著者
杉野 昭博
出版者
関西大学
雑誌
関西大学社会学部紀要 (ISSN:02876817)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.47-61, 2008-03

日本では、社会福祉学は社会学の一部門として発展してきた。しかし近年では、両者はもはや別々の独立した学問と見なされることが多くなっている。本稿は、日本の社会福祉学の発展をふりかえり、社会学が寄与した点を二点指摘する。第一は、1960年代の「生活」や「コミュニティ」をテーマにした社会学研究によって、従来は所得水準にのみ関心を集中していた社会福祉学が幅広く「生活問題」や社会環境の問題にも関心を広げるきっかけを得たことである。第二は、心理学的分析が支持されることによって臨床心理士の仕事が増えるように、政府が社会学的分析を採用すればソーシャルワーカーの雇用が増えるという関係にあることである。したがって、社会学的なものの見方が20世紀の日本社会に徐々に一般化するにともなって、公的機関で雇用されるソーシャルワーカーが増加していったと考えることができる。今後の社会福祉学において期待される社会学的視点を用いた研究例として、福祉国家の社会史的研究と、個別援助実践の民族誌的研究と、社会福祉行政の政策過程分析の3つを示した。

2 0 0 0 OA 子どもの人権

著者
源 淳子
出版者
関西大学
雑誌
関西大学人権問題研究室紀要 (ISSN:09119507)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.A71-A103, 2005-03-31
著者
酒井 千絵
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

2017年度は大学における国際化・グローバル化に向けた取り組みを観察し、資料を収集した。特に、英語を用いる授業の実施や研究者の国際的な研究体制を支援する具体的な取り組みについて、聞き取りを行うとともに、実際にその取り組みに参加し、参与観察を行った。また、主に中国からの大学及び大学院への留学生に対して聞き取り調査を行い、日本への留学を決断した経緯や留学生活に対する評価、卒業後のキャリア展望について情報を収集した。調査を通じて、国際化・グローバル化に向けた政府の教育行政の取り組みがもつ問題点が明確化されてきている。たとえば、英語を共通語とするグローバルな研究体制の中で日本の高等教育が持つプレゼンスや地位を上げていくことをめざす一方で、日本人学生を主体とする大学学部教育では、その取り組みに呼応していく学生が一部にとどまっていること、英語圏からの留学生も一定数含まれる短期留学・交換留学と、東アジアの非英語圏からの留学生とが混在していること、などの矛盾を含むものであることが分った。2017年度はまた、オーストラリア・パースで行われた「アジアにおける女性」の学会に参加し、日本から中国へ移住する女性の経験に関する研究発表を行い、合わせて、アジア研究者の国際交流のあり方について、研究者から話を聞いた。大学や研究機関の国際化・グローバル化においては、アメリカやヨーロッパが目指すべきモデルとしてイメージされることが多いが、日本との人的交流の規模を考えると、中国をはじめとするアジア諸国の役割は大きい。日本に留学して学ぶ中国からの学生に加え、中国で学ぶ日本人や研究・教育活動に当たる日本人研究者への聞き取りは、英語を軸に成り立つ研究ネットワークと併存する、アジア圏での研究交流のあり方を示唆するものとして分析が可能である。
著者
梅田 塁
出版者
関西大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、ジナフトテトラデヒドロ[10]アヌレンの近接アセチレンの高い反応性を利用するという、新規なアプローチでゼトレン誘導体の合成とその物性について明らかにすることを目的に研究を行った。まず、ゼトレン前駆体なるジナフトテトラデヒドロ[10]アヌレンの合成法を開発し、その詳細な物性を解明することに成功した。また、ジナフトテトラデヒドロ[10]アヌレンとヨウ素の反応により、7,14-ジヨードゼトレンに導いた後、種々のエチニル置換を有する安定なゼトレン誘導体の合成に成功し、これまで未解明であったゼトレン誘導体の基礎的な物性を明らかにした。
著者
竹内 洋 稲垣 恭子 細辻 恵子 目黒 強 末冨 芳 佐藤 八寿子 細辻 恵子 目黒 強 末冨 芳 佐藤 八寿子 冨岡 勝 高山 育子 井上 好人 石井 素子 野口 剛 山口 晃子
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

学生生活調査や校友会誌、新聞記事、書簡集、小説などを資料として1930年代、1960年代の学生文化の転換点を明らかにした。これらの作業にもとづいて、明治期から現在にいたる学生小説の流れを確認し、代表となる学生小説を選定して各時代の特性についてまとめるとともに、学生文化の構造的変容を明らかにした。これらから、戦後日本社会における知識人界と「学問」の変容についてそのダイナミズムを描き出し、現在の社会における大学と大学界のゆらぎについて検討した。
著者
佐藤 真人
出版者
関西大学
雑誌
關西大學經済論集 (ISSN:04497554)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.515-527, 2006-03-10

