著者
羽根 拓也 坂本 龍一
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.8, no.7, pp.104-109, 2009-04-07

東京芸術大学大学院在学中から音楽家としての活動を始め、YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)でテクノブームの中心的存在となった。その後、映画音楽、オペラなどへと活躍の場を広げ、36歳の時、「ラストエンペラー」で米アカデミー賞オリジナル作曲賞を受賞。さらに、1992年バルセロナ五輪開会式のテーマ曲を手がけ、「energy flow」では国内チャート1位に輝く。
著者
天辰 正義
出版者
The Iron and Steel Institute of Japan
雑誌
鉄と鋼 (ISSN:00211575)
巻号頁・発行日
vol.91, no.1, pp.47-54, 2005-01-01 (Released:2010-05-25)
参考文献数
7

(1)出土鉄滓の化学成分と製鉄工程の分類出十鉄滓の製鉄工程上の分類は,鉄滓の化学成分の分析結果によりT.FeとTiO2との関係図,および造滓成分(Slag Component SC=SiO2+Al2O3+CaO+MgO)とT.Feとの関係図から,砂鉄系製錬滓,鉄鉱石系製錬滓,砂鉄系精錬鍛冶滓,砂鉄系鍛錬鍛冶滓および付着滓に判別が可能であり,FeO-TiO2-SiO22状態図に基づいて検討した結果,以下の成分範囲に分類された。砂鉄系製錬滓は,20%≦TFe≦55%で1%≦TiO2≦40%の範囲にあって,SC≒30%である。また鉱石系製錬滓は,30%≦T,Fe≦50%でTiO2≦1%の範囲にあって,30%≦SC≦56%の範囲にある。砂鉄系精錬鍛冶滓は,45%≦TFe≦65%で,05%≦TiO2≦15%の範囲にあって,20%≦SC≦30%の範囲にある。砂鉄系鍛錬鍛冶滓は50%≦TFe≦70%で,TiO2≦15%の範囲にあって,SC≦20%の範囲にある。付着滓は,T.Fe≦20%で,60%≦SC≦90%の範囲にある。TiO2≦0.5%では,砂鉄系と鉱石系の鍛冶滓の判別は難しいが,成分比MnO/TiO2のグラフから判別ができる場合がある。半還元砂鉄(含鉄滓),金属鉄と鉄滓が共存している鉄塊系遺物や銃化鉄を含む不均質な鉄津の判別では,化学成分の分析結果のみでは鉄滓の分類は難しい。X線回折や顕微鏡組織観察の結果も加え,さらに資料の考古学的検討の結果も配慮する必要がある。(2)砂鉄製錬の特徴造滓成分をSC=SiO2+Al2O3+CaO+MgOで代表し,T.Feとの関係を図示し,得られた分析データ群から平衡状態図において特定できる組成の特異点や外挿点との関係を解析した。砂鉄系製錬津のSCは,鉱石系製錬滓のSCより低くなるが,TiO2=0%から40%に増加しても,シリカ成分は40%から30%に減少するだけで鉄滓の融体化反応が維持されていたと推定された。すなわち,砂鉄中の二酸化チタン含有量が高い始発原料であっても,融体化反応は類似の造滓成分(SC≒30%一定)と同じような温度条件(約1250℃)で可能であるという砂鉄製錬の特徴が,平衡状態図の液相線と分析データの解析から得られた。
著者
橋本 大輝 堀 浩一
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.1J2J602, 2019

<p>航空宇宙工学などの技術及び学問分野は、様々な分野の成果とその複雑な関係の元成り立っている。 よって特に初めてその分野を学ぶ人にとって、その全体像を把握するのが難しいことが多い。さらにその分野の中で研究をし未解決の問題に取り組もうとした場合にはその問題にかかわる要素がとてつもなく多いため、何に着目して研究を進めるべきかを判断するのは困難を極めるかもしれない。 本論文ではこういった分野の理解に役立つようにその分野に関わる論文群をその意味によりPoincare Embeddingに基づき双曲空間上に埋め込むことで論文の内容とその抽象度に従って木構造状に整理し可視化し、分野全体を俯瞰できるような仕組みを提案する。 さらに可視化された構造をWasserstein Distanceなどを用いて分析することで、今後その分野に取り組む際にどのような点に着目うるかを考える補助になる情報を視覚的に提供する仕組みを提案する。 これにより文章間の関係を大まかに捉えた可視化を作成することができ、それを分析することによりその分野に関する新たな知見を得ることに役立った。</p>
著者
高木 春光
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.64, no.12, pp.608-609, 2016-12-20 (Released:2017-06-01)
参考文献数
3
被引用文献数
1
著者
勝見 康平 伊藤 誠 岩田 章裕 鈴村 裕 片岡 洋望 竹島 彰彦 池戸 昌秋 坂 義満 伊藤 龍雄 岸本 明比古 加藤 實 中沢 貴宏 武内 俊彦
出版者
Japan Gastroenterological Endoscopy Society
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.457-462, 1993-03-20 (Released:2011-05-09)
参考文献数
20

