著者
石井 良則
出版者
首都大学東京小笠原研究委員会
雑誌
小笠原研究年報 (ISSN:03879844)
巻号頁・発行日
no.37, pp.31-58, 2014-05-31

父島扇村出身の島民が昭和15年(1940年)に書いた1 冊の日記帳の具体的な記述を通して、昭和10年代の島内の出来事について振り返り、戦災に遭う前の大村、主として東西両町の生活風景について推考した。また、当時の大村における水事情についても日記の記述から推察した。
著者
松村 佳子 中田 真代
出版者
奈良教育大学教育工学センター
雑誌
奈良教育大学教育工学センター研究報告 (ISSN:02897571)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.69-74, 1991-03-15

We examine that how many names of color children can answer when they see ten color papers. The results show that the rate of exact answer of this examination is 30%-100% lager than that of twenty years ago. The color that girls like and boys like is the same for 3 or 4 years children but is different for 5 years children. Boys like red and blue and girls like red and pink.We think that it is useful to know how children recognize colors, as a teacher leads children about natural phenomenon, natural enveronment, Science and so on.
著者
大江 雅之
巻号頁・発行日
pp.1-113,

授与大学:弘前大学; 学位種類:修士(教育学); 授与年月日:平成30年3月23日
著者
中尾 愛美 鍋島 弘治朗
出版者
関西大学英米文学英語学会
雑誌
英米文學英語學論集 (ISSN:21872589)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.21-44, 2014-03-20

石垣恒教授追悼号
著者
田口 正男 渡辺 守 Taguchi Masao Watanabe Mamoru
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学 (ISSN:03899225)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.25-32, 1995-03-15

水田において、1985年9月と1987年10月にナツアカネのペアー形成と交尾、産卵の行動観察、1989年9月に胸部体温の測定を行なった。水田に飛来した雄は縄張り行動を示さず、雌を発見すると急速に接近して連結態となった。連結態が形成されると雄はただちに移精を行ない、その直後ペアーは交尾態となった。交尾は9時半から13時頃まで観察された(平均交尾時間、323.5±24.2秒)。産卵は交尾終了後、直ちに連結で飛翔したまま開始された(連結打空産卵:平均産卵時間、461.3±19.2秒)。産卵時間とその間に行なわれる雌の腹部の打空回数には正の相関があった。連結打空産卵中の平均胸部体温は、雄で33.9±0.2℃、雌で32.8±0.2℃となり、雄の方が有意に高かった。輻射温度と胸部体温と輻射温度の温度差との関係の回帰直線の傾きについては、連結打空産卵中の雄と雌との間に有意な差は認められなかったが、連結打空産卵中の雄と単独飛翔中の雄との間には有意な差が認められた。これらの結果より、連結打空産卵における雄の役割と連結産卵の意義を考察した。
著者
武笠 俊一
出版者
三重大学人文学部文化学科
雑誌
人文論叢 : 三重大学人文学部文化学科研究紀要 (ISSN:02897253)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.31-43, 2012-03-30

日本人の民間信仰の特質の一つに、「神々を欺す風習」がある。こうした風習は、とりわけ、ウブスナ習俗や厄神防除の領域に多い。本稿では、幼児の額に印をつける「アヤツコ」の風習と戸口に護符や絵を貼る「疱瘡神防除」を取り上げ、こうした呪法がどのような論理によって行われてきたかを解明した。神を欺くことによって災厄を回避しようという呪法は、つい最近まで日本社会で広く行われていたものである。しかし、こうした呪法は、一神教の世界にはほとんど見られない。このきわめて特異な呪法がどのような論理に基づいて行われていたかを明らかにすることによって、日本人の神観念の特質が明らかになると思われる。