完全雇用の制約を受けず、投資需要が主要に状況を決定する成長過程について「賃金主導型成長」(wage-led growth)が資本主義の一形態として注目され、また教科書でも大きな扱いを受けている。賃金主導型成長の第一印象は逆説的である。そこで基本的なカレツキー型モデルに拠って賃金主導型成長とは何か、なぜそういうことが起るのかを考察する。賃金主導型成長が起る条件として投資関数の形は重要であるが、より重要なのは分析の基礎にある、いわゆる「費用の逆説」である。この逆説にとって投資関数のパラメタが時間的に変化しないという分析便宜上の仮定の役割は大きい。したがって「費用の逆説」の問題性が浮上する。「費用の逆説」の経済的メカニズム、さらにカレツキー・モデルの検討が必要である。
著者
望月 通子 阪上 辰也 船城 道雄 田中 雄一郎 田中 舞 牛尾 佳子 手塚 まゆ子 萩野 里香 アックシュ ダリヤ 芦 媛媛 アン ジュンミン
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

(1) ICLEAJ(International Corpus of Learner Japanese「国際学習者日本語コーパス」)の構築・分析、(2)産出過程を分析対象に含めた認知的側面からの分析、(3)学習者コーパスに基づく作文技術教育のweb教材の開発について報告する。(1)はすでに構築してあった日本語作文コーパス「KCOLJ_NNS」「KCOLJ_NS」を大幅に拡充し「ICLEAJ」を構築、そのβ版をweb上で配布している。正式版を2013年8月に配布予定。モダリティ、「思う」、有対自他動詞、外来語などの研究に進展がみられた。(2)は、実験装置の事情で産出過程の記録採集は不可。 (3)教材開発の予備調査として作文の学習過程の質的研究・分析を行った。
著者
溝井 裕一
出版者
関西大学
雑誌
独逸文学 (ISSN:0286682X)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.213-237, 2007

Die Sage ist heute neben Marchen ein bedeutender Forschungsgegenstand, und die bisherige Sagenforschung genoss im 20. Jahrhundert einen groBen Erfolg. In Japan zahlt die Arbeit von Kin'ya Abe zu den bekanntesten Forschungen, in der er die mittelalterlichen sozio-kulturellen Hintergrunde der Sage des Rattenfanger zu Hameln entschlusselt. Ich selbst studierte auch bisher kulturgeschichtlich die Sagen von Dr. Faust, Rattenfanger zu Hameln und Klabautermann. Aber dabei stellte ich auch immer die Fragen: Was ist die Gattung "Sage"? Wo liegen die Probleme in der bisherigen Sagenforschung? Was leistet eigentlich die internationale Sagenforschung in Japan? Das heutige kulturwissenschaftliche Forschungsobjekt "Sage" konstru-ierte sich erst gegen Ende des 18. Jahrhunderts. Der Begriff "Sage" enthalt daher eine romantische Vorstellung, und es ist fur unsere weitere Forschung immer von Belang, die ursprunglichen Probleme der Sagen-forschung zu berucksichtigen. So werde ich mich hier mit der Definition und den Eigentumlichkeiten der Sage anhand der Arbeiten von Friedrich Ranke, Lutz Rohrich, Helge Gerndt, Linda Degh und Rolf Wilhelm Brednich beschaftigen und zum Schluss die Bedeutungen und die Aussichten der Sagenforschung erortern. Im ersten Kapitel werde ich die Entstehung des Begriffs "Sage" and die Sagenforschung im 18. und 19. Jahrhundert vorstellen. Im folgenden Kapitel werden die Themen wie "die Definition der Sage", "die Wandel-fahigkeit der Sage", "Sage und Motive" und "Sage und Medien" im Hinblick auf die Forschungsergebnisse uber historische wie moderne Sagen behandelt. Nach der Betrachtung uber these Themen werde ich im letzten Kapitel meinen eigenen Standpunkt zu diesen Problemstellungen darstellen. Zugleich werden meine Auffassungen uber Bedeutungen and Aussichten der internationalen Sagenforschung erlautern. Ich werde hier besonders die Wandlungen vom Bild der Sage und von Aspekten der Sagenforschung im 18. bis 21. Jahrhundert betonen, um zu zeigen, dass die kunftige Sagenforschung immer flexibel und offen fur jede neue Theorie and Kritik sein muss, damit unser Forschungsgebiet immer neue Aspekte geben und auch die unaufhorlichen Veranderungen der wissenschaftlichen Aussichten uberleben kann. Parallel dazu haben wir auch weiter zu fragen, wie die Sagenforschung das bessere Verstehen anderer Kulturen fordern und die Koexistenz der verschiedenen Kulturen weiterfuhren kann.
著者
野間 晴雄 朝治 啓三 北川 勝彦 小椋 純一 川島 昭夫 橘 セツ グルン ロシャン
出版者
関西大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