消化性潰瘍の発生に季節性があるか否かをあきらかにするため,内視鏡的にA1あるいはA2ステージの活動期で発見された胃潰瘍601例,十二指腸潰瘍289例を対象に各月ごとの潰瘍発生数を検討した.1年を連続する3カ月ごとの4群に分けて潰瘍の発生数をみると,胃潰瘍は3~5月群が171例でもっとも多く,以後6~8月群164例,9~11月群139例と漸減して12~2月群は127例ともっとも少ない発生であった(P<0.05).一方,十二指腸潰瘍の発生は1~3月群63例,4~6月群68例,7~9月群61例に対し,10~12月群は97例であきらかに高値を示した(P<0.05).以上の成績より,名古屋地区では消化性潰瘍の発生に季節性がみられ,胃潰瘍は春に,十二指腸潰瘍は秋から初冬にかけて好発することがあきらかとなった.
著者
網岡 敬之 森 裕生 江木 啓訓 尾澤 重知
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.245-253, 2018-01-31 (Released:2018-02-05)
参考文献数
9
被引用文献数
1

学生の多角的な評価および支援方法を実現する一環として,受講生が主として授業終了時に毎回記入する手書きワークシートを定量化し,学習成果との関係を検討した.定量化指標としては,ワークシートをデジタル化した際のファイルサイズを用いた.(1)各学生の学期を通した平均ファイルサイズによるグループ分けと(2)ファイルサイズの増減の推移によるクラスタ分けを行った後,授業で身についた力や授業への有用性の自己評価,学期末レポートの得点といった学習成果との関係を分析した.その結果,ファイルサイズが相対的に大きいグループは,平均的なグループや小さいグループに比べて学習成果が高い傾向にあった.一方,ファイルサイズが小さいグループと平均的なグループの間には,授業への有用性や獲得した力の評価に大きな差がみられなかった.ファイルサイズというシンプルな指標を用いた場合でも,学習成果を評価することが可能であり,多角的な評価や支援に応用することが可能であると考えられる.
著者
安野 眞幸
出版者
弘前大学教育学部
雑誌
弘前大学教育学部研究紀要クロスロード (ISSN:1345675X)
巻号頁・発行日
no.6, pp.1-15, 2002-10

本稿は信長が永禄五年二月に鋳物師水野太郎左衛門に宛てて出した折紙を分析したものである。私はここで、この文書の「自他国鍋釜人事可申付之」の部分について、先学の豊田武氏・奥野高広氏とは異なる解釈を導き出し、太郎左衛門が商人司と同様な存在であったことを明らかにした。また以上の分析を通じて、この文書中に、信長と太郎左衛門との交渉内容が埋め込まれており、文書中の「諸役の免許」が一般に理解されているような「諸役の免除」ではなく、「諸役徴収権の許可」の意味であることを明らかにした。
著者
安野 眞幸
出版者
弘前大学教育学部
雑誌
弘前大学教育学部紀要 (ISSN:04391713)
巻号頁・発行日
no.91, pp.15-26, 2004-03

永禄六年に瀬戸に宛てて出された信長制札について、先学はこれを「瀬戸物商人の国内通行権や瀬戸物売買の保護を記したもの」としてきた。しかし本稿で明らかにしたように、この制札では、瀬戸物市-の塩・塩相物の出入りをも問題としており、いわば「新儀商人」である「塩・塩相物商人」に対して、瀬戸物取引の公認を内容としていたのである。
著者
南原 幹雄
出版者
新人物往来社
雑誌
歴史読本
巻号頁・発行日
vol.45, no.15, pp.250-265, 2000-10