著者
鈴木 克治 川本 思心
出版者
科学技術コミュニケーション教育研究部門 : CoSTEP
雑誌
CoSTEP研修科 年次報告書
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.1-9, 2017-03

「出生前診断を受けますか?」「原子力発電所は必要だと思いますか?」「遺伝子組み換えを導入した食品を購入しますか?」義務教育を終え、自立した個人として社会へ歩み出す15 歳の生徒たちは、これらの問題にどう答えるだろう。筆者は中学校の理科教師として、発展し続ける科学技術とそれに付随する社会問題について系統的に授業で扱い、トランスサイエンスに関する知識・思考力・判断力を育成する必要があると考えた。そこで本活動では、中学校の理科でトランスサイエンスをテーマにした授業を実際に行い、どのような内容や時数・時期・配慮事項などが必要かを検討した。結果として、取り上げたいテーマに関わりの深い教科書の内容を学習した直後に、ト ランスサイエンスの授業(トランスサイエンス授業)を行うことが生徒にとって課題の理解が容易であることが分かった。一方で、授業テーマによっては、生徒のプライバシーに関わる可能性があり、内容や使用する言葉について十分な検討が必要となった。そのため、授業準備に多くの時間が割かれ、頻繁にトランスサイエンス授業を行うことはできなかった。今後はより簡便にトランスサイエンス授業を行う方法を検討する必要がある。
著者
北澤 毅 有本 真紀 間山 広朗 鶴田 真紀 小野 奈生子
出版者
立教大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2018-04-01

2018年度においては、研究実施計画に基づき、〈A〉「学校的社会化基礎研究」、〈B〉発達障害研究、〈C〉「尋常1年生の誕生」および「児童観」の変容に関する歴史社会学研究を行った。〈A〉については、社会化論に関する理論・方法論的研究として、構築主義と学校的社会化という観点から、逸脱と社会化に関する理論的方法論的な検討を行った。また、経験的研究として、関東地方の小学校・幼稚園、中国地方のこども園でのフィールドワークを実施した。その成果として、幼稚園の教育場面における学校的な相互行為形式や、成員カテゴリ-の使用のされ方に着目して、<園児であろうとする>子ども達の実践方法を分析した。〈B〉については、関東地方の小学校において特別支援教育に在籍している児童の観察調査や、小学校時代に特別支援学級から普通級に転籍した経験をもつ中学3年生に関するインタビュー調査を実施した。また、発達障害児に関してこれまでに収集した資料データの整理を行った。こうした調査、作業を通して、「逸脱」を構成する概念装置としての「発達障害児」に対する「子どもらしさ」の語られ方や、放課後児童クラブでの発達障害児支援における支援員の葛藤についての検討を行った。〈C〉では、近代学校開始以来、小学校への新規参入者が「児童になる」様相と、彼らをとりまく保護者や教員のもつ「児童観」の変容を歴史社会学の観点から明らかにした。また、これまでに収集した一次史料のデータベース化と分析を継続し、大正期になされた児童への評価から教師の児童観の検討を行った。以上の調査研究の進展に伴って、2018年度には、学会発表や学術論文に加えて、学校における教師の方法論を社会学的立場から描き出した編著(北澤・間山編)、および発達障害の社会学研究としての単著(鶴田)を公刊した。
著者
佐々木 儀広 松村 真宏
出版者
一般社団法人 人工知能学会
巻号頁・発行日
pp.3F63, 2007 (Released:2018-07-29)

本研究では,アンケートの分析結果とメールの分析結果を統合して,NPO法人ドットジェイピーにおけるリーダーとスタッフの協調行動の分析を行った.
著者
荒川 博 伊奈 健宏 松浦 英之 大場 聖司 種石 始弘 中根 健
出版者
静岡県農業試験場
巻号頁・発行日
no.46, pp.35-43, 2001 (Released:2011-03-05)

ワサビのいくつかの品種・系統を供試し、主な辛味成分であるアリルイソチオシアネートとその生成因子との関係、部位別分布を調査し、簡便で精度の高い辛味成分の評価法について検討した。 1. ワサビ根茎部のアリルイソチオシアネート含量は、品種・系統間差がある傾向がみられた。また、肥大性の良い品種・系統でアリルイソチオシアネート含量が低い傾向であった。 2 ワサビ根茎部におけるアリルイソチオシアネートの生成には、前駆物質であるシニグリン含量が大きく影響し、根茎内のビタミンC含量、ミロシナーゼ活性の影響はみられなかった。同時期に収穫したワサビの辛味成分の評価法としてシニグリン含量を指標にできることが示唆された。 3 根茎部内のアリルイソチオシアネート、シニグリンは外層部に多く、中心部で低かった。また、ミロシナーゼ活性は、維管束部で最も高く、髄ではほとんど認められなかった。 4 根茎部の中位部・中心部におけるシニグリン含量から根茎全体のシニグリン含量を精度良く評価できることを明らかにした。
著者
郡史郎
雑誌
言語
巻号頁・発行日
vol.8, pp.31-37, 1992
被引用文献数
1
著者
高嶋 修一
出版者
青山学院大学経済学会
雑誌
青山経済論集 (ISSN:03856798)
巻号頁・発行日
vol.69, no.4, pp.89-117, 2018-03
著者
加藤 康子
出版者
東京学芸大学
雑誌
(ISSN:13437518)
巻号頁・発行日
no.30, pp.264-279, 2009-02
著者
小林 勇
出版者
神戸親和女子大学国語国文学会
雑誌
親和國文 (ISSN:02879352)
巻号頁・発行日
no.30, pp.50-65, 1995-12-01
著者
竹中 健司
出版者
国際浮世絵学会
雑誌
浮世絵芸術 (ISSN:00415979)
巻号頁・発行日
no.152, pp.69-77,図巻頭7, 2006
著者
髙木 元
出版者
千葉大学文学部
雑誌
千葉大学人文研究 (ISSN:03862097)
巻号頁・発行日
no.42, pp.179-203, 2013

千葉大学「人文研究」第42号