イギリスのプラントハンター(プラントコレクター)といわれる人々は,植物学,園芸学の知識と実践を背景に,世界各地に拡大した植民地で稀少な植物・有用植物を収集し,それをイギリス本国や別の植民地に普及するのに重要な貢献をした。その中核となったのがキュー植物園で,J.バンクス卿やW.フッカーの努力によって収集・研究がすすめられるとともに,風景式庭園に対して栽植植物の多様化からの寄与も大きかった。南アフリカ,インド,中国,オセアニア等での植物採集に関わったプラントハンターたちは18世紀以降の大英帝国拡大の一翼を担い,本国・植民地の経済植物や温帯植物の普及によって大きな経済的利益をもたらした。
著者
森 隆男
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

1研究の概要大正から昭和初期にかけて関東や関西など日本各地で展開した田園都市構想について、吹田市千里山住宅地を中心に検証し、近代における都市の住まいを考察した。ちなみに千里山住宅地は関西初の本格的田園都市である。当時の開発に関する図面や資料を分析し、さらにフィールドワークを実施して間取りとくらしの情報を収集する民俗建築学の手法を用いた。2成果(1)新発見のものも含め、当時の千里山住宅地の開発に関する図面6点を収集し、第二次世界大戦直後の航空写真と重ねることで、住宅地の変容の過程を明らかにすることができた。(2)千里山住宅地が田園調布のように田園都市としての発展をしなかった主な理由は3点あり、とくに新住民が伝統的な生活様式を選択したことが大きい。(3)建前は洒落た駅舎やロータリーをもった中央広場、そこから延びる放射状の道路などが創り出す景観を西洋風の町として受容する一方、本音の部分すなわち日常生活を送る住まいでは日本風の様式が尊重されたといえる。3意義住まいの理想を求めて街づくりが行なわれた田園都市構想は、社会の成熟期に入った現在、あらためてその意味を考えるべきである。田園都市の景観や住まいには、わが国の住文化を研究する上で重要な鍵が存在する。
著者
矢島 脩三
出版者
関西大学
雑誌
情報研究 : 関西大学総合情報学部紀要 (ISSN:1341156X)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.3-30, 2005-03-15

二十世紀の半ばに誕生した電子計算機であるコンピュータは,半世紀経過した二十一世紀の現在までに,まるで超新星爆発のような凄さをもって進歩発展を遂げ,世の中に情報革命を引き起こしている.このITすなわち情報技術の進展はさらに驚異的で,サイバースペースも誕生し,情報メディア革命やディジタル革命は,実はこれからが本番であるのかもしれない.コンピュータ誕生の時代に筆者は学生であったが,このときより始まったIT進展の大波に飲み込まれて,その真只中を過ごし古稀を迎えた世代の一人として,ここでは,コンピュータ誕生やITの進展を振り返ってみる.これはまた,筆者のライフワークの研究「コンピュータ開発と論理回路理論」を包括しかつそのバックグランドでもある.内容は平成15年12月18日の筆者の関西大学退職最終記念講義を基にして加筆したものである.第1章は関西大学の最初のコンピュータとその時代について,以下,第2章コンピュータの誕生,第3章国産コンピュータの誕生,第4章トランジスタコンピュータの誕生について記す。第5章では,筆者が設計開発し1960年に完成したKDC-Iについて述べ,当時の世界最高峰の真空管式コンピュータIBM704についてもふれる.さらに,第6章ITの進歩発展,第7章コンピュータ以前,第8章おわりにと続く.
著者
岡本 哲和 石橋 章市朗
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

2010年参議院選挙および2011年大阪市長選挙におけるインターネット・ユーザーを対象とした調査によって、以下のことが明らかになった。(1)投票先の決定におけるインターネットからの影響の受けやすさに対して、政治知識が及ぼす影響は非線形的であった。すなわち、投票先の決定においてインターネット上の選挙情報から影響を受けにくいのは、政治知識の程度が低い有権者およびそれが高い有権者であった。それに対して、最も影響を受けやすいのは、政治知識の程度が中程度の有権者であった。(2)投票先の決定におけるインターネットからの影響の受けやすさに対しては、年齢の及ぼす効果はきわめて限定的であった。
著者
溝井 裕一
出版者
関西大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2007

