1 0 0 0 OA 国土交通

出版者
国土交通省
巻号頁・発行日
no.(39), 2004-03-20
著者
中谷内 一也
出版者
同志社大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

災害のリスク管理の研究領域では、近年、人々のリスク認知と実際の準備行動とが結びついていないこと -リスク認知パラドクス- が問題となっている。もし、リスク認知パラドクスが本当ならば、人びとにリスクの高さが伝えられ、理解されても対処行動にはつながらないことになる。このため、リスク認知パラドクスは問題となる。本研究では調査データをリスク認知から準備行動への正のパスと逆方向への負のパスとを組み込んだ構造方程式で分析した。その結果、両者が相殺し合って表面的にパラドクスであるかのようにみえることが示された。また、小さな災害準備の提供が第一歩となって人びとの準備行動を促進させる可能性が示唆された。
著者
柿本 竜治 上野 靖晃 吉田 護
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.73, no.5, pp.I_57-I_68, 2017 (Released:2017-12-27)
参考文献数
29
被引用文献数
2

「自然災害に対するリスク認知が高くても,そのリスクへの防護行動を取らない」という自然災害リスク認知のパラドックスの存在が指摘されている.このパラドックスの存在は,自然災害リスクの認知を向上させるだけでは,防護行動を促すことが難しいことを意味する.これまでに,防護意図や防護行動の促進および阻害要因を抽出する研究は数多く行われているが,抽出された要因が防護意図や防護行動に与える影響は結果が異なっている.そこで本研究では,リスク認知のパラドックスの解消に向けて,同じ質問項目内容のアンケート調査を6地区で行い,個人の減災行動の地域性や共通性を検証した.その結果,非常持ち出し品の備えを促す上で,リスク認知改善よりむしろ反応コストに関する対処評価認知の改善が地域に共通して有効であることが示唆された.
著者
奥 聡
出版者
北海道教育大学旭川校
巻号頁・発行日
2008

アイヌ語学と現代の言語理論, 井筒勝信編, pp.161-200
著者
柿本 竜治 上野 靖晃 吉田 護
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.I_51-I_63, 2016 (Released:2016-12-23)
参考文献数
70
被引用文献数
2 6

「自然災害に対するリスク認知が高くても,そのリスクへの防護行動を取らない.」といった自然災害リスク認知のパラドックスの存在が指摘されている.自然災害リスク認知のパラドックスの存在は,自然災害リスクの認知を向上させるだけでは,そのリスクへの防護行動を促すことが難しいことを意味する.そこで,本研究では,既往研究の中に見られる自然災害リスク認知や減災意識と防護行動との乖離の要因を抽出し,自然災害リスク認知パラドックスの存在を確認する.そして,防護動機理論の枠組みを援用して,研究の視点や枠組みを整理することを通じて,個人の自発的な減災行動の包括的な理解を促すことを目的とする.また,同時に阿蘇市および南阿蘇村で実施された予防的避難の実行状況と自然災害への意識の分析から意識と行動の乖離の要因を探る.

1 0 0 0 長崎県公報

出版者
長崎県
巻号頁・発行日
no.(9175), 2002-10-15

1 0 0 0 OA ERINA business news

出版者
環日本海経済研究所
巻号頁・発行日
no.(100), 2013-11-25

1 0 0 0 OA 地域団体商標

出版者
特許庁
巻号頁・発行日
vol.2012, 2013-02

1 0 0 0 OA 三重県公報

出版者
三重県
巻号頁・発行日
no.(2331), 2011-10-04

1 0 0 0 民法原論

著者
富井政章著
出版者
有斐閣
巻号頁・発行日
1985

1 0 0 0 OA 遺香画集

著者
谷口香嶠 [画]
出版者
芸艸堂
巻号頁・発行日
1919
著者
渡辺 陽平 白濱 千紘 石田 清
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会誌 (ISSN:13498509)
巻号頁・発行日
vol.103, no.6, pp.379-390, 2021-12-01 (Released:2022-04-08)
参考文献数
49

北日本の多雪山地における環境条件の背腹性(冬季季節風の風上・風下斜面間の環境や植生の違い)に対応した,ブナとミズナラのすみ分けの実態とその生成要因を解明することを目的に,青森県八甲田連峰内の八幡岳山稜に,稜線をまたぐように東西方向に2調査区(高木林区,低木林区)を設置し,毎木調査と生育環境の評価を行った。その結果,両調査区ともに環境条件や両種の個体数の割合に背腹性が認められ,積雪と土壌水分の多い場所にはブナが,それらが少ない場所にはミズナラが多く分布していた。また,両種の個体密度と環境要因との間の因果関係を推定するためにパス解析を行った。その結果,最大積雪深と土壌含水率,斜度が両種の個体密度に大きな影響を与え,また斜度は地形が急峻な低木林区の方が大きな影響を与えると推定された。また高木林区において,ミズナラ個体密度はブナ以外の樹種から正の影響を受けていると推定された。以上より,多雪山地における両種の局所的なすみ分けには主に積雪や土壌水分の背腹性が関与し,地形が急峻な場所では斜度も大きく影響していることが示唆される。また,他樹種がミズナラの分布に正の作用を与えている可能性が示唆される。