
石川 義之
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要 (ISSN:13471287)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.159-178, 2002-03-01

I referred to the actual conditions of incestuous abuse, particularly the prevalence of incestuous abuse and the gender of the perpetrators of incestuous abuse in American and Japanese society at the part I of my paper "The Perpetrators of Incestuous Abuse" contained in Journal of Social Systems, No.5,Faculty of Law and Literature, Shimane University, 2000. In this part II, I intend to throw light on the mechanism of the occurrence of incestuous abuse aimed at girls by male adults and the countermeasures for the prevention of incestuous abuse and the treatment of the victims. With respect to the former I will focus on the japanese patriarchal structure where men have control over women, and the way how the male children were socialized into capable perpetrators in Japanese society.
著者
石川義之
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要 (ISSN:13471287)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.137-153, 2007-01-31

筆者は,2001年に「インセスト家族の親子関係」という題名の論文を公表した(石川 2001;141-156)。本論文の実際の執筆時期は1993年で内容的にも古くなったので,2006年日本社会病理学会によりミニシンポジウムで「家族と暴力-"愛情"という名の支配-」というテーマで報告することを命じられたことを機会に,その後の研究成果を踏まえて,この「"愛情"という名の支配」という視点を導入して再考することにした。その際,父-娘インセストの発生メカニズムに焦点を当てる。 本稿は,下記の項目によって構成されている。0.はじめに1.1つのインセスト的虐待事例2.インセスト的虐待の定義 2-1.インセスト的虐待の位置付け 2-2.性的虐待の特徴とインセスト的虐待の概念3.インセスト的虐待の普及率 3-1.アメリカ社会での普及率 3-2.わが国での普及率4.インセスト的虐待の影響 4-1.インセスト的虐待の長期的影響 4-2.トラウマを生成する原動力 4-3.トラウマ生成原動力の作用 4-4.ジャノフーブルマンとフリーズの「基本的仮定破壊」仮説 4-5.トラウマ生成原動力による歪み→心理的破傷→長期的影響=「否定的」生活 4-6.「否定的」生活から肯定的生活へ 4-7.主観的トラウマ変数と客観的トラウマ変数 4-8.トラウマ生成原動力の強力化傾向5.インセスト的虐待の要因・条件 5-1.性的虐待の基本構図 5-2.インセスト的虐待の要因・条件-発生メカニズム-6.父-娘インセストの親子関係-家族力学要因- 6-1.父親のタイプ 6-2.娘・母親のタイプ 6-3.父-娘インセスト発生の力学:父-娘インセストへの寄与(誘導)要因7.インセスト的虐待への対応8.おわりに 8-1.伝統型インセストと現代型インセスト 8-2.「"暴力"による支配」と「"愛情"という名の支配」