今年度において研究代表者は、「ファウスト伝説」が育まれた背景にある16世紀ドイツの魔法信仰、悪魔信仰の研究を進めるとともに、集合的記憶研究と伝説研究の接点について考察を行なった。まず、今年度の全期間をかけて著書『ファウスト伝説』を執筆した。そこでは従来の研究成果に加えて、8月3日〜9月日にヨーロッパで収集した資料を参照しながら近世の世界観についてより詳細に論じている。また近世の魔法信仰を知る上で貴重な資料である『魔法に関するキリスト教的考察と警告』(アウグスティン・レルヒアイマー、本名ヘルマン・ヴィテキント、1586年)の内容を分析し、その成果を2008年6月14日、日本独文学会で発表している。さらにこれとは異なるアプローチとして、論文「伝説と集合的記憶」を書き、伝説研究と集合的記憶研究の接点について論じた。集合的記憶とは、個人だけでなく集団においても過去のイメージの再構築がおこなわれると想定して用いられる概念である。記憶研究によれば、集団や個人が過去を想起する時、過去にまつわる情報の選択と結合が行なわれる。その際、想起する者の欲求に従って、過去のイメージが歪められたり、新たに架空の要素が混入したりすることがある。研究代表者は、この過程と伝説形成の過程に類似点があることに着目した。伝説が形成される場合も、担い手の欲求に従って歴史的事件や人物に関する過去の情報が選択され、それらが古い物語の展開にあわせて結合される。しかもこの時、史実とはかなり異なる過去像がしばしば提示されるのである。研究代表者は本論文の中で、伝説形成を集合的記憶における想起のプロセスのひとつと位置づけて考察した。
著者
春日 淳一
出版者
関西大学
雑誌
關西大學經済論集 (ISSN:04497554)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.133-151, 2005-06-15

「ゲマインシャフトとゲゼルシャフト」,「閉じた社会と開いた社会」といったように2項を対比させる説明図式は社会科学では昔からなじみ深いものであるが,2項対比をふたつ組み合わせた4次元の図式も,より精巧な分析用具としてしばしば用いられており,その代表例はパーソンズの理論に見られる。一方,衣・食・住,天・地・人,真・善・美といった日常的な3項対比はわれわれを3次元図式に誘う。4次元図式に勝るとも劣らぬ学問的な説得力をもつ3次元図式はいかにしてつくられるのか。これが本稿の中心テーマであり,ルーマンの図式を素材にして,レヴィ=ストロースの「料理の三角形」およびゴットハルト・ギュンターの「棄却値」(ないし「超言」)にヒントを得つつ3次元図式の強みを浮かび上がらせる。
著者
山本 登朗
出版者
関西大学
雑誌
関西大学図書館フォーラム (ISSN:13420828)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.3-10, 2010-06-30

講演記録
著者
斉藤 了文
出版者
関西大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2003

今年度は、公開講演会を4回行った。羽原敬二(関西大学教授)、中里公哉(九州大学非常勤講師)、藤本温(名古屋工大助教授)、井上能行(東京新聞)、佐藤健宗(弁護士)、山田健二(北見工大)、張明国(北京化工大学文化法律学院STS研究所)、岡田佳男(雪印)の諸氏の講演である。これによって、研究課題に関する議論を深めることができた。そして、成果としては長い論文が一つ、事例報告が4つある。なお、著書として単著が一つ、編著が一つ、また著書の中での論文として一つが公刊された。また、中国の東北大学で、工学倫理を含めた国際会議に出席して講演を行った。これらによって、制度を手がかりとした、人工物に関わる失敗知識の位置づけに関しては、成果の公表の点でもある程度の成果をあげることができた。去年と今年の研究会を通じて、「制度を手がかりとした、人工物に関わる失敗知識の位置づけ」には、工学内の分野の違いによって、様々な問題領域があることが見取られた。例えば、航空機の分野、船舶の分野、食品の分野、原子力の分野、化学工学の分野、情報システムの分野、等々において、問題とされるポイントも異なり、それに対処する方法も異なっている。従って、単純に「テクノロジー一般」について語る方法は見つからない。ただ、各分野の基本概念を抽出することによって、ある程度の鳥瞰的な見通しを得ることは必要とされる。それを通じて、科学技術の失敗そのものだけでなく、それと深い関連を持つ科学ジャーナリズム、法律、国際関係などの社会技術の寄与も重要になる。これらをどのように整理するかが今後の課題